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バイトを終えてから~夏休みが終わるまで
第141話 “オッパイ占い”は進化できる!
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『千玲』で千夏さん・千春さんにお礼の品を渡した俺達は、沙織さんの車に乗って“ソフィー”に向かう。
「沙織ママ、前は『戸塚』って名字だったんだね」
移動中の車内で紬さんが声をかける。
「そうよ。紬ちゃんはお母さんの旧姓知ってる?」
「何だったっけ? 覚えてないな~」
そういうのは、きっかけや興味次第だと思う。紬さんはなかったみたいだ。
「今の名字は気に入ってる?」
「まぁまぁかな。時々『いくさ』って呼ばれちゃうけど」
それぐらいの読み間違いは仕方ないのでは? 中島さんだって、見ただけでは『なかしま』と『なかじま』の判別はできないし…。
そんなやり取りをしている内に“ソフィー”近くに到着したので、近くの駐車場に停める。ヨーグルトが入った袋は、『千玲』と同じように紬さんが持つ事になった。
――店の入口近くでおばさん2人組とすれ違う。あの人達は常連かな? なんて思いつつ入店する。
「いらっしゃいませ~!」
カウンター内にいる赤いエプロンをした朱里さんが元気に挨拶する。近くには黒いエプロンをした月夜さんもいて、相変わらず2人共元気そうだ。
「みんながそろそろ来るのは、さっき“ちなっさん”から連絡あったよ~。今は貸し切り状態だね」
どうやらタイミング良く来れたようだ。
「朱ちゃん・月ちゃん。お土産持ってきた~」
紬さんが袋を朱里さんに手渡す。
「ありがと~。今見て良い?」
「もちろん」
「――ヨーグルトじゃん! アタシ達ヨーグルト好きでさ~、色々食べてるの」
紬さんの思い付きなのに好感触じゃないか。今の貸し切り状態といいラッキーだ。
…なんて思っていたが、急に朱里さんの表情が曇る。どうしたんだ?
「内臓脂肪を減らすコレを渡すって事は、アタシに痩せろって言いたいの?」
「別にそういう訳じゃ…」
いつもふざける紬さんが言葉に詰まるとは…。
「姉さん、アタシ太ったかな?」
「みんなと同じ高校生の時に比べたら、お互い太ったよね…」
「だよね~。この前の下着姿でそう思われたか~」
バイトの時のエロマッサージだな。(113・114話参照)
「そうじゃないって! サプライズで渡すから、安くて予想できなくて役に立つ物にしたくてさ~。お姉さんとオバさんに渡したらビックリしてくれたよ!」
「なんだ、そういう意味か。つむぎんにしては遠回しだから変だと思った」
何とか誤解は解けたようだ。
「ねぇ月ちゃん。また“オッパイ占い”やって~!」
「良いですよ。では別室に向かいましょうか」
「その前に、食べたいのを注文するから」
――全員朱里さんに注文した後、俺達は別室に行く。
別室の内装は以前と変わっておらず、占いの部屋の雰囲気を醸し出している。
「今回は何について占いますか?」
「2つあるんだよ~。1つは沙織ママの離婚の事で、もう1つはまーちゃんのハーレムの事!」
「離婚ですか…。以前伊草さんが話した浮気の事ですよね?」(111話参照)
「そうです。探偵さんの調査によって、夫は浮気してる事がわかりました」
「そうですか…。こういう時、何て言葉をかければ良いか…」
「お気遣いなく。わたしも聞く側だったら返答に困りますから」
離婚はデリケートな問題だよな…。
「だからいつか離婚する沙織ママの運勢が気になるって訳!」
「それはわかりました。では、瀬川君のハーレムについてはどういう事ですか? 既に達成しているのでは?」
面と向かって言われると予想以上に恥ずかしいぞ。
「そんな事ないよ! ウチらはまだ一緒に住んでないからね。エロい体育祭をやれば何とかなるかもしれないけど…」
「エロい体育祭?」
「紬、あれを話さないとわかってもらえないわ」
「そうだった! 実はさ~」
満里奈さんの助言を聞いた紬さんが、ウィルベルさんが言った“面白い話”について説明する。
「なるほど。あの結果はそういう意味でしたか…」
「月ちゃんの占いは当たるとわかったから今日来たんだよ」
「ありがとうございます。伊草さんの期待に応えられるように、今回も頑張ります!」
いくら月夜さんが頑張っても、俺と沙織さんの運勢は変わらないのでは? すごく失礼なのはわかってるから言わないが…。
「では、瀬川君からやりましょうか」
「わかりました」
さて、Tシャツを脱ごう。
「ちょっと待って!」
何故か紬さんが止めてきた。どうしたんだ?
「えーと、それは瀬川君に言ったんですか? それとも私?」
「どっちも! 前から思ってたんだけど、まーちゃんに“オッパイ占い”っておかしくない? もっと良いところがあるじゃん!」
良いところってどこだ? 月夜さんの“オッパイ占い”は、人の心に宿る運気を感じ取るのが目的だ。それは彼女が以前言っていた。(115話参照)
「では、伊草さんが思う良いところはどこですか?」
「あそこに決まってるじゃん♡」
「えっ?」
「あの太さとか硬さとか、まーちゃんの運気は絶対あそこに詰まってるよ。だからあそこを触ったり舐めたりするのが一番だって♡」
「……」
紬さんがとんでもない事を言い出したせいで、月夜さんが固まっている。彼女が落ち着きを取り戻すまで待つとしよう…。
「沙織ママ、前は『戸塚』って名字だったんだね」
移動中の車内で紬さんが声をかける。
「そうよ。紬ちゃんはお母さんの旧姓知ってる?」
「何だったっけ? 覚えてないな~」
そういうのは、きっかけや興味次第だと思う。紬さんはなかったみたいだ。
「今の名字は気に入ってる?」
「まぁまぁかな。時々『いくさ』って呼ばれちゃうけど」
それぐらいの読み間違いは仕方ないのでは? 中島さんだって、見ただけでは『なかしま』と『なかじま』の判別はできないし…。
そんなやり取りをしている内に“ソフィー”近くに到着したので、近くの駐車場に停める。ヨーグルトが入った袋は、『千玲』と同じように紬さんが持つ事になった。
――店の入口近くでおばさん2人組とすれ違う。あの人達は常連かな? なんて思いつつ入店する。
「いらっしゃいませ~!」
カウンター内にいる赤いエプロンをした朱里さんが元気に挨拶する。近くには黒いエプロンをした月夜さんもいて、相変わらず2人共元気そうだ。
「みんながそろそろ来るのは、さっき“ちなっさん”から連絡あったよ~。今は貸し切り状態だね」
どうやらタイミング良く来れたようだ。
「朱ちゃん・月ちゃん。お土産持ってきた~」
紬さんが袋を朱里さんに手渡す。
「ありがと~。今見て良い?」
「もちろん」
「――ヨーグルトじゃん! アタシ達ヨーグルト好きでさ~、色々食べてるの」
紬さんの思い付きなのに好感触じゃないか。今の貸し切り状態といいラッキーだ。
…なんて思っていたが、急に朱里さんの表情が曇る。どうしたんだ?
「内臓脂肪を減らすコレを渡すって事は、アタシに痩せろって言いたいの?」
「別にそういう訳じゃ…」
いつもふざける紬さんが言葉に詰まるとは…。
「姉さん、アタシ太ったかな?」
「みんなと同じ高校生の時に比べたら、お互い太ったよね…」
「だよね~。この前の下着姿でそう思われたか~」
バイトの時のエロマッサージだな。(113・114話参照)
「そうじゃないって! サプライズで渡すから、安くて予想できなくて役に立つ物にしたくてさ~。お姉さんとオバさんに渡したらビックリしてくれたよ!」
「なんだ、そういう意味か。つむぎんにしては遠回しだから変だと思った」
何とか誤解は解けたようだ。
「ねぇ月ちゃん。また“オッパイ占い”やって~!」
「良いですよ。では別室に向かいましょうか」
「その前に、食べたいのを注文するから」
――全員朱里さんに注文した後、俺達は別室に行く。
別室の内装は以前と変わっておらず、占いの部屋の雰囲気を醸し出している。
「今回は何について占いますか?」
「2つあるんだよ~。1つは沙織ママの離婚の事で、もう1つはまーちゃんのハーレムの事!」
「離婚ですか…。以前伊草さんが話した浮気の事ですよね?」(111話参照)
「そうです。探偵さんの調査によって、夫は浮気してる事がわかりました」
「そうですか…。こういう時、何て言葉をかければ良いか…」
「お気遣いなく。わたしも聞く側だったら返答に困りますから」
離婚はデリケートな問題だよな…。
「だからいつか離婚する沙織ママの運勢が気になるって訳!」
「それはわかりました。では、瀬川君のハーレムについてはどういう事ですか? 既に達成しているのでは?」
面と向かって言われると予想以上に恥ずかしいぞ。
「そんな事ないよ! ウチらはまだ一緒に住んでないからね。エロい体育祭をやれば何とかなるかもしれないけど…」
「エロい体育祭?」
「紬、あれを話さないとわかってもらえないわ」
「そうだった! 実はさ~」
満里奈さんの助言を聞いた紬さんが、ウィルベルさんが言った“面白い話”について説明する。
「なるほど。あの結果はそういう意味でしたか…」
「月ちゃんの占いは当たるとわかったから今日来たんだよ」
「ありがとうございます。伊草さんの期待に応えられるように、今回も頑張ります!」
いくら月夜さんが頑張っても、俺と沙織さんの運勢は変わらないのでは? すごく失礼なのはわかってるから言わないが…。
「では、瀬川君からやりましょうか」
「わかりました」
さて、Tシャツを脱ごう。
「ちょっと待って!」
何故か紬さんが止めてきた。どうしたんだ?
「えーと、それは瀬川君に言ったんですか? それとも私?」
「どっちも! 前から思ってたんだけど、まーちゃんに“オッパイ占い”っておかしくない? もっと良いところがあるじゃん!」
良いところってどこだ? 月夜さんの“オッパイ占い”は、人の心に宿る運気を感じ取るのが目的だ。それは彼女が以前言っていた。(115話参照)
「では、伊草さんが思う良いところはどこですか?」
「あそこに決まってるじゃん♡」
「えっ?」
「あの太さとか硬さとか、まーちゃんの運気は絶対あそこに詰まってるよ。だからあそこを触ったり舐めたりするのが一番だって♡」
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