胸が大きい女性を助けたら、エロいクラスメートのお母さんだった件

あかせ2

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バイトを終えてから~夏休みが終わるまで

第151話 まさかの2人が口論?

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 『千玲』の受付で、沙織さんは千夏さん・千春さんに当時の話をした。その後に千夏さんが“慰謝料”について触れたものの、満里奈さんが難しい顔をしている。

彼女は真面目だから、思う事があるかもしれないな…。


 「満里奈、ずいぶん考え込んでるね」
千夏さんも気になったのか、そう指摘する。

「慰謝料は精神的苦痛をお金で和らげるもので『もらえるものはもらう』は違う気がします。それに離婚を望んでいる場合は苦痛を感じないのでは?」

そういえば、沙織さんは明夫さんの話より前に離婚について検討していた。満里奈さんの言う通りだ…。

「やっぱり満里奈は真面目だな~。でもさ、ってどうやって証明するの?」

「えっ?」

「苦痛は見てわかるものじゃないよ? 愛山さんだってある程度シミュレーションしてたと思うけど、実際それに近い形になれば動揺するよね? 動揺だって精神的苦痛になるんじゃない?」

「それは…」

「苦痛にだって色々種類がある訳。今の愛山さんは大丈夫そうだけど、ちょっとした拍子で一気に来るかもしれないじゃん? そうなってからだと遅いんだよ」

「筋肉痛が後から来る感じだね!」

紬さんの空気を読まない発言に、沙織さん・千夏さん・千春さんの大人組がクスッと笑う。彼女はシリアスな空気を壊すのに最適だ。

「まぁそういう事。だから『もらえるもんはもらったほうが良い』って言ったの。今なら“あの時は気が動転してて言うの忘れた”で通じると思う」

離婚の話が出たのは2日前だから、今日含む数日がギリかも。

「それに、離婚後は2度と会わないんだよ? そんな人に気を遣う必要ある?」

千春さんのような円満離婚は例外だろうな…。

「…アドバイスありがとうございます。今からそう連絡します」
決心がついたのか、沙織さんはスマホを操作し始める。

「生活するにおいて、お金は切っても切れないからさ~。多いに越した事はないのよ。わかる満里奈?」

「それはわかります…」

「大人でもというか、大人のほうが自分勝手な気がする。アンタ達高校生よりやれる事が多いからかな」

自分勝手な大人で思い付いたのは、集金の時に会った女性だ。名前はもう忘れたが…。(108話参照)

「いつもエロい事ばかり言うお姉さんとは思えないぐらいカッコ良かったよ! 満里奈を論破するとは思わなかった!」

「一言余計! …アタシは満里奈と違って真面目じゃないし勉強は得意じゃないけど、これでも年上だから」

千夏さんは簡単そうに言うが、俺は年下を論破できるとは思えない…。

「満里奈はに特化してて紬はに特化してる。真と詩織は空気によって変えられるから、意外にバランス良いよね、アンタ達」

沙織さんは俺達と同じ柔軟型かな?

「オッパイのバランスも良いよ~。詩織ちゃんは『大』、満里奈は『中』、んでウチは『小』!」

その分け方なら、沙織さんは『特大』だな。


 沙織さんのスマホから受信音が聞こえた。明夫さんの返事がきたかもしれないので、全員彼女に注目する。

「…夫からです。『非はこちらにあるので、なるべく沙織の希望に沿うようにしたい』と書いてあります」

そうなるって事は、俺の存在はバレてないな。一安心だ。

「良かったじゃん愛山さん。これで少しは離婚後が楽になるね」

「そうですね、アドバイスがなかったら連絡できなかったと思います。本当にありがとうございます」

「気にしないで。アタシはちょっと背中を押しただけだし」

ちょっとどころか、かなり押した気がするが…。

「満里奈もこれで納得した?」

「はい。余計な事を言ってしまい、すみませんでした…」

「謝る事じゃないって。アンタの言いたい事もわかるから」

こっちも丸く収まって良かった。満里奈さんは紬さんと違って、言葉に気を付けてくれるから安心できる。

「慰謝料っていつもらえるの? どれぐらいもらえるの?」
紬さんが興味津々だ。

「さっき言ったでしょ? 『ケースバイケース』って。旦那さんにも都合があるから、愛山さんの希望が100%通るのは無理だと思ったほうが良いかも」

それは当然の話だな。明夫さんが生活を切り詰めてまで慰謝料を払うとは思えない。

「そうなると、話し合うためにお父さんがまた帰ってくるわね…」

その話し合い、どれぐらい続くんだろう? なんにせよ全員が納得できる結果になれば良い。

「俺達の事は気にしなくて良いですよ、沙織さん」

「ウチは気にするから、なるべく早く終わらせて!」

「あたしもさっさと終わって欲しいかな」

詩織さんは当事者だろ。それで良いのかよ?

「わたしも詩織と一緒ね。お父さんが不倫してるとわかったから…」

いわゆる“冷めた”ってやつか? 俺が女性陣にこんな反応されたら、メンタルは一瞬で崩壊するぞ。

「そういえばお姉さん、ちょっと訊きたいんだけどさ~」

今更紬さんは何を訊く気だ? まったく予想が付かないな…。
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