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『千玲』3日目~1泊2日のバイトを終えるまで
第99話 バイト開始!
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千夏さんからやる事を簡単に聞いた俺達。満里奈さんは千春さんの手伝いに専念するので、俺・詩織さん・紬さんとは別行動になる。
「他に真達に言うとすれば、困ってる人を見かけたら声をかける事と言葉遣いかな。その2つさえ気を付ければ、余程の事がない限り大丈夫だと思う」
「言葉遣いか~。まーちゃん気を付けてね」
「一番気を付けるのはあんたよ、紬」
「ウチ!?」
「満里奈の言う通り。アンタは誰にでも声をかけられるコミュ力があるけど、態度と言葉遣いが気になる時があるのよ。それが悪いとは言わないけど、相手は選んで」
「…は~い」
俺と詩織さんの責任重大じゃないか? トラブルにならないように気を付けよう。
「さて、満里奈はすぐ受付の裏に行って。母さんがいるから」
「わかりました。みんな後でね」
彼女は小走りで向かって行く。
「まだ開店前だし…、真達にはこのあたりのゴミ拾いをしてもらおうかな」
ゴミ拾いでトラブルになる事はないだろ。ひとまず安心だ。
「アンタ達が将来どんな仕事をするかわからないけど、掃除と体力は絶対必要だから覚えておいて。人の動きがあれば、どこであろうと必ず汚れるしゴミが出るから。…体力の説明はいらないよね?」
「はい、俺でもわかります」
「普段はアタシ・母さん・玲の誰か1人でやるから道具は1人分しかないけど、そのあたりはうまくやって」
「わかりました」
詩織さん・紬さんと分担しよう。
千夏さんから掃除道具を受け取った後、俺達は外に出る。…まだ朝早いのに暑すぎる。
「この暑さヤバいね~。真・紬ちゃん、さっさと終わらせよう」
「そうだな」
長期戦は避けないと!
「暑いよ~、暑いよ~」
紬さんが文句を言っているが、こればっかりはどうしようもない。
――『千玲』の周りのゴミ拾いを終え、そろそろ戻ろうとしたら…。
「おはよう、朝早くからご苦労様」
通行人のおばあさんに声をかけられる。近所の人かな?
「おばあちゃんおはよう! ウチら『千玲』で一日バイトしてるの!」
“ございます”付けなくて良いのか? もしおばあさんが怒り出したらどうする?
「そうなの、頑張ってちょうだい」
「うん!」
おばあさんは気にする素振りを見せずに去って行った。今回は何とかなったか。
「? まーちゃんどうかした? 熱中症でヤバい感じ?」
「そうじゃない。紬さんさっき『ございます』を付けなかっただろ? それが気になって…」
「向こうが言わなかったんだから、ウチも言わなくて良くない? スタッフとお客さんは同じでしょ?」
「同じって立場の事?」
「そうそう。『ギブアンドテイク』ってやつだよね、詩織ちゃん?」
なんか違う気がするが、要は相手の出方次第って事か? さっき千夏さんが言った“相手を選んで”を意識してるようだ。
「それより戻ろうよ~。暑すぎて限界!」
「あたしも。なんか飲まないとヤバいって」
俺も同感なので、すぐ戻る事にした。
ゴミ袋と掃除道具を店の前に置いてから店内に入ると、千春さんに出迎えられる。
「みんなお疲れ様。お茶を用意したわ♪」
「やった~! ありがとうオバさん!」
彼女からペットボトルのお茶を受け取り、全員すぐ飲み始める。…生き返るぞ。
「満里奈ちゃんは飲み込みが早いわね~。今日のカレーは全部任せる事にしたわ♪」
もう全部任されるのか、本当に凄いな…。
「ねぇオバさん。ゴミ袋とかはどうすれば良い?」
「それは私がやっておくわ。次やる事はフリースペースにいる千夏ちゃんに聞いてね♪」
「わかった~」
…俺だけでなく詩織さん達もすぐお茶を飲み干したか。向かう前にさっきのゴミ袋に捨てよう。
――フリースペースにいる千夏さんはのんびりしている。開店の8時までもう少しだから待ってる感じか?
「そういえば詩織、浮気の件は何とかなったの?」
千夏さん・千春さんに協力してもらったし、気になるのは当然だな。
「お姉さん聞いてよ~! その時凄い事があってさ~」
「長くなるならパス。昼の時に聞かせてよ」
「え~。じゃあ朱ちゃんと月ちゃんを呼んだのは何で? それだけ教えて!」
俺も気になっていた事だ。バイトと関係なさそうだが…。
「それはね、アンタ達にやってもらう“エロマッサージ”の相手役だからよ」
「エロマッサージ!?」
紬さんが食い付かない訳がない。
「アンタ達の将来の候補なのはあの時聞いたから、力になろうと思って。アタシは教える側だから、相手がいないと」(67話参照)
「お姉さん最高だよ~♡ 早くやりたい♡」
「そうそう。アンタ達が寝るところは泊まったところと同じで、朱里と月夜もそこで一晩過ごすからね。当然そこに真がいる事は教えたから」
「まーちゃんのハーレムがヤバいね♡」
同室に男1人・女5人だからな…。
「あの2人はレズビアンだから除外でしょ。むしろ一番心配なのは紬アンタよ」
「何で? 沙織ママと違って、朱ちゃんと月ちゃんは知り合ったばっかだよ? 手出す訳ないじゃん」
ホントかよ? 俺だけでなく、詩織さん・千夏さんも疑惑の目を向けている。
「――もうそろそろ開店時間だね。アンタ達、気合入れて!」
いよいよだな。みんなの足を引っ張らないように頑張ろう!
「他に真達に言うとすれば、困ってる人を見かけたら声をかける事と言葉遣いかな。その2つさえ気を付ければ、余程の事がない限り大丈夫だと思う」
「言葉遣いか~。まーちゃん気を付けてね」
「一番気を付けるのはあんたよ、紬」
「ウチ!?」
「満里奈の言う通り。アンタは誰にでも声をかけられるコミュ力があるけど、態度と言葉遣いが気になる時があるのよ。それが悪いとは言わないけど、相手は選んで」
「…は~い」
俺と詩織さんの責任重大じゃないか? トラブルにならないように気を付けよう。
「さて、満里奈はすぐ受付の裏に行って。母さんがいるから」
「わかりました。みんな後でね」
彼女は小走りで向かって行く。
「まだ開店前だし…、真達にはこのあたりのゴミ拾いをしてもらおうかな」
ゴミ拾いでトラブルになる事はないだろ。ひとまず安心だ。
「アンタ達が将来どんな仕事をするかわからないけど、掃除と体力は絶対必要だから覚えておいて。人の動きがあれば、どこであろうと必ず汚れるしゴミが出るから。…体力の説明はいらないよね?」
「はい、俺でもわかります」
「普段はアタシ・母さん・玲の誰か1人でやるから道具は1人分しかないけど、そのあたりはうまくやって」
「わかりました」
詩織さん・紬さんと分担しよう。
千夏さんから掃除道具を受け取った後、俺達は外に出る。…まだ朝早いのに暑すぎる。
「この暑さヤバいね~。真・紬ちゃん、さっさと終わらせよう」
「そうだな」
長期戦は避けないと!
「暑いよ~、暑いよ~」
紬さんが文句を言っているが、こればっかりはどうしようもない。
――『千玲』の周りのゴミ拾いを終え、そろそろ戻ろうとしたら…。
「おはよう、朝早くからご苦労様」
通行人のおばあさんに声をかけられる。近所の人かな?
「おばあちゃんおはよう! ウチら『千玲』で一日バイトしてるの!」
“ございます”付けなくて良いのか? もしおばあさんが怒り出したらどうする?
「そうなの、頑張ってちょうだい」
「うん!」
おばあさんは気にする素振りを見せずに去って行った。今回は何とかなったか。
「? まーちゃんどうかした? 熱中症でヤバい感じ?」
「そうじゃない。紬さんさっき『ございます』を付けなかっただろ? それが気になって…」
「向こうが言わなかったんだから、ウチも言わなくて良くない? スタッフとお客さんは同じでしょ?」
「同じって立場の事?」
「そうそう。『ギブアンドテイク』ってやつだよね、詩織ちゃん?」
なんか違う気がするが、要は相手の出方次第って事か? さっき千夏さんが言った“相手を選んで”を意識してるようだ。
「それより戻ろうよ~。暑すぎて限界!」
「あたしも。なんか飲まないとヤバいって」
俺も同感なので、すぐ戻る事にした。
ゴミ袋と掃除道具を店の前に置いてから店内に入ると、千春さんに出迎えられる。
「みんなお疲れ様。お茶を用意したわ♪」
「やった~! ありがとうオバさん!」
彼女からペットボトルのお茶を受け取り、全員すぐ飲み始める。…生き返るぞ。
「満里奈ちゃんは飲み込みが早いわね~。今日のカレーは全部任せる事にしたわ♪」
もう全部任されるのか、本当に凄いな…。
「ねぇオバさん。ゴミ袋とかはどうすれば良い?」
「それは私がやっておくわ。次やる事はフリースペースにいる千夏ちゃんに聞いてね♪」
「わかった~」
…俺だけでなく詩織さん達もすぐお茶を飲み干したか。向かう前にさっきのゴミ袋に捨てよう。
――フリースペースにいる千夏さんはのんびりしている。開店の8時までもう少しだから待ってる感じか?
「そういえば詩織、浮気の件は何とかなったの?」
千夏さん・千春さんに協力してもらったし、気になるのは当然だな。
「お姉さん聞いてよ~! その時凄い事があってさ~」
「長くなるならパス。昼の時に聞かせてよ」
「え~。じゃあ朱ちゃんと月ちゃんを呼んだのは何で? それだけ教えて!」
俺も気になっていた事だ。バイトと関係なさそうだが…。
「それはね、アンタ達にやってもらう“エロマッサージ”の相手役だからよ」
「エロマッサージ!?」
紬さんが食い付かない訳がない。
「アンタ達の将来の候補なのはあの時聞いたから、力になろうと思って。アタシは教える側だから、相手がいないと」(67話参照)
「お姉さん最高だよ~♡ 早くやりたい♡」
「そうそう。アンタ達が寝るところは泊まったところと同じで、朱里と月夜もそこで一晩過ごすからね。当然そこに真がいる事は教えたから」
「まーちゃんのハーレムがヤバいね♡」
同室に男1人・女5人だからな…。
「あの2人はレズビアンだから除外でしょ。むしろ一番心配なのは紬アンタよ」
「何で? 沙織ママと違って、朱ちゃんと月ちゃんは知り合ったばっかだよ? 手出す訳ないじゃん」
ホントかよ? 俺だけでなく、詩織さん・千夏さんも疑惑の目を向けている。
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