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バイトを終えてから~夏休みが終わるまで
第158話 早くも“鞭”が来る?
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“ソフィー”の別室でやった占いが終わり、俺達は店に戻る。紬さんだけ不思議な結果になったが、近くにいる時なら俺も何とかしないと!
「みんなおかえり。占いどうだった?」
キッチンにいる朱里さんが尋ねる。
「なんかウチだけよくわからなかった。『人にアドバイスする時は内容に気を付けて。その人は疑わずに実行するかも』だって」
「確かによくわからないね。つむぎんのアドバイスを真に受ける人って誰だろう?」
「とりあえず満里奈は絶対ないね」
それは同感だ。彼女は実行する前に冷静に考えるはず。
「ちなっさん達もないよな~。つむぎん、そういう事しそうな友達いるの?」
「いないよ」
よく考えたら、友達じゃなくても素直な人ならアドバイスに従う可能性がある。そこまで考えを広げると予想は不可能だ…。
「他のみんなはどうだった?」
俺達は簡単に結果を伝える。
「なるほど~。つむぎんに比べると、みんなわかりやすいね」
俺としては、満里奈さんと沙織さんの『飴と鞭』のバランスが気になる。普段の2人なら気にしないが、結果を聴いた後だと…。
「さおりん・しおりん。ちなっさん達に比べたら頼りないけど、アタシと姉さんもいざという時は協力するからね」
千夏さん・千春さん・朱里さん・月夜さんの4人がサポートしてくれるなら安心だ。
「ありがとうございます」
「その時になったら、朱ちゃんは何をする気なの?」
「う~ん、今思い付くのは『料理を安く提供する』とか『別室で寝れるようにする』とか? アタシ達はちなっさんより貯金ないから、お金の相談は厳しいな~」
「そうならないように最大限努力します」
それでも頼りになる事は変わりない。今回の目的は達したので、俺達は朱里さん・月夜さんに挨拶してから“ソフィー”を後にする。
沙織さんの家に帰る道中、車を運転中の彼女が俺・詩織さん・紬さんに声をかける。
「明日から早起きしてもらうからよろしくね♪」
明日から!? 早速“鞭”が出てる?
「真と紬ちゃんは二度寝できるから良いよね~。あたしは絶対母さんに起こされるから無理だし」
同居してる以上、それは仕方ない。
「そのあたりの対策は考えてあるわ。真君・紬ちゃん、起きてから自撮り動画を少し撮影してわたしに送ってちょうだい」
「動画? 何で?」
「色々な事をすれば目が覚めるからよ。アラームを止めてすぐ二度寝した経験あるでしょ?」
「ある!」
準備を整えてから動画を撮り、忘れずに送信する。面倒だが手順が多いので、二度寝防止になりそうだ。
「でもさ~、ウチは『モーニングコール』のほうが良いな~」
俺もそっちのほうが良い。寝起き早々、沙織さんか満里奈さんの声を聞けるのは最高だ。
「あんたね、それだと自力で起きる気がなくなるでしょ?」
「満里奈ちゃんの言う通りよ。大切なのは“早い時間に自分で起きる事”なの。『モーニングコールがあるから』って油断すると、いつまで経っても起きられないわね」
「じゃあ動画送った後にモーニングコールしてよ! “自分で起きられて偉い”とか言って欲しいな~」
「…紬、そんな事褒められて嬉しいの?」
満里奈さんにとって早起きは当たり前だから納得できないか。
「嬉しいに決まってるじゃん! 満里奈だって、どんな事でもまーちゃんに褒められたら嬉しいでしょ?」
「……それはまぁ…」
どんな事でも良いのか。一応覚えておこう。
「真と紬ちゃんは早起きすれば褒められるのに、あたしだけないのはズルいって」
詩織さんだけメリットがないのは良くないな。どうしよう?
「早起きした詩織ちゃんに、沙織ママ特製の『H優先券』を渡せば良いんだよ。それをまーちゃんに渡せば最初にHできるって事で」
“肩たたき券”みたいな事言い出したぞ…。
「それならあたしは文句ないよ」
「大体決まったけど、家に帰ってから確定させましょうか」
沙織さんが家の敷地に車を停めたので、全員降りたところ…。
「逃げないデ~!」
近くから女性の声が聞こえたが、聞き覚えがあるような…。誰だったっけ?
「この声もしかして…」
紬さんが家ではなく声の方に向かって行くので、俺達も追う。
「もう逃がさないヨ!」
そこにいたのは、壁際に追い詰められている猫1匹とウィルベルさんだった。彼女は何をしてるんだ?
「ウィルちゃん。何してるの?」
「ツムギ良いところに! その猫捕まえるの手伝っテ!」
「わかった」
紬さんとウィルベルさんは、少しずつ猫との距離を縮める。そして…、ウィルベルさんが隙を見て猫を抱きかかえる。
「やっと捕まえタ~!」
「あれ? ウィルちゃんの家、猫飼ってた?」
「ううん。この猫を捕まえる依頼を受けたノ」
猫は何故か、ウィルベルさんの胸にひたすら猫パンチしている。それを紬さんは羨ましそうに見ている状況だ。
「猫もオッパイ好きなんだね~♡ わかる♡」
「ツムギ、手伝ってくれてありがとウ!」
「当然の事だって。…そうだ。久しぶりに会ったから、沙織ママの家でおしゃべりしようよ。沙織ママ良いよね?」
「もちろん良いけど、ウィルベルさんの都合次第ね」
「この猫を返した後に用事はないから、その後にアイヤマさんの家にお邪魔するヨ」
そういう流れになったので、俺達は一旦ウィルベルさんと別れる。彼女とは明夫さんの浮気調査の報告以降、1度も会ってなかったな…。
帰ってすぐ女性陣をHに誘うつもりだったが、話をするのも悪くないか。そう思うのだった。
「みんなおかえり。占いどうだった?」
キッチンにいる朱里さんが尋ねる。
「なんかウチだけよくわからなかった。『人にアドバイスする時は内容に気を付けて。その人は疑わずに実行するかも』だって」
「確かによくわからないね。つむぎんのアドバイスを真に受ける人って誰だろう?」
「とりあえず満里奈は絶対ないね」
それは同感だ。彼女は実行する前に冷静に考えるはず。
「ちなっさん達もないよな~。つむぎん、そういう事しそうな友達いるの?」
「いないよ」
よく考えたら、友達じゃなくても素直な人ならアドバイスに従う可能性がある。そこまで考えを広げると予想は不可能だ…。
「他のみんなはどうだった?」
俺達は簡単に結果を伝える。
「なるほど~。つむぎんに比べると、みんなわかりやすいね」
俺としては、満里奈さんと沙織さんの『飴と鞭』のバランスが気になる。普段の2人なら気にしないが、結果を聴いた後だと…。
「さおりん・しおりん。ちなっさん達に比べたら頼りないけど、アタシと姉さんもいざという時は協力するからね」
千夏さん・千春さん・朱里さん・月夜さんの4人がサポートしてくれるなら安心だ。
「ありがとうございます」
「その時になったら、朱ちゃんは何をする気なの?」
「う~ん、今思い付くのは『料理を安く提供する』とか『別室で寝れるようにする』とか? アタシ達はちなっさんより貯金ないから、お金の相談は厳しいな~」
「そうならないように最大限努力します」
それでも頼りになる事は変わりない。今回の目的は達したので、俺達は朱里さん・月夜さんに挨拶してから“ソフィー”を後にする。
沙織さんの家に帰る道中、車を運転中の彼女が俺・詩織さん・紬さんに声をかける。
「明日から早起きしてもらうからよろしくね♪」
明日から!? 早速“鞭”が出てる?
「真と紬ちゃんは二度寝できるから良いよね~。あたしは絶対母さんに起こされるから無理だし」
同居してる以上、それは仕方ない。
「そのあたりの対策は考えてあるわ。真君・紬ちゃん、起きてから自撮り動画を少し撮影してわたしに送ってちょうだい」
「動画? 何で?」
「色々な事をすれば目が覚めるからよ。アラームを止めてすぐ二度寝した経験あるでしょ?」
「ある!」
準備を整えてから動画を撮り、忘れずに送信する。面倒だが手順が多いので、二度寝防止になりそうだ。
「でもさ~、ウチは『モーニングコール』のほうが良いな~」
俺もそっちのほうが良い。寝起き早々、沙織さんか満里奈さんの声を聞けるのは最高だ。
「あんたね、それだと自力で起きる気がなくなるでしょ?」
「満里奈ちゃんの言う通りよ。大切なのは“早い時間に自分で起きる事”なの。『モーニングコールがあるから』って油断すると、いつまで経っても起きられないわね」
「じゃあ動画送った後にモーニングコールしてよ! “自分で起きられて偉い”とか言って欲しいな~」
「…紬、そんな事褒められて嬉しいの?」
満里奈さんにとって早起きは当たり前だから納得できないか。
「嬉しいに決まってるじゃん! 満里奈だって、どんな事でもまーちゃんに褒められたら嬉しいでしょ?」
「……それはまぁ…」
どんな事でも良いのか。一応覚えておこう。
「真と紬ちゃんは早起きすれば褒められるのに、あたしだけないのはズルいって」
詩織さんだけメリットがないのは良くないな。どうしよう?
「早起きした詩織ちゃんに、沙織ママ特製の『H優先券』を渡せば良いんだよ。それをまーちゃんに渡せば最初にHできるって事で」
“肩たたき券”みたいな事言い出したぞ…。
「それならあたしは文句ないよ」
「大体決まったけど、家に帰ってから確定させましょうか」
沙織さんが家の敷地に車を停めたので、全員降りたところ…。
「逃げないデ~!」
近くから女性の声が聞こえたが、聞き覚えがあるような…。誰だったっけ?
「この声もしかして…」
紬さんが家ではなく声の方に向かって行くので、俺達も追う。
「もう逃がさないヨ!」
そこにいたのは、壁際に追い詰められている猫1匹とウィルベルさんだった。彼女は何をしてるんだ?
「ウィルちゃん。何してるの?」
「ツムギ良いところに! その猫捕まえるの手伝っテ!」
「わかった」
紬さんとウィルベルさんは、少しずつ猫との距離を縮める。そして…、ウィルベルさんが隙を見て猫を抱きかかえる。
「やっと捕まえタ~!」
「あれ? ウィルちゃんの家、猫飼ってた?」
「ううん。この猫を捕まえる依頼を受けたノ」
猫は何故か、ウィルベルさんの胸にひたすら猫パンチしている。それを紬さんは羨ましそうに見ている状況だ。
「猫もオッパイ好きなんだね~♡ わかる♡」
「ツムギ、手伝ってくれてありがとウ!」
「当然の事だって。…そうだ。久しぶりに会ったから、沙織ママの家でおしゃべりしようよ。沙織ママ良いよね?」
「もちろん良いけど、ウィルベルさんの都合次第ね」
「この猫を返した後に用事はないから、その後にアイヤマさんの家にお邪魔するヨ」
そういう流れになったので、俺達は一旦ウィルベルさんと別れる。彼女とは明夫さんの浮気調査の報告以降、1度も会ってなかったな…。
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