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野球拳の全てが決まる1週間!
第292話 運命の野球拳の観客決め
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笹原さんに、彼女のお姉さんの真意を聞いた俺達。方法はともかく妹を想う気持ちは伝わったかも。
そんな中、笹原さんに『野球拳に参加した画像や動画』がないとご褒美がもらえない事を聞く。そういうのは会場の混乱を避けるためにやりたくないが、無理なら辞退を検討してるみたいだ…。
「愛ちゃん、お願いだから辞退しないで~。女子が少なくてヤバいんだよ!」
「結局、何人参加予定なの?」
「愛ちゃん抜いて3人」
「ふ~ん、3人って少ないかな? そんなもんじゃないの?」
「少なすぎるって! 100人はいてほしいんだから!」
それは多すぎるって…。他校を巻き込んでも絶対不可能な数字だが、だからこそ冗談だとわかる。
「人集めで苦労してるみたいだけど、アタシはご褒美目当てだからよろしく」
笹原さんはそう言ってから、さっきまでいた女子クラスメート達の輪に入って行く。彼女が野球拳に参加するには『撮影』は外せない…。
「満里奈~、どうすれば良い?」
「そうね…。今から参加者が増える見込みはないから、何とか引き止めるしかないけど…」
「撮影OKしたら野球拳そっちのけで撮影会になるよね。もしそうなっても、あたし達のやる事は変わらないけど」
俺・詩織さん・満里奈さんは廊下に立って見張るからな。多分教室内に干渉しない。
「いっその事、撮影会に変えちゃう? どっちも人が多すぎると困るから、あみだと面接はやるって事で」
「それだと体育祭との繋がりが一切なくなるし、方向性が変わるわ。野球拳はOKでも撮影会は嫌って人が出るかも…」
野球拳はちょっとした踊りやジャンケンの駆け引きがあるから、体育祭に通じるものが少しある。体育祭に関係ない『イベント』でも、ある程度の接点がないとその日に開催する根拠が弱くなってしまう。
「そんな人いる? どっちも脱ぐ事に変わりないじゃん」
「野球拳は撮影会と違って、ジャンケンに負けた時だけ脱ぐのよ? 100%じゃないのは大きな違いだと思う」
「つまり、負けない自信がある人は野球拳のほうが良いって事だね。その運分けてよ~」
運もあるだろうが、ジャンケンに勝つコツを知ってるケースも考えられる。
「何にせよ、今の話は昼休みに南谷さんと倉敷さんにも伝えないとね」
「そんなのんびりしてたらダメだよ満里奈! 今じゃないと!」
「南谷さんは交渉で忙しいかもしれないでしょ? あんたの気持ちはわからなくもないけど、焦りは禁物よ」
「でも…」
「紬ちゃん、こういう時はHに置き換えたら? ゴムを使う前の時間も大切じゃない?」
「確かに! 詩織ちゃんのおかげで待つ気になったよ」
Hはゴムを使う時だけでなく、それより前の行動も気持ち良さに大きく影響する。例えるのは難しいが、俺も真似してみようかな…。
朝のホームルームの時間になり、担任の清水先生が教室に入って来た。
「せんせ~、今日の連絡事項は長くなる?」
自席にいる紬さんが声をかける。
「ならないわ」
「そっか。みんな~、後で野球拳を見られる人をクジで決めるからね~」
「よっしゃ~!」
「待ってたぜ!」
「絶対当たりを引くぞ!」
エロ好きの男子達が盛り上がっている。その気持ちはわかるが、盛り上がりに比例する形で不安が増す。本当にみんな納得してくれるのか…?
「話は終わったみたいね。それじゃあ連絡事項を話すわ」
――先生は数点話し終えた。
「伊草さん達。わかってると思うけど、体育祭関連で決められるのは今週までよ。10月になってからは、予行練習とか当日やる事を頭に叩き込んでもらうから忙しくなるわ」
「了解」
当たり前だが、実行委員がやる内容は多岐にわたるな。でもみんなと協力すれば何とかなるはずだ!
「じゃあ伊草さん、後は頼むわ」
「は~い」
紬さんはあみだが書いてある紙を持って移動し、教壇に立つ。
「決め方はあみだだよ~。参加したい男子はこっちに来て」
男子が次々と席を立つ。その人数は…、どう見ても15人超えてるぞ。男子の7~8割ぐらい希望してるかな?
「やっぱり超えちゃったか~。まぁ仕方ないね」
「超えた? 何の話だ、伊草さん?」(男子A」
「あみだは15人分しか書いてないんだよ。だからみんなでジャンケンとかして15人にして」
「何人当たりを引けるんだ?」(男子B)
「各クラスそれぞれ5人だよ。ウチこの前言ったのに~」(255話参照)
「あの時は(仮)だと思ってたぜ」
「なるべく多くの男子に見てもらいたいけど、多すぎると抑えるのが大変だから控えめにしたって感じ」
「つまり大人しくすればもっと増やせるよな? 伊草さん、何とかしてくれ!」
「そうだそうだ! 5人なんて全然足りね~!」
「マジ頼むって伊草さん!」
やっぱり納得しないか。紬さんどうする?
「満里奈~、どうしよう?」
紬さんがヘルプした事で、参加希望の男子全員が満里奈さんを見る。恥ずかしがってる彼女に代わって何とかしたいが、代案が浮かばない…。
「とりあえず、5人は今決めちゃおうよ。運が良ければ増えるかもって事でどう?」
俺が悩んでる間に詩織さんがアイディアを言ってくれた。
「今はそれで良いか。期待してるぜ、愛山さん!」(男子A)
最後の1週間なのに問題が増え続ける…。不安になる中、参加希望の男子達はジャンケンを始めるのだった。
そんな中、笹原さんに『野球拳に参加した画像や動画』がないとご褒美がもらえない事を聞く。そういうのは会場の混乱を避けるためにやりたくないが、無理なら辞退を検討してるみたいだ…。
「愛ちゃん、お願いだから辞退しないで~。女子が少なくてヤバいんだよ!」
「結局、何人参加予定なの?」
「愛ちゃん抜いて3人」
「ふ~ん、3人って少ないかな? そんなもんじゃないの?」
「少なすぎるって! 100人はいてほしいんだから!」
それは多すぎるって…。他校を巻き込んでも絶対不可能な数字だが、だからこそ冗談だとわかる。
「人集めで苦労してるみたいだけど、アタシはご褒美目当てだからよろしく」
笹原さんはそう言ってから、さっきまでいた女子クラスメート達の輪に入って行く。彼女が野球拳に参加するには『撮影』は外せない…。
「満里奈~、どうすれば良い?」
「そうね…。今から参加者が増える見込みはないから、何とか引き止めるしかないけど…」
「撮影OKしたら野球拳そっちのけで撮影会になるよね。もしそうなっても、あたし達のやる事は変わらないけど」
俺・詩織さん・満里奈さんは廊下に立って見張るからな。多分教室内に干渉しない。
「いっその事、撮影会に変えちゃう? どっちも人が多すぎると困るから、あみだと面接はやるって事で」
「それだと体育祭との繋がりが一切なくなるし、方向性が変わるわ。野球拳はOKでも撮影会は嫌って人が出るかも…」
野球拳はちょっとした踊りやジャンケンの駆け引きがあるから、体育祭に通じるものが少しある。体育祭に関係ない『イベント』でも、ある程度の接点がないとその日に開催する根拠が弱くなってしまう。
「そんな人いる? どっちも脱ぐ事に変わりないじゃん」
「野球拳は撮影会と違って、ジャンケンに負けた時だけ脱ぐのよ? 100%じゃないのは大きな違いだと思う」
「つまり、負けない自信がある人は野球拳のほうが良いって事だね。その運分けてよ~」
運もあるだろうが、ジャンケンに勝つコツを知ってるケースも考えられる。
「何にせよ、今の話は昼休みに南谷さんと倉敷さんにも伝えないとね」
「そんなのんびりしてたらダメだよ満里奈! 今じゃないと!」
「南谷さんは交渉で忙しいかもしれないでしょ? あんたの気持ちはわからなくもないけど、焦りは禁物よ」
「でも…」
「紬ちゃん、こういう時はHに置き換えたら? ゴムを使う前の時間も大切じゃない?」
「確かに! 詩織ちゃんのおかげで待つ気になったよ」
Hはゴムを使う時だけでなく、それより前の行動も気持ち良さに大きく影響する。例えるのは難しいが、俺も真似してみようかな…。
朝のホームルームの時間になり、担任の清水先生が教室に入って来た。
「せんせ~、今日の連絡事項は長くなる?」
自席にいる紬さんが声をかける。
「ならないわ」
「そっか。みんな~、後で野球拳を見られる人をクジで決めるからね~」
「よっしゃ~!」
「待ってたぜ!」
「絶対当たりを引くぞ!」
エロ好きの男子達が盛り上がっている。その気持ちはわかるが、盛り上がりに比例する形で不安が増す。本当にみんな納得してくれるのか…?
「話は終わったみたいね。それじゃあ連絡事項を話すわ」
――先生は数点話し終えた。
「伊草さん達。わかってると思うけど、体育祭関連で決められるのは今週までよ。10月になってからは、予行練習とか当日やる事を頭に叩き込んでもらうから忙しくなるわ」
「了解」
当たり前だが、実行委員がやる内容は多岐にわたるな。でもみんなと協力すれば何とかなるはずだ!
「じゃあ伊草さん、後は頼むわ」
「は~い」
紬さんはあみだが書いてある紙を持って移動し、教壇に立つ。
「決め方はあみだだよ~。参加したい男子はこっちに来て」
男子が次々と席を立つ。その人数は…、どう見ても15人超えてるぞ。男子の7~8割ぐらい希望してるかな?
「やっぱり超えちゃったか~。まぁ仕方ないね」
「超えた? 何の話だ、伊草さん?」(男子A」
「あみだは15人分しか書いてないんだよ。だからみんなでジャンケンとかして15人にして」
「何人当たりを引けるんだ?」(男子B)
「各クラスそれぞれ5人だよ。ウチこの前言ったのに~」(255話参照)
「あの時は(仮)だと思ってたぜ」
「なるべく多くの男子に見てもらいたいけど、多すぎると抑えるのが大変だから控えめにしたって感じ」
「つまり大人しくすればもっと増やせるよな? 伊草さん、何とかしてくれ!」
「そうだそうだ! 5人なんて全然足りね~!」
「マジ頼むって伊草さん!」
やっぱり納得しないか。紬さんどうする?
「満里奈~、どうしよう?」
紬さんがヘルプした事で、参加希望の男子全員が満里奈さんを見る。恥ずかしがってる彼女に代わって何とかしたいが、代案が浮かばない…。
「とりあえず、5人は今決めちゃおうよ。運が良ければ増えるかもって事でどう?」
俺が悩んでる間に詩織さんがアイディアを言ってくれた。
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