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バイトを終えてから~夏休みが終わるまで
第160話 一番後ろの席でHするのは王道?
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8月25日の月曜日になり、俺達は9時少し前に沙織さんの家の前で待機し、レンタカーに乗って来るウィルベルさんを待つ。
今回の目的は、彼女に“オッパイ占い”してもらう事だ。その占いで全然依頼がない探偵業に活路を見い出せると良いんだが…。
――何やら大きい車が停まったぞ。あれがそうか?
「皆、お待たセ~!」
運転席の窓が開いた後、顔を出したウィルベルさんが言う。
「ウチ助手席ね!」
紬さんが立候補してくれて助かった。彼女はウィルベルさんと一番話してるから適任だな。
沙織さんが後部座席のドアを開けたので、中を確認する。――2列目だけじゃなくて3列目もあるぞ! そこに2人ずつ座れるようだ。
「わたしは2列目に座るわね。ウィルベルさんに声かけるかもしれないから」
助手席の紬さんに道案内を任せるのは不安だよな…。サポートしやすいのは2列目だろう。
「じゃあ、あたしは母さんの隣にするよ」
これにより俺と満里奈さんは3列目に座る事になる。
「隣よろしくね、まこくん♪」
「ああ」
沙織さんの車でも隣同士になる事が多いが、普段はこんな上機嫌になったりしない。やはり“2人きり”の効果は絶大だ!
…全員座った後に沙織さんがドアを閉めたので、いつでも出発できる。
「ツムギ。最初に『千玲』ってところに寄るんだっケ?」
「ここからだとそっちの方がちょっと近いんだよ。お姉さんとオバさんは占いできないけど、良い人だからウィルちゃんに会って欲しくて」
「そうなんだ~、ツムギがそう言うなら会わないとね! それで…、そこはどこなの? ツムギ、カーナビに設定しテ」
「えーと、どこだっけ? 地図わかんないよ~!」
「紬ちゃん、わたしが設定するわ」
沙織さんが身を乗り出し、ハンドルのそばにあるカーナビの設定をする。…無事にできたっぽいぞ。
「沙織ママありがとう! 近くの景色なら覚えてるから、ウィルちゃん安心して!」
「わたしもサポートしますので、気になる事があったら言って下さい」
「助かるよ、ツムギ・アイヤマさん」
これ、沙織さんが助手席のほうが良いのでは? だが話し相手は紬さんのほうが向いてそうだし、一長一短か?
色々あったものの、車はようやく発進する。
「そういえばウィルちゃん、お金は何とかなった?」
『千玲』に向かう道中、紬さんが声をかける。
「何とかね。ロジーを説得するのに苦労したヨ…」
収入源の大半は彼のバイト代なのに、ウィルベルさんが大金? を使おうとすれば良い気分にならないよな。
「そっか~」
――ここで会話が途切れる。いくら紬さんでも話を膨らませるのは難しいようだ。
「ねぇウィルちゃん。もし月ちゃんが『ノーブラ探偵になったほうが良い』って言ったらどうする?」
紬さんがなって欲しいだけだろ…。
「悩むね~。その人の占いは絶対当たるんだから、聞いておきたいけド…」
迷ってるみたいだが、それを決めるのはウィルベルさんだ。
――隣にいる満里奈さんが俺の手に触れてきたので優しく握ると、彼女は嬉しそうな顔をする。どうせなら他のところも触りたいな…。
「満里奈のその顔、今まーちゃんのあそこ触ってるでしょ?」
俺達の様子をバックミラーで確認したようだ。
「えっ? そうなの!?」
詩織さんが後ろを振り向く。
「詩織よく見て。私が触ってるのは、まこくんの手だけだよ」
「な~んだ」
何故か詩織さんにガッカリされた。外から丸見えなんだからやる訳ないだろ。
「一番後ろの席でこっそりHするのって王道だよね~♡ そう思わない? ウィルちゃん?」
「そうだね。小さい頃、ワタシとロジーも両親の目を盗んでこっそり家でHしたナ…」
2人の両親がその事実を知ったら、どんな反応するか気になるぞ…。
『千玲』に近付くにつれ、沙織さんの道案内が増えてきた。彼女が言うには、近さより交通量や道路幅を重視するとか。いわゆる“急がば回れ”だな。
ウィルベルさんが運転する車は『千玲』の前にある駐車スペースに停まる。
「ここか~。ツムギ達はどれぐらい来てるノ?」
「いっぱい来てるから回数は忘れちゃった」
確かに何度も来てるな。俺も正確な回数は覚えていない。
「受付にお姉さんかオバさんがいるはずだから、ちゃんと声かけないとね」
「わかった。ワタシはツムギのそばから離れないようにするヨ」
「そんな事言われると、ウィルちゃんが妹になった気分!」
「紬が調子に乗らないと良いけど…」
満里奈さんが俺にだけ聞こえる声量でつぶやく。
「俺達で見守れば良いだろ」
「そうだね」
「まーちゃんと満里奈、Hの相談かな~?」
今度は全員が後ろを振り返って俺達を見る。…少し恥ずかしい。
「紬ちゃん・ウィルベルさん。いつまでも車内でおしゃべりしないで行きましょうか」
「そうだね沙織ママ」
「了解だよアイヤマさん」
ウィルベルさんが千夏さん・千春さんに会ったら、どうなるかが楽しみだ!
今回の目的は、彼女に“オッパイ占い”してもらう事だ。その占いで全然依頼がない探偵業に活路を見い出せると良いんだが…。
――何やら大きい車が停まったぞ。あれがそうか?
「皆、お待たセ~!」
運転席の窓が開いた後、顔を出したウィルベルさんが言う。
「ウチ助手席ね!」
紬さんが立候補してくれて助かった。彼女はウィルベルさんと一番話してるから適任だな。
沙織さんが後部座席のドアを開けたので、中を確認する。――2列目だけじゃなくて3列目もあるぞ! そこに2人ずつ座れるようだ。
「わたしは2列目に座るわね。ウィルベルさんに声かけるかもしれないから」
助手席の紬さんに道案内を任せるのは不安だよな…。サポートしやすいのは2列目だろう。
「じゃあ、あたしは母さんの隣にするよ」
これにより俺と満里奈さんは3列目に座る事になる。
「隣よろしくね、まこくん♪」
「ああ」
沙織さんの車でも隣同士になる事が多いが、普段はこんな上機嫌になったりしない。やはり“2人きり”の効果は絶大だ!
…全員座った後に沙織さんがドアを閉めたので、いつでも出発できる。
「ツムギ。最初に『千玲』ってところに寄るんだっケ?」
「ここからだとそっちの方がちょっと近いんだよ。お姉さんとオバさんは占いできないけど、良い人だからウィルちゃんに会って欲しくて」
「そうなんだ~、ツムギがそう言うなら会わないとね! それで…、そこはどこなの? ツムギ、カーナビに設定しテ」
「えーと、どこだっけ? 地図わかんないよ~!」
「紬ちゃん、わたしが設定するわ」
沙織さんが身を乗り出し、ハンドルのそばにあるカーナビの設定をする。…無事にできたっぽいぞ。
「沙織ママありがとう! 近くの景色なら覚えてるから、ウィルちゃん安心して!」
「わたしもサポートしますので、気になる事があったら言って下さい」
「助かるよ、ツムギ・アイヤマさん」
これ、沙織さんが助手席のほうが良いのでは? だが話し相手は紬さんのほうが向いてそうだし、一長一短か?
色々あったものの、車はようやく発進する。
「そういえばウィルちゃん、お金は何とかなった?」
『千玲』に向かう道中、紬さんが声をかける。
「何とかね。ロジーを説得するのに苦労したヨ…」
収入源の大半は彼のバイト代なのに、ウィルベルさんが大金? を使おうとすれば良い気分にならないよな。
「そっか~」
――ここで会話が途切れる。いくら紬さんでも話を膨らませるのは難しいようだ。
「ねぇウィルちゃん。もし月ちゃんが『ノーブラ探偵になったほうが良い』って言ったらどうする?」
紬さんがなって欲しいだけだろ…。
「悩むね~。その人の占いは絶対当たるんだから、聞いておきたいけド…」
迷ってるみたいだが、それを決めるのはウィルベルさんだ。
――隣にいる満里奈さんが俺の手に触れてきたので優しく握ると、彼女は嬉しそうな顔をする。どうせなら他のところも触りたいな…。
「満里奈のその顔、今まーちゃんのあそこ触ってるでしょ?」
俺達の様子をバックミラーで確認したようだ。
「えっ? そうなの!?」
詩織さんが後ろを振り向く。
「詩織よく見て。私が触ってるのは、まこくんの手だけだよ」
「な~んだ」
何故か詩織さんにガッカリされた。外から丸見えなんだからやる訳ないだろ。
「一番後ろの席でこっそりHするのって王道だよね~♡ そう思わない? ウィルちゃん?」
「そうだね。小さい頃、ワタシとロジーも両親の目を盗んでこっそり家でHしたナ…」
2人の両親がその事実を知ったら、どんな反応するか気になるぞ…。
『千玲』に近付くにつれ、沙織さんの道案内が増えてきた。彼女が言うには、近さより交通量や道路幅を重視するとか。いわゆる“急がば回れ”だな。
ウィルベルさんが運転する車は『千玲』の前にある駐車スペースに停まる。
「ここか~。ツムギ達はどれぐらい来てるノ?」
「いっぱい来てるから回数は忘れちゃった」
確かに何度も来てるな。俺も正確な回数は覚えていない。
「受付にお姉さんかオバさんがいるはずだから、ちゃんと声かけないとね」
「わかった。ワタシはツムギのそばから離れないようにするヨ」
「そんな事言われると、ウィルちゃんが妹になった気分!」
「紬が調子に乗らないと良いけど…」
満里奈さんが俺にだけ聞こえる声量でつぶやく。
「俺達で見守れば良いだろ」
「そうだね」
「まーちゃんと満里奈、Hの相談かな~?」
今度は全員が後ろを振り返って俺達を見る。…少し恥ずかしい。
「紬ちゃん・ウィルベルさん。いつまでも車内でおしゃべりしないで行きましょうか」
「そうだね沙織ママ」
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