転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが

松林 松茸

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第六十八話 後夜祭イベント~ジュドー

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文化祭が終わり後夜祭に移る。

(このイベントはダンス相手で…耳を妊娠させたっけ)

ゲームでは好感度によって様々な演出があるイベントだ。しかし主人公のミュージーと3週目からプレイできるルーアは俺様王子エンディングを迎えている。

(うん、後はリムルエンドに向けたイベントと悪役令嬢ミーアのイベントだけど…既に無いルートに入っているし…)

そう考えながら女装するレナンジェス。ことの発端はアリスの「ママは女装で後夜祭に参加ね」の一言だ。

(それにしてもミーアやW王子まで女装を勧めるとは…如何に?)

そんな事を考えていると後夜祭のダンスが始まる。

「踊らないか?」

不意にジュドーがレナンジェスに手を差し伸べる。

「…はい」

途惑いながらジュドーの手を取るレナンジェス。何故かモブ男子の嫉妬の目が気になったが2人で踊りだす。

「何故、私と?」

「君に謝らないといけなくて」

「何をですか?」

「過去に君がモブ令嬢と別れる事になったよね?」

「随分と前の話ですね」

「僕も同じだったのかもしれないと思ったんだ」

「好きではなかったのですか?」

「好きだったよ」

「では何故?」

「他に好きな人が出来たから…」

「そうですか…」

「でも、結ばれない相手だよ」

「え?」

レナンジェスはジュドーが貴族の奥様か平民の女性を愛してしまったのかと考える。貴族の奥様が好きになった相手なら結ばれないだろう。しかし平民の女性であれば愛人と言う立場で囲うことは出来る。

「でも…侯爵家なら世継ぎの為に奥方を数人、選べるのでは?」

「そうだな。だけど…」

「1人だけを愛したいという事ですか?」

「そうだ。僕がこんな気持ちになるなんて信じられないよ」

普段は明るくてムードメーカーの彼がここまで落ち込むのは珍しい。

「でも…別れる必要はあったのでしょうか?」

「あったさ。彼女等に話したら「私達では勝てませんね」と悲し気に言われたよ」

(モブ令嬢とはいえ伯爵家以上の家柄の令嬢が勝てない相手?もしかしてアリス?)

ふとそんな事を考える。アリスは帝国大公家だ。それならば納得できる。そして彼女はミーア以外の嫁を良しとしないだろう。

「僕はね、禁断の恋に陥ったんだ。初めは尊敬する相手だったのに…」

「…そうですか」

「でも…気が付いたら恋焦がれていた…」

「相手の方はご存じで?」

「まだ、告白をしていないよ」

「それでは今夜、告白を?」

「そうだな…」

寂しそうに笑うジュドー。

(何、このギャップ萌え…ライディースはキャラ壊すなと思ったけどジュドーだと…可愛い…)

思わず抱きしめたくなる。そんな可愛らしさがあったのだ。

「ねえ、少し付き合ってくれないか?」

不意にジュドーがレナンジェスの耳元で囁く。

「…はい」

レナンジェスは思わず返事をしてしまう。何となく彼を放って置けないと思ったのだ。

「では、この曲が終わったら…」

ジュドーは寂しそうに笑う。同時にどこか野獣の様な雰囲気を醸し出していた。



「何故、トイレなのですか?」

レナンジェスはジュドーに尋ねる。

「ここなら誰も来ないだろ?」

「それだったら校舎裏でも…」

「あそこはね、告白する場所だよ」

(そう言えば告白イベントは校舎裏だったわ)

そう考えている時だった。不意にジュドーに唇を奪われるレナンジェス。

「何を…」

「好きだ」

(え?私ですと!嬉しいけど…男同士だし…)

「レナンジェス…」

更にジュドーはレナンジェスに唇を重ねる。そして流れで…ゴックンまでの関係になるのであった。
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