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夏休み突入~『千玲』に泊まるまで
第69話 オッパイちゃんのおかげだよ
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温泉で沙織さんの胸を揉みながら将来について考えていた紬さんが、斬新なアイディアを出したらしい。俺と千夏さんは知らないから聞かせてもらおう。
「まずはね~、『お酒を出す“バー”』だよ!」
まず? アイディアは1つじゃないのか、それは凄いな…。
「バーってありきたりじゃん。どこが斬新なの?」
本当に容赦なくツッコむ千夏さん。
「お姉さん甘いね。ウチが考えるバーには、ベッドがあるの!」
「ベッドか…。ここみたいに宿泊を兼ねるって訳?」
「それもあるけど、ゆっくりしたい用かな。お酒に酔うと色々大変らしいから、落ち着くまでいるって感じ」
「なるほどね…」
「この前おばさん言ってたでしょ? 『お酒飲むと気分良くなって、Hな話が出るかも?』って。(57話参照) 話だけじゃ我慢できなくなって、手が出るかもしれないじゃん♡」
どうやら、ベッドは宿泊・安静・H目的で使うようだ。お客さんだけでなく俺達も使って良いかもしれないな…。
「斬新かは置いといて、良いアイディアだと思うよ。でもさ、それだと愛山さんが主役にならない?」
「? おばさんが?」
「アンタ達高校生メンバーがメイン張るより、“沙織ママ”のほうがニーズあると思うんだよね。酒飲むのは中高年が多いから、愛山さんのほうが向いてるって」
「沙織ママ…。エロくて良い響き♡」
紬さんはうっとりしている。
「わたしが主役になったらダメですよ。主役は詩織達なんですから」
「そうは言っても現実は厳しいって。何をやるにせよ、最初のほうは愛山さんがリードしたほうが良いんじゃない?」
「かもしれませんね…」
「次はね~、『デリバリー』だよ! 満里奈と沙織ママが料理作って、まーちゃん・詩織ちゃん・ウチの3人で配達するの!」
バーの話は終わったのに沙織ママ呼びか。気に入ったみたいだな。
「デリバリーか~。アタシも母さんのカレーでそれを考えたけど、人手が足りないから諦めたわ。アタシが長時間ここを離れる訳にはいかないし、玲は掃除や裏方で大変だし、母さん1人でやるのは現実的じゃないからね…」
「掃除って旦那さんがやってるの~?」
「まぁね。アタシと母さんも少しはやるけど、大半は玲の担当。母さんはともかく、アタシはズボラだからいつも助かってるよ。そのお礼はHね♡」
千夏さんの短所を玲さんが補うなら、逆もありそうだ。良い夫婦だな。
「最後は『カラオケ』! 沙織ママが一番驚いてくれたアイディアだよ!」
「カラオケ店に行かないから、まったく思い付かなかったの…」
「アタシもそうだね。母さんと玲もそうだと思う」
「噂で聞いたんだけどさ~、カラオケルームって防音だからHする人が多いらしいじゃん」
「それ都市伝説でしょ。紬、真に受けちゃダメ」
満里奈さんがツッコむ。
「そうかな~? とにかく、普通のカラオケルームとHできるカラオケルームがあれば最強じゃない? ウチらにしかできないと思う!」
「確かによそとの差別化はできてる感じだね。でもさ、お客さんが間違えたりHのカラオケルームで何かトラブルあったらどうするの?」
千夏さんの指摘はもっともだ。紬さんはどう答える?
「Hのほうにはカギがかかるようにすれば良いんだよ。Hする時はカギかけたくなるでしょ? もし何かあったら、こっそり仕込んでるカメラで証拠を撮ったり、マスターキーで入れば良くない?」
「――アンタって、おバカっぽいのに意外と考えてるよね」
俺も同感だ。実際に出来るかは別だが、ちゃんと答えているのは驚く。
「沙織ママと“オッパイちゃん”のおかげだよ。揉んでると頭が冴えるの♡」
「オッパイちゃん?」
また訳が分からない事を言い出した…。
「沙織ママのオッパイに“オッパイ君”はおかしいじゃん。まーちゃんはうっかりしてるな~♪」
俺がツッコみたいのはそこじゃない…。
「これで全部だよ!」
温泉に入ってる間に3つも浮かんだのか。俺は0なのに…。
「紬のアイディアはとても面白かった。アタシもうかうかしていられないな~」
「今度来る時は泊まる日なのはみんなと相談したので、よろしくお願いします」
沙織さんが頭を下げる。
「了解。こっちも色々仕込んでおくよ」
何をする気なんだ…。そんな事を思いつつ、俺達は『千玲』を後にする。
それからというもの、俺達は将来について思い付き次第相談していく。といっても高校生だから、現実的とか予算とかはわからない。
だとしても、アイディアは多いほうが良いはずだ。些細な事でアイディアが進化する事もあるんだから…。
もちろん夏休みの宿題を終える事も忘れていない。これもみんなで協力してこなしていく。そのおかげで、1人でやるよりスムーズだ。
そんな風に充実した日々を過ごしていく内に、『千玲』に泊まる8月1日を迎える。
「まずはね~、『お酒を出す“バー”』だよ!」
まず? アイディアは1つじゃないのか、それは凄いな…。
「バーってありきたりじゃん。どこが斬新なの?」
本当に容赦なくツッコむ千夏さん。
「お姉さん甘いね。ウチが考えるバーには、ベッドがあるの!」
「ベッドか…。ここみたいに宿泊を兼ねるって訳?」
「それもあるけど、ゆっくりしたい用かな。お酒に酔うと色々大変らしいから、落ち着くまでいるって感じ」
「なるほどね…」
「この前おばさん言ってたでしょ? 『お酒飲むと気分良くなって、Hな話が出るかも?』って。(57話参照) 話だけじゃ我慢できなくなって、手が出るかもしれないじゃん♡」
どうやら、ベッドは宿泊・安静・H目的で使うようだ。お客さんだけでなく俺達も使って良いかもしれないな…。
「斬新かは置いといて、良いアイディアだと思うよ。でもさ、それだと愛山さんが主役にならない?」
「? おばさんが?」
「アンタ達高校生メンバーがメイン張るより、“沙織ママ”のほうがニーズあると思うんだよね。酒飲むのは中高年が多いから、愛山さんのほうが向いてるって」
「沙織ママ…。エロくて良い響き♡」
紬さんはうっとりしている。
「わたしが主役になったらダメですよ。主役は詩織達なんですから」
「そうは言っても現実は厳しいって。何をやるにせよ、最初のほうは愛山さんがリードしたほうが良いんじゃない?」
「かもしれませんね…」
「次はね~、『デリバリー』だよ! 満里奈と沙織ママが料理作って、まーちゃん・詩織ちゃん・ウチの3人で配達するの!」
バーの話は終わったのに沙織ママ呼びか。気に入ったみたいだな。
「デリバリーか~。アタシも母さんのカレーでそれを考えたけど、人手が足りないから諦めたわ。アタシが長時間ここを離れる訳にはいかないし、玲は掃除や裏方で大変だし、母さん1人でやるのは現実的じゃないからね…」
「掃除って旦那さんがやってるの~?」
「まぁね。アタシと母さんも少しはやるけど、大半は玲の担当。母さんはともかく、アタシはズボラだからいつも助かってるよ。そのお礼はHね♡」
千夏さんの短所を玲さんが補うなら、逆もありそうだ。良い夫婦だな。
「最後は『カラオケ』! 沙織ママが一番驚いてくれたアイディアだよ!」
「カラオケ店に行かないから、まったく思い付かなかったの…」
「アタシもそうだね。母さんと玲もそうだと思う」
「噂で聞いたんだけどさ~、カラオケルームって防音だからHする人が多いらしいじゃん」
「それ都市伝説でしょ。紬、真に受けちゃダメ」
満里奈さんがツッコむ。
「そうかな~? とにかく、普通のカラオケルームとHできるカラオケルームがあれば最強じゃない? ウチらにしかできないと思う!」
「確かによそとの差別化はできてる感じだね。でもさ、お客さんが間違えたりHのカラオケルームで何かトラブルあったらどうするの?」
千夏さんの指摘はもっともだ。紬さんはどう答える?
「Hのほうにはカギがかかるようにすれば良いんだよ。Hする時はカギかけたくなるでしょ? もし何かあったら、こっそり仕込んでるカメラで証拠を撮ったり、マスターキーで入れば良くない?」
「――アンタって、おバカっぽいのに意外と考えてるよね」
俺も同感だ。実際に出来るかは別だが、ちゃんと答えているのは驚く。
「沙織ママと“オッパイちゃん”のおかげだよ。揉んでると頭が冴えるの♡」
「オッパイちゃん?」
また訳が分からない事を言い出した…。
「沙織ママのオッパイに“オッパイ君”はおかしいじゃん。まーちゃんはうっかりしてるな~♪」
俺がツッコみたいのはそこじゃない…。
「これで全部だよ!」
温泉に入ってる間に3つも浮かんだのか。俺は0なのに…。
「紬のアイディアはとても面白かった。アタシもうかうかしていられないな~」
「今度来る時は泊まる日なのはみんなと相談したので、よろしくお願いします」
沙織さんが頭を下げる。
「了解。こっちも色々仕込んでおくよ」
何をする気なんだ…。そんな事を思いつつ、俺達は『千玲』を後にする。
それからというもの、俺達は将来について思い付き次第相談していく。といっても高校生だから、現実的とか予算とかはわからない。
だとしても、アイディアは多いほうが良いはずだ。些細な事でアイディアが進化する事もあるんだから…。
もちろん夏休みの宿題を終える事も忘れていない。これもみんなで協力してこなしていく。そのおかげで、1人でやるよりスムーズだ。
そんな風に充実した日々を過ごしていく内に、『千玲』に泊まる8月1日を迎える。
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