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夏休み明け エロい体育祭 準備編
第215話 前代未聞の騎馬戦になる?
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朝のホームルームがいつものように始まり、清水先生が連絡事項を伝える。俺はそれを適度に聞きつつ、今日のHについて考える。
普段だと週の真ん中の水曜日はダレるのに、今は全然そんな気分じゃない。やはり楽しみの有無はやる気に大きく影響するな。
俺個人としては、毎週水曜と祝日は『Hの日』にしたい。もちろん気分・体調や女性陣のあの日などに左右されるが…。
「――連絡事項はこれぐらいね」
「ねぇ先生。ちょっと訊いて良い?」
紬さんがそう言った。
「もちろん良いわよ」
「学校の予算でブラ買えると思う?」
「……えっ?」
“ブラみみ”の件を知ってる俺達はともかく、それを知らない人からすると『何言ってるんだ?』って話だよな。
呆然としてるクラスメートが多数だが、目をキラキラさせてる男子が数人いるのは何でだ?
「伊草さん。昨日の昼休みに廊下で話してた事ってマジだったのか?」(男子A)
どうやらあの時の俺達の会話を聞いていたようだ。(212話参照)
「当然じゃん。ウチはそうしたいんだけどさ~、みんなが被ってくれそうになくてね~」
「やっぱりポイントで釣るしかないだろ」
それは俺も考えた案だ。強制は絶対ダメだが、任意なら問題ないはず。
「それしかなさそうだよね~」
「2人はさっきから何の話をしてるの? 先生にした質問とは関係ないのよね?」
「大アリだよ! 今から詳しく話すね~」
紬さんは騎馬戦でブラみみが候補になってる事を話す。
「ブラを…被る…。先生には理解できそうにないわ」
先生含むほとんどの女子が引いている。当然と言えば当然か。
「で、予算で買えると思う? 先生?」
「無理でしょうね。だってどう考えても、ブラである必要がないもの」
正論過ぎて他の言葉が見つからない…。
「そうだけどさ~、エロい体育祭をやるんだからエロい物を奪い合わないと盛り上がらないじゃん!」
それは北峰君が言ってた理屈だな。
「そう言われても、条件に合う物が簡単に見つかるとは思わないわ…」
帽子・ハチマキに代わる物なんて、エロい物に限定しなくても思い付かないぞ。
「ねぇ。先生が思う“エロい物”って何がある?」
「う~ん……、『Hな本』…とか?」
真面目に答えてくれてありがたいが、参考にはならないな…。
「エロ本か~。――それ良くない!?」
紬さんが何か閃いたようだ。
「エロ本を奪い合うんだよ! 本なら片手で持てるし軽いじゃん!」
そんな騎馬戦、前代未聞だろ。
「伊草さんちょっと待って。本を奪い合ったらすぐボロボロになるわよ?」
手汗も気になるが、奪い合う時にページが破れそうだ。
「それは適当な古本で代用して、勝ったらその人がリクエストした本1冊プレゼントすれば参加者増えそう」
紬さんは参加者を増やす仕組みも考えたようだ。欲しい本のためなら頑張る人がいてもおかしくない。
「現実的かは置いといて、その案のほうが間違いなく予算を減らせるわ。少ないほうがありがたいわね」
「ちょっと待ってくれ。ブラってそんなに高いのか?」(男子A)
彼がそう思う気持ちはわかる。俺も詩織さん達と“マコール”に行って初めて分かったからな…。
「ピンキリよ。でも、これ以上は訊かない事をオススメするわ。セクハラになるかもしれないから」
先生が事前に釘を刺す。
「わかった…」
「前から思ってたけど、ハチマキとか帽子って合わない人多くない? 『おでこに跡付くの嫌』とか『サイズ合わない』とか。でも本ならそういう心配いらないよね」
紬さんの言う事はわかるが、“片手で持てるかどうか”も重要なポイントになる。両手で持ったら他の騎手の本を奪えないからな。
「伊草さんの言う事に一理あるわね。でも本は、ハチマキや帽子と違って落としやすいわ。そうなったらどうするの?」
「そうだね~。失格にするか、手が空いてそうな人が回収するとか?」
なるべく多くの男子が騎手の女子に触れられるように、馬の人数は多くする予定だ。人手に余裕があるから、本を拾うぐらいは造作もないだろう。
「なるほど…。今までの話を聞いてると、少なくともブラを被るよりはまともね」
「先生ひどいな~、昨日やったウチらをディスるの?」
「昨日…やった?」
「うん。ウチと詩織ちゃんと満里奈でね」
紬さんがバラした事により、クラスメートの視線が3人に集中する。だが、一番見られてるのは満里奈さんのような気が…。
「古宮さんってそういう事するタイプだったのかよ?」(男子B)
「どう考えても、伊草さんに仕方なく付き合っただけだろ」(男子C)
「かもな。もし率先してやったら、それはそれでアリだぜ」
満里奈さんは詩織さん・紬さんに比べたら大人しくて控えめだが、お願いすれば頑張ってやってくれる事が多い。その健気な様子は、2人にない長所だ!
クラスメートのヒソヒソ話が盛り上がってる途中、教室の掛け時計を見た先生が慌てた様子を見せる。そろそろ1限が始めるぞ。
「すっかり話し込んじゃったわね。とりあえず今はここまで」
「了解。ウチは席に戻るよ」
――紬さんが席に戻って来た。
「紬ちゃん、言っちゃったね~」
「満里奈ゴメン。うっかりしちゃった!」
「別に秘密にしてないし、あんたから謝ってきたから許してあげる」
「さすが満里奈、わかってる~♪」
仮に後でキレるとしても、満里奈さんは分別がつくから心配していない。
「でも、あの画像は絶対に見せないでよ?」
「OK。それはちゃんと守るから」
「みんな、1限始めるわよ!」
先生がそう言うので、俺達は気持ちを切り替えて1限の準備をする。
普段だと週の真ん中の水曜日はダレるのに、今は全然そんな気分じゃない。やはり楽しみの有無はやる気に大きく影響するな。
俺個人としては、毎週水曜と祝日は『Hの日』にしたい。もちろん気分・体調や女性陣のあの日などに左右されるが…。
「――連絡事項はこれぐらいね」
「ねぇ先生。ちょっと訊いて良い?」
紬さんがそう言った。
「もちろん良いわよ」
「学校の予算でブラ買えると思う?」
「……えっ?」
“ブラみみ”の件を知ってる俺達はともかく、それを知らない人からすると『何言ってるんだ?』って話だよな。
呆然としてるクラスメートが多数だが、目をキラキラさせてる男子が数人いるのは何でだ?
「伊草さん。昨日の昼休みに廊下で話してた事ってマジだったのか?」(男子A)
どうやらあの時の俺達の会話を聞いていたようだ。(212話参照)
「当然じゃん。ウチはそうしたいんだけどさ~、みんなが被ってくれそうになくてね~」
「やっぱりポイントで釣るしかないだろ」
それは俺も考えた案だ。強制は絶対ダメだが、任意なら問題ないはず。
「それしかなさそうだよね~」
「2人はさっきから何の話をしてるの? 先生にした質問とは関係ないのよね?」
「大アリだよ! 今から詳しく話すね~」
紬さんは騎馬戦でブラみみが候補になってる事を話す。
「ブラを…被る…。先生には理解できそうにないわ」
先生含むほとんどの女子が引いている。当然と言えば当然か。
「で、予算で買えると思う? 先生?」
「無理でしょうね。だってどう考えても、ブラである必要がないもの」
正論過ぎて他の言葉が見つからない…。
「そうだけどさ~、エロい体育祭をやるんだからエロい物を奪い合わないと盛り上がらないじゃん!」
それは北峰君が言ってた理屈だな。
「そう言われても、条件に合う物が簡単に見つかるとは思わないわ…」
帽子・ハチマキに代わる物なんて、エロい物に限定しなくても思い付かないぞ。
「ねぇ。先生が思う“エロい物”って何がある?」
「う~ん……、『Hな本』…とか?」
真面目に答えてくれてありがたいが、参考にはならないな…。
「エロ本か~。――それ良くない!?」
紬さんが何か閃いたようだ。
「エロ本を奪い合うんだよ! 本なら片手で持てるし軽いじゃん!」
そんな騎馬戦、前代未聞だろ。
「伊草さんちょっと待って。本を奪い合ったらすぐボロボロになるわよ?」
手汗も気になるが、奪い合う時にページが破れそうだ。
「それは適当な古本で代用して、勝ったらその人がリクエストした本1冊プレゼントすれば参加者増えそう」
紬さんは参加者を増やす仕組みも考えたようだ。欲しい本のためなら頑張る人がいてもおかしくない。
「現実的かは置いといて、その案のほうが間違いなく予算を減らせるわ。少ないほうがありがたいわね」
「ちょっと待ってくれ。ブラってそんなに高いのか?」(男子A)
彼がそう思う気持ちはわかる。俺も詩織さん達と“マコール”に行って初めて分かったからな…。
「ピンキリよ。でも、これ以上は訊かない事をオススメするわ。セクハラになるかもしれないから」
先生が事前に釘を刺す。
「わかった…」
「前から思ってたけど、ハチマキとか帽子って合わない人多くない? 『おでこに跡付くの嫌』とか『サイズ合わない』とか。でも本ならそういう心配いらないよね」
紬さんの言う事はわかるが、“片手で持てるかどうか”も重要なポイントになる。両手で持ったら他の騎手の本を奪えないからな。
「伊草さんの言う事に一理あるわね。でも本は、ハチマキや帽子と違って落としやすいわ。そうなったらどうするの?」
「そうだね~。失格にするか、手が空いてそうな人が回収するとか?」
なるべく多くの男子が騎手の女子に触れられるように、馬の人数は多くする予定だ。人手に余裕があるから、本を拾うぐらいは造作もないだろう。
「なるほど…。今までの話を聞いてると、少なくともブラを被るよりはまともね」
「先生ひどいな~、昨日やったウチらをディスるの?」
「昨日…やった?」
「うん。ウチと詩織ちゃんと満里奈でね」
紬さんがバラした事により、クラスメートの視線が3人に集中する。だが、一番見られてるのは満里奈さんのような気が…。
「古宮さんってそういう事するタイプだったのかよ?」(男子B)
「どう考えても、伊草さんに仕方なく付き合っただけだろ」(男子C)
「かもな。もし率先してやったら、それはそれでアリだぜ」
満里奈さんは詩織さん・紬さんに比べたら大人しくて控えめだが、お願いすれば頑張ってやってくれる事が多い。その健気な様子は、2人にない長所だ!
クラスメートのヒソヒソ話が盛り上がってる途中、教室の掛け時計を見た先生が慌てた様子を見せる。そろそろ1限が始めるぞ。
「すっかり話し込んじゃったわね。とりあえず今はここまで」
「了解。ウチは席に戻るよ」
――紬さんが席に戻って来た。
「紬ちゃん、言っちゃったね~」
「満里奈ゴメン。うっかりしちゃった!」
「別に秘密にしてないし、あんたから謝ってきたから許してあげる」
「さすが満里奈、わかってる~♪」
仮に後でキレるとしても、満里奈さんは分別がつくから心配していない。
「でも、あの画像は絶対に見せないでよ?」
「OK。それはちゃんと守るから」
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