転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが

松林 松茸

文字の大きさ
63 / 88

第六十三話 文化祭準備―2

しおりを挟む
(どうしたものか…)

レナンジェスは自室で色々考える。特に女子の衣装はシックでありながらお洒落でなければならない。

更に考えなくてはならないのが女子だけの演劇の演目。

(どんな話にするか…)

既にレナンジェスは生前の有名な話は小説として発表している。故に新たに考えなければならない。

(そうだなぁ…戦時中に出会った2人の男子。その2人が王都の門の前で半年後に会おう。もし行けなければ更に半年後に会おうという設定で…)

そしてあらすじを書いていくが中身がドロドロになってくる。

(結局、会えたのは1年半後で1人の男子は結婚が決まっている。しかし2人は会えない間に互いを意識し相思相愛になっていた。そして2人は禁断の関係に…しかし結婚した男は嫁の兄に言い寄られて…)

完全に三角関係を通り越した。

(そうこうしている内にもう1人の男も結婚するがそこでは嫁の父親に激しく求められて…寝取られる感じで…)

すでに801BL小説だ。

(結末は2人の男が愛の為に心中?それだとブーイングが飛びそうだ。そうだ!駆け落ちしたけど1人の男が追っ手に頭を強く打たれる。そして記憶喪失になった男が鬼畜になり…もう1人の男に「戦争の時に出会わなければ良かった!」と叫ぶと同時に記憶が蘇りハッピーエンドになる感じで)

そんな設定メモを取りながらセリフも書いていく。

(タイトルはどうするか?「戦争の夜に」「君の棒は」「禁断の扉」「肉欲の門」…どれもいまいちだな)

そう考えながら紅茶を一口飲む。

(そうだなぁ…)

不意に小悪魔2人を思い浮かべる。

(「王城の薔薇」で良いかな?それにしても何処かで読んだイメージが…)

そんな事を考えながら書いていく。

(この内容だと…平民の話だな。貴族設定を足しておくか。それで男爵同士の恋愛にすれば良いかな?)

そう考えながら軍服とシックな感じのスーツをデザインする。

(胸が目立たないようにデザインすると…あら、マッチョ風になるわ…)

更に試行錯誤する。流石に下着のデザインまでは勘弁だ。

(モッコリも取り入れるのは…止めよう。完全にR18になりそうだ)

そしてズボンを細身にしてスレンダーな感じにデザインする。

(あとは男子の服か…メイド、チアリーダー、ビキニアーマーで良いだろうか?)

レナンジェスは再び服のデザインを始める。そして数種類の服をデザインするとその日は床に就いた。



翌日、学園祭用の衣装と演劇のストーリーを発表するレナンジェス。

『なんてドロドロした内容なの!』

『なんか…無いモノが立ちそう…』

『素敵!これは是非とも成功させなければ!!』

女子は燃え上がる。

(燃えすぎでしょ…そのまま灰にならないでくださいよ)

そんな事を考えながら男子の案を出すレナンジェス。

『オレ…チアリーダー服が…』

『ここはピンク色のメイド服だろ!』

『何を言う!水色のメイド服にニーソックスだ!!』

『ビキニアーマーにニーソックスも有りじゃないか?』

『それは…“ゴクリ”』

『それだったら…ビキニアーマーにメイドのスカート&ニーソックスと言うのは…』

『それは…奇才現る!』

『そうか?その組み合わせでチアリーダー用スカートも有りじゃね?』

『これ以上は…妄想が膨らんでヤバイ…』

そう叫びながら男達は鼻血を吹き出し倒れていく。

『殿方の男の娘…妄想しただけで…』

『ベーコンレタスはありますの?』

『それは大事ですわ!』

「だったらズボンにモッコリを付けた方が良いと思いますわよ。男の娘を襲う男装女子とか」

アリスがニヤリと笑いながら呟く。

『アリス様…一生付いて行きますわ!!』

(おいおい、何故、衣装選びだけでこうなる?この後はメニューも考えて調理もあるだろうに…まあ、それは従者にさせても良いけど…)

「それから料理はママが全部作って!オープンキッチンで」

「え?私がですか?」

「ママのお菓子が食べたい!!」

「いえ、私達が接客ですので…」

「ダメ!ママのお菓子は絶対に食べたい!!」

アリスはそう言いながら子犬の様な視線をレナンジェスに向ける。

「…解りました」

『という事は…』

『レナンジェス殿には一番エロい服装で…』

『裸エプロンなんて…“ゴクリ”』

『でしたらビキニアーマーのTバックなんて…“ゴクリ”』

『ダメですわ!メイド服の超ミニスカートですわ!!』

『上半身裸エプロンは譲れません!!』

女子達が白熱した論議をしだす。男子は完全に空気だ。

「あえて未亡人風の方が良いかもしれませんよ」

アリスが不意に呟く。

『喫茶店で働く未亡人…そしてお客と…』

そう叫びながら頬を赤く染める女子達。

「それではママは未亡人風ね」

アリスがニンマリしながら言うと女子は一斉に賛成した。



「結局、私の意見は反映されないみたいだ。まあ、モブキャラだから仕方が無いけど…」

レナンジェスは自室で苦笑いを浮べる。

『でしたら僕らが隣の家に住む悪ガキ設定で参加しましょうか?それで…』

小悪魔~ズはそう言いながらニンマリする。

「18禁になるからダメだ」

レナンジェスはそう言いながら苦笑いを浮べた。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

【完結】悪役に転生したので、皇太子を推して生き延びる

ざっしゅ
BL
気づけば、男の婚約者がいる悪役として転生してしまったソウタ。 この小説は、主人公である皇太子ルースが、悪役たちの陰謀によって記憶を失い、最終的に復讐を遂げるという残酷な物語だった。ソウタは、自分の命を守るため、原作の悪役としての行動を改め、記憶を失ったルースを友人として大切にする。 ソウタの献身的な行動は周囲に「ルースへの深い愛」だと噂され、ルース自身もその噂に満更でもない様子を見せ始める。

お前らの目は節穴か?BLゲーム主人公の従者になりました!

MEIKO
BL
 本編完結しています。お直し中。第12回BL大賞奨励賞いただきました。  僕、エリオット・アノーは伯爵家嫡男の身分を隠して公爵家令息のジュリアス・エドモアの従者をしている。事の発端は十歳の時…家族から虐げられていた僕は、我慢の限界で田舎の領地から家を出て来た。もう二度と戻る事はないと己の身分を捨て、心機一転王都へやって来たものの、現実は厳しく死にかける僕。薄汚い格好でフラフラと彷徨っている所を救ってくれたのが完璧貴公子ジュリアスだ。だけど初めて会った時、不思議な感覚を覚える。えっ、このジュリアスって人…会ったことなかったっけ?その瞬間突然閃く!  「ここって…もしかして、BLゲームの世界じゃない?おまけに僕の最愛の推し〜ジュリアス様!」  知らぬ間にBLゲームの中の名も無き登場人物に転生してしまっていた僕は、命の恩人である坊ちゃまを幸せにしようと奔走する。そして大好きなゲームのイベントも近くで楽しんじゃうもんね〜ワックワク!  だけど何で…全然シナリオ通りじゃないんですけど。坊ちゃまってば、僕のこと大好き過ぎない?  ※貴族的表現を使っていますが、別の世界です。ですのでそれにのっとっていない事がありますがご了承下さい。

【完結】だから俺は主人公じゃない!

美兎
BL
ある日通り魔に殺された岬りおが、次に目を覚ましたら別の世界の人間になっていた。 しかもそれは腐男子な自分が好きなキャラクターがいるゲームの世界!? でも自分は名前も聞いた事もないモブキャラ。 そんなモブな自分に話しかけてきてくれた相手とは……。 主人公がいるはずなのに、攻略対象がことごとく自分に言い寄ってきて大混乱! だから、…俺は主人公じゃないんだってば!

【完結】双子の兄が主人公で、困る

  *  ゆるゆ
BL
『きらきら男は僕のモノ』公言する、ぴんくの髪の主人公な兄のせいで、見た目はそっくりだが質実剛健、ちいさなことからコツコツとな双子の弟が、兄のとばっちりで断罪されかけたり、 悪役令息からいじわるされたり 、逆ハーレムになりかけたりとか、ほんとに困る──! 伴侶(予定)いるので。……って思ってたのに……! ルティとトトの動画を作りました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら! 本編、両親にごあいさつ編、完結しました! おまけのお話を、時々更新しています。 本編以外はぜんぶ、アルファポリスさまだけですー! 名前が  *   ゆるゆ  になりましたー! 中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!

【完結済み】乙男な僕はモブらしく生きる

木嶋うめ香
BL
本編完結済み(2021.3.8) 和の国の貴族の子息が通う華学園の食堂で、僕こと鈴森千晴(すずもりちはる)は前世の記憶を思い出した。 この世界、前世の僕がやっていたBLゲーム「華乙男のラブ日和」じゃないか? 鈴森千晴なんて登場人物、ゲームには居なかったから僕のポジションはモブなんだろう。 もうすぐ主人公が転校してくる。 僕の片思いの相手山城雅(やましろみやび)も攻略対象者の一人だ。 これから僕は主人公と雅が仲良くなっていくのを見てなきゃいけないのか。 片思いだって分ってるから、諦めなきゃいけないのは分ってるけど、やっぱり辛いよどうしたらいいんだろう。

普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている

迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。 読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)  魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。  ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。  それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。  それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。  勘弁してほしい。  僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。

推しを擁護したくて何が悪い!

人生2929回血迷った人
BL
所謂王道学園と呼ばれる東雲学園で風紀委員副委員長として活動している彩凪知晴には学園内に推しがいる。 その推しである鈴谷凛は我儘でぶりっ子な性格の悪いお坊ちゃんだという噂が流れており、実際の性格はともかく学園中の嫌われ者だ。 理不尽な悪意を受ける凛を知晴は陰ながら支えたいと思っており、バレないように後をつけたり知らない所で凛への悪意を排除していたりしてした。 そんな中、学園の人気者たちに何故か好かれる転校生が転入してきて学園は荒れに荒れる。ある日、転校生に嫉妬した生徒会長親衛隊員である生徒が転校生を呼び出して──────────。 「凛に危害を加えるやつは許さない。」 ※王道学園モノですがBLかと言われるとL要素が少なすぎます。BLよりも王道学園の設定が好きなだけの腐った奴による小説です。 ※簡潔にこの話を書くと嫌われからの総愛され系親衛隊隊長のことが推しとして大好きなクールビューティで寡黙な主人公が制裁現場を上手く推しを擁護して解決する話です。

処理中です...