20 / 294
第20話 食品コーナーはエロだらけ?
しおりを挟む
ショッピングモールの食品コーナーに着いた俺達。荷物持ちは当然俺がやるが、他にもできる範囲で沙織さんを手伝おう。
「みんな一緒に行動すると、他のお客さんの迷惑になりそうね。別れて行動しましょう」
通路の幅を考えると、2~3人が限界だろうな。
「ねぇねぇおばさん。お菓子買ってくれる?」
「お菓子ぐらい自分で買いなさいよ、紬…」
「少しなら良いわよ。お昼の後にみんなで食べましょうか」
「やった~♪ じゃあ探してくる~」
そう言って、伊草さんは別行動を始める。
「なぁ。伊草さんはここに来た事あるのか?」
迷子になりそうでちょっと心配だ…。
「聞いた事ないけど、スマホがあれば問題ないでしょ」
古宮さんの言う通りだな。過保護になり過ぎたかも。
「詩織達にはこれから野菜を選んできてもらうわ。『太くて長くて瑞々しい』のをお願い」
「了解、母さん」
沙織さんが言う野菜をスマホでメモする古宮さん。…俺は出遅れたからやらなくて良いや。詩織さんもやってないし。
「それじゃ頼むわね、みんな」
「満里奈ちゃん。最初は何にする?」
「聞いた順に買って行こうか。――最初はキュウリだよ」
2人に頼まれた訳じゃないが、買い物カゴは俺が持っている。野菜の目利きに自信ないから、これぐらいはやらないと。
…目的のキュウリ売り場に着いた。たくさんあって選ぶのに苦労しそうだ。
「太くて長くてたくましいもの~♪」
詩織さんと古宮さんが口ずさみながら選別中だ。たくましいじゃなくて瑞々しいだろ。まぁ、楽しそうだから放っておこう。
「――これ良くない?」
「…私も見つけた」
2人が手に取ったキュウリは本当に太くて長い上に瑞々しい。表面にあるトゲもしっかりしていて、見てるだけで痛さが伝わりそうだ。
「瀬川、このキュウリどうよ?」
「良いと思う。それにしよう」
「せっくん、私のキュウリは?」
「そっちも良い感じだな」
2人は俺が持つ買い物カゴにキュウリを入れる。
「次は何だっけ?」
「次は…、ゴーヤだね」
「あれか~。苦くて微妙なんだよね~」
「俺もそんな感じだな」
食べられない訳じゃないが、好んで食べたりはしない。
「私も…」
「母さんも昔はそうだったらしいけど、歳取ってからあの苦味が好きになったみたい」
「へぇ~」
俺はそうなるとは思えないぞ…。
「さて、そろそろ行こうか。満里奈ちゃん・瀬川」
ゴーヤも、2人によって太くて長くてたくましいやつが選ばれた。瑞々しいとたくましいは同じなのか? そう思うぐらい、2人の目利きは良い。
「この調子でどんどん買ってこ~」
「うん。せっくん、はぐれないでね」
「ああ…」
伊草さんがいなくてもこの勢いか。付いて行くのに必死だ。
それからアスパラ・ゴボウ・ネギなど細長い野菜を次々と買っていく。沙織さんの事だから、わざとそういう系統にしてるな。偶然にしては出来過ぎている。
「――これで全部だね」
「OK、一旦母さんのとこに戻ろっか。適当に歩けば見つかるでしょ」
「そうだな」
適当に歩き回った結果、沙織さんはドレッシングコーナーにいた。…周りに他の人はいないみたいだ。
「みんなお疲れ様。うまく買えた?」
「見てよこれ。なかなか良くない?」
詩織さんがそう言うので、買い物カゴに入ってる野菜を沙織さんに見せる。
「……どれも太くて長くてたくましいわね。良い野菜を選んだじゃない♪」
さっきは人が近くにいたから瑞々しいと言ったのか。こっちが素だな。
「母さん。あれから紬ちゃんに会った?」
「会ってないわ。ずっとお菓子を選んでるのかしら?」
ずいぶん長時間だな。彼女らしいといえばらしいが。
「これ良さそう…」
古宮さんがブツブツ言いながら、ドレッシングを見つめている。
「満里奈ちゃん、そのドレッシングが気になるの?」
「…はい。この間私がお弁当で使ったドレッシングより、薄い白なのが良いと思いまして」
――この間の件を覚えていたみたいだ。(13話参照)
「ドレッシングの色合いも大事よね。納得できるまでゆっくり見ると良いわ」
「ありがとうございます」
「そろそろ紬ちゃんと合流したほうが良いと思うし、あたしと瀬川で探しに行こうか? 母さんと満里奈ちゃんはここにいる感じで」
「そうね…」
沙織さんが考えてる途中…。
「――あっ、やっと見つけた~」
声がしたほうを見ると、伊草さんが早歩きでこっちに向かって来る。さすがに走らないか。
「こんなところにいるなんて思わなかったよ~」
「ごめんね紬ちゃん。…えーと、そのお菓子は……」
沙織さんが動揺するのも無理はない。たくさんのお菓子が買い物カゴを占領しているからだ。
といっても、大きい袋菓子がカゴの大部分を占めてるから個数は多くないと思う。
「おばさんに買ってもらいたいのは、これとこれとこれかな。みんなでポッキーゲームやりたいから♪」
味が異なるそういう系のお菓子だ。これだけあれば、余裕で全ての組み合わせができる。
「残りはどうするのよ?」
「ウチが買う。みんなで分けよ~ね」
その言葉を聞き、安心した様子を見せる古宮さん。買わされると思ったのか?
「今はこれぐらいにしましょうか。今度は違うのをみんなに買ってもらおうかな」
野菜以外を買うのか。それも面白そうだ。
「次はウチもそうしよ~と」
用が済んだので、俺達はレジに向かう事にした。
「みんな一緒に行動すると、他のお客さんの迷惑になりそうね。別れて行動しましょう」
通路の幅を考えると、2~3人が限界だろうな。
「ねぇねぇおばさん。お菓子買ってくれる?」
「お菓子ぐらい自分で買いなさいよ、紬…」
「少しなら良いわよ。お昼の後にみんなで食べましょうか」
「やった~♪ じゃあ探してくる~」
そう言って、伊草さんは別行動を始める。
「なぁ。伊草さんはここに来た事あるのか?」
迷子になりそうでちょっと心配だ…。
「聞いた事ないけど、スマホがあれば問題ないでしょ」
古宮さんの言う通りだな。過保護になり過ぎたかも。
「詩織達にはこれから野菜を選んできてもらうわ。『太くて長くて瑞々しい』のをお願い」
「了解、母さん」
沙織さんが言う野菜をスマホでメモする古宮さん。…俺は出遅れたからやらなくて良いや。詩織さんもやってないし。
「それじゃ頼むわね、みんな」
「満里奈ちゃん。最初は何にする?」
「聞いた順に買って行こうか。――最初はキュウリだよ」
2人に頼まれた訳じゃないが、買い物カゴは俺が持っている。野菜の目利きに自信ないから、これぐらいはやらないと。
…目的のキュウリ売り場に着いた。たくさんあって選ぶのに苦労しそうだ。
「太くて長くてたくましいもの~♪」
詩織さんと古宮さんが口ずさみながら選別中だ。たくましいじゃなくて瑞々しいだろ。まぁ、楽しそうだから放っておこう。
「――これ良くない?」
「…私も見つけた」
2人が手に取ったキュウリは本当に太くて長い上に瑞々しい。表面にあるトゲもしっかりしていて、見てるだけで痛さが伝わりそうだ。
「瀬川、このキュウリどうよ?」
「良いと思う。それにしよう」
「せっくん、私のキュウリは?」
「そっちも良い感じだな」
2人は俺が持つ買い物カゴにキュウリを入れる。
「次は何だっけ?」
「次は…、ゴーヤだね」
「あれか~。苦くて微妙なんだよね~」
「俺もそんな感じだな」
食べられない訳じゃないが、好んで食べたりはしない。
「私も…」
「母さんも昔はそうだったらしいけど、歳取ってからあの苦味が好きになったみたい」
「へぇ~」
俺はそうなるとは思えないぞ…。
「さて、そろそろ行こうか。満里奈ちゃん・瀬川」
ゴーヤも、2人によって太くて長くてたくましいやつが選ばれた。瑞々しいとたくましいは同じなのか? そう思うぐらい、2人の目利きは良い。
「この調子でどんどん買ってこ~」
「うん。せっくん、はぐれないでね」
「ああ…」
伊草さんがいなくてもこの勢いか。付いて行くのに必死だ。
それからアスパラ・ゴボウ・ネギなど細長い野菜を次々と買っていく。沙織さんの事だから、わざとそういう系統にしてるな。偶然にしては出来過ぎている。
「――これで全部だね」
「OK、一旦母さんのとこに戻ろっか。適当に歩けば見つかるでしょ」
「そうだな」
適当に歩き回った結果、沙織さんはドレッシングコーナーにいた。…周りに他の人はいないみたいだ。
「みんなお疲れ様。うまく買えた?」
「見てよこれ。なかなか良くない?」
詩織さんがそう言うので、買い物カゴに入ってる野菜を沙織さんに見せる。
「……どれも太くて長くてたくましいわね。良い野菜を選んだじゃない♪」
さっきは人が近くにいたから瑞々しいと言ったのか。こっちが素だな。
「母さん。あれから紬ちゃんに会った?」
「会ってないわ。ずっとお菓子を選んでるのかしら?」
ずいぶん長時間だな。彼女らしいといえばらしいが。
「これ良さそう…」
古宮さんがブツブツ言いながら、ドレッシングを見つめている。
「満里奈ちゃん、そのドレッシングが気になるの?」
「…はい。この間私がお弁当で使ったドレッシングより、薄い白なのが良いと思いまして」
――この間の件を覚えていたみたいだ。(13話参照)
「ドレッシングの色合いも大事よね。納得できるまでゆっくり見ると良いわ」
「ありがとうございます」
「そろそろ紬ちゃんと合流したほうが良いと思うし、あたしと瀬川で探しに行こうか? 母さんと満里奈ちゃんはここにいる感じで」
「そうね…」
沙織さんが考えてる途中…。
「――あっ、やっと見つけた~」
声がしたほうを見ると、伊草さんが早歩きでこっちに向かって来る。さすがに走らないか。
「こんなところにいるなんて思わなかったよ~」
「ごめんね紬ちゃん。…えーと、そのお菓子は……」
沙織さんが動揺するのも無理はない。たくさんのお菓子が買い物カゴを占領しているからだ。
といっても、大きい袋菓子がカゴの大部分を占めてるから個数は多くないと思う。
「おばさんに買ってもらいたいのは、これとこれとこれかな。みんなでポッキーゲームやりたいから♪」
味が異なるそういう系のお菓子だ。これだけあれば、余裕で全ての組み合わせができる。
「残りはどうするのよ?」
「ウチが買う。みんなで分けよ~ね」
その言葉を聞き、安心した様子を見せる古宮さん。買わされると思ったのか?
「今はこれぐらいにしましょうか。今度は違うのをみんなに買ってもらおうかな」
野菜以外を買うのか。それも面白そうだ。
「次はウチもそうしよ~と」
用が済んだので、俺達はレジに向かう事にした。
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる