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みんなを名前で呼ぶようになる
第48話 テストの順位はどうなる?
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期末テストが終わってちょうど1週間後の金曜日。今日はいよいよテストの順位が発表される日だ。
といっても、どこかに貼り出す事はない。担任が小さい紙を手渡すだけだ。
それには全教科の合計点数の順位に加え、各教科の平均点と順位も書かれている。その紙で、知りたい事はほぼわかるな。
――ちなみに、詩織さんが言っていた“体を鍛える件”はあれ以来話に出ていない。思い付きで話したらしいし、俺も気にしないでおこう…。
そして帰りのホームルームになり、担任が出席番号順に小さい紙を配り始める。これで俺達の成績が判明するが、結果はどうなるかな?
中間は、満里奈さん11位・詩織さん20位・俺28位ぐらい・紬さん37位だったらしい。紬さんはかなり自信満々だったから、どれだけ上げるか楽しみだ。
――全員小さい紙を受け取った。詩織さんの提案で、俺達は同時に見せ合う。
「…満里奈ちゃん『7位』なの? すご!」
ただでさえ凄いのに、一桁とか半端ないな!
「あの時のアレはフラグじゃなかったんだね~。さすが満里奈!」(45話参照)
「自己採点もしたし、悪かったらあんな風に言わないから」
「詩織ちゃんは…、『21位』か。1つ落ちたね」
1つなんて誤差だろ。同じみたいなもんだ。
「あたしは満里奈ちゃんと違って自信あった訳じゃないし、こんなもんだよ」
「ちょっと待って! 7と21って“0721”じゃん。嫌らしいな~」
ニヤニヤする紬さん。
「別に狙ってないから。ただの偶然」
「あたしはそうなって欲しいな~とは思ったけどね」
「んで、まーちゃんは『27位』か。確か前もこれぐらいだったよね?」
「ああ」
話題になりにくい微妙な順位だ…。
「最後に紬ちゃんだけど…、『31位』だね」
良かった、彼女に負けてなくて…。でもギリだから次はマジで頑張ろう。
「あんなに自信満々だったのに30番台なの? 期待して損したじゃない」
「中間より6位も上げたんだよ! ウチ頑張ったじゃん!」
「そうだけど、態度と結果が一致してないのよ。あれは20番台に入るような感じだったわ」
「そんなの知らないよ。満里奈が勝手に勘違いしただけだって!」
解釈の違いだから、どっちも正しいと言える。
「2731…、逆もないか…」
詩織さんが何やらブツブツ言っている。
「詩織、どうかしたの?」
「さっきの“0721”みたいな語呂合わせになるかな~って思って」
「う~ん、“になさい”になるんじゃない?」
「紬、になさいって何よ?」
「さぁ? 白菜の親戚とか?」
俺と紬さんの順位では語呂合わせはできないようだ…。
放課後、俺達はいつも通り沙織さんの家に寄る。テストは終わったが、おしゃべりしたりお菓子を食べて過ごす事が多いな。
――彼女はリビングにいたので、俺達は順位の紙を渡す。中間の順位は以前話したので、沙織さんも比較可能だ。
「みんな頑張ったわね~。…あら? 詩織だけ順位落としてるわ」
「バレたか。母さん、そこはスルーしてよ」
「1つだけだから気にしないけど、次は頑張ってちょうだい」
「わかった」
「今回のテスト、紬ちゃんが一番順位を上げたわね。おめでとう♪」
「ウチ頑張ったからね。おばさん、ご褒美にオッパイ揉ませて!」
褒美とか関係なく、お邪魔するたびに適当な理由を言って揉んでるだろ。
「良いわよ♪」
「やった~♡」
…あり得ない話だが、俺もお願いすれば揉ませてくれるかな? 沙織さんが笑顔でOKするから、そんな事を考えてしまう。
「そうそう、みんなに温泉旅行について話しておくわね。実は…、わたしが目を付けていた旅館で、急遽キャンセルが出たのよ。嬉しくてつい予約しちゃった♪」
「マジで!? 母さんが目を付ける旅館か~。すごい豪華なの?」
「ううん、近いだけよ? 他に気になってる旅館は、新幹線で数時間移動してからタクシーに数時間乗るの。考えるだけでも大変でしょ?」
以前遠出になるかもとは聞いていたが、それはさすがにキツイな…。
「でも予約したところは、車でたった30分よ? 目を付けたくなるじゃない?」
「確かにそうですね」
移動時間が全然違うからな。
「それで母さん、日程はどうなるの?」
「8月1日と2日の、2泊3日よ。みんな予定は大丈夫かしら?」
「俺は大丈夫ですよ」
「私もです」
「ウチも~」
「良かったわ。みんなの予定を訊く前に予約しちゃったから気になってたのよ」
好条件だし、予約が埋まる前にしたくなるよな。沙織さんの気持ちはわかる。
「確かもうそろそろ、夏休みの宿題もらうよね? 旅行の前に終わらせようか」
「私もそう思ったところ。まこくんと紬もそれで良い?」
「もちろんだ」
どう考えてもそのほうが楽だ。
「夏休みに宿題なんて出さないで欲しいよね~。夏休みは遊ばなきゃ!」
「そんな事言ってると、次のテストは順位かなり落とすんじゃない? ご褒美なくなるかもよ?」
「それはヤダ! おばさんのオッパイを揉むために、何とか成績をキープしないと!」
あまりにも動機が不純過ぎないか?
「勉強はテストの時だけやるものじゃないから、コツコツ頑張ってね♪」
こうして、夏休みに温泉旅行に行く事になった俺達。近場だと何度も行きやすいのが良いよな。どういうところか早くも気になるぞ。
そして週明け。詩織さんが言ったように、主要5教科の夏休みの宿題が配られた。結構多いが、みんなでやれば何とかなるだろう。
その数日後に終業式を迎え、ついに夏休みに入る…。
といっても、どこかに貼り出す事はない。担任が小さい紙を手渡すだけだ。
それには全教科の合計点数の順位に加え、各教科の平均点と順位も書かれている。その紙で、知りたい事はほぼわかるな。
――ちなみに、詩織さんが言っていた“体を鍛える件”はあれ以来話に出ていない。思い付きで話したらしいし、俺も気にしないでおこう…。
そして帰りのホームルームになり、担任が出席番号順に小さい紙を配り始める。これで俺達の成績が判明するが、結果はどうなるかな?
中間は、満里奈さん11位・詩織さん20位・俺28位ぐらい・紬さん37位だったらしい。紬さんはかなり自信満々だったから、どれだけ上げるか楽しみだ。
――全員小さい紙を受け取った。詩織さんの提案で、俺達は同時に見せ合う。
「…満里奈ちゃん『7位』なの? すご!」
ただでさえ凄いのに、一桁とか半端ないな!
「あの時のアレはフラグじゃなかったんだね~。さすが満里奈!」(45話参照)
「自己採点もしたし、悪かったらあんな風に言わないから」
「詩織ちゃんは…、『21位』か。1つ落ちたね」
1つなんて誤差だろ。同じみたいなもんだ。
「あたしは満里奈ちゃんと違って自信あった訳じゃないし、こんなもんだよ」
「ちょっと待って! 7と21って“0721”じゃん。嫌らしいな~」
ニヤニヤする紬さん。
「別に狙ってないから。ただの偶然」
「あたしはそうなって欲しいな~とは思ったけどね」
「んで、まーちゃんは『27位』か。確か前もこれぐらいだったよね?」
「ああ」
話題になりにくい微妙な順位だ…。
「最後に紬ちゃんだけど…、『31位』だね」
良かった、彼女に負けてなくて…。でもギリだから次はマジで頑張ろう。
「あんなに自信満々だったのに30番台なの? 期待して損したじゃない」
「中間より6位も上げたんだよ! ウチ頑張ったじゃん!」
「そうだけど、態度と結果が一致してないのよ。あれは20番台に入るような感じだったわ」
「そんなの知らないよ。満里奈が勝手に勘違いしただけだって!」
解釈の違いだから、どっちも正しいと言える。
「2731…、逆もないか…」
詩織さんが何やらブツブツ言っている。
「詩織、どうかしたの?」
「さっきの“0721”みたいな語呂合わせになるかな~って思って」
「う~ん、“になさい”になるんじゃない?」
「紬、になさいって何よ?」
「さぁ? 白菜の親戚とか?」
俺と紬さんの順位では語呂合わせはできないようだ…。
放課後、俺達はいつも通り沙織さんの家に寄る。テストは終わったが、おしゃべりしたりお菓子を食べて過ごす事が多いな。
――彼女はリビングにいたので、俺達は順位の紙を渡す。中間の順位は以前話したので、沙織さんも比較可能だ。
「みんな頑張ったわね~。…あら? 詩織だけ順位落としてるわ」
「バレたか。母さん、そこはスルーしてよ」
「1つだけだから気にしないけど、次は頑張ってちょうだい」
「わかった」
「今回のテスト、紬ちゃんが一番順位を上げたわね。おめでとう♪」
「ウチ頑張ったからね。おばさん、ご褒美にオッパイ揉ませて!」
褒美とか関係なく、お邪魔するたびに適当な理由を言って揉んでるだろ。
「良いわよ♪」
「やった~♡」
…あり得ない話だが、俺もお願いすれば揉ませてくれるかな? 沙織さんが笑顔でOKするから、そんな事を考えてしまう。
「そうそう、みんなに温泉旅行について話しておくわね。実は…、わたしが目を付けていた旅館で、急遽キャンセルが出たのよ。嬉しくてつい予約しちゃった♪」
「マジで!? 母さんが目を付ける旅館か~。すごい豪華なの?」
「ううん、近いだけよ? 他に気になってる旅館は、新幹線で数時間移動してからタクシーに数時間乗るの。考えるだけでも大変でしょ?」
以前遠出になるかもとは聞いていたが、それはさすがにキツイな…。
「でも予約したところは、車でたった30分よ? 目を付けたくなるじゃない?」
「確かにそうですね」
移動時間が全然違うからな。
「それで母さん、日程はどうなるの?」
「8月1日と2日の、2泊3日よ。みんな予定は大丈夫かしら?」
「俺は大丈夫ですよ」
「私もです」
「ウチも~」
「良かったわ。みんなの予定を訊く前に予約しちゃったから気になってたのよ」
好条件だし、予約が埋まる前にしたくなるよな。沙織さんの気持ちはわかる。
「確かもうそろそろ、夏休みの宿題もらうよね? 旅行の前に終わらせようか」
「私もそう思ったところ。まこくんと紬もそれで良い?」
「もちろんだ」
どう考えてもそのほうが楽だ。
「夏休みに宿題なんて出さないで欲しいよね~。夏休みは遊ばなきゃ!」
「そんな事言ってると、次のテストは順位かなり落とすんじゃない? ご褒美なくなるかもよ?」
「それはヤダ! おばさんのオッパイを揉むために、何とか成績をキープしないと!」
あまりにも動機が不純過ぎないか?
「勉強はテストの時だけやるものじゃないから、コツコツ頑張ってね♪」
こうして、夏休みに温泉旅行に行く事になった俺達。近場だと何度も行きやすいのが良いよな。どういうところか早くも気になるぞ。
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