胸が大きい女性を助けたら、エロいクラスメートのお母さんだった件

あかせ2

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バイトを終えてから~夏休みが終わるまで

第126話 前代未聞の取り組み

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 自宅兼事務所の“ウィルベル”で、彼女から浮気調査の結果を聴いた俺達。全容解明にはほど遠い内容だったが、沙織さんはどう思ったんだろう?

「母さん。あたし思ったんだけど、父さんが旅行に行ってた可能性ない?」

詩織さんの言葉でハッとする。明夫さんが旅行中なら部屋の電気が点かないのは当然だし、姿を見かける事はない。

「それだったら昨日までに帰ると思うわ。今日の食事の約束ギリギリまで旅行していたら、不測の事態に対応できないわよ」

車は道路が混んだりするし公共交通機関は遅延があるから、確かに考えにくい。

「ワタシもアイヤマさんに賛成」

「旅行する時間があるなら、沙織ママと詩織ちゃんにすぐ会いに行くでしょ!」

紬さんは自信満々な様子だが、それは2人を大切に想っている事が前提だ…。

「ウィルベルさん。夫のマンションの郵便受けは確認しましたか?」

「もちろん。でも新聞とかはたまってなかったヨ?」

「そうですか…」

旅行中は新聞を止めたかもしれないし、そもそも取ってない可能性もある。それで判断するのは無理だ。

「アイヤマさん、これからどうする? プロの探偵さんにお願いしても良いし、もう1回チャンスをくれるならベストを尽くすヨ!」

それを決めるのは沙織さんだ。どうするんだろう?

「――浮気調査は今回で終わりにします」

どちらでもないのか…。

「理由を聞かせてもらって良イ?」

「ウィルベルさんの判断を信じるので、追加の依頼は不要だからです」

「ワタシの判断を信じる? 全然役に立てなかったのにどうしテ?」

「“勘”ですね。ウィルベルさんのまっすぐな目を見て『この人は信じられる』と思いました」

そこまで言い切るのか。悪い人じゃなさそうなのは俺も思っているが…。

「目でそんな事がわかるノ?」

「直感を言葉で説明するのは難しいですが、ウィルベルさんとロジーさんの関係を詳しく話すのも難しいですよね? そんな風に思ってもらえれば」

「なるほど~。アイヤマさんはワタシより年上だから凄いネ~♪」

「さすが沙織ママ!」

「ありがとう♪」

ウィルベルさんも沙織さんを慕うようになるのか? まさかこんな事になるなんて…。


 「今回の罪滅ぼしにはならないけど、調査の途中でロジーが面白い話を聞いたみたいだから教えるネ」

「面白い事? ウィルちゃん教えて!」

こういう話に興味を持つのは紬さんらしい。

「ツムギの学校は、もう体育祭やっタ?」

「やってない。夏休み明けに実行委員を決めてから色々まとめるらしいよ」

「そうなんだ。明夫さんの会社近くに高校があるらしいんだけど、そこで『Hな体育祭』を今年限定でやるんだっテ」

「Hな体育祭!?」

しかも内容は紬さん好みか。なんという偶然だ。

「うん、それで来年の“定員割れ”を食い止めるみたい。今は少子化だからどの学校も大変だろうネ~」

中学生の時に、両親から今と昔では1クラスの人数はもちろんクラス数も違う事を聞かされた。その時は『だから何なんだ?』としか思ってなかったな…。

「もし内外問わず反応が良ければ来年も続けるし、その企画を考えた人にご褒美を与えるらしいヨ」

「ご褒美って何?」

「さぁ? それはわからないナ~」

そんな体育祭は前代未聞だから、反応は未知数だ。褒美はまだ決まってないと考えるのが自然だろう。

「今のところこの情報を知ってるのは、その高校の人達と全国の高校の先生だけだって。周りを混乱させないために『SNSでの拡散禁止』を徹底してるみたイ」

ロジーさんはそれをどうやって知ったんだ? バイトに専念している彼の方が探偵に向いてるじゃないか…。

「――決めた! ウチ、体育祭の実行委員になって『Hな体育祭』を絶対やる! んで、ご褒美をもらう!」

紬さんのやる気に火が付いたようだが、そう簡単にいくのか?

「ツムギならそう言うと思ったよ、頑張ってネ」

「うん。みんながいるから大丈夫!」

何か嫌な予感がするな…。

「ねぇ紬。そのみんなに私は入ってるの?」

「当たり前じゃん! 満里奈・詩織ちゃん・まーちゃんは当然入ってるよ」

この流れはマズイ。早く何とかしないと!

「ちょっと待ってくれ。俺に実行委員なんてできる訳ないって」
どう考えても荷が重すぎる。

「え~、そんな事言わないで一緒にやろうよ~。沙織ママも何か言って!」

「真君、何事も経験よ♪」

沙織さんの言ってる事は間違ってないが…。

「真。あたし達が頑張れば、あたし達の高校の定員割れを何とかできるかもしれないよね? それに対するご褒美って豪華になりそうじゃない?」

「詩織ちゃんもご褒美気になる? たくさんお金くれるかな~?」

下心がある詩織さんと紬さんだが、俺も気になっている。定員割れは学校にとって死活問題だから、それを何とかできた時の見返りは大きいはず。

「バイトの時みたいに、真と満里奈ちゃんは裏方頼むわ。2人がいると安心できるんだよ」

「詩織ちゃんにセリフ取られた~。お願い、満里奈・まーちゃん!」

「まこくん、どうする?」

「そうだな…。2人のやる気を無駄にしたくないし、俺も褒美は気になってて…」

「それは私も同じ。よく考えると実行委員の経験って面接の自己PRとかに使えるから、貴重な機会かもしれないね」

そんな事は浮かんですらいないぞ。さすが満里奈さんだ。

「まーちゃんと満里奈もやる気アリと…。早く実行委員決めて欲しいな~」

「わたしも出来る限りサポートするからね♪」

「ありがとう沙織ママ!」

こうして、俺達は体育祭の実行委員を希望する流れになった。この話のキリが付いたので、ウィルベルさんに挨拶してから沙織さんの家に戻る事にした…。
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