112 / 294
『千玲』3日目~1泊2日のバイトを終えるまで
第112話 デレまくる2人
しおりを挟む
満里奈さんが受付裏でカレードリアを作っている間、俺達はそばにあるフリースペースで待つ事にした。
その時に詩織さんのスマホに沙織さんから電話がかかって来て、明日の夕方に浮気調査の報告を聞くらしい。そこには“ソフィー”の2人を除く俺達も同行する…。
「ねぇつむぎん。探偵さんってどういう人だった?」
電話が終わった後、朱里さんが紬さんに尋ねる。
「外国の女の人でね~、歳はお姉さん・朱ちゃんぐらいかな~」
「外国人? さおりん英語とか話せるんだ?」
「普通に日本語ペラペラだったよ?」
「ふ~ん。アタシ達もいつかお世話になるかもしれないし、そこの場所とか教えてくれる?」
「名前はウィルベルで、場所は…詩織ちゃんの家の近く!」
「そう言われても、アタシしおりんの家知らないから…」
「――ここにウィルベルがあるの」
詩織さんが朱里さんにスマホを見せながら指差す。きっと〇ーグルマップを開いたんだろう。…彼女の指の動きからして、拡大・縮小もしているな。
「その辺か~。しおりんの家はどこ?」
「ここ」
「本当に近いね~。ちょっと遠いけど行けない距離じゃないし、今度遊びに行って良い?」
「朱里、失礼でしょ…」
「それ良くない? ねぇ詩織ちゃん?」
「さすがに急に来られたら困るけど、そうじゃなかったらあたしは良いよ。母さんも多分OKすると思う」
2人が来たら賑やかになるだろうな…。
「姉さん。どうせならちなっさんも誘わない?」
「――アタシが何だって?」
いつの間にか千夏さんがフリースペースにいるじゃないか! 気付かなかったのは俺だけでなく…。
「ちなっさん、急に声かけないでよ! ビックリするじゃん!」
「受付とかの軽い掃除や忘れ物のチェックしてる時に呼ばれたから来たのよ。で、アタシが何だって?」
「時期は決まってないけど、今度しおりんの家に一緒に遊びに行くのはどうかな? って思っただけ」
「詩織の家か…。面白そうじゃん」
「でしょ? つむぎん達とはこれからも仲良くしたいから」
そのきっかけは千夏さんによるものだ。縁は大切だから、朱里さんの言う事に異論はない。
「と言っても、学生みたいに気軽に休めないのがねぇ…。玲と母さんの負担増やしたくないけど、臨時休業するとお客さん離れがちだし…」
「ほんとそれ!」
遊ぶ予定を立てるのに苦労するなんて、やっぱり社会人は大変だ。
「そういう訳だから、本当に遊びに行くかはわからないからね。詩織」
「わかった」
用が済んだのか、千夏さんはフリースペースを後にした。
それから少しして、満里奈さんがトレイにカレードリアを乗せて持ってきてくれた。トレイの大きさの関係上、一度に運べるのは2人分のようだ。
――彼女が何度か往復する事で全員に行き渡る。とてもおいしそうだから、冷めないうちに頂こう!
「……満里奈、超おいしいよ!」
「そう? ありがとう…」
紬さんに褒められて照れているようだ。顔が少し赤い。
「アタシと姉さんがまりなんぐらいの時って、全然料理できなかったよね~」
「そうだったね。喫茶店をやると決めてから、必死に練習したっけ…」
「朱ちゃんと月ちゃんにそんな過去があったのか~」
確かに意外だ。料理が得意だから喫茶店をやる流れだと思い込んでいた。
――さっきから満里奈さんが俺を見つめている。早く感想を言わないと!
「とてもおいしいよ、満里奈さん」
「ありがとう。まこくんに褒めてもらえるのが一番嬉しい♪」
「満里奈がデレまくってるね~」
「それは当然じゃない? アタシだって大好きな姉さんに褒められるのが一番嬉しいもん♪」
「そんな事大きい声で言わなくて良いから…」
それからも俺達は雑談しながら夕食の時間を楽しむ。が、何か忘れてるような…。
「――そういえば、さっきの電話の時に満里奈ちゃんいなかったじゃん!」
詩織さんが言った事で、ようやくモヤモヤがなくなった。これの事だったんだな。
「電話?」
「うん。母さんからあって、明日の夕方に探偵の調査結果を聞くんだって。真と紬ちゃんは来るんだけど、満里奈ちゃんはどう?」
「私もお邪魔じゃないなら行くよ。ずっと気になってるから」
良かった。俺達4人で誰か欠けると、寂しいというか物足りないんだよ…。
「アタシ達は浮気がない事を祈ってるよ」
全員夕食を食べ終えたので、満里奈さんは食器洗いするために受付裏に向かう。俺はどうしようかな…?
「まことん。まりなんの手伝いしに行ったほうが良いんじゃない?」
「私もそう思います」
朱里さん・月夜さんに促されるが、詩織さん・紬さんを放っておくのも…。
「あたしと紬ちゃんの事は良いからさ」
「そうそう。ウチらの分もお礼して来て」
みんなが背中を押してくれてるし、そうするか!
「わかった。行って来るよ」
そう伝えて間もなく、満里奈さんと千夏さんが受付裏から出てきた。あれ? もう終わったのか?
「今日は満里奈の世話になったから、後の事は母さんがやるって」
千春さんが代わりにやるのは良いんだが、俺の決意が無駄になってしまった…。
「夕食は済んだみたいだし、いよいよ『エロマッサージ』の時間だね」
「お姉さん待ってたよ~♡」
エロマッサージといっても、方法は人それぞれだ。千夏さんのやり方を見て勉強しよう!
その時に詩織さんのスマホに沙織さんから電話がかかって来て、明日の夕方に浮気調査の報告を聞くらしい。そこには“ソフィー”の2人を除く俺達も同行する…。
「ねぇつむぎん。探偵さんってどういう人だった?」
電話が終わった後、朱里さんが紬さんに尋ねる。
「外国の女の人でね~、歳はお姉さん・朱ちゃんぐらいかな~」
「外国人? さおりん英語とか話せるんだ?」
「普通に日本語ペラペラだったよ?」
「ふ~ん。アタシ達もいつかお世話になるかもしれないし、そこの場所とか教えてくれる?」
「名前はウィルベルで、場所は…詩織ちゃんの家の近く!」
「そう言われても、アタシしおりんの家知らないから…」
「――ここにウィルベルがあるの」
詩織さんが朱里さんにスマホを見せながら指差す。きっと〇ーグルマップを開いたんだろう。…彼女の指の動きからして、拡大・縮小もしているな。
「その辺か~。しおりんの家はどこ?」
「ここ」
「本当に近いね~。ちょっと遠いけど行けない距離じゃないし、今度遊びに行って良い?」
「朱里、失礼でしょ…」
「それ良くない? ねぇ詩織ちゃん?」
「さすがに急に来られたら困るけど、そうじゃなかったらあたしは良いよ。母さんも多分OKすると思う」
2人が来たら賑やかになるだろうな…。
「姉さん。どうせならちなっさんも誘わない?」
「――アタシが何だって?」
いつの間にか千夏さんがフリースペースにいるじゃないか! 気付かなかったのは俺だけでなく…。
「ちなっさん、急に声かけないでよ! ビックリするじゃん!」
「受付とかの軽い掃除や忘れ物のチェックしてる時に呼ばれたから来たのよ。で、アタシが何だって?」
「時期は決まってないけど、今度しおりんの家に一緒に遊びに行くのはどうかな? って思っただけ」
「詩織の家か…。面白そうじゃん」
「でしょ? つむぎん達とはこれからも仲良くしたいから」
そのきっかけは千夏さんによるものだ。縁は大切だから、朱里さんの言う事に異論はない。
「と言っても、学生みたいに気軽に休めないのがねぇ…。玲と母さんの負担増やしたくないけど、臨時休業するとお客さん離れがちだし…」
「ほんとそれ!」
遊ぶ予定を立てるのに苦労するなんて、やっぱり社会人は大変だ。
「そういう訳だから、本当に遊びに行くかはわからないからね。詩織」
「わかった」
用が済んだのか、千夏さんはフリースペースを後にした。
それから少しして、満里奈さんがトレイにカレードリアを乗せて持ってきてくれた。トレイの大きさの関係上、一度に運べるのは2人分のようだ。
――彼女が何度か往復する事で全員に行き渡る。とてもおいしそうだから、冷めないうちに頂こう!
「……満里奈、超おいしいよ!」
「そう? ありがとう…」
紬さんに褒められて照れているようだ。顔が少し赤い。
「アタシと姉さんがまりなんぐらいの時って、全然料理できなかったよね~」
「そうだったね。喫茶店をやると決めてから、必死に練習したっけ…」
「朱ちゃんと月ちゃんにそんな過去があったのか~」
確かに意外だ。料理が得意だから喫茶店をやる流れだと思い込んでいた。
――さっきから満里奈さんが俺を見つめている。早く感想を言わないと!
「とてもおいしいよ、満里奈さん」
「ありがとう。まこくんに褒めてもらえるのが一番嬉しい♪」
「満里奈がデレまくってるね~」
「それは当然じゃない? アタシだって大好きな姉さんに褒められるのが一番嬉しいもん♪」
「そんな事大きい声で言わなくて良いから…」
それからも俺達は雑談しながら夕食の時間を楽しむ。が、何か忘れてるような…。
「――そういえば、さっきの電話の時に満里奈ちゃんいなかったじゃん!」
詩織さんが言った事で、ようやくモヤモヤがなくなった。これの事だったんだな。
「電話?」
「うん。母さんからあって、明日の夕方に探偵の調査結果を聞くんだって。真と紬ちゃんは来るんだけど、満里奈ちゃんはどう?」
「私もお邪魔じゃないなら行くよ。ずっと気になってるから」
良かった。俺達4人で誰か欠けると、寂しいというか物足りないんだよ…。
「アタシ達は浮気がない事を祈ってるよ」
全員夕食を食べ終えたので、満里奈さんは食器洗いするために受付裏に向かう。俺はどうしようかな…?
「まことん。まりなんの手伝いしに行ったほうが良いんじゃない?」
「私もそう思います」
朱里さん・月夜さんに促されるが、詩織さん・紬さんを放っておくのも…。
「あたしと紬ちゃんの事は良いからさ」
「そうそう。ウチらの分もお礼して来て」
みんなが背中を押してくれてるし、そうするか!
「わかった。行って来るよ」
そう伝えて間もなく、満里奈さんと千夏さんが受付裏から出てきた。あれ? もう終わったのか?
「今日は満里奈の世話になったから、後の事は母さんがやるって」
千春さんが代わりにやるのは良いんだが、俺の決意が無駄になってしまった…。
「夕食は済んだみたいだし、いよいよ『エロマッサージ』の時間だね」
「お姉さん待ってたよ~♡」
エロマッサージといっても、方法は人それぞれだ。千夏さんのやり方を見て勉強しよう!
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様を書いたストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる