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夏休み明け最初の『千玲』・“ソフィー”
第233話 真君の赤ちゃん欲しいかも♡
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土曜日になり、俺達は沙織さんの車に乗って『千玲』の最寄り駅に向かっている。その理由は、電車で来る南谷さんと倉敷さんに会うためだ。それから『千玲』に向かって、割引券を準備してもらえるか確認する。
エロい体育祭の肝である“エロい命令”は、パイパイ(PAYPAY)を貯めている人なら誰でも対象になる。性格やスタイルなど人によって好みは異なるが、それでも人気は集中すると思う。
そういう人達に予算を使わずにサービスする方法が割引券だ。喜んでもらえるかはわからないが、こういうのは気持ちだよな。
「ねぇ沙織ママ。聞いて聞いて~!」
助手席にいる紬さんが、運転している沙織さんに声をかける。
「何かしら?」
「この前、クラスメートの愛ちゃんに『生でHしてるの?』って聞かれちゃった。ウチら学校でもエロい話で盛り上がってるから、それを聞いて気になったみたい」
「みんなは相変わらずね♪ その子にはなんて答えたの?」
「『さすがに生はない』って言ったよ。見栄張ってもね~」
「紬ちゃんのその判断は正しいわ。嘘なんて付かなくて良いの♪」
「だよね~。――沙織ママは、まーちゃんと生でHしたい?」
そんなの聞いても無駄だろ。詩織さん達ですら拒否したんだぞ。
「悩むわね♪」
えっ? ダメじゃないの? なんて思ったが、俺に気を使ってるだけ…だよな?
「おぉ! さすが沙織ママ! ウチらとは格が違う!」
それ褒めてるのか? とはいえ、年長者の余裕を感じるのは事実だ。
「出産や育児はとても大変だったけど、その分充実してたわ。あの経験は何物にも代えがたいから、みんなも1回は経験して欲しいわね♪」
「沙織ママにオススメされるとは思わなかったよ~」
「今度は男の子が良いわ~。男の子はやんちゃって聞くけど、実際に育児しないとわからないから気になってたの♪」
「まーちゃん、沙織ママはやる気だよ♡」
「ははは…」
やっぱり格が違うかも。そんな事を思うのだった。
「ねぇ沙織ママ。生の話を聞いて思ったんだけど、沙織ママと詩織ちゃんが赤ちゃん作ったら、その2人はどういう関係になるの?」
紬さんが言いたいのは血縁関係の事か。確かによくわからない…。
「わたしの赤ちゃんって事は、詩織から見るとその子は弟か妹になるわね」
視点をコロコロ変えると面倒だから、今回は沙織さんの赤ちゃんに焦点を当てよう。その赤ちゃんから見ると、詩織さんの赤ちゃんは姉の子供になる。
つまり『甥』か『姪』だな。なんだ、冷静に考えると簡単じゃないか。
詩織さんの赤ちゃん視点にした場合、母の弟か妹だから『叔父』か『叔母』になるな。
――沙織さんは俺の思った通りの事を話す。正解できて良かった。
「そうなるんだ~。でもさ~、それを家系図に書いたら超面倒な事にならない? だってどっちの赤ちゃんも、お父さんはまーちゃんなんだもん」
俺のところだけ線が多くなるのはわかるが、どんな風になるかサッパリだ。
「…家系図を書く機会はないと思うから、気にしなくて良いのよ。紬ちゃん♪」
「そうだね」
家系図なんて書くどころか、本物を見た事すらないよ…。
いつものようにエロ雑談をしている内に『千玲』の最寄り駅付近に来た。南谷さんと倉敷さんは…、まだ来てないようだ。沙織さんは改札が見えるところに車を停める。
「ねぇ紬ちゃん。南谷さんと倉敷さんはどういう人なの?」
沙織さんは俺達の中で唯一、2人に会ってないからな…。
「みなちゃんは満里奈みたいな真面目系で、ひめちゃんはお嬢様系だよ」
「お嬢様…。失礼がないように気を付けるわね」
「そんな緊張しなくて良いよ~。ひめちゃんは庶民系お嬢様だから」
何だそれ? “気さくな感じ”とかで良いだろ…。
「紬ちゃんがそう言うなら、肩の力を抜く事にするわ♪」
「――あっ! あの2人がそうだよ! ウチ呼んでくるね!」
紬さんは車を降り、南谷さんと倉敷さんの元に向かって行く。
…2人はすぐこっちに気付き、運転席側に来た。それに合わせて沙織さんが車の窓を開ける。
「南谷さん・倉敷さん初めまして。詩織の母の沙織よ、よろしくね♪」
「ご丁寧にありがとうございます。アタシは南谷 凛です」
「倉敷 姫華ですわ。伊草さん達には大変お世話になっています」
倉敷さんが頭を下げたので、南谷さんも続いた。
「本当は2人も乗せたいんだけど、この車は5人乗りなの。本当にごめんなさい…」
「気にしないで下さい。その事は事前に伊草さんから聞いています」
「そうですわ。どうかお気になさらずに」
「ありがとう。2人は『千玲』の場所はわかるかしら?」
「はい。昨日とさっきの電車の中で調べました」
そのあたりは変わらずしっかりしてるな。さすが南谷さん。
「『千玲』に着いたら銭湯代をサービスするわ。ゆっくりつかって疲れを取ってちょうだい♪」
「ありがとうございます、愛山さんのお母様」
「沙織ママ。ウチはみなちゃん達と一緒に歩いて『千玲』に行く事にするよ。調べてもわからなくなる事があると思うんだよね~」
俺達は夏休みのバイトでやった『集金』でこの辺りを歩き回ったから、ある程度の地理は把握している。なので万が一2人が迷っても、紬さんが道案内できるだろう。
「確かにそうね。わたし達は先に向かうから、気を付けて来てちょうだい♪」
「了解!」
沙織さん・俺・詩織さん・満里奈さんの4人は一足先に車で『千玲』に向かう。
エロい体育祭の肝である“エロい命令”は、パイパイ(PAYPAY)を貯めている人なら誰でも対象になる。性格やスタイルなど人によって好みは異なるが、それでも人気は集中すると思う。
そういう人達に予算を使わずにサービスする方法が割引券だ。喜んでもらえるかはわからないが、こういうのは気持ちだよな。
「ねぇ沙織ママ。聞いて聞いて~!」
助手席にいる紬さんが、運転している沙織さんに声をかける。
「何かしら?」
「この前、クラスメートの愛ちゃんに『生でHしてるの?』って聞かれちゃった。ウチら学校でもエロい話で盛り上がってるから、それを聞いて気になったみたい」
「みんなは相変わらずね♪ その子にはなんて答えたの?」
「『さすがに生はない』って言ったよ。見栄張ってもね~」
「紬ちゃんのその判断は正しいわ。嘘なんて付かなくて良いの♪」
「だよね~。――沙織ママは、まーちゃんと生でHしたい?」
そんなの聞いても無駄だろ。詩織さん達ですら拒否したんだぞ。
「悩むわね♪」
えっ? ダメじゃないの? なんて思ったが、俺に気を使ってるだけ…だよな?
「おぉ! さすが沙織ママ! ウチらとは格が違う!」
それ褒めてるのか? とはいえ、年長者の余裕を感じるのは事実だ。
「出産や育児はとても大変だったけど、その分充実してたわ。あの経験は何物にも代えがたいから、みんなも1回は経験して欲しいわね♪」
「沙織ママにオススメされるとは思わなかったよ~」
「今度は男の子が良いわ~。男の子はやんちゃって聞くけど、実際に育児しないとわからないから気になってたの♪」
「まーちゃん、沙織ママはやる気だよ♡」
「ははは…」
やっぱり格が違うかも。そんな事を思うのだった。
「ねぇ沙織ママ。生の話を聞いて思ったんだけど、沙織ママと詩織ちゃんが赤ちゃん作ったら、その2人はどういう関係になるの?」
紬さんが言いたいのは血縁関係の事か。確かによくわからない…。
「わたしの赤ちゃんって事は、詩織から見るとその子は弟か妹になるわね」
視点をコロコロ変えると面倒だから、今回は沙織さんの赤ちゃんに焦点を当てよう。その赤ちゃんから見ると、詩織さんの赤ちゃんは姉の子供になる。
つまり『甥』か『姪』だな。なんだ、冷静に考えると簡単じゃないか。
詩織さんの赤ちゃん視点にした場合、母の弟か妹だから『叔父』か『叔母』になるな。
――沙織さんは俺の思った通りの事を話す。正解できて良かった。
「そうなるんだ~。でもさ~、それを家系図に書いたら超面倒な事にならない? だってどっちの赤ちゃんも、お父さんはまーちゃんなんだもん」
俺のところだけ線が多くなるのはわかるが、どんな風になるかサッパリだ。
「…家系図を書く機会はないと思うから、気にしなくて良いのよ。紬ちゃん♪」
「そうだね」
家系図なんて書くどころか、本物を見た事すらないよ…。
いつものようにエロ雑談をしている内に『千玲』の最寄り駅付近に来た。南谷さんと倉敷さんは…、まだ来てないようだ。沙織さんは改札が見えるところに車を停める。
「ねぇ紬ちゃん。南谷さんと倉敷さんはどういう人なの?」
沙織さんは俺達の中で唯一、2人に会ってないからな…。
「みなちゃんは満里奈みたいな真面目系で、ひめちゃんはお嬢様系だよ」
「お嬢様…。失礼がないように気を付けるわね」
「そんな緊張しなくて良いよ~。ひめちゃんは庶民系お嬢様だから」
何だそれ? “気さくな感じ”とかで良いだろ…。
「紬ちゃんがそう言うなら、肩の力を抜く事にするわ♪」
「――あっ! あの2人がそうだよ! ウチ呼んでくるね!」
紬さんは車を降り、南谷さんと倉敷さんの元に向かって行く。
…2人はすぐこっちに気付き、運転席側に来た。それに合わせて沙織さんが車の窓を開ける。
「南谷さん・倉敷さん初めまして。詩織の母の沙織よ、よろしくね♪」
「ご丁寧にありがとうございます。アタシは南谷 凛です」
「倉敷 姫華ですわ。伊草さん達には大変お世話になっています」
倉敷さんが頭を下げたので、南谷さんも続いた。
「本当は2人も乗せたいんだけど、この車は5人乗りなの。本当にごめんなさい…」
「気にしないで下さい。その事は事前に伊草さんから聞いています」
「そうですわ。どうかお気になさらずに」
「ありがとう。2人は『千玲』の場所はわかるかしら?」
「はい。昨日とさっきの電車の中で調べました」
そのあたりは変わらずしっかりしてるな。さすが南谷さん。
「『千玲』に着いたら銭湯代をサービスするわ。ゆっくりつかって疲れを取ってちょうだい♪」
「ありがとうございます、愛山さんのお母様」
「沙織ママ。ウチはみなちゃん達と一緒に歩いて『千玲』に行く事にするよ。調べてもわからなくなる事があると思うんだよね~」
俺達は夏休みのバイトでやった『集金』でこの辺りを歩き回ったから、ある程度の地理は把握している。なので万が一2人が迷っても、紬さんが道案内できるだろう。
「確かにそうね。わたし達は先に向かうから、気を付けて来てちょうだい♪」
「了解!」
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