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みんなを名前で呼ぶようになる
第32話 エロ神社を巡る①
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下着屋“マコール”のクジで1等を取るため、神社で神頼みする事にした俺達。といっても、内容が内容だから普通の神社は厳しい。
沙織さんによると、この辺にHに関するご利益がある神社がそこそこあるようだ。そういうところなら、多分俺達の願いを聞いてもらえるだろ。
そして土曜日の午前。俺達は沙織さんの家の前に集まってから、彼女の車に乗り込む。
「なるべくたくさんの神様にお願いしたいけど、夕方に“マコール”で買い物するからのんびりできないわね」
つまり、タイムリミットは“マコール”の営業時間内になる。今日はキャンペーン最終日だから、絶対遅れる訳にはいかない。
「ウチ急かされるのは好きじゃないな~」
「あたしも。旅行みたいにのんびりしたいよね~」
「旅行か~。ねぇねぇ、夏休みにみんなどっか行かない?」
「良いわね♪ 紬ちゃんは行きたいところある?」
「う~ん、特にないな~」
「じゃあ何で言い出したのよ…」
旅行は良いが、のんびり話してて良いのか?
「――いけない、そろそろ出発しないと」
俺が声をかける前に沙織さんが気付き、車は発進する。
「最初に行く神社は『クリリス神社』よ。人目に付きにくいところにあるの」
移動中の車内で沙織さんが教えてくれた。
「おばさん、行った事あるんだ?」
「軽く下見はしたわ。誰にも会ってないけど」
「ふ~ん。その神社、本当にHのご利益ありそうだね~」
下ネタの定番だもんな。さすがに間に『ト』は入れられないか…。
「そういう意味もあるけど、宮司さんは“栗男さん”っていうらしいの。その人はリスを飼っていて、名前は『トリス』ちゃんだって」
沙織さんなりに色々調べたようだ。…下ネタだけじゃなかったんだな。
「『クリオトリス』か~。『オ』が邪魔だね」
「邪魔とか失礼でしょ…」
そんな話をしながら、車は郊外に向かって行く。――自然豊かでのんびりできそうなところだ。この辺なら、隠れスポットがあってもおかしくない。
「えーと、確かこの辺りね。細い道を通るから、歩いて向かうわよ」
適当なところに車を停めた後、俺達は沙織さんに付いて行く。
沙織さんに付いて行き、小さくて古い神社に到着した。…俺達以外の参拝客はいないようだ。
「ここが知る人ぞ知るクリリス神社よ」
「あっ、賽銭箱のところに普通じゃない格好の人がいる。あの人がさっきおばさんが言ってた“栗介”だっけ?」
「栗男さん!人の名前を間違えるんじゃないわよ、紬」
「ごめんごめん」
宮司だから袴? を着てるようだ。――動作を見る限り、清掃をしてるな。
「お邪魔かもしれないけどお参りしましょう」
賽銭箱付近に移動すると、栗男さんが俺達に気付く。…かなりの高齢で俺のじいちゃんと大して変わらない気がする。
――彼の肩の上に1匹のリスが乗っていてのんびりしている。こいつがトリスか。
「おや? ご婦人は以前来た事がありましたな」
「ええ、まぁ…」
沙織さんは誰にも会ってないと言っていたが、遠くから見られてたようだ。
…さっきからトリスが沙織さんを見ているぞ。何かあるのか? そう思っていたら、栗男さんの肩から彼女の肩に飛び移る。
「この子、人懐っこいですね♪」
沙織さんがトリスを撫でようとしたら、やつは突然彼女の服の中に入り始めた。
「きゃ!?」
「ほうほう、ご婦人のご用件はそっちですか」
そう言いながらニヤニヤする栗男さん。
「真君、服の中にいるトリスちゃんを取って!」
「無茶言わないで下さい!」
俺が何もできずに困っていると、トリスは沙織さんの服から出て再び肩に止まる。
「ふぅ、ビックリした…」
とんだエロリスだ。なんて思っていたら、今度は詩織さんの肩に飛び移り…。
「今度はあたしの服の中!?」
外で服をめくる訳にはいかないし、トリスが素早すぎる。俺に出来る事はなさそうだ…。
気が済んだトリスが詩織さんの服から出て、彼女の肩に止まる。
「やっと出てきたわね…。捕まえないと」
そういう気配を察したのか、トリスはすぐ飛び降りて地面に着地する。そして、満里奈さんの脚を登ってスカートの中に入り…。
「紬、何とかして~!」
「ちょっと待って」
紬さんは片手で彼女のスカートをめくってから、もう片手でトリスを捕まえる。
…それは良いんだが、彼女の下着は栗男さん含む全員に見えてしまった。運が悪いとしか言えないぞ。
「捕まえた~! ――はい、おじいさん」
紬さんは掴んだトリスを彼に手渡す。
「すまないね。…君達の目的は“エロ”で間違いなさそうだ」
「すご~い。何でわかるの?」
「トリスがああいう事をしたからだよ。普通の参拝客には絶対しないんだ」
「へぇ~。『野生の勘』ってやつ?」
「そうかもしれないね」
満里奈さんは少し顔を赤くしながら話を聞いている。急だったし、覚悟できてなかったかも。
「…さて、ワシはこれで」
そう言って、栗男さんは俺達から離れていく。
「――満里奈ちゃん大丈夫?」
沙織さんが気遣う。
「はい、何とか…」
「満里奈、ウチは悪くないでしょ?」
「…まぁね、あんたのおかげで助かった。ありがとう」
「満里奈ちゃんがサービスしたんだし、お賽銭いらなくない?」
「詩織、それとこれとは話が別よ。――時間が惜しいからすぐお参りしましょう」
俺達はお参りしてからクリリス神社を後にした。Hに関する後利益は本当にあるかも? そう思う俺であった。
沙織さんによると、この辺にHに関するご利益がある神社がそこそこあるようだ。そういうところなら、多分俺達の願いを聞いてもらえるだろ。
そして土曜日の午前。俺達は沙織さんの家の前に集まってから、彼女の車に乗り込む。
「なるべくたくさんの神様にお願いしたいけど、夕方に“マコール”で買い物するからのんびりできないわね」
つまり、タイムリミットは“マコール”の営業時間内になる。今日はキャンペーン最終日だから、絶対遅れる訳にはいかない。
「ウチ急かされるのは好きじゃないな~」
「あたしも。旅行みたいにのんびりしたいよね~」
「旅行か~。ねぇねぇ、夏休みにみんなどっか行かない?」
「良いわね♪ 紬ちゃんは行きたいところある?」
「う~ん、特にないな~」
「じゃあ何で言い出したのよ…」
旅行は良いが、のんびり話してて良いのか?
「――いけない、そろそろ出発しないと」
俺が声をかける前に沙織さんが気付き、車は発進する。
「最初に行く神社は『クリリス神社』よ。人目に付きにくいところにあるの」
移動中の車内で沙織さんが教えてくれた。
「おばさん、行った事あるんだ?」
「軽く下見はしたわ。誰にも会ってないけど」
「ふ~ん。その神社、本当にHのご利益ありそうだね~」
下ネタの定番だもんな。さすがに間に『ト』は入れられないか…。
「そういう意味もあるけど、宮司さんは“栗男さん”っていうらしいの。その人はリスを飼っていて、名前は『トリス』ちゃんだって」
沙織さんなりに色々調べたようだ。…下ネタだけじゃなかったんだな。
「『クリオトリス』か~。『オ』が邪魔だね」
「邪魔とか失礼でしょ…」
そんな話をしながら、車は郊外に向かって行く。――自然豊かでのんびりできそうなところだ。この辺なら、隠れスポットがあってもおかしくない。
「えーと、確かこの辺りね。細い道を通るから、歩いて向かうわよ」
適当なところに車を停めた後、俺達は沙織さんに付いて行く。
沙織さんに付いて行き、小さくて古い神社に到着した。…俺達以外の参拝客はいないようだ。
「ここが知る人ぞ知るクリリス神社よ」
「あっ、賽銭箱のところに普通じゃない格好の人がいる。あの人がさっきおばさんが言ってた“栗介”だっけ?」
「栗男さん!人の名前を間違えるんじゃないわよ、紬」
「ごめんごめん」
宮司だから袴? を着てるようだ。――動作を見る限り、清掃をしてるな。
「お邪魔かもしれないけどお参りしましょう」
賽銭箱付近に移動すると、栗男さんが俺達に気付く。…かなりの高齢で俺のじいちゃんと大して変わらない気がする。
――彼の肩の上に1匹のリスが乗っていてのんびりしている。こいつがトリスか。
「おや? ご婦人は以前来た事がありましたな」
「ええ、まぁ…」
沙織さんは誰にも会ってないと言っていたが、遠くから見られてたようだ。
…さっきからトリスが沙織さんを見ているぞ。何かあるのか? そう思っていたら、栗男さんの肩から彼女の肩に飛び移る。
「この子、人懐っこいですね♪」
沙織さんがトリスを撫でようとしたら、やつは突然彼女の服の中に入り始めた。
「きゃ!?」
「ほうほう、ご婦人のご用件はそっちですか」
そう言いながらニヤニヤする栗男さん。
「真君、服の中にいるトリスちゃんを取って!」
「無茶言わないで下さい!」
俺が何もできずに困っていると、トリスは沙織さんの服から出て再び肩に止まる。
「ふぅ、ビックリした…」
とんだエロリスだ。なんて思っていたら、今度は詩織さんの肩に飛び移り…。
「今度はあたしの服の中!?」
外で服をめくる訳にはいかないし、トリスが素早すぎる。俺に出来る事はなさそうだ…。
気が済んだトリスが詩織さんの服から出て、彼女の肩に止まる。
「やっと出てきたわね…。捕まえないと」
そういう気配を察したのか、トリスはすぐ飛び降りて地面に着地する。そして、満里奈さんの脚を登ってスカートの中に入り…。
「紬、何とかして~!」
「ちょっと待って」
紬さんは片手で彼女のスカートをめくってから、もう片手でトリスを捕まえる。
…それは良いんだが、彼女の下着は栗男さん含む全員に見えてしまった。運が悪いとしか言えないぞ。
「捕まえた~! ――はい、おじいさん」
紬さんは掴んだトリスを彼に手渡す。
「すまないね。…君達の目的は“エロ”で間違いなさそうだ」
「すご~い。何でわかるの?」
「トリスがああいう事をしたからだよ。普通の参拝客には絶対しないんだ」
「へぇ~。『野生の勘』ってやつ?」
「そうかもしれないね」
満里奈さんは少し顔を赤くしながら話を聞いている。急だったし、覚悟できてなかったかも。
「…さて、ワシはこれで」
そう言って、栗男さんは俺達から離れていく。
「――満里奈ちゃん大丈夫?」
沙織さんが気遣う。
「はい、何とか…」
「満里奈、ウチは悪くないでしょ?」
「…まぁね、あんたのおかげで助かった。ありがとう」
「満里奈ちゃんがサービスしたんだし、お賽銭いらなくない?」
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