胸が大きい女性を助けたら、エロいクラスメートのお母さんだった件

あかせ2

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みんなを名前で呼ぶようになる

第30話 下着にこだわる女性陣

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 エロい夢の話が終わった後、沙織さんが下着屋“マコール”のチラシを見せてきた。そして彼女は、見て欲しいところを指差す。

「えーなになに…、『下着を2点お買い上げ事に、クジに参加できます』か。これぐらい普通じゃない?」

詩織さんの言う通りだ。別に珍しい事じゃないぞ。

「1等をよく見て」

「1等? ――『店内を1時間貸し切り』!? めちゃすごいじゃん!」

「あの時紬ちゃんが言った事が現実になるかもしれないのよ! それを知った時すごくテンション上がっちゃった♪」

今も十分高いぞ…。

「ウチがあの時言った事って何? 全然わかんないんだけど?」

当の本人は覚えてないようだ。そういう俺も同様だが。

「私達が“マコール”に着いた時よ。あんたは『「この店を貸し切りにできたら、瀬川くんも一緒に買い物できるのに」』って言ったの。覚えてない?」(19話参照)

「――ああ、そんな事言った気がする」

俺も聞いた気が…。みんなよく覚えてるな。

「余裕があるなら協力してくれると嬉しいわ」

「言われてるまでもないって、母さん!」

「ウチは金欠だから2点が限界だよ…。満里奈お金貸して!」

「今回だけだからね」

話がトントン拍子で進んでいて、正直なところ付いていけない。

「真、何ぼけっとしてるの? あたし達の下着姿見たくない訳?」

「もちろん見たいが、それ男はOKなのか?」
ぬか喜びはしたくないから警戒してしまう。

「しっかり読んだけど『男性NG』とかは書いてなかったわ。だから大丈夫よ、真君♪」

「そもそも貸し切りで、あたし達が気にしないんだから問題ないじゃん」

「そうそう。まーちゃんに下着選んでもらいたいんだよ~」

「…私もお願いしようかな」

全員本当に問題なさそうだぞ。でもそうなると…。

「選んでもらうといっても、普通の下着だからね? Hな下着の初お披露目はテスト明けにしましょう。そのほうが頑張れるでしょ?」

「おばさんに賛成。ウチ、ご褒美がないと頑張れないタイプだから♡」

「あたしも~♡」

「恥ずかしながら、私も…♡」

「別に恥ずかしい事じゃないだろ? みんなそうだって」
満里奈さんは真面目だから、気にし過ぎてるだけだ。

「まこくん、気遣ってくれてありがとう♪」

「気にしなくて良いよ」


 今回の下着屋“マコール”のキャンペーンだが、少し気になる事がある。俺にはサッパリでも、女性陣ならわかるかもしれない。

「このクジ、1等が貸し切りなのはおかしくないか? 割引クーポンのほうがニーズありそうだが…」

2等は3000円・3等は2000円・4等は1000円OFFクーポンが1枚もらえるらしく、5等以下はないようだ。

貸し切りが嬉しいのは女性陣が下ネタ好きだからであって、普通は安く買えた方が良いだろ。

「真、それマジで言ってる?」

「まーちゃんダメダメだね~」

何故か詩織さんと紬さんに酷評された。別に変な事言ってないよな?

「わたしは、貸し切りが1等なのはおかしくないと思うわ」

「私も同意見です」

沙織さんと満里奈さんもそうか。どうやら俺は少数派みたいだ。

「真君のために、今から女心をわかりやすく教えてあげるからね♪」

「――はい、お願いします」

この言葉でハッキリわかった。俺は女心がわかってないらしい。


 「女の人はね、下着にすごくこだわるのよ♪」

「あたしからしたら、男が適当過ぎ。父さんは同じ下着ばっか穿いてるし、あの時の真もわかってなかったし…」

「あの時?」

「あたし達が初めて話した日の事。ファミレスに向かう車内で話したじゃん」

「……あの時か」(2話参照)

「母さん、何でこうなるんだろう?」

「そうね~。もしかしたら“着てる枚数”が関係してるかも」

「枚数…。そういう事か!」

1人で納得する詩織さん。何がそういう事なんだ?

「男はどんな時もパンツ穿くけど、女はブラとパンツの穿くのよ。枚数が違うから考え方が違うんだ!」

「じゃあさ~、まーちゃんもブラ付ければウチらの気持ちがわかるんじゃない?」

「付ける気ないから…」
今の状態で何も困ってない。

「気になったらいつでも言ってね。『男性用ブラ』を買ってあげるから♪」

沙織さんがとんでもない事言ってるぞ。ついにおかしくなったか?

「――ちゃんとヒットするじゃん。さすが母さん、物知りだね~」

詩織さんがスマホで調べたようだが…。

「詩織さん、ふざけなくて良いから」
無理してフォローする必要あるか?

「ふざけてないって。みんなもやってみたら?」

ほぼ100%疑った状態で調べる。……本当に出てきたぞ。

「後は真君次第ね♪」

女性陣の熱い視線が伝わってくる。どうするんだ、この空気?

「ブラは一旦置いといて…、真のパンツってどういう感じ? 色とか柄とか」

「色は黒とか紺だな。柄は無地かワンポイント程度になるか」
シンプルなやつしか持ってない。

「今の話じゃよくわかんないから見せて♡」

「まこくんが見せずに話したんだから、それで我慢しなさい」

「まーちゃんは恥ずかしがり屋だからね~。今は我慢するよ」

見せないのが普通の対応だろ。

「女のブラとパンツはね、バリエーション豊富なのよ。よりどりみどりって感じ」

「そうなのか?」

「母さんに取り置きを頼まれた時に、じっくり見てないんだ?」

「そんな余裕ある訳ないだろ。場違い感が半端なかったんだぞ」(1話参照)

「でも、貸し切りなら好きなだけ見る事ができるわ。しっかり見れば、女の人が下着にこだわる気持ちがわかるかもしれないわよ?」

下着をじっくり見る事は、性欲と好奇心の両方を満たせる。こんな機会はそうそう訪れないだろう。

「――俺も貸し切りに興味が湧いてきました」

「真君も乗り気になってくれたし、頑張って1等取るわよ。みんな」

「お~!(女性陣)」

みんなやる気になってるが、1等を取るのは大変なはず。一体どうすれば良い…?


 「――いけない! もうこんな時間なのね」
掛け時計を何気なく見た沙織さんが驚く。

俺達もずいぶん長居してしまった、そろそろ帰らないと。…アイコンタクトで満里奈さんと紬さんもわかってくれたようだ。

「詳しい話は明日にしましょう。みんな、気を付けて帰るのよ」

玄関まで見送りに来てくれた沙織さん・詩織さんに挨拶した後、俺達は家を出る。
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