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夏休み明け エロい体育祭 準備編
第229話 野球拳が実行不可能になる!?
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1限後の休憩時間になり、俺達は昨日のブラを清水先生に預かってもらうため職員室に入る。紙袋は俺が持ってるので、詩織さん達は手ぶらだ。
――入ってすぐのところに偶然いた校長と目が合う。
「瀬川君が持ってるその袋は何だ?」
「騎馬戦で使うブラだよ。いらない人からもらってきたの」
紬さんが簡単に説明する。
「そうか。清水先生から聞いた通りだ」
「先生どこ? いなくない?」
職員室を見渡すが、机はもちろん他のところにもいない…。
「さっきまでいたんだが、所用かもしれないな」
「先生いないし、このブラ校長が預かってよ!」
以前話に出ていたが、ついに本人に言ってしまった。大丈夫か?
「…君は本当に面白いな。その独特な感性をどうやって身に付けたか気になる」
「さぁ? ウチ変わった事は何もしてないよ?」
「そうか…」
校長と話すのは仕方ないが、この袋はどうすれば良いんだ? 先生が来るまで待つか、机のそばに置くか悩む…。
「君達、これから時間あるか? ちょっと話があるんだが…」
校長の表情から察するに、良い話じゃなさそうだ。『やはりエロい体育祭はダメだ』という方針転換か? 仮にそうなったら、紬さんが何を言い出すかわからないぞ。
「袋どうすれば良い?」
「そのまま持って校長室に来て欲しい」
「わかった」
校長室に入った俺達は、いつものようにソファーに座って向かい合う。紙袋はソファーの隣に置いておいた。
「伊草君には言いづらい事だが、野球拳を今回の体育祭でやるのは厳しくなりそうだ」
やはりそういう系の話か。騎馬戦だけにするか、野球拳に代わる新たな競技を考えるかになる。
「何で!? 校長すぐにダメって言わなかったじゃん!」
「その点は申し訳なく思っている。ぼくの判断ミスと他校の校長と話し合った結果だ」
「じゃあその結果を教えて!」
「元よりそのつもりだよ。――今回のような体育祭を検討している学校は意外にあってな。その学校とこまめに連絡を取り合うんだ」
発案の藤岡高校と、多分その次の五月高校のやり方を参考にしたいって事か。誰だって失敗したくないし、当然の結果だな。
「その時に『野球拳は体育祭に不向きでは?』という意見が出たんだ。今から理由を簡潔に話したいと思う」
今は休憩時間だから、昼休みと違って時間がない。省略しないと話し終えるのは無理だろう。
「1つ目。『全校生徒の前で脱ぐのは、いくら本人の了承があっても教育上良くない』という点だ。2つ目は『体育祭に合っていない』点になる」
「エロい事に慣れてない人に良くないのはわかるけど、体育祭に合ってないってどういう事? あれやる時って、ちょっとダンス要素入るじゃん!」
「確かにそうだが、体育祭の競技にふさわしい運動量にはならないはずだ。それに何より、ジャンケンする時の手が観覧席から全く見えないのが問題なんだよ」
「あっ…」
手元をモニターに映せば良いのでは? と思ったが、あれって外でできるのか? 準備の事もあるし、現実的じゃないな…。
「大玉転がし・綱引き・リレーといったメジャーな競技は、動きが大きくて遠目でもわかりやすいだろう? だからこそ盛り上がる」
ジャンケンの様子がわからない状況で盛り上がる訳がない。やはり野球拳は無理だ…。
「じゃあさ~、大きい板に『グー・チョキ・パー』を描いてそれを掲げるのはどう? それなら遠くからでも見えるよね?」
そうか! 手を使わなくてもジャンケンはできる。それは盲点だった…。
「…ここまで言っても諦めないのは流石だが、その大きな板はどうする? 予算の件は忘れてないよな?」
グー・チョキ・パーが大きく描いてある板なんて、その時以外使い道がない。予算を使える条件に達してないぞ。
「……」
「そういう訳だ。野球拳は諦めて欲しい」
ここまで言われたら、どうしようもないな…。
「――ブラみみの騎馬戦は良いんだよね?」
「そっちは大丈夫だ。あれを被る事は別の意味で問題だが、野球拳に比べれば些細な点になる」
「そっか~。騎馬戦もダメとか言われたら、ウチキレたかも」
校長にキレてもどうにもならないだろ…。
「さて、そろそろ休憩時間が終わるな」
腕時計を見た校長が言う。
「伊草君。野球拳の代わりに藤岡高校と同じ『水鉄砲合戦』にしたらどうだ? そっちなら問題なく採用できるぞ」
やっぱり前例があると楽だな…。
「でも水鉄砲を予算で買ってくれないんだよね?」
「ああ。向こうは生徒の家にある物を持参するから、本校もそれで充分だろう」
その話は以前聞いたな…。(174話参照)
「でもさ~、誰も水鉄砲持ってなかったら詰むじゃん」
「それは事前に確認すれば済む話だ。もし誰も持ってなかったら、水鉄砲合戦は却下するしかないな」
弟がいる家庭なら持ってそうだが、他は捨ててるか忘れられてる気がする…。
「もっと良いアイディア出るかもしれないから、色々考えてみる!」
「それも良さそうだ。楽しみにしておくよ」
紬さんはそう言うが、今更良いアイディア出るのか? 一筋縄ではいかないと思うが…。
「そうだ、袋はそのまま置いて行って構わない。この部屋の隅に置くか清水先生に預けるかはまだ決めてないがな」
俺はどっちでもいいよ…。
「ありがとう校長! 後よろしく!」
俺達は校長室を出て、2限が始まる前に教室に戻る。
――入ってすぐのところに偶然いた校長と目が合う。
「瀬川君が持ってるその袋は何だ?」
「騎馬戦で使うブラだよ。いらない人からもらってきたの」
紬さんが簡単に説明する。
「そうか。清水先生から聞いた通りだ」
「先生どこ? いなくない?」
職員室を見渡すが、机はもちろん他のところにもいない…。
「さっきまでいたんだが、所用かもしれないな」
「先生いないし、このブラ校長が預かってよ!」
以前話に出ていたが、ついに本人に言ってしまった。大丈夫か?
「…君は本当に面白いな。その独特な感性をどうやって身に付けたか気になる」
「さぁ? ウチ変わった事は何もしてないよ?」
「そうか…」
校長と話すのは仕方ないが、この袋はどうすれば良いんだ? 先生が来るまで待つか、机のそばに置くか悩む…。
「君達、これから時間あるか? ちょっと話があるんだが…」
校長の表情から察するに、良い話じゃなさそうだ。『やはりエロい体育祭はダメだ』という方針転換か? 仮にそうなったら、紬さんが何を言い出すかわからないぞ。
「袋どうすれば良い?」
「そのまま持って校長室に来て欲しい」
「わかった」
校長室に入った俺達は、いつものようにソファーに座って向かい合う。紙袋はソファーの隣に置いておいた。
「伊草君には言いづらい事だが、野球拳を今回の体育祭でやるのは厳しくなりそうだ」
やはりそういう系の話か。騎馬戦だけにするか、野球拳に代わる新たな競技を考えるかになる。
「何で!? 校長すぐにダメって言わなかったじゃん!」
「その点は申し訳なく思っている。ぼくの判断ミスと他校の校長と話し合った結果だ」
「じゃあその結果を教えて!」
「元よりそのつもりだよ。――今回のような体育祭を検討している学校は意外にあってな。その学校とこまめに連絡を取り合うんだ」
発案の藤岡高校と、多分その次の五月高校のやり方を参考にしたいって事か。誰だって失敗したくないし、当然の結果だな。
「その時に『野球拳は体育祭に不向きでは?』という意見が出たんだ。今から理由を簡潔に話したいと思う」
今は休憩時間だから、昼休みと違って時間がない。省略しないと話し終えるのは無理だろう。
「1つ目。『全校生徒の前で脱ぐのは、いくら本人の了承があっても教育上良くない』という点だ。2つ目は『体育祭に合っていない』点になる」
「エロい事に慣れてない人に良くないのはわかるけど、体育祭に合ってないってどういう事? あれやる時って、ちょっとダンス要素入るじゃん!」
「確かにそうだが、体育祭の競技にふさわしい運動量にはならないはずだ。それに何より、ジャンケンする時の手が観覧席から全く見えないのが問題なんだよ」
「あっ…」
手元をモニターに映せば良いのでは? と思ったが、あれって外でできるのか? 準備の事もあるし、現実的じゃないな…。
「大玉転がし・綱引き・リレーといったメジャーな競技は、動きが大きくて遠目でもわかりやすいだろう? だからこそ盛り上がる」
ジャンケンの様子がわからない状況で盛り上がる訳がない。やはり野球拳は無理だ…。
「じゃあさ~、大きい板に『グー・チョキ・パー』を描いてそれを掲げるのはどう? それなら遠くからでも見えるよね?」
そうか! 手を使わなくてもジャンケンはできる。それは盲点だった…。
「…ここまで言っても諦めないのは流石だが、その大きな板はどうする? 予算の件は忘れてないよな?」
グー・チョキ・パーが大きく描いてある板なんて、その時以外使い道がない。予算を使える条件に達してないぞ。
「……」
「そういう訳だ。野球拳は諦めて欲しい」
ここまで言われたら、どうしようもないな…。
「――ブラみみの騎馬戦は良いんだよね?」
「そっちは大丈夫だ。あれを被る事は別の意味で問題だが、野球拳に比べれば些細な点になる」
「そっか~。騎馬戦もダメとか言われたら、ウチキレたかも」
校長にキレてもどうにもならないだろ…。
「さて、そろそろ休憩時間が終わるな」
腕時計を見た校長が言う。
「伊草君。野球拳の代わりに藤岡高校と同じ『水鉄砲合戦』にしたらどうだ? そっちなら問題なく採用できるぞ」
やっぱり前例があると楽だな…。
「でも水鉄砲を予算で買ってくれないんだよね?」
「ああ。向こうは生徒の家にある物を持参するから、本校もそれで充分だろう」
その話は以前聞いたな…。(174話参照)
「でもさ~、誰も水鉄砲持ってなかったら詰むじゃん」
「それは事前に確認すれば済む話だ。もし誰も持ってなかったら、水鉄砲合戦は却下するしかないな」
弟がいる家庭なら持ってそうだが、他は捨ててるか忘れられてる気がする…。
「もっと良いアイディア出るかもしれないから、色々考えてみる!」
「それも良さそうだ。楽しみにしておくよ」
紬さんはそう言うが、今更良いアイディア出るのか? 一筋縄ではいかないと思うが…。
「そうだ、袋はそのまま置いて行って構わない。この部屋の隅に置くか清水先生に預けるかはまだ決めてないがな」
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「ありがとう校長! 後よろしく!」
俺達は校長室を出て、2限が始まる前に教室に戻る。
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