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みんなを名前で呼ぶようになる
第34話 クジの結果はいかに?
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美声神社でお参りした後、俺達は昼食をとるためにファミレスに寄る事にした。そして、案内された席で各自食べたいメニューを注文した後…。
「この後どうするか悩むわ。もう1社寄るか寄らないか…」
沙織さんが考え込んでいる。
「寄るとしたらどこなの? 母さん?」
「『揉み籾神社』ね。そこでは、男の人が女の人の胸を揉む事でHに関するご利益があるらしいわ」
「何で男の人限定なの? つまんな~い」
女子の紬さんからしたら面白くないか。
「言い伝えによると、揉んでるあいだ神様が男の人に憑依するらしいの。神様も男の人みたいだから、同性のほうが楽なんじゃない?」
「さっきの“栗なんとか”みたいなおじいさんが憑依するの? ウチ嫌なんだけど」
「紬ちゃん、もしかしたら若いイケメンかもしれないよ?」
神様=老人は固定概念に過ぎないから、本当に若い可能性はある。
「う~ん、それならマシかも…」
「真君どうかしら? 揉み籾神社は? 正直に言ってちょうだい」
「そうですね……。気乗りしないです」
じいちゃんだろうとイケメンだろうと、男に憑依されるかもしれない話を聞いて行く気にはならないだろ。
「真君の気持ちを尊重するわ。じゃあ、お昼の後に“マコール”に行って買い物しましょう」
「それでも良いけど、ちょっと決め手に欠けるよね~」
なるべく多くご利益をもらいたいから、詩織さんの気持ちはわかる。
「大丈夫じゃない? お賽銭だけならともかく、満里奈のパンモロとみんなの喘ぎ声もセットだし」
「それ、なるべく外で言わないでくれる?」
「――紬ちゃんの勘を信じるわ。わたしも今の状態で大丈夫だと思う」
「母さんと紬ちゃんがそう言うなら何とかなるよね」
「私もみんなを信じる」
全員が団結している。これも運を引き寄せるために必要かもしれない。
……みんなが注文したメニューが来たな。昼食の時間だ。
昼食後、俺達はまっすぐショッピングモールの“マコール”に向かう。時間がある移動中に予定を確認しておくか。
「みんなが買い物してる間、俺は1人で時間を潰してきます」
「え~。まーちゃんもそばにいてよ~」
「無茶言わないでくれ。他のお客さんに不審がられるだろ」
店の前ですら厳しいのに、店内はハードルが高すぎる。
「だったら、わたし達がクジ引く時だけは一緒にいてもらうわね。もし1等を取ったら、みんなのサインが必要になるから」
「? サインって何ですか?」
そんな話聞いてないぞ。
「不審者対策のために、貸し切りの時に利用する人のサインがいるみたいなのよ。サインがないと店内に入れないみたい」
「そうなんですか…」
大手だからかしっかりしてるな。
「あたしが何とかするから、お客さんの事は気にしなくて良いって」
「私も協力するよ、詩織」
「ありがと満里奈ちゃん」
「という訳で、まーちゃんは“マコール”のそばにいて。勝手にフラフラしちゃダメだからね」
「ああ…」
問題は、4人が買い物にどれだけ時間をかけるかわからない点だ。近くに長居すると本当に怪しまれるんだぞ? みんなわかってるのか?
沙織さんがショッピングモールの駐車場に車を停め、俺達は降りる。何回“マコール”に行く事になっても、この緊張感は慣れそうにない…。
「下着買うのって楽しみだよね~、おばさん♪」
「そうね♪ わたしも時間とお金に余裕があったら、毎日買いたいわ♪」
毎日買いたいのかよ。どんだけ好きなんだ…。なんて思ってる間に到着する。
「それじゃあ行ってくるわね、真君」
「はい、ごゆっくり」
――女性陣が“マコール”に入ったのを見届けてから、俺は本屋に向かう。気になる漫画を買ってから、近くのベンチで読むつもりだ。
スマホの充電の事があるから、長時間の使用は控えないと。4人の買い物の終わりが予想できないから尚更だ。
買った漫画を読み終え、スマホで時間を潰していると…。
「まこくん、みんな下着を選び終わったよ」
満里奈さんが呼びに来てくれた。
「そうか、今行く」
彼女と一緒に“マコール”に戻ると、店の前に詩織さんがいる。
「今はお客さんいないからチャンスだよ」
「わかった」
とはいえ、下着をジロジロ見るのは厳禁だから気を付けないと。そう意識しながら詩織さんに付いて行くと、レジに到着する。
――紬さんが箱に手を入れているっぽいな。そういうタイプのクジか。
「…これにしよ」
彼女はクジを1枚取り出し、それをレジのスタッフに渡す。
「……ハズレですね」
「1等取りたかったのに~!」
「次はわたしね」
沙織さんは手を入れてからすぐクジを取り出したぞ。こういうのも意外に性格出るよな。
「お願いします」
「…ハズレです」
「おばさんもか~。後は詩織ちゃんと満里奈だね」
「詩織、どっちが先にやる?」
「う~ん、満里奈ちゃんが先にやってくれる? あたしの勘がそう言ってるから」
「わかった」
覚悟を決めた様子の彼女は箱に手を入れ――、そしてクジを取り出す。
「お願いします」
「……3等が当たりました! おめでとうございます!」
「満里奈凄いじゃん!」
「さすが満里奈ちゃん!」
「ありがとう、紬・詩織」
そう言う満里奈さんは照れ臭そうだ。
「こちら、3等の2000円OFFクーポンになります。お受け取り下さい」
「ありがとうございます」
「最後はあたしね。絶対1等取ってみせる!」
気合を入れた詩織さんは箱に手を入れるが、悩んでる様子だ。
「これにしようかな? いや、こっちのほうが…」
今の俺達に出来るのは見守るだけ。頑張ってくれ、詩織さん。
「――これに決めた!」
果たして結果はどうだ? レジのスタッフも間をためるな…。
「………1等です! 本当におめでとうございます!!」
「やった~!(女性陣)」
本当に1等を取るとは。凄すぎるぞ詩織さん! ――周りのお客さんも拍手していてすごく恥ずかしい。
少し時間が経って全員落ち着いた後、レジのスタッフに貸し切りの説明を受けた。どうやら、貸し切りできるのは明日だけで1時間限定のようだ。
みんなで相談した結果、開店前の1時間に決定した。早い時間なのは言うまでもない。全員待ち切れないからだ。
「では、こちらの紙に貸し切りを利用されたい方のお名前を書いていただけますか?」
「詩織が最初に書きなさい。1等取ったんだから」
「そうする」
詩織さんが書き終えた後、沙織さん・満里奈さん・紬さん・俺と続く。
「明日の貸し切りをご利用になるのは『愛山 詩織様』・『愛山 沙織様』・『古宮 満里奈様』・『伊草 紬様』・『瀬川 真様』の5名で間違いないでしょうか?」
「はい、間違いないです」
沙織さんが答える。
「かしこまりました。明日お待ちしております」
手続きを済ませ、“マコール”を出る俺達。本当に1等取るとは…。
「おばさん! 夜はお祝いしないと!」
「紬、 図々しいわよ!」
「気にしないで満里奈ちゃん。わたしもお祝いしたい気分だから♪」
「だよね~、さすがおばさん。わかってる~♪」
「でも今日は、わたしにしては長時間運転したから疲れたわ…。家でお祝いしましょうね♪」
「うん♪」
俺達はテンション高めの状態で車に戻る…。
「この後どうするか悩むわ。もう1社寄るか寄らないか…」
沙織さんが考え込んでいる。
「寄るとしたらどこなの? 母さん?」
「『揉み籾神社』ね。そこでは、男の人が女の人の胸を揉む事でHに関するご利益があるらしいわ」
「何で男の人限定なの? つまんな~い」
女子の紬さんからしたら面白くないか。
「言い伝えによると、揉んでるあいだ神様が男の人に憑依するらしいの。神様も男の人みたいだから、同性のほうが楽なんじゃない?」
「さっきの“栗なんとか”みたいなおじいさんが憑依するの? ウチ嫌なんだけど」
「紬ちゃん、もしかしたら若いイケメンかもしれないよ?」
神様=老人は固定概念に過ぎないから、本当に若い可能性はある。
「う~ん、それならマシかも…」
「真君どうかしら? 揉み籾神社は? 正直に言ってちょうだい」
「そうですね……。気乗りしないです」
じいちゃんだろうとイケメンだろうと、男に憑依されるかもしれない話を聞いて行く気にはならないだろ。
「真君の気持ちを尊重するわ。じゃあ、お昼の後に“マコール”に行って買い物しましょう」
「それでも良いけど、ちょっと決め手に欠けるよね~」
なるべく多くご利益をもらいたいから、詩織さんの気持ちはわかる。
「大丈夫じゃない? お賽銭だけならともかく、満里奈のパンモロとみんなの喘ぎ声もセットだし」
「それ、なるべく外で言わないでくれる?」
「――紬ちゃんの勘を信じるわ。わたしも今の状態で大丈夫だと思う」
「母さんと紬ちゃんがそう言うなら何とかなるよね」
「私もみんなを信じる」
全員が団結している。これも運を引き寄せるために必要かもしれない。
……みんなが注文したメニューが来たな。昼食の時間だ。
昼食後、俺達はまっすぐショッピングモールの“マコール”に向かう。時間がある移動中に予定を確認しておくか。
「みんなが買い物してる間、俺は1人で時間を潰してきます」
「え~。まーちゃんもそばにいてよ~」
「無茶言わないでくれ。他のお客さんに不審がられるだろ」
店の前ですら厳しいのに、店内はハードルが高すぎる。
「だったら、わたし達がクジ引く時だけは一緒にいてもらうわね。もし1等を取ったら、みんなのサインが必要になるから」
「? サインって何ですか?」
そんな話聞いてないぞ。
「不審者対策のために、貸し切りの時に利用する人のサインがいるみたいなのよ。サインがないと店内に入れないみたい」
「そうなんですか…」
大手だからかしっかりしてるな。
「あたしが何とかするから、お客さんの事は気にしなくて良いって」
「私も協力するよ、詩織」
「ありがと満里奈ちゃん」
「という訳で、まーちゃんは“マコール”のそばにいて。勝手にフラフラしちゃダメだからね」
「ああ…」
問題は、4人が買い物にどれだけ時間をかけるかわからない点だ。近くに長居すると本当に怪しまれるんだぞ? みんなわかってるのか?
沙織さんがショッピングモールの駐車場に車を停め、俺達は降りる。何回“マコール”に行く事になっても、この緊張感は慣れそうにない…。
「下着買うのって楽しみだよね~、おばさん♪」
「そうね♪ わたしも時間とお金に余裕があったら、毎日買いたいわ♪」
毎日買いたいのかよ。どんだけ好きなんだ…。なんて思ってる間に到着する。
「それじゃあ行ってくるわね、真君」
「はい、ごゆっくり」
――女性陣が“マコール”に入ったのを見届けてから、俺は本屋に向かう。気になる漫画を買ってから、近くのベンチで読むつもりだ。
スマホの充電の事があるから、長時間の使用は控えないと。4人の買い物の終わりが予想できないから尚更だ。
買った漫画を読み終え、スマホで時間を潰していると…。
「まこくん、みんな下着を選び終わったよ」
満里奈さんが呼びに来てくれた。
「そうか、今行く」
彼女と一緒に“マコール”に戻ると、店の前に詩織さんがいる。
「今はお客さんいないからチャンスだよ」
「わかった」
とはいえ、下着をジロジロ見るのは厳禁だから気を付けないと。そう意識しながら詩織さんに付いて行くと、レジに到着する。
――紬さんが箱に手を入れているっぽいな。そういうタイプのクジか。
「…これにしよ」
彼女はクジを1枚取り出し、それをレジのスタッフに渡す。
「……ハズレですね」
「1等取りたかったのに~!」
「次はわたしね」
沙織さんは手を入れてからすぐクジを取り出したぞ。こういうのも意外に性格出るよな。
「お願いします」
「…ハズレです」
「おばさんもか~。後は詩織ちゃんと満里奈だね」
「詩織、どっちが先にやる?」
「う~ん、満里奈ちゃんが先にやってくれる? あたしの勘がそう言ってるから」
「わかった」
覚悟を決めた様子の彼女は箱に手を入れ――、そしてクジを取り出す。
「お願いします」
「……3等が当たりました! おめでとうございます!」
「満里奈凄いじゃん!」
「さすが満里奈ちゃん!」
「ありがとう、紬・詩織」
そう言う満里奈さんは照れ臭そうだ。
「こちら、3等の2000円OFFクーポンになります。お受け取り下さい」
「ありがとうございます」
「最後はあたしね。絶対1等取ってみせる!」
気合を入れた詩織さんは箱に手を入れるが、悩んでる様子だ。
「これにしようかな? いや、こっちのほうが…」
今の俺達に出来るのは見守るだけ。頑張ってくれ、詩織さん。
「――これに決めた!」
果たして結果はどうだ? レジのスタッフも間をためるな…。
「………1等です! 本当におめでとうございます!!」
「やった~!(女性陣)」
本当に1等を取るとは。凄すぎるぞ詩織さん! ――周りのお客さんも拍手していてすごく恥ずかしい。
少し時間が経って全員落ち着いた後、レジのスタッフに貸し切りの説明を受けた。どうやら、貸し切りできるのは明日だけで1時間限定のようだ。
みんなで相談した結果、開店前の1時間に決定した。早い時間なのは言うまでもない。全員待ち切れないからだ。
「では、こちらの紙に貸し切りを利用されたい方のお名前を書いていただけますか?」
「詩織が最初に書きなさい。1等取ったんだから」
「そうする」
詩織さんが書き終えた後、沙織さん・満里奈さん・紬さん・俺と続く。
「明日の貸し切りをご利用になるのは『愛山 詩織様』・『愛山 沙織様』・『古宮 満里奈様』・『伊草 紬様』・『瀬川 真様』の5名で間違いないでしょうか?」
「はい、間違いないです」
沙織さんが答える。
「かしこまりました。明日お待ちしております」
手続きを済ませ、“マコール”を出る俺達。本当に1等取るとは…。
「おばさん! 夜はお祝いしないと!」
「紬、 図々しいわよ!」
「気にしないで満里奈ちゃん。わたしもお祝いしたい気分だから♪」
「だよね~、さすがおばさん。わかってる~♪」
「でも今日は、わたしにしては長時間運転したから疲れたわ…。家でお祝いしましょうね♪」
「うん♪」
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