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夏休み明け最初の『千玲』・“ソフィー”
第246話 下着で友情をもっと深めよう
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南谷さんが作った卵焼きは、全部倉敷さんが食べた。これで料理の勉強のお試しが終わる。
「あの…、正式にここで料理の勉強させて下さい!」
南谷さんが朱里さん・月夜さんに頼み込む。
「わたくしもお願いします! 頑張って凛さんのサポートしますわ!」
一緒に過ごすためだから必死だな、倉敷さん…。
「…わかりました。これから一緒に頑張りましょう」
「ありがとうございます!」
「みなみなは姉さん担当で、くらくらはアタシが教える事にしよっか」
2:2だし、そのほうが良いかも。――ん? 朱里さんが倉敷さんに耳打ちしてるぞ。
「そっちも詳しく教えて下さいまし!」
凄い興味津々じゃないか。耳打ちしなきゃいけない内容だから、やっぱりエロ系か?
「焦っちゃダメだよ、くらくら。少しずつね」
「? 姫華ちゃんは料理以外に何か教えてもらうの?」
「そうですけど、個人的な内容ですので…」
「そっか。じゃあ聞くのは止めるよ」
後の事は南谷さんと倉敷さんが相談して決めれば良いが、今は夏休み明けなのが惜しいな。学校があると調整が大変だ。
「沙織ママ~、そろそろ帰らない?」
紬さんが声をかける。卵焼きの件があったから、ずいぶん長居した…。
「そうね。――朱里さん・月夜さん、今日は貸し切りにしていただきありがとうございました。お料理は変わらずおいしかったです♪」
全員が受付付近に集まってから、俺達の中で最年長の沙織さんが代表してお礼を言ってくれた。
「こちらこそ、みんなが来てくれて嬉しかったよ。みなみなとくらくらのおかげでもっと面白くなりそう」
「面白そうは良いけど、割引券の事忘れてないよね? アカリ?」
ウィルベルさんが確認してくれたおかげで思い出す。今日の俺達の本題なのに、色々あって頭の隅に追いやられた感じだ。
「ウィルウィルに言われなくてもちゃんと覚えてるから。2種類の割引券でしょ?」
PAYPAY(パイパイ)を貯めた人全員と、指名された回数が多い人用の2種類だ。
「その割引券ですが、こちらに取りに来ますか? 郵送にしますか? 私はどちらでも構いません」
そんな事、考えもしなかった…。
「何言ってるの月ちゃん。取りに行くに決まってるじゃん!」
「紬ちゃんの言う通りです。お礼を兼ねて伺います」
ここで食事する事が一番のお礼だよな。もちろん俺も行くぞ!
「わかった。できたら教えるよ」
「リン・ヒメカ。駅まで送るからネ」
「ありがとうございますウィルベルさん」
「感謝しますわ」
「ちょっと待って! みなちゃんとひめちゃんは、まっすぐ帰っちゃダメ!」
突然紬さんが意味不明な事を言い出す。
「伊草さん、どういう事ですの?」
「このまま帰っても面白くないじゃん? 2人は友情の証として『下着』を買いに行かないと!」
「友情の証? ――お揃いの物って事ね。 それはわかるけど、下着である必要は…」
「逆だよ! 下着じゃないとダメなの! 友情の証は身近な物にしないと!」
下着は肌に触れる物だから、着てる間ずっと持ち主に寄り添っている。意外に向いてるかもしれないぞ。
「ですが今日はそこまでお金を用意してませんわ…」
「だったら、これを使ってちょうだい」
沙織さんは財布から1万円札を取り出して渡そうとする。
「お金なんて受け取れませんよ!」
「そうですわ、愛山さんのお母様!」
「気にせず受け取ってもらえると嬉しいわ。わたしは南谷さん・倉敷さんのこれからの成長に期待してるの♪」
「オッパイの成長を期待されてるみなちゃんとひめちゃんは凄いな~!」
このタイミングで胸について言う訳ないだろ…。満里奈さんのツッコミが気になったので彼女のほうを見たら、偶然目が合う。
満里奈さんは優しく微笑んでから、俺の隣に来た。
「紬には困っちゃうね♪」
「そうだな…」
「沙織ママは“太っパイ”だから、遠慮なく受け取って良いんだよ? みなちゃん・ひめちゃん」
「ねぇ。その太っパイって何なの?」
南谷さんの疑問は当然だ。紬さんが考えた造語だからな。
「太っ腹のオッパイバージョン。ウチはオッパイが大きい女の人は、みんな太っパイだと思ってるよ」
「紬ちゃんにハードル上げられちゃったな~」
詩織さんも俺のそばに来た。彼女も大きいから余裕で該当する。
「紬の言う事は気にしなくて良いからね、詩織」
「ウチらも下着を選び合った事あるよ? 好みがわかると距離が縮まるから、絶対やったほうが良いって!」
「わたしも紬ちゃんと同じ気持ちだから受け取ってちょうだい♪」
「……では、お言葉に甘えて。本当にありがとうございます」
南谷さんは申し訳なさそうに、沙織さんから1万円札を受け取る。
「このご恩は必ず返しますわ!」
「だったら月曜日にその下着を着てるとこ見せてよ。それで恩は返せるから♡」
「わたくしは、愛山さんのお母様に言ったつもりなんですが…」
俺もそう思っていたから、紬さんの反応には驚いている。まぁ、ある意味いつも通りか…。
「という訳で、みなちゃんとひめちゃんは帰りに“マコール”とかに寄ってね」
「わかった」
「凛さんと一緒に買い物…。考えるだけでワクワクしますわ♪」
「話は決まったわね。では朱里さん・月夜さん、わたし達はこれで…」
沙織さんが挨拶をしてから、俺達は“ソフィー”を出る。
「あの…、正式にここで料理の勉強させて下さい!」
南谷さんが朱里さん・月夜さんに頼み込む。
「わたくしもお願いします! 頑張って凛さんのサポートしますわ!」
一緒に過ごすためだから必死だな、倉敷さん…。
「…わかりました。これから一緒に頑張りましょう」
「ありがとうございます!」
「みなみなは姉さん担当で、くらくらはアタシが教える事にしよっか」
2:2だし、そのほうが良いかも。――ん? 朱里さんが倉敷さんに耳打ちしてるぞ。
「そっちも詳しく教えて下さいまし!」
凄い興味津々じゃないか。耳打ちしなきゃいけない内容だから、やっぱりエロ系か?
「焦っちゃダメだよ、くらくら。少しずつね」
「? 姫華ちゃんは料理以外に何か教えてもらうの?」
「そうですけど、個人的な内容ですので…」
「そっか。じゃあ聞くのは止めるよ」
後の事は南谷さんと倉敷さんが相談して決めれば良いが、今は夏休み明けなのが惜しいな。学校があると調整が大変だ。
「沙織ママ~、そろそろ帰らない?」
紬さんが声をかける。卵焼きの件があったから、ずいぶん長居した…。
「そうね。――朱里さん・月夜さん、今日は貸し切りにしていただきありがとうございました。お料理は変わらずおいしかったです♪」
全員が受付付近に集まってから、俺達の中で最年長の沙織さんが代表してお礼を言ってくれた。
「こちらこそ、みんなが来てくれて嬉しかったよ。みなみなとくらくらのおかげでもっと面白くなりそう」
「面白そうは良いけど、割引券の事忘れてないよね? アカリ?」
ウィルベルさんが確認してくれたおかげで思い出す。今日の俺達の本題なのに、色々あって頭の隅に追いやられた感じだ。
「ウィルウィルに言われなくてもちゃんと覚えてるから。2種類の割引券でしょ?」
PAYPAY(パイパイ)を貯めた人全員と、指名された回数が多い人用の2種類だ。
「その割引券ですが、こちらに取りに来ますか? 郵送にしますか? 私はどちらでも構いません」
そんな事、考えもしなかった…。
「何言ってるの月ちゃん。取りに行くに決まってるじゃん!」
「紬ちゃんの言う通りです。お礼を兼ねて伺います」
ここで食事する事が一番のお礼だよな。もちろん俺も行くぞ!
「わかった。できたら教えるよ」
「リン・ヒメカ。駅まで送るからネ」
「ありがとうございますウィルベルさん」
「感謝しますわ」
「ちょっと待って! みなちゃんとひめちゃんは、まっすぐ帰っちゃダメ!」
突然紬さんが意味不明な事を言い出す。
「伊草さん、どういう事ですの?」
「このまま帰っても面白くないじゃん? 2人は友情の証として『下着』を買いに行かないと!」
「友情の証? ――お揃いの物って事ね。 それはわかるけど、下着である必要は…」
「逆だよ! 下着じゃないとダメなの! 友情の証は身近な物にしないと!」
下着は肌に触れる物だから、着てる間ずっと持ち主に寄り添っている。意外に向いてるかもしれないぞ。
「ですが今日はそこまでお金を用意してませんわ…」
「だったら、これを使ってちょうだい」
沙織さんは財布から1万円札を取り出して渡そうとする。
「お金なんて受け取れませんよ!」
「そうですわ、愛山さんのお母様!」
「気にせず受け取ってもらえると嬉しいわ。わたしは南谷さん・倉敷さんのこれからの成長に期待してるの♪」
「オッパイの成長を期待されてるみなちゃんとひめちゃんは凄いな~!」
このタイミングで胸について言う訳ないだろ…。満里奈さんのツッコミが気になったので彼女のほうを見たら、偶然目が合う。
満里奈さんは優しく微笑んでから、俺の隣に来た。
「紬には困っちゃうね♪」
「そうだな…」
「沙織ママは“太っパイ”だから、遠慮なく受け取って良いんだよ? みなちゃん・ひめちゃん」
「ねぇ。その太っパイって何なの?」
南谷さんの疑問は当然だ。紬さんが考えた造語だからな。
「太っ腹のオッパイバージョン。ウチはオッパイが大きい女の人は、みんな太っパイだと思ってるよ」
「紬ちゃんにハードル上げられちゃったな~」
詩織さんも俺のそばに来た。彼女も大きいから余裕で該当する。
「紬の言う事は気にしなくて良いからね、詩織」
「ウチらも下着を選び合った事あるよ? 好みがわかると距離が縮まるから、絶対やったほうが良いって!」
「わたしも紬ちゃんと同じ気持ちだから受け取ってちょうだい♪」
「……では、お言葉に甘えて。本当にありがとうございます」
南谷さんは申し訳なさそうに、沙織さんから1万円札を受け取る。
「このご恩は必ず返しますわ!」
「だったら月曜日にその下着を着てるとこ見せてよ。それで恩は返せるから♡」
「わたくしは、愛山さんのお母様に言ったつもりなんですが…」
俺もそう思っていたから、紬さんの反応には驚いている。まぁ、ある意味いつも通りか…。
「という訳で、みなちゃんとひめちゃんは帰りに“マコール”とかに寄ってね」
「わかった」
「凛さんと一緒に買い物…。考えるだけでワクワクしますわ♪」
「話は決まったわね。では朱里さん・月夜さん、わたし達はこれで…」
沙織さんが挨拶をしてから、俺達は“ソフィー”を出る。
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