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体育祭の準備は大詰め!
第254話 H禁止とか鬼畜過ぎ!
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夕食と風呂を済ませた後に自室でゲームしていると、沙織さんから電話がかかって来た。どうしたんだろう?
「真君。今大丈夫かしら?」
「大丈夫ですよ。何かありました?」
「千春さんから空いてる日の連絡が来たから教えるわね♪」
清水先生が言うには『千玲』のスタッフである彼女が割引券を渡すと、営業として見なされるそうだ。なので事前に学校に話を通さないといけないらしい。
――沙織さんが教えてくれた日時を紙にメモする。
「今のは当然詩織も知ってるし、紬ちゃんと満里奈ちゃんには〇インで伝えてあるわ♪」
「えっ?」
じゃあ何で電話してきたんだ? 俺もそれで良いのでは?
「真君の声を聞きたかったし、確認したい事があるから電話したの」
俺の考える事はお見通しらしく、聞かなくても理由を教えてくれた。
「確認したい事ですか?」
「ええ。今日、詩織と北峰君の間で何かあったらしいわね?」
「どうしてそれを? 詩織さんが話したんですか?」
「そうよ。夕食の時にたくさん愚痴を聞かされたわ」
あんな一方的に言われたらストレス溜まるよな。
「そうでしたか、お疲れ様です…」
「そんな事は良いのよ。ねぇ真君、正直に教えて欲しいんだけど、その時の詩織に悪かったというか至らない点はあった?」
どうやらこれが確認したい事のようだ。
「なかったですよ。詩織さんが怒ったのは、どう考えても北峰君の口の悪さが原因なので」
「真君が言うなら間違いなさそうね。今回の事に限らず詩織に原因があると思ったら、その時は遠慮なくわたしに代わってお説教してちょうだい。わたしがそばにいない学校の時は特にね♪」
「お説教なんて俺には無理ですよ…」
「やりたくない気持ちはわかるわ。でも詩織を一人前の大人にするためなの」
そういう視点は親ならではだな。
「もし詩織が駄々をこねたら『Hしてあげない』って言えば絶対大人しくなるわ♪」
詩織さんは何度も“生”について聞いてるから、禁止されたら大ダメージだろう。
「満里奈ちゃんは幼馴染の紬ちゃんにしか強く言えないし、紬ちゃんはマイペースだから頼れるのは真君だけなの。だからお願いね♪」
「なるべくその時が来ない事を祈りますが…」
「それはわたしも一緒よ。…じゃあそろそろ切るわね、お休みなさい♪」
「お休みなさい」
――電話は切れた。さっきの件、逆もある気がするな~。
俺が原因で何か起きた場合、説教してくるのは詩織さんだけだと思う。満里奈さんと紬さんはさっきの理由により、してくる事はないはず。
俺は駄々をこねずに、すぐ従うとしよう…。そんな事を思ってから部屋の電気を消して就寝する。
翌日の火曜日。いつも通り登校して自席に着くと、詩織さんに声をかけられる。
「真。昨日母さんと電話で何話したの?」
「えっ?」
あの内容って話して良いのか?
「とぼけても無駄。さっき紬ちゃんから『連絡がグループじゃなくてウチに直接来た』って聞いたの。わざわざそうする理由って、真と電話する以外にある?」
鋭いな…。ここまで気付かれてるなら、話したほうが良さそうだ。
「詩織さんと北峰君の間に何かあったのか聞かれたんだ」
「その事か~。母さんの前だとつい愚痴が出ちゃうんだよね~」
「その後に原因として、詩織さんに悪かった点や至らない点を確認されて…」
「うんうん。それで真はなんて言ったの?」
「もちろん“なかった”って言ったよ。あの時の詩織さんがイライラするのは当然だから」
「あたしにそれを聞かなかったのは、イライラを思い出させないようにするためか~。母さんに気を遣わせちゃった」
詩織さんは納得してるし、あれは言わなくて良さそうだ。
「…まーちゃん、何か隠してない? ウチの勘がそう言ってるよ~」
「わかる。話にエロさが全然ないよね~」
「夜の電話に『エロい系の話』がないなんてあり得ないって。沙織ママとまーちゃんは毎日会ってないから尚更だよ!」
詩織さんと紬さんに詰め寄られる。…仕方ないな。
「もし詩織さんが原因で何か起こったら、沙織さんに代わってお説教して欲しいって言われた…」
昨日の夜も思ったが、そんな事は起こらないで欲しい。
「ふ~ん、真のお説教か~。どんな感じになるんだろ?」
「詩織ちゃん、『おしおき』の言い間違いだよ。沙織ママがウッカリしただけ!」
「だよね。変だと思った」
おしおきのほうが変だろ。
「まーちゃん、沙織ママは何をすれば良いって言ってた?」
「駄々をこねたら『Hしてあげない』って言えば大人しくなるとか…」
「H禁止とか、母さん鬼畜過ぎ!」
「そうだよ! それはヤバいって!」
「期間によるけど、私も厳しいな…」
予想の大ダメージより深刻そうに見える。“致命傷”と表現したほうが良さそうだ。
「H禁止されるなら、あたし大抵の事は我慢できる」
「ウチも」
「まこくん、H禁止は最後の手段にしてね?」
「元々そのつもりだよ。じゃないと俺も困るからな」
どっちがおしおきされてるかわからないぞ…。
「真。今更になるけど、その話って『秘密にして』とか言われた?」
「言われてないから話したんだよ」
「言われてたら、まーちゃんはどっちを選ぶんだろうね? 沙織ママの約束を守るか、ウチらのために話すか」
「そういう意地悪な事を聞かないの、紬」
――朝のホームルームを知らせるチャイムが鳴る。さぁ、今日も一日頑張ろう!
「真君。今大丈夫かしら?」
「大丈夫ですよ。何かありました?」
「千春さんから空いてる日の連絡が来たから教えるわね♪」
清水先生が言うには『千玲』のスタッフである彼女が割引券を渡すと、営業として見なされるそうだ。なので事前に学校に話を通さないといけないらしい。
――沙織さんが教えてくれた日時を紙にメモする。
「今のは当然詩織も知ってるし、紬ちゃんと満里奈ちゃんには〇インで伝えてあるわ♪」
「えっ?」
じゃあ何で電話してきたんだ? 俺もそれで良いのでは?
「真君の声を聞きたかったし、確認したい事があるから電話したの」
俺の考える事はお見通しらしく、聞かなくても理由を教えてくれた。
「確認したい事ですか?」
「ええ。今日、詩織と北峰君の間で何かあったらしいわね?」
「どうしてそれを? 詩織さんが話したんですか?」
「そうよ。夕食の時にたくさん愚痴を聞かされたわ」
あんな一方的に言われたらストレス溜まるよな。
「そうでしたか、お疲れ様です…」
「そんな事は良いのよ。ねぇ真君、正直に教えて欲しいんだけど、その時の詩織に悪かったというか至らない点はあった?」
どうやらこれが確認したい事のようだ。
「なかったですよ。詩織さんが怒ったのは、どう考えても北峰君の口の悪さが原因なので」
「真君が言うなら間違いなさそうね。今回の事に限らず詩織に原因があると思ったら、その時は遠慮なくわたしに代わってお説教してちょうだい。わたしがそばにいない学校の時は特にね♪」
「お説教なんて俺には無理ですよ…」
「やりたくない気持ちはわかるわ。でも詩織を一人前の大人にするためなの」
そういう視点は親ならではだな。
「もし詩織が駄々をこねたら『Hしてあげない』って言えば絶対大人しくなるわ♪」
詩織さんは何度も“生”について聞いてるから、禁止されたら大ダメージだろう。
「満里奈ちゃんは幼馴染の紬ちゃんにしか強く言えないし、紬ちゃんはマイペースだから頼れるのは真君だけなの。だからお願いね♪」
「なるべくその時が来ない事を祈りますが…」
「それはわたしも一緒よ。…じゃあそろそろ切るわね、お休みなさい♪」
「お休みなさい」
――電話は切れた。さっきの件、逆もある気がするな~。
俺が原因で何か起きた場合、説教してくるのは詩織さんだけだと思う。満里奈さんと紬さんはさっきの理由により、してくる事はないはず。
俺は駄々をこねずに、すぐ従うとしよう…。そんな事を思ってから部屋の電気を消して就寝する。
翌日の火曜日。いつも通り登校して自席に着くと、詩織さんに声をかけられる。
「真。昨日母さんと電話で何話したの?」
「えっ?」
あの内容って話して良いのか?
「とぼけても無駄。さっき紬ちゃんから『連絡がグループじゃなくてウチに直接来た』って聞いたの。わざわざそうする理由って、真と電話する以外にある?」
鋭いな…。ここまで気付かれてるなら、話したほうが良さそうだ。
「詩織さんと北峰君の間に何かあったのか聞かれたんだ」
「その事か~。母さんの前だとつい愚痴が出ちゃうんだよね~」
「その後に原因として、詩織さんに悪かった点や至らない点を確認されて…」
「うんうん。それで真はなんて言ったの?」
「もちろん“なかった”って言ったよ。あの時の詩織さんがイライラするのは当然だから」
「あたしにそれを聞かなかったのは、イライラを思い出させないようにするためか~。母さんに気を遣わせちゃった」
詩織さんは納得してるし、あれは言わなくて良さそうだ。
「…まーちゃん、何か隠してない? ウチの勘がそう言ってるよ~」
「わかる。話にエロさが全然ないよね~」
「夜の電話に『エロい系の話』がないなんてあり得ないって。沙織ママとまーちゃんは毎日会ってないから尚更だよ!」
詩織さんと紬さんに詰め寄られる。…仕方ないな。
「もし詩織さんが原因で何か起こったら、沙織さんに代わってお説教して欲しいって言われた…」
昨日の夜も思ったが、そんな事は起こらないで欲しい。
「ふ~ん、真のお説教か~。どんな感じになるんだろ?」
「詩織ちゃん、『おしおき』の言い間違いだよ。沙織ママがウッカリしただけ!」
「だよね。変だと思った」
おしおきのほうが変だろ。
「まーちゃん、沙織ママは何をすれば良いって言ってた?」
「駄々をこねたら『Hしてあげない』って言えば大人しくなるとか…」
「H禁止とか、母さん鬼畜過ぎ!」
「そうだよ! それはヤバいって!」
「期間によるけど、私も厳しいな…」
予想の大ダメージより深刻そうに見える。“致命傷”と表現したほうが良さそうだ。
「H禁止されるなら、あたし大抵の事は我慢できる」
「ウチも」
「まこくん、H禁止は最後の手段にしてね?」
「元々そのつもりだよ。じゃないと俺も困るからな」
どっちがおしおきされてるかわからないぞ…。
「真。今更になるけど、その話って『秘密にして』とか言われた?」
「言われてないから話したんだよ」
「言われてたら、まーちゃんはどっちを選ぶんだろうね? 沙織ママの約束を守るか、ウチらのために話すか」
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