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夏休み明け最初の『千玲』・“ソフィー”
第241話 優しさの秘密
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紬さん達の“オッパイ占い”が終わり、俺達は各自食べたいメニューを注文する。南谷さん・倉敷さんはウィルベルさんの奢りになるが、俺達は沙織さんの奢りになる。
――ほぼ同じタイミングで、メニューが注文者全員の元に届く。こうなるように朱里さんと月夜さんが気を遣ってくれたようだ。
「おいしそ~。いただきま~す!」
紬さんに続いて俺達も言ってから頂く。…相変わらずおいしい。沙織さんの手料理も何度も食べるが、おいしさのベクトルが違うというか比較するものじゃないな。
「“みなみな”・“くらくら”、どうかな?」
朱里さんが南谷さん・倉敷さんに尋ねる。今更ながら、彼女のあだ名のセンスは独特だ…。
「とてもおいしいです」
「お二人はプロの料理人なのですか? 本当に素晴らしいですわ」
「プロの仲間入りしたっぽいね、姉さん♪」
「調子に乗らないの。――日々の練習の成果ですが、お二人に褒めてもらえて嬉しいです。本当にありがとうございます」
「アタシも頑張って練習して上手にならないと…」
南谷さんが独り言を漏らす。
「みなみな、料理に興味あるの?」
「はい。高校生になってから、お母さんの料理を手伝うようになりまして…。でもまだまだなんですよ」
「凛さんは勉強熱心ですわね。わたくしは手伝った事ありませんわ」
「ねぇねぇ。みなちゃんが料理を手伝うようになったのって、きたちゃんのため?」
「――げほげほ」
紬さんの言葉に動揺して、南谷さんがむせる。この反応はどっちだ?
「凛さん、大丈夫ですの?」
「……何とか。伊草さん、アイツは全然関係ないから!」
「ホントかな? 家が隣同士の幼馴染なんだから、フラグ立ってるよね~」
漫画なら“余った食材で弁当を作る”とかの展開になりがちだ。家が隣同士の幼馴染は、どんなフラグも立ちまくるな…。
「本当に違うの! 料理ぐらいできないと、将来恥ずかしいと思って…」
「詩織ちゃん。ウチらディスられちゃったね」
「でも言いたい事はわかるよ。あたし達の中で料理できる満里奈ちゃんは、やっぱり頭一つ抜けてるし」
「詩織ちゃんはオッパイでフォローできるじゃん。完敗なのはウチだって」
急に満里奈さん上げが始まったせいか、彼女はやや恥ずかしそうにしている。
――紬さんが話に割り込んだあたりから、朱里さんと月夜さんが2人でコソコソ話している。内容もだが、2人が南谷さん・倉敷さんをチラチラ見てるのが気になるぞ。
「凛さん。わたくしに料理を教えて下さい!」
1回の占いで、ここまで人の行動を変えるものなのか…。
「えぇ!? 無理無理無理!教えられるレベルじゃないから」
「じゃあさ~、ここで勉強するのはどう? みなみなとくらくらがその気なら、アタシと姉さんはOKだよ」
さっきのコソコソ話でこの事を話してたのか。だが、そこまで協力する理由は何だ?
「勉強というのは、バイトの事ですか?」
「それでも良いね。前々からチェーン展開したら面白いかも? って思ってたんだよ。まことん達はハーレムでそれどころじゃないし、ちなっさんは銭湯でジャンルが違うからさ~」
ハーレムは置いといて、ここの味を他のところで食べられるかもしれないのか。嬉しいような、レア度が減って寂しくなるような…。
「アカリ。今日リンとヒメカは電車で来てるから、ここに通うのは大変だと思うヨ?」
ウィルベルさんの言う通りだ。学校があるから、来れても土日だろう。
「そうなんだ。じゃあ交通費を出すし、さっきの占い部屋で寝泊まりしても良いよ」
朱里さんのこの言葉に月夜さんは驚くが、否定する様子を見せない。基本的には賛成なのか?
「姫華ちゃんどうする?」
「気になりますわ。特に寝泊まりするところが…♡」
倉敷さん、本音が出てるぞ! 顔も緩んでるし…。
「えっ?」
「何でもないです。それより凛さんはどうですの?」
「アタシも興味ある。お母さんは忙しい間を縫って教えてくれるから、あまり迷惑かけたくないのよね…」
「――これ、アタシの名刺。気が向いたら連絡して」
南谷さん・倉敷さんに手渡す朱里さん。
「朱ちゃん。妙にみなちゃんとひめちゃんに優しくない? 何で?」
紬さんも気になったか。どう考えても、初対面の2人に肩入れし過ぎだろ。
「あ~、さすがに本人の前では言いにくいな~」
「でしたら、わたくしは席を外しますわよ?」
「アタシも」
「良いの、2人はここにいて。つむぎん、占いの部屋で話そうか」
「了解!」
「真も一緒に行ったら? 顔に『気になる』って書いてあるけど?」
俺、そんなに顔に出てる? 実感できないから何とも言えない…。
「真君、わたし達の事は気にしなくて良いからね♪」
「紬1人だと不安だから、まこくんも一緒に聞いてくれると安心できるよ」
詩織さん達が背中を押してくれるなら、そうさせてもらおう!
「みんなありがとう。朱里さん、俺にも教えて下さい」
「わかった。じゃあ行こうか」
俺・紬さん・朱里さんの3人で占い部屋に向かう。一体どんな話になるんだろう?
――ほぼ同じタイミングで、メニューが注文者全員の元に届く。こうなるように朱里さんと月夜さんが気を遣ってくれたようだ。
「おいしそ~。いただきま~す!」
紬さんに続いて俺達も言ってから頂く。…相変わらずおいしい。沙織さんの手料理も何度も食べるが、おいしさのベクトルが違うというか比較するものじゃないな。
「“みなみな”・“くらくら”、どうかな?」
朱里さんが南谷さん・倉敷さんに尋ねる。今更ながら、彼女のあだ名のセンスは独特だ…。
「とてもおいしいです」
「お二人はプロの料理人なのですか? 本当に素晴らしいですわ」
「プロの仲間入りしたっぽいね、姉さん♪」
「調子に乗らないの。――日々の練習の成果ですが、お二人に褒めてもらえて嬉しいです。本当にありがとうございます」
「アタシも頑張って練習して上手にならないと…」
南谷さんが独り言を漏らす。
「みなみな、料理に興味あるの?」
「はい。高校生になってから、お母さんの料理を手伝うようになりまして…。でもまだまだなんですよ」
「凛さんは勉強熱心ですわね。わたくしは手伝った事ありませんわ」
「ねぇねぇ。みなちゃんが料理を手伝うようになったのって、きたちゃんのため?」
「――げほげほ」
紬さんの言葉に動揺して、南谷さんがむせる。この反応はどっちだ?
「凛さん、大丈夫ですの?」
「……何とか。伊草さん、アイツは全然関係ないから!」
「ホントかな? 家が隣同士の幼馴染なんだから、フラグ立ってるよね~」
漫画なら“余った食材で弁当を作る”とかの展開になりがちだ。家が隣同士の幼馴染は、どんなフラグも立ちまくるな…。
「本当に違うの! 料理ぐらいできないと、将来恥ずかしいと思って…」
「詩織ちゃん。ウチらディスられちゃったね」
「でも言いたい事はわかるよ。あたし達の中で料理できる満里奈ちゃんは、やっぱり頭一つ抜けてるし」
「詩織ちゃんはオッパイでフォローできるじゃん。完敗なのはウチだって」
急に満里奈さん上げが始まったせいか、彼女はやや恥ずかしそうにしている。
――紬さんが話に割り込んだあたりから、朱里さんと月夜さんが2人でコソコソ話している。内容もだが、2人が南谷さん・倉敷さんをチラチラ見てるのが気になるぞ。
「凛さん。わたくしに料理を教えて下さい!」
1回の占いで、ここまで人の行動を変えるものなのか…。
「えぇ!? 無理無理無理!教えられるレベルじゃないから」
「じゃあさ~、ここで勉強するのはどう? みなみなとくらくらがその気なら、アタシと姉さんはOKだよ」
さっきのコソコソ話でこの事を話してたのか。だが、そこまで協力する理由は何だ?
「勉強というのは、バイトの事ですか?」
「それでも良いね。前々からチェーン展開したら面白いかも? って思ってたんだよ。まことん達はハーレムでそれどころじゃないし、ちなっさんは銭湯でジャンルが違うからさ~」
ハーレムは置いといて、ここの味を他のところで食べられるかもしれないのか。嬉しいような、レア度が減って寂しくなるような…。
「アカリ。今日リンとヒメカは電車で来てるから、ここに通うのは大変だと思うヨ?」
ウィルベルさんの言う通りだ。学校があるから、来れても土日だろう。
「そうなんだ。じゃあ交通費を出すし、さっきの占い部屋で寝泊まりしても良いよ」
朱里さんのこの言葉に月夜さんは驚くが、否定する様子を見せない。基本的には賛成なのか?
「姫華ちゃんどうする?」
「気になりますわ。特に寝泊まりするところが…♡」
倉敷さん、本音が出てるぞ! 顔も緩んでるし…。
「えっ?」
「何でもないです。それより凛さんはどうですの?」
「アタシも興味ある。お母さんは忙しい間を縫って教えてくれるから、あまり迷惑かけたくないのよね…」
「――これ、アタシの名刺。気が向いたら連絡して」
南谷さん・倉敷さんに手渡す朱里さん。
「朱ちゃん。妙にみなちゃんとひめちゃんに優しくない? 何で?」
紬さんも気になったか。どう考えても、初対面の2人に肩入れし過ぎだろ。
「あ~、さすがに本人の前では言いにくいな~」
「でしたら、わたくしは席を外しますわよ?」
「アタシも」
「良いの、2人はここにいて。つむぎん、占いの部屋で話そうか」
「了解!」
「真も一緒に行ったら? 顔に『気になる』って書いてあるけど?」
俺、そんなに顔に出てる? 実感できないから何とも言えない…。
「真君、わたし達の事は気にしなくて良いからね♪」
「紬1人だと不安だから、まこくんも一緒に聞いてくれると安心できるよ」
詩織さん達が背中を押してくれるなら、そうさせてもらおう!
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「わかった。じゃあ行こうか」
俺・紬さん・朱里さんの3人で占い部屋に向かう。一体どんな話になるんだろう?
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