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第七十話 後夜祭イベント
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『レナンジェス様から♂の匂いがするぅ』
不意にリムルとネイに挟まれるレナンジェス。
「ライディース様とジュドー様のダンス相手になったからでしょう」
レナンジェスは既にモブ令嬢と仲直りしたジュドーを眺めながら答える。
(ジュドーの浮気者!)
内心ではそう叫んでいるが表情には出さない。
『ねえ、キスしちゃったの?2人とキスしちゃった?』
リムルとネイは何時の間にかフォークを手に持っている。
「男同士でそんな…」
レナンジェスは苦笑いを浮べる。
(女の勘はこういう時に働くからねぇ…私も前世で勘が働いたよ…)
不意に前世の彼氏の浮気現場を取り押さえた事を思い出す。大人の玩具とだが。
不意に2人がレナンジェスと腕を組む。
「何を…」
『何だと思います?』
ヤンデレ気味な笑顔を向けてくる2人。
「そんな事より踊りませんか?」
レナンジェスは跪いて手を差し出す。すると2人は急に明るい表情を浮かべた。
そしてレナンジェスはリムルと踊りだす。
「レナンジェス様、もっと体をくっつけてください」
リムルは少し頬を赤らめながら言う。
(あれ?こんなキャラだったっけ?)
そう思いながらもリムルの体と密着する。彼女は体を火照らせているみたいだ。とても体が熱い。
「何故、私を好いてくれているのですか?」
不意にレナンジェスは耳元で囁く。
「あたしは殿方に尽くすのが愛情だと思っていました。でも…レナンジェス様は自分の色に染めてくださいますから」
(可愛らしくM発言とか…ちょっとドキッとしちゃうじゃない!)
「それ以上にレナンジェス様は愛情が深いです。調教されたい気持ちもあります。それ以上に一緒に歩みたいと思えますので…」
「…私が愛情深いですか?」
「アリス様やミーア様みたいに愛されたいです」
「あれは親子の愛情に近いですよ?」
「そうですわね。でも、安らげる愛の形でもありますわ」
そう話している内にダンスは終わる。そしてダンスパートナーをネイに変えて再び踊るレナンジェス。
「ネイ様は本当に私なんかと婚約する気ですか?」
「今は解りません。でも、この時間がずっと続いて欲しいと思います」
「そうですね。楽しい時間はずっと続いて欲しいですね」
「はい。私は公爵家の娘として結婚する為だけに生きてきました。しかしレナンジェス様といるとドタバタしたり楽しかったり…普通の楽しい毎日が送れます。だから結婚は兎も角、学生でいるうちはみんなと一緒に居たいです」
「私もですよ」
「本当に?」
「はい、毎日がドタバタしていますが嫌いではありません。それに皆と一緒にバカな事を出来るのは今だけですから」
「嬉しいです」
ネイは頬を赤らめながらそう言う。そうしているうちに音楽は止った。
『レナンジェス様』
ネイとリムルがレナンジェスと腕を組んでくる。そしてレナンジェスを屋上まで連れ出した。
「星が綺麗ですね」
レナンジェスは校舎屋上に広がる王都の夜景と満天の星空を眺めながらウットリと呟く。
「そうですわね」
そう呟きながらレナンジェスに腕を絡めるリムル。
「綺麗です」
ネイもレナンジェスに腕を絡めてくる。そして2人の美少女はレナンジェスに熱い視線を向ける。
『レナンジェス様…』
不意に2人は呟くと背伸びする。そして順番にレナンジェスの唇を奪った。
(これが本当のファーストキスなんだなぁ)
レナンジェスは頬を赤く染めながらそう感じる。そして2人の少女の事を好きなのだと理解する。
(何時からだろう?2人をこんなに愛おしく思うようになったのは…)
同時にミーアとアリスの顔も浮かぶ。
(私は何時の間にか節操の無い人間になっていたみたいだ。まさか4人の女性を同時に愛しているなんて…)
そう考えながら星空を見上げる。するとライディース、ジュドー、小悪魔~ズの笑顔をした星座に見えた。
(え?目の錯覚?無いから!まあ…前世では美少年は好きだったけど…今は男だから!!キスもしたけど…無いという事で…)
レナンジェスは意味もなく心の中で叫ぶ。それでも左右から感じる美少女の温もりでどうでも良い気がしていた。
「ただいま」
『お帰りなさい、ご主人様』
小悪魔~ズが半ズボン姿でレナンジェスを出迎える。
「クラスの出し物を手伝ってくれてありがとうね」
レナンジェスはそう言いながら2人の頭を撫でる。しかし2人はどこか不機嫌だ。
「どうした?」
『リムル様とネイ様にキスをしたんですね』
「まあ…されちゃった感じか?」
『そこは構いません。それでも…ジュドー様とライディース様とも…』
そう呟くように言うと2人の瞳は野獣の様な目付きでレナンジェスを見つめる。
「あの…君達?」
『ご主人様…お仕置きです!』
そう言うとレナンジェスをベッドに小悪魔~ズ。そして…2度目の精通の再現をされるのであった。
不意にリムルとネイに挟まれるレナンジェス。
「ライディース様とジュドー様のダンス相手になったからでしょう」
レナンジェスは既にモブ令嬢と仲直りしたジュドーを眺めながら答える。
(ジュドーの浮気者!)
内心ではそう叫んでいるが表情には出さない。
『ねえ、キスしちゃったの?2人とキスしちゃった?』
リムルとネイは何時の間にかフォークを手に持っている。
「男同士でそんな…」
レナンジェスは苦笑いを浮べる。
(女の勘はこういう時に働くからねぇ…私も前世で勘が働いたよ…)
不意に前世の彼氏の浮気現場を取り押さえた事を思い出す。大人の玩具とだが。
不意に2人がレナンジェスと腕を組む。
「何を…」
『何だと思います?』
ヤンデレ気味な笑顔を向けてくる2人。
「そんな事より踊りませんか?」
レナンジェスは跪いて手を差し出す。すると2人は急に明るい表情を浮かべた。
そしてレナンジェスはリムルと踊りだす。
「レナンジェス様、もっと体をくっつけてください」
リムルは少し頬を赤らめながら言う。
(あれ?こんなキャラだったっけ?)
そう思いながらもリムルの体と密着する。彼女は体を火照らせているみたいだ。とても体が熱い。
「何故、私を好いてくれているのですか?」
不意にレナンジェスは耳元で囁く。
「あたしは殿方に尽くすのが愛情だと思っていました。でも…レナンジェス様は自分の色に染めてくださいますから」
(可愛らしくM発言とか…ちょっとドキッとしちゃうじゃない!)
「それ以上にレナンジェス様は愛情が深いです。調教されたい気持ちもあります。それ以上に一緒に歩みたいと思えますので…」
「…私が愛情深いですか?」
「アリス様やミーア様みたいに愛されたいです」
「あれは親子の愛情に近いですよ?」
「そうですわね。でも、安らげる愛の形でもありますわ」
そう話している内にダンスは終わる。そしてダンスパートナーをネイに変えて再び踊るレナンジェス。
「ネイ様は本当に私なんかと婚約する気ですか?」
「今は解りません。でも、この時間がずっと続いて欲しいと思います」
「そうですね。楽しい時間はずっと続いて欲しいですね」
「はい。私は公爵家の娘として結婚する為だけに生きてきました。しかしレナンジェス様といるとドタバタしたり楽しかったり…普通の楽しい毎日が送れます。だから結婚は兎も角、学生でいるうちはみんなと一緒に居たいです」
「私もですよ」
「本当に?」
「はい、毎日がドタバタしていますが嫌いではありません。それに皆と一緒にバカな事を出来るのは今だけですから」
「嬉しいです」
ネイは頬を赤らめながらそう言う。そうしているうちに音楽は止った。
『レナンジェス様』
ネイとリムルがレナンジェスと腕を組んでくる。そしてレナンジェスを屋上まで連れ出した。
「星が綺麗ですね」
レナンジェスは校舎屋上に広がる王都の夜景と満天の星空を眺めながらウットリと呟く。
「そうですわね」
そう呟きながらレナンジェスに腕を絡めるリムル。
「綺麗です」
ネイもレナンジェスに腕を絡めてくる。そして2人の美少女はレナンジェスに熱い視線を向ける。
『レナンジェス様…』
不意に2人は呟くと背伸びする。そして順番にレナンジェスの唇を奪った。
(これが本当のファーストキスなんだなぁ)
レナンジェスは頬を赤く染めながらそう感じる。そして2人の少女の事を好きなのだと理解する。
(何時からだろう?2人をこんなに愛おしく思うようになったのは…)
同時にミーアとアリスの顔も浮かぶ。
(私は何時の間にか節操の無い人間になっていたみたいだ。まさか4人の女性を同時に愛しているなんて…)
そう考えながら星空を見上げる。するとライディース、ジュドー、小悪魔~ズの笑顔をした星座に見えた。
(え?目の錯覚?無いから!まあ…前世では美少年は好きだったけど…今は男だから!!キスもしたけど…無いという事で…)
レナンジェスは意味もなく心の中で叫ぶ。それでも左右から感じる美少女の温もりでどうでも良い気がしていた。
「ただいま」
『お帰りなさい、ご主人様』
小悪魔~ズが半ズボン姿でレナンジェスを出迎える。
「クラスの出し物を手伝ってくれてありがとうね」
レナンジェスはそう言いながら2人の頭を撫でる。しかし2人はどこか不機嫌だ。
「どうした?」
『リムル様とネイ様にキスをしたんですね』
「まあ…されちゃった感じか?」
『そこは構いません。それでも…ジュドー様とライディース様とも…』
そう呟くように言うと2人の瞳は野獣の様な目付きでレナンジェスを見つめる。
「あの…君達?」
『ご主人様…お仕置きです!』
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