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『千玲』3日目~1泊2日のバイトを終えるまで
第104話 満里奈さんをスカウト!?
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男湯・女湯の見回りが終わって早めの休憩をとる事になったので、俺と千夏さんは一緒に受付裏に入る。
――スクール水着姿の詩織さんと紬さんはカレーを食べていて、私服に着替え済みの満里奈さんは2人の向かいの席に座っている。千夏さんの予想通りだな。
「お姉さん。お腹減ったから先にカレー食べてるけど良いよね?」
「もちろん。アタシも気になるから味見しないと」
「そんなのいらないって。超おいしいよ?」
紬さんの言葉を気にかけず、千夏さんはキッチンあたりにあるスプーンを手に取ってから、カレーが入っている鍋をすくう。
「…本当じゃん。母さんのカレーに似てておいしい」
「ありがとうございます」
満場一致のおいしさか。俺も食べたくなってきた!
「ウチの満里奈は優秀でしょ? お姉さん?」
「あんたのものになった覚えはないんだけど?」
「じゃあ、まーちゃんのものだったら?」
「そっちだったらまぁ…」
そこでモジモジするのか。思わずニヤけそうになる。
「満里奈! ここで働く気ない?」
まさかのスカウトか。満里奈さんは本当に凄いな…。
「期間は後で考えるとして、時給はなるべくサービスするし、アンタの都合は最大限考慮するから。…どう?」
今回、俺達は片道40~50分ぐらいかけて来ている。少し遠いのは難点だが、それ以外は悪い話じゃないと思う。どうするつもりだ?
満里奈さんは俺をチラッと見た後…。
「――ごめんなさい」
千夏さんに対し、深々と頭を下げる。
「理由聞かせてもらって良い?」
「まこくんとみんなのそばにいたいからです。まこくんと一緒ならお受けしますが、私1人だけなら…」
「さっきも言った通り、アンタ達4人を同時にバイトさせる余裕はないのよ。(100話参照) 2人ならイケるけど、そうすると詩織と紬が納得しないでしょ?」
「しない! まーちゃんを独り占めされるもん!」
「あたしも良い気分にはならないね」
「アンタ達のハーレムを壊すのは本望じゃないの。そうなるなら、この話はなかった事にしようか」
「ワガママ言ってすみません…」
「良いって。アタシだって玲とずっと一緒にいるために銭湯始めたんだから、アンタの言う事はよくわかる。自分の気持ちに嘘付いちゃダメだよ」
「はい、ありがとうございます」
「詩織と紬はあと15分ぐらいで休憩終わりね。真は…、40分ぐらい休憩しようか」
「あの、私はこれからどうすれば…?」
「詩織達の休憩の後にカレーの注文受付をするから、提供や食器洗いとかの後片付けお願い。母さんは満里奈がいるから、今日1日いろんなところに出かけて羽伸ばすって」
「わかりました」
「んじゃ、後頼むわ」
そう言ってから、千夏さんは受付に戻って行く。
「満里奈さん。カレーの準備お願いして良いか? 俺も腹減ってるんだよ」
「わかった。いっぱい食べる?」
「ああ」
満里奈さんにカレーを用意してもらった後、彼女の隣の席に座る。早速食べるとしよう。
「――おいしいよ満里奈さん!」
みんなの言う通りだ!
「本当? 嬉しい♪」
「ねぇ満里奈ちゃん。このカレーって、普段満里奈ちゃんが作るカレーとはだいぶ違うんだよね?」
「うん、カレールーとか隠し味が違うから。お客さんはこの味を求めてるはずだし、教えてもらった通りにやったよ」
つまり、千春さんのカレーを真似た事になる。そうなると満里奈さんが普段作るカレーはどんな風になるんだ?
「満里奈さん。今度満里奈さんのカレーを食べさせてくれないか?」
「良いよ、楽しみにしててね♪」
「ねぇ満里奈。さっき言ってた『みんなのそばにいたい』ってウチ入ってる?」
「当たり前じゃない。そんな事訊くなんてあんたらしくないね」
「だってウチは詩織ちゃん・沙織ママと違って、たまに少しだけ迷惑かけてるじゃん? だから気になってさ~」
「どう考えても『たまに少しだけ』では済まないレベルだけど、今更放っておけないのよ…」
「満里奈~♡」
紬さんは席を立って彼女のそばに移動してから…、胸を揉み始める。
「普通、この流れで胸揉む?」
「だって椅子の背もたれが邪魔でハグできないんだもん」
「はいはい…」
――ある程度揉んで気が済んだのか、紬さんは席に戻る。
「そういえば真。あたし達が休憩してる間何してたの?」
正直なところ女湯の事は言いたくないが、仕方ない。
「男湯と女湯の見回りをしてたんだ」
「銭湯といえばそれだよね~♡」
「違うでしょ…」
「まーちゃん、女の人の裸見まくった?」
「…1人だけ見たが、ガン見はしてないぞ」
「私はまこくんを信じるよ♪」
「別にガン見しても良くない? ウチらスタッフなんだし♡」
おいおい、スタッフとお客さんは同じじゃないのか? さっきそう言ってたじゃないか。(99話参照)
満里奈さんもツッコむと思ったが、その時彼女はいなかった事を思い出す。詩織さんも紬さん程じゃないがふざける時があるし、やはり満里奈さんがいないとダメだ。
「――みんなはどうしてたんだ? ずっとこんな風に座りながら話してたのか?」
「まぁね。昨日家に来た“マコール”のハガキについて話してたよ」
“マコール”か、貸し切った時が懐かしいや…。(37・38話参照) 詩織さんの家にハガキが来たのは、多分そのあたりで沙織さんが会員登録したからだと思う。
「そろそろ『お盆キャンペーン』で色々めちゃ安くなるんだって。目玉は“ユニセックス”の下着らしいよ」
「ユニセックス? 聞いた事ないぞ?」
「男女兼用って事だよ。聞き慣れない言葉だよね」
満里奈さんが補足する。
「ちょっと待ってくれ。男女が同じ下着を穿けるのか?」
「サイズなら大きくすればイケるけど、履き心地はどうだろうね? あたしもよくわかんない」
「ウチらみんな同じ下着穿いたら面白そうじゃない? まーちゃん?」
「そうだな。みんなが同じタイミングで脱いだら間違えそうだが…」
Hの後は、疲れと気の緩みがあるから尚更だ。
「それはそれで良くない? ねぇ?」
紬さんの問いかけに詩織さん・満里奈さんは頷き、俺に熱い視線を送る。
「――詩織・紬! そろそろこっち来て!」
千夏さんが顔だけ出して呼んできた。
「よ~し、頑張ろうか詩織ちゃん!」
「そうだね。“マコール”の話は後にしようか」
2人は受付に向かって行ったので、今いるのは俺と満里奈さんだけだ。
「…2人きりになったね♡」
彼女の視線が嫌らしくなった気がする。この状況で何ができる? そんな事を考えるのだった。
――スクール水着姿の詩織さんと紬さんはカレーを食べていて、私服に着替え済みの満里奈さんは2人の向かいの席に座っている。千夏さんの予想通りだな。
「お姉さん。お腹減ったから先にカレー食べてるけど良いよね?」
「もちろん。アタシも気になるから味見しないと」
「そんなのいらないって。超おいしいよ?」
紬さんの言葉を気にかけず、千夏さんはキッチンあたりにあるスプーンを手に取ってから、カレーが入っている鍋をすくう。
「…本当じゃん。母さんのカレーに似てておいしい」
「ありがとうございます」
満場一致のおいしさか。俺も食べたくなってきた!
「ウチの満里奈は優秀でしょ? お姉さん?」
「あんたのものになった覚えはないんだけど?」
「じゃあ、まーちゃんのものだったら?」
「そっちだったらまぁ…」
そこでモジモジするのか。思わずニヤけそうになる。
「満里奈! ここで働く気ない?」
まさかのスカウトか。満里奈さんは本当に凄いな…。
「期間は後で考えるとして、時給はなるべくサービスするし、アンタの都合は最大限考慮するから。…どう?」
今回、俺達は片道40~50分ぐらいかけて来ている。少し遠いのは難点だが、それ以外は悪い話じゃないと思う。どうするつもりだ?
満里奈さんは俺をチラッと見た後…。
「――ごめんなさい」
千夏さんに対し、深々と頭を下げる。
「理由聞かせてもらって良い?」
「まこくんとみんなのそばにいたいからです。まこくんと一緒ならお受けしますが、私1人だけなら…」
「さっきも言った通り、アンタ達4人を同時にバイトさせる余裕はないのよ。(100話参照) 2人ならイケるけど、そうすると詩織と紬が納得しないでしょ?」
「しない! まーちゃんを独り占めされるもん!」
「あたしも良い気分にはならないね」
「アンタ達のハーレムを壊すのは本望じゃないの。そうなるなら、この話はなかった事にしようか」
「ワガママ言ってすみません…」
「良いって。アタシだって玲とずっと一緒にいるために銭湯始めたんだから、アンタの言う事はよくわかる。自分の気持ちに嘘付いちゃダメだよ」
「はい、ありがとうございます」
「詩織と紬はあと15分ぐらいで休憩終わりね。真は…、40分ぐらい休憩しようか」
「あの、私はこれからどうすれば…?」
「詩織達の休憩の後にカレーの注文受付をするから、提供や食器洗いとかの後片付けお願い。母さんは満里奈がいるから、今日1日いろんなところに出かけて羽伸ばすって」
「わかりました」
「んじゃ、後頼むわ」
そう言ってから、千夏さんは受付に戻って行く。
「満里奈さん。カレーの準備お願いして良いか? 俺も腹減ってるんだよ」
「わかった。いっぱい食べる?」
「ああ」
満里奈さんにカレーを用意してもらった後、彼女の隣の席に座る。早速食べるとしよう。
「――おいしいよ満里奈さん!」
みんなの言う通りだ!
「本当? 嬉しい♪」
「ねぇ満里奈ちゃん。このカレーって、普段満里奈ちゃんが作るカレーとはだいぶ違うんだよね?」
「うん、カレールーとか隠し味が違うから。お客さんはこの味を求めてるはずだし、教えてもらった通りにやったよ」
つまり、千春さんのカレーを真似た事になる。そうなると満里奈さんが普段作るカレーはどんな風になるんだ?
「満里奈さん。今度満里奈さんのカレーを食べさせてくれないか?」
「良いよ、楽しみにしててね♪」
「ねぇ満里奈。さっき言ってた『みんなのそばにいたい』ってウチ入ってる?」
「当たり前じゃない。そんな事訊くなんてあんたらしくないね」
「だってウチは詩織ちゃん・沙織ママと違って、たまに少しだけ迷惑かけてるじゃん? だから気になってさ~」
「どう考えても『たまに少しだけ』では済まないレベルだけど、今更放っておけないのよ…」
「満里奈~♡」
紬さんは席を立って彼女のそばに移動してから…、胸を揉み始める。
「普通、この流れで胸揉む?」
「だって椅子の背もたれが邪魔でハグできないんだもん」
「はいはい…」
――ある程度揉んで気が済んだのか、紬さんは席に戻る。
「そういえば真。あたし達が休憩してる間何してたの?」
正直なところ女湯の事は言いたくないが、仕方ない。
「男湯と女湯の見回りをしてたんだ」
「銭湯といえばそれだよね~♡」
「違うでしょ…」
「まーちゃん、女の人の裸見まくった?」
「…1人だけ見たが、ガン見はしてないぞ」
「私はまこくんを信じるよ♪」
「別にガン見しても良くない? ウチらスタッフなんだし♡」
おいおい、スタッフとお客さんは同じじゃないのか? さっきそう言ってたじゃないか。(99話参照)
満里奈さんもツッコむと思ったが、その時彼女はいなかった事を思い出す。詩織さんも紬さん程じゃないがふざける時があるし、やはり満里奈さんがいないとダメだ。
「――みんなはどうしてたんだ? ずっとこんな風に座りながら話してたのか?」
「まぁね。昨日家に来た“マコール”のハガキについて話してたよ」
“マコール”か、貸し切った時が懐かしいや…。(37・38話参照) 詩織さんの家にハガキが来たのは、多分そのあたりで沙織さんが会員登録したからだと思う。
「そろそろ『お盆キャンペーン』で色々めちゃ安くなるんだって。目玉は“ユニセックス”の下着らしいよ」
「ユニセックス? 聞いた事ないぞ?」
「男女兼用って事だよ。聞き慣れない言葉だよね」
満里奈さんが補足する。
「ちょっと待ってくれ。男女が同じ下着を穿けるのか?」
「サイズなら大きくすればイケるけど、履き心地はどうだろうね? あたしもよくわかんない」
「ウチらみんな同じ下着穿いたら面白そうじゃない? まーちゃん?」
「そうだな。みんなが同じタイミングで脱いだら間違えそうだが…」
Hの後は、疲れと気の緩みがあるから尚更だ。
「それはそれで良くない? ねぇ?」
紬さんの問いかけに詩織さん・満里奈さんは頷き、俺に熱い視線を送る。
「――詩織・紬! そろそろこっち来て!」
千夏さんが顔だけ出して呼んできた。
「よ~し、頑張ろうか詩織ちゃん!」
「そうだね。“マコール”の話は後にしようか」
2人は受付に向かって行ったので、今いるのは俺と満里奈さんだけだ。
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