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バイトを終えてから~夏休みが終わるまで
第140話 初めて聞く沙織さんの旧姓
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『千玲』の受付にいる千春さんにお礼を言った後、枕とサプライズのヨーグルトを渡した。喜んでもらえて何よりだ。
そのやり取りの後に、トイレに行って離れていた千夏さんが受付裏から出てきた。
「千夏ちゃん見て。枕とヨーグルトをもらったわ♪」
「枕は前聞いたけど、ヨーグルトって何? 紬の行動を読むのは無理だって…」
「何でウチのアイディアだってわかるの? お姉さんも探偵になれるじゃん!」
「アンタ以外に誰がいる訳? 詩織と真は大穴だね」
「大穴? 穴の話とかエロ~い♡」
「紬ちゃん、大穴というのはね…」
――千春さんがわかりやすく解説してくれたので、俺と詩織さんが含まれる理由が分かった。俺達が入るのは仕方ないかも…。
「それだったら満里奈も大穴になるんじゃないの?」
「あのねぇ、可能性が0なのは大穴にならないのよ。満里奈が真面目で変な事はしないのはよくわかってるから」
それは俺も同意だ。きっと詩織さん達も同じだと思う。
「ヨーグルトを渡すのってそんなに変?」
「ぶっちゃけ、普通ではないと思う。でもアンタに普通を求めるのは何か違うし、人に迷惑をかけなければ今のままで良いんじゃない?」
「お姉さんがそう言うならそうする!」
確かに紬さんの個性を変える必要はないが、時々付いていけないのが困る。
「――このままヨーグルトを出しっぱなしにするのは良くないわね。冷蔵庫に入れてくるわ♪」
そう言ってから、千春さんは枕とヨーグルトを持って受付裏に入る。
「千夏さん。探偵さんの紹介と詩織達のバイトの件では、大変お世話になりました」
さっき千春さんに言った時、彼女はいなかったからな。お礼は本人に直接言わないと意味ない。
「気にしなくて良いって。それより浮気はどうだった?」
「…してたみたいです」
「そっか~、ならこれからどうするの?」
「時期を見て離婚します」
「浮気されたらそうなるよね。愛山さんは常連だしアタシ達も世話になってるから遠慮なく頼って」
千夏さんもそう言ってくれるのは心強い。俺も出来る範囲で手伝うぞ!
「ありがとうございます」
「愛山さんって、旦那さんの名字に変えたんだよね?」
「はい、そうです」
千夏さん・玲さん夫婦は異なり、玲さんが“婿入り”したから彼が名字を変えている。
「愛山さんの旧姓って何?」
「『戸塚』です」
初めて聞いた沙織さんの旧姓…。彼女が離婚したら“戸塚 沙織”になるのか。名字が変わると印象も変わるから、詩織さんが同じにしたくなる気持ちがわかる。
「戸塚ね。ちゃんと覚えておくから」
「アンタ達、今日の昼ってどうするの? 今日はカレー作らないからさ~」
その心配はない。何故なら…。
「ウチら後で“ソフィー”に行くから、あっちで食べるの」
月夜さんに“オッパイ占い”してもらうから、そのお礼として注文する感じだ。
「そっか、朱里と月夜によろしく。あの2人も元気でやってるんじゃない?」
「ここと“ソフィー”って近いし、すぐ会いに行けるじゃん?」
「お互い仕事してるんだから、都合が合わないって。最後に会って話したのはアンタ達のバイトの時だよ」
「そうなんだ~。早く朱ちゃんと月ちゃんにも会いたいな~」
まだ10時台だから昼食には早いが、混む前に済ませられそうだ。
「向こうに行く前に、アタシ達にヨーグルトを渡した理由だけ教えて。いくら考えても見当が付かないから」
付いたほうが凄いレベルだぞ…。
「あのヨーグルト、内臓脂肪を減らす効果があるんだって。オバさんとお姉さんにピッタリじゃない?」
「それはつまり、アタシのお腹がぷよぷよって言いたい訳?」
「だってお姉さん、受付に立ってばかりで運動してないじゃん」
「これでもお腹だけは気を遣ってるの。玲のテンションを下げないためにね。触るか見て確認してみる?」
千夏さんが受付を出て、俺達のそばに来た。
「んじゃ、遠慮なく」
紬さんの手は…、お腹ではなく胸に行く。何やってるんだよ?
「アンタ、どういうつもり?」
「だってお腹よりオッパイ触りたいもん♡ お姉さんのオッパイは小さいけど、それでもオッパイ最高♡」
「アタシより小さいアンタに言われたくない!」
この様子に沙織さん・詩織さんはクスッと笑い、満里奈さんは呆れている。
「アンタに触って良いって言うとこうなる訳か…」
千夏さんはTシャツを少しめくり、俺達にお腹を見せる。――見た限りぷよぷよしてなさそうだ。何かしらの運動をしないとこうはならない気がする。
「アタシは母さんよりオッパイ小さいから、別のところで頑張ってる訳。紬もオッパイがそれ以上大きくならない時を想定しておいたほうが良いんじゃない?」
「そんなのしなくて良いよ。ウチのオッパイは今より絶対大きくなるから!」
「それは月夜の占いで聞いたの?」
「ううん、何となく」
何となくであんな堂々と言えるか? その自信が効果に反映されると良いな…。
「――引き止めて悪かったね。疑問はなくなったから、もう大丈夫」
「わかった。お姉さん、また来るからね~」
俺達は『千玲』を出て、“ソフィー”に向かう。
そのやり取りの後に、トイレに行って離れていた千夏さんが受付裏から出てきた。
「千夏ちゃん見て。枕とヨーグルトをもらったわ♪」
「枕は前聞いたけど、ヨーグルトって何? 紬の行動を読むのは無理だって…」
「何でウチのアイディアだってわかるの? お姉さんも探偵になれるじゃん!」
「アンタ以外に誰がいる訳? 詩織と真は大穴だね」
「大穴? 穴の話とかエロ~い♡」
「紬ちゃん、大穴というのはね…」
――千春さんがわかりやすく解説してくれたので、俺と詩織さんが含まれる理由が分かった。俺達が入るのは仕方ないかも…。
「それだったら満里奈も大穴になるんじゃないの?」
「あのねぇ、可能性が0なのは大穴にならないのよ。満里奈が真面目で変な事はしないのはよくわかってるから」
それは俺も同意だ。きっと詩織さん達も同じだと思う。
「ヨーグルトを渡すのってそんなに変?」
「ぶっちゃけ、普通ではないと思う。でもアンタに普通を求めるのは何か違うし、人に迷惑をかけなければ今のままで良いんじゃない?」
「お姉さんがそう言うならそうする!」
確かに紬さんの個性を変える必要はないが、時々付いていけないのが困る。
「――このままヨーグルトを出しっぱなしにするのは良くないわね。冷蔵庫に入れてくるわ♪」
そう言ってから、千春さんは枕とヨーグルトを持って受付裏に入る。
「千夏さん。探偵さんの紹介と詩織達のバイトの件では、大変お世話になりました」
さっき千春さんに言った時、彼女はいなかったからな。お礼は本人に直接言わないと意味ない。
「気にしなくて良いって。それより浮気はどうだった?」
「…してたみたいです」
「そっか~、ならこれからどうするの?」
「時期を見て離婚します」
「浮気されたらそうなるよね。愛山さんは常連だしアタシ達も世話になってるから遠慮なく頼って」
千夏さんもそう言ってくれるのは心強い。俺も出来る範囲で手伝うぞ!
「ありがとうございます」
「愛山さんって、旦那さんの名字に変えたんだよね?」
「はい、そうです」
千夏さん・玲さん夫婦は異なり、玲さんが“婿入り”したから彼が名字を変えている。
「愛山さんの旧姓って何?」
「『戸塚』です」
初めて聞いた沙織さんの旧姓…。彼女が離婚したら“戸塚 沙織”になるのか。名字が変わると印象も変わるから、詩織さんが同じにしたくなる気持ちがわかる。
「戸塚ね。ちゃんと覚えておくから」
「アンタ達、今日の昼ってどうするの? 今日はカレー作らないからさ~」
その心配はない。何故なら…。
「ウチら後で“ソフィー”に行くから、あっちで食べるの」
月夜さんに“オッパイ占い”してもらうから、そのお礼として注文する感じだ。
「そっか、朱里と月夜によろしく。あの2人も元気でやってるんじゃない?」
「ここと“ソフィー”って近いし、すぐ会いに行けるじゃん?」
「お互い仕事してるんだから、都合が合わないって。最後に会って話したのはアンタ達のバイトの時だよ」
「そうなんだ~。早く朱ちゃんと月ちゃんにも会いたいな~」
まだ10時台だから昼食には早いが、混む前に済ませられそうだ。
「向こうに行く前に、アタシ達にヨーグルトを渡した理由だけ教えて。いくら考えても見当が付かないから」
付いたほうが凄いレベルだぞ…。
「あのヨーグルト、内臓脂肪を減らす効果があるんだって。オバさんとお姉さんにピッタリじゃない?」
「それはつまり、アタシのお腹がぷよぷよって言いたい訳?」
「だってお姉さん、受付に立ってばかりで運動してないじゃん」
「これでもお腹だけは気を遣ってるの。玲のテンションを下げないためにね。触るか見て確認してみる?」
千夏さんが受付を出て、俺達のそばに来た。
「んじゃ、遠慮なく」
紬さんの手は…、お腹ではなく胸に行く。何やってるんだよ?
「アンタ、どういうつもり?」
「だってお腹よりオッパイ触りたいもん♡ お姉さんのオッパイは小さいけど、それでもオッパイ最高♡」
「アタシより小さいアンタに言われたくない!」
この様子に沙織さん・詩織さんはクスッと笑い、満里奈さんは呆れている。
「アンタに触って良いって言うとこうなる訳か…」
千夏さんはTシャツを少しめくり、俺達にお腹を見せる。――見た限りぷよぷよしてなさそうだ。何かしらの運動をしないとこうはならない気がする。
「アタシは母さんよりオッパイ小さいから、別のところで頑張ってる訳。紬もオッパイがそれ以上大きくならない時を想定しておいたほうが良いんじゃない?」
「そんなのしなくて良いよ。ウチのオッパイは今より絶対大きくなるから!」
「それは月夜の占いで聞いたの?」
「ううん、何となく」
何となくであんな堂々と言えるか? その自信が効果に反映されると良いな…。
「――引き止めて悪かったね。疑問はなくなったから、もう大丈夫」
「わかった。お姉さん、また来るからね~」
俺達は『千玲』を出て、“ソフィー”に向かう。
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