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『千玲』1日目
第72話 一緒に寝るとイチャイチャしたくなるかも?
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部屋の扉が開く音がしてから、ダブルの布団があるかを訊きに行った詩織さんと沙織さんが戻って来た。
「真、ダブルの布団あるって」
「『真君の争奪戦が起こると思って全部シングルにした』って千夏さんは言ってたわ。そんな物騒な事しないのにね♪」
物騒って何だ? 沙織さんは何を想像したんだか…。
「紬ちゃん・満里奈ちゃん、2人はダブルで寝る感じで良い?」
「良いよ~、満里奈と一緒だった保育園を思い出すから。お昼寝の時は隣同士だったな~♪」
幼馴染なのは聞いていたが、そこからの付き合いなのか。
「2人は小さい頃から仲が良いのね♪」
「そうなんだよ沙織ママ! ね? 満里奈?」
「まぁね。私は保育園の頃はあまり覚えてないけど…」
「え~、ウチは覚えてるよ~。よく『紬ちゃ~ん』って言って甘えてきたじゃん♡」
「……」
あれ? すぐ否定しない? その記憶はあるのか?
「明日は詩織ちゃんと沙織ママがその布団で寝るよね?」
「えっ? 何でそうなるの?」
「だってそうしないと、ダブルの布団をここに持ってくるお姉さんとオバさんが大変じゃん。――あ、2人じゃなくて旦那さんかも」
今日のために運んで明日回収するのは、確かに大変で手間だ。できればチェックアウトまで置きっぱなしにしたほうが良い。
「たまには母娘水入らずで寝たら? 絶対イチャイチャしたくなるよ♡」
「そんな訳ないでしょ…」
「母さんどうする?」
「紬ちゃんの言う事は正しいわね…。詩織が良ければ一緒に寝ましょうか」
「そうだね」
――話し合いにより、今日は俺の両隣に詩織さん・沙織さんが寝て、満里奈さん・紬さんはダブルで寝る事になった。明日は女性陣だけ入れ替える形だ。
方針が決まったので、俺達は布団を畳んで押し入れに戻す。『二』みたいに敷けるのはわかったし、寝るにはまだまだ早い。
「ねぇみんな。ダブルのお布団だけど、千夏さんと千春さんに頼らないでわたし達で運ばない? ワガママ言ってるのはわたし達だし、2人は忙しそうだから…」
それに加えて暇だから、俺達が運んだほうが良い。
「沙織ママに賛成! いくよみんな!」
「紬、1人で行かないの! まったく…」
先に部屋を出た紬さんを追うため、満里奈さんも続く。
慌ただしいな…。取り残された俺・詩織さん・沙織さんは顔を見合わせた後、部屋を出る。
受付に着くと、先に部屋を出た紬さん・満里奈さんが待っていた。今いるのは千夏さんだけか…。
「話は真面目ちゃんから聞いたよ。手間が省けて助かるわ~」
「布団はどこにあるんですか?」
見える範囲にはない…。
「受付の裏。そういう要望はたまにあるから、いつでも出せるようにしてるのよ」
「そうなんですか」
柔軟に対応できるのは見習いたい。
「布団2人・掛け布団2人・枕1人で運ぶのが良いんじゃない?」
俺達は5人だし、その分担がベストだと思う。
「俺は一番重い布団を運びますね」
「じゃあ、わたしは真君を手伝うわ」
「掛け布団はウチと満里奈で良いよね?」
「私もそう思ったところ」
「あたしだけ楽しちゃって悪いな~」
枕は軽いから、持たないようなものか。
「詩織。アンタ手が空いてるし、今の内におもちゃ貸しとくわ。今から準備するから待っててくれる?」
「了解」
そんな話あったな…。(62話参照)
俺達は受付の裏にお邪魔してから、布団一式を運び始める。――やはりダブルは重い。紬さん・満里奈さんペアに遅れを取っているが、焦らずに沙織さんと息を合わせて運ぼう。
詩織さんはおもちゃを受け取るため、受付で待機するようだ。後でどういう物か見せてもらうか。
紬さん・満里奈さんに少し遅れてから、俺と沙織さんは部屋の片隅に布団を置く。ここなら邪魔にならないだろ。
「詩織ちゃん遅いね~。迷子になったのかな?」
「あんたじゃないんだから、それはない」
そもそも、この銭湯は迷える程広くないぞ…。
そんなやり取りから数分後、部屋の扉の開く音がした。
「ただいま~♪」
どう見ても上機嫌の詩織さんが戻って来た。――何やらビニール袋を持ってるぞ?
「詩織ちゃん、それ何?」
「たくさんもらったから、袋に入れてもらったの」
「そうなんだ、ウチらにも見せてよ!」
「そのつもりだから待ってて」
詩織さんは枕を置いた後、袋からおもちゃを次々と取り出す。……大きさもだが、形も全然違う。これがおもちゃなのか…。
「これで気持ち良くなれるとは思えないよ~?」
「今のままじゃダメなんだって。確か、ここのスイッチを入れると…」
「――おぉ! ブルブルし始めた!」
といっても、そんな強い振動じゃない。こういうものなのか?
「これを敏感なところに当てれば良いって言ってた」
「そっか~、早速試さないとね~♡」
紬さんがニヤニヤしながら、沙織さんと満里奈さんを見る。彼女の餌食? になるのはどっちなんだろうか…。
「真、ダブルの布団あるって」
「『真君の争奪戦が起こると思って全部シングルにした』って千夏さんは言ってたわ。そんな物騒な事しないのにね♪」
物騒って何だ? 沙織さんは何を想像したんだか…。
「紬ちゃん・満里奈ちゃん、2人はダブルで寝る感じで良い?」
「良いよ~、満里奈と一緒だった保育園を思い出すから。お昼寝の時は隣同士だったな~♪」
幼馴染なのは聞いていたが、そこからの付き合いなのか。
「2人は小さい頃から仲が良いのね♪」
「そうなんだよ沙織ママ! ね? 満里奈?」
「まぁね。私は保育園の頃はあまり覚えてないけど…」
「え~、ウチは覚えてるよ~。よく『紬ちゃ~ん』って言って甘えてきたじゃん♡」
「……」
あれ? すぐ否定しない? その記憶はあるのか?
「明日は詩織ちゃんと沙織ママがその布団で寝るよね?」
「えっ? 何でそうなるの?」
「だってそうしないと、ダブルの布団をここに持ってくるお姉さんとオバさんが大変じゃん。――あ、2人じゃなくて旦那さんかも」
今日のために運んで明日回収するのは、確かに大変で手間だ。できればチェックアウトまで置きっぱなしにしたほうが良い。
「たまには母娘水入らずで寝たら? 絶対イチャイチャしたくなるよ♡」
「そんな訳ないでしょ…」
「母さんどうする?」
「紬ちゃんの言う事は正しいわね…。詩織が良ければ一緒に寝ましょうか」
「そうだね」
――話し合いにより、今日は俺の両隣に詩織さん・沙織さんが寝て、満里奈さん・紬さんはダブルで寝る事になった。明日は女性陣だけ入れ替える形だ。
方針が決まったので、俺達は布団を畳んで押し入れに戻す。『二』みたいに敷けるのはわかったし、寝るにはまだまだ早い。
「ねぇみんな。ダブルのお布団だけど、千夏さんと千春さんに頼らないでわたし達で運ばない? ワガママ言ってるのはわたし達だし、2人は忙しそうだから…」
それに加えて暇だから、俺達が運んだほうが良い。
「沙織ママに賛成! いくよみんな!」
「紬、1人で行かないの! まったく…」
先に部屋を出た紬さんを追うため、満里奈さんも続く。
慌ただしいな…。取り残された俺・詩織さん・沙織さんは顔を見合わせた後、部屋を出る。
受付に着くと、先に部屋を出た紬さん・満里奈さんが待っていた。今いるのは千夏さんだけか…。
「話は真面目ちゃんから聞いたよ。手間が省けて助かるわ~」
「布団はどこにあるんですか?」
見える範囲にはない…。
「受付の裏。そういう要望はたまにあるから、いつでも出せるようにしてるのよ」
「そうなんですか」
柔軟に対応できるのは見習いたい。
「布団2人・掛け布団2人・枕1人で運ぶのが良いんじゃない?」
俺達は5人だし、その分担がベストだと思う。
「俺は一番重い布団を運びますね」
「じゃあ、わたしは真君を手伝うわ」
「掛け布団はウチと満里奈で良いよね?」
「私もそう思ったところ」
「あたしだけ楽しちゃって悪いな~」
枕は軽いから、持たないようなものか。
「詩織。アンタ手が空いてるし、今の内におもちゃ貸しとくわ。今から準備するから待っててくれる?」
「了解」
そんな話あったな…。(62話参照)
俺達は受付の裏にお邪魔してから、布団一式を運び始める。――やはりダブルは重い。紬さん・満里奈さんペアに遅れを取っているが、焦らずに沙織さんと息を合わせて運ぼう。
詩織さんはおもちゃを受け取るため、受付で待機するようだ。後でどういう物か見せてもらうか。
紬さん・満里奈さんに少し遅れてから、俺と沙織さんは部屋の片隅に布団を置く。ここなら邪魔にならないだろ。
「詩織ちゃん遅いね~。迷子になったのかな?」
「あんたじゃないんだから、それはない」
そもそも、この銭湯は迷える程広くないぞ…。
そんなやり取りから数分後、部屋の扉の開く音がした。
「ただいま~♪」
どう見ても上機嫌の詩織さんが戻って来た。――何やらビニール袋を持ってるぞ?
「詩織ちゃん、それ何?」
「たくさんもらったから、袋に入れてもらったの」
「そうなんだ、ウチらにも見せてよ!」
「そのつもりだから待ってて」
詩織さんは枕を置いた後、袋からおもちゃを次々と取り出す。……大きさもだが、形も全然違う。これがおもちゃなのか…。
「これで気持ち良くなれるとは思えないよ~?」
「今のままじゃダメなんだって。確か、ここのスイッチを入れると…」
「――おぉ! ブルブルし始めた!」
といっても、そんな強い振動じゃない。こういうものなのか?
「これを敏感なところに当てれば良いって言ってた」
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