【完結】I adore you

ひつじのめい

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動き出す歯車【前編】

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 俺の親と蒼の親も式が終わったから一緒にランチして帰ると連絡があった事も有り、俺はこの後3人で飯でも食いながら話をしようと提案すると快くokを貰えた。

 久々に皆で、話が出来そうで楽しみだと思いながらも、それならと俺は諒太にルイも誘ってみようと伝え、直ぐにメッセを送ってみたけれどルイからは、マジで今日は凄い機嫌か悪いから無理だから、とだけ返信が来たのだった。

 この反応は、間違いなくまた女の子に間違われて男に口説かれのだろうと察し、ルイの機嫌がなおったら又さそってみようと話した。

 俺達は、お腹の虫を黙らせる為にお昼を何を食べようかと話をしていたが蒼が来るのが予想以上に遅い。

 もしかしたら、特進クラスって教科書の量とか違うのかもしれないと思い、手伝いに行かねばと使命感にかられたので諒太に、様子を見に行くから少しまっててと伝え特進クラスへと足を向かわせた。

 特進クラスは、隣の棟だから渡り廊下を通らないと行けないのが、秘密の場所っぽくてなんだかワクワクしてしまう。

 あれ……?あの階段の影にになっている所に居るのって蒼と式の時に俺の隣居た女の子っぽいな。

 あの子なんで、特進棟なんで居るんだろうと様子をうかがってると、蒼の笑顔が作り笑顔だと感じたもしかしたら告白されてるとか?

 これは……見なかった事にして教室へと戻った。

 諒太には、蒼は居なかったのか?と聞かれたので女の子と話してたから戻ってきた事を伝えると、涼太の顔が曇ったように見えた。

 涼太から今、見た事は蒼に言うと機嫌が悪くなるなるから話すなと釘を打たれたのだが、穏和な蒼がそんな事で機嫌が悪くなる訳がないのにと不思議に思いなんで機嫌が悪くなるんだ?と尋ねると。

「さぁ、なんでだろうな」

 とだけ言うと春休みは何してたとか、他愛もない話に変わり、それはそれで盛り上がった。

「なっちゃん遅くなってゴメンね、、、って諒ちゃん!」

 そう嬉しそうに諒太に話しかけ、卒業式以来なのにもっと会ってなかった気がすると凄く嬉しそうだ。

 なんて言うか飼い主さんを待っていた、わんこが帰宅した飼い主さんに尻尾をブンブン振ってるみたいな感じで微笑ましかった。

「いつも、その笑顔だと良いのに!さっき女の子と話してる時の笑顔は目が笑ってなかったから無理してるのかと思って……」

 そう言うと同時に諒太に、それ以上話すなと静止された

 あっ……余計なことを言ったかもしれない……

 いくら幼馴染だからと言ってもプライベートな事に口出し過ぎたかもしれない。


 申し訳なくて、蒼の目が見れない……

 なっちゃんと呼ばれ蒼に顔を向けると。

「僕ね楽しかったら普通に笑うよ、知らない人やそこまで仲良くない人に僕のパーソナルスペースに入って来て欲しくないのが本音なんだ、でも最低限人として不快に思わせないように笑顔で対応してるだけだから」

そう話す蒼は、いつもと違う眼差しと声色に俺の背中に冷たいものが走った。

俺がごめんと伝えると、分かってくれたら良いと少し悲しそうな笑顔で答えてくれたが俺はこの時、今まで見たことのない蒼の一面を見た気がした。
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