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夏休み突入~『千玲』に泊まるまで
第56話 あの時のオッパイの人!
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先に温泉を出た俺は『千玲』にあるフリースペースで女性陣が来るのを待つ。女の風呂は長いと千夏さんが言っていたし、のんびり過ごそう。
――スマホで時間を潰していると、徐々にフリースペースがカレーのニオイに支配される。良いニオイだが、ここ銭湯だよな? 訳が分からない。
このニオイについて、暇つぶしがてら受付にいる千夏さんに訊きに行こう。もちろん忙しそうにしてたら、大人しく退散するつもりだ。
…忙しそうには見えないし、早速尋ねてみよう。
「このニオイにつられて来たか。裏で母さんがカレー作ってるから、ちょっと待ってなさい。もう少しで出せると思うから」
「出すって、俺にですか?」
「アンタだけじゃなくて、欲しいお客さんにね。銭湯1本でやってくのは大変だから、昼に出す事があるのよ」
「そうなんですか…」
やっぱり色々大変なんだな。
「カレーは失敗しにくいし、このニオイで食欲をそそられるでしょ? 母さんの野菜カレーは人気なんだから」
そのうえ、カレーは好きな人が多いというメリットもある。良いチョイスだよな。
「アンタもどう? 当然代金はもらうけど」
「食べます」
俺もカレー好きだし、人気の理由を知りたいからだ。
「即答か~。良いね」
「千夏ちゃ~ん♪ カレーできたわよ~♪」
受付後ろの暖簾から、明るい女性の声が聞こえた。声色で機嫌の良さも伝わってくる。
「わかった! …アンタ、ここで待っててくれる?」
「はい」
千夏さんは暖簾をくぐり、奥に入って行く。そして…、彼女は1人の女性を連れて戻って来た。
「この子が愛山さんの連れの子? 可愛いわね~♪」
間違いない、さっきの声の人だ。笑顔が素敵でおっとりした感じだな。雰囲気的に沙織さんに似てるかも。
――それより気になるのが、胸の大きさだ。本当に沙織さんと大差なく見えるぞ。
「…アンタ、母さんのオッパイガン見し過ぎじゃない?」
千夏さんに言われてハッとする。あまりの珍しさについ…。
「すみません…」
「良いのよ、慣れてるから♪」
俺が失礼な事をしても、千春さんは笑顔を絶やさず機嫌を損ねない。凄いな…。
「他のみんなはどうしてるの?」
「まだお風呂…って、ちょうど良いタイミングで戻って来た」
千夏さんの視線の先には、こっちに向かって来る詩織さん達が見える。この状況で1人は心細いから、合流できて良かった。
「まーちゃん。なんかカレーのニオイがするんだけど、頼んだ?」
「いや、これから頼むつもりだ」
「そっか、みんなも食べるって。このニオイを嗅いだら食べたくなるよね~♪」
「紬ちゃん。今は挨拶が先よ」
沙織さんに注意された紬さんは、千春さんを見る。
「初めまして♪ 千夏ちゃんのお母さんの千春よ。よろしくね♪」
「――ん~~」
紬さんは千春さんの顔を見ながら唸っている。急にどうした?
「この人、どっかで見た事あるな~」
「どこかってどこよ? 紬、ちゃんと思い出して」
「えーと…、どこだったかな~?」
そう言った紬さんが、千春さんの胸を見た時…。
「思い出した! あの時のオッパイの人だ!」
急にそんな事言われても、誰も付いていけないぞ。
「あの時のオッパイ? 母さん、この子と知り合いなの?」
「ううん、初めて会ったわ。私何かしたのかしら…」
「初めてじゃないよ! ウチ、小さい時にそのオッパイに顔を埋めたんだから!」
小さい時と聞いて、俺達もようやく理解できた。紬さんが胸好きになった話に出てきた女性の事か!(53話参照)
「ねぇ。その時の事、詳しく教えてくれる?」
千夏さんにそう言われた紬さんは、当時の事を話した。
「確かに、そんな子いた気がするわね…」
「10年以上前の話でしょ? 母さんがうろ覚えなのも無理ないわ」
「別に覚えてなくても良いけど、お礼は言いたいかな。そのオッパイのおかげで、ウチはオッパイ好きになったんだ~♪ 本当にありがとう」
「どういたしまして♪」
紬さんに振り回されても千春さんはニコニコするのか。凄すぎだろ。
「この子、変わってるわ~」
千夏さんに言われなくても、全員そう思っているよ…。
このやり取りの後に、全員軽い自己紹介をした。
「おばさん、早くカレー食べたい!」
「わかったわ。千春さん、カレー5人分下さい」
「ありがとうございます♪」
沙織さんが代金を支払った後、千春さんは暖簾をくぐる。
「カレーは中辛だけど、オッパイ好きのアンタは大丈夫? 食べられそう?」
「大丈夫だって! 子供扱いしないでよ~」
「はいはい」
少し待った後、千春さんが5人分のカレーを用意してくれたので、俺達はフリースペースにあるテーブルで食べる事にした。
――スマホで時間を潰していると、徐々にフリースペースがカレーのニオイに支配される。良いニオイだが、ここ銭湯だよな? 訳が分からない。
このニオイについて、暇つぶしがてら受付にいる千夏さんに訊きに行こう。もちろん忙しそうにしてたら、大人しく退散するつもりだ。
…忙しそうには見えないし、早速尋ねてみよう。
「このニオイにつられて来たか。裏で母さんがカレー作ってるから、ちょっと待ってなさい。もう少しで出せると思うから」
「出すって、俺にですか?」
「アンタだけじゃなくて、欲しいお客さんにね。銭湯1本でやってくのは大変だから、昼に出す事があるのよ」
「そうなんですか…」
やっぱり色々大変なんだな。
「カレーは失敗しにくいし、このニオイで食欲をそそられるでしょ? 母さんの野菜カレーは人気なんだから」
そのうえ、カレーは好きな人が多いというメリットもある。良いチョイスだよな。
「アンタもどう? 当然代金はもらうけど」
「食べます」
俺もカレー好きだし、人気の理由を知りたいからだ。
「即答か~。良いね」
「千夏ちゃ~ん♪ カレーできたわよ~♪」
受付後ろの暖簾から、明るい女性の声が聞こえた。声色で機嫌の良さも伝わってくる。
「わかった! …アンタ、ここで待っててくれる?」
「はい」
千夏さんは暖簾をくぐり、奥に入って行く。そして…、彼女は1人の女性を連れて戻って来た。
「この子が愛山さんの連れの子? 可愛いわね~♪」
間違いない、さっきの声の人だ。笑顔が素敵でおっとりした感じだな。雰囲気的に沙織さんに似てるかも。
――それより気になるのが、胸の大きさだ。本当に沙織さんと大差なく見えるぞ。
「…アンタ、母さんのオッパイガン見し過ぎじゃない?」
千夏さんに言われてハッとする。あまりの珍しさについ…。
「すみません…」
「良いのよ、慣れてるから♪」
俺が失礼な事をしても、千春さんは笑顔を絶やさず機嫌を損ねない。凄いな…。
「他のみんなはどうしてるの?」
「まだお風呂…って、ちょうど良いタイミングで戻って来た」
千夏さんの視線の先には、こっちに向かって来る詩織さん達が見える。この状況で1人は心細いから、合流できて良かった。
「まーちゃん。なんかカレーのニオイがするんだけど、頼んだ?」
「いや、これから頼むつもりだ」
「そっか、みんなも食べるって。このニオイを嗅いだら食べたくなるよね~♪」
「紬ちゃん。今は挨拶が先よ」
沙織さんに注意された紬さんは、千春さんを見る。
「初めまして♪ 千夏ちゃんのお母さんの千春よ。よろしくね♪」
「――ん~~」
紬さんは千春さんの顔を見ながら唸っている。急にどうした?
「この人、どっかで見た事あるな~」
「どこかってどこよ? 紬、ちゃんと思い出して」
「えーと…、どこだったかな~?」
そう言った紬さんが、千春さんの胸を見た時…。
「思い出した! あの時のオッパイの人だ!」
急にそんな事言われても、誰も付いていけないぞ。
「あの時のオッパイ? 母さん、この子と知り合いなの?」
「ううん、初めて会ったわ。私何かしたのかしら…」
「初めてじゃないよ! ウチ、小さい時にそのオッパイに顔を埋めたんだから!」
小さい時と聞いて、俺達もようやく理解できた。紬さんが胸好きになった話に出てきた女性の事か!(53話参照)
「ねぇ。その時の事、詳しく教えてくれる?」
千夏さんにそう言われた紬さんは、当時の事を話した。
「確かに、そんな子いた気がするわね…」
「10年以上前の話でしょ? 母さんがうろ覚えなのも無理ないわ」
「別に覚えてなくても良いけど、お礼は言いたいかな。そのオッパイのおかげで、ウチはオッパイ好きになったんだ~♪ 本当にありがとう」
「どういたしまして♪」
紬さんに振り回されても千春さんはニコニコするのか。凄すぎだろ。
「この子、変わってるわ~」
千夏さんに言われなくても、全員そう思っているよ…。
このやり取りの後に、全員軽い自己紹介をした。
「おばさん、早くカレー食べたい!」
「わかったわ。千春さん、カレー5人分下さい」
「ありがとうございます♪」
沙織さんが代金を支払った後、千春さんは暖簾をくぐる。
「カレーは中辛だけど、オッパイ好きのアンタは大丈夫? 食べられそう?」
「大丈夫だって! 子供扱いしないでよ~」
「はいはい」
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