76 / 157
76.幼少期の2人(3)
しおりを挟む
そんな時ガチャッとドアが開く音がした。
誰か来る…!?
扉が開くと小さな子供が顔だけひょこっと覗くようにこちらを見てきた。
「おにいちゃん!」
小さいシリウスは扉の方へ走っていった。
そこにいたのは金髪に金色の瞳、紛れもなく小さい頃のルル様だった。
小さいルル様!?劇的に可愛いんですけど…!!こんなに可愛いなんて本当に2人揃うと天使だわ!
「シリウス!どうしたんだその怪我は…まさかお前らが…!」
キッと睨みつけて小さいシリウスを庇う姿は最恐と呼ばれている今とは比べ物にならないくらい可愛らしい。
「い、いや違うの!私達はこの子の手当てをしてただけで…。」
「お前ら…見ない顔だな…。どうやって入ってきた!」
小さいルルドは私達を攻撃しようと手を伸ばした。
「まって!おにいちゃん!おねえちゃんたち、いいひと。たすけてくれたの」
「え…助けてくれたのか…?じゃあこの傷は…またお前の母親か…?」
少しおどおどしながらコクンと頷く小さいシリウス。
少しため息をつきながらよしよしと頭を優しく撫でる小さいルルド。私の隣で少し困惑するシリウス様。
そうよね…10年前の2人を見るとこんなに仲が良いもの。困惑してる様子からきっとシリウス様はこの時の事あまり覚えていないみたいだけど…。
私は2人の前へ行きしゃがみこんだ。
「貴方達とても仲良しなのね。」
「うん、俺は弟が大事だ。シリウスは俺が守ってやりたい。」
「ぼくも、おにいちゃんだぁいすき!」
小さいシリウスはぎゅっと小さいルルドに抱きつく。
「そう、とても仲良いのね。お兄ちゃんはいつもこうやって弟を守ってあげてるの?」
「うん…」
こんなに仲が良い時期が2人にもあったなんて…一体いつから仲が悪くなってしまったのだろう。
「でも、俺と仲良くしていたらシリウスが母親にお仕置きされてしまう。それに大人の人達が僕達を引き離そうとしてる。」
「そうなのね…。じゃあ、2人とも誰にも負けないくらい強くなって2人が仲良くできる世界に変えていったらどうかしら?今は大人に勝てなくて悔しいかもしれないけどその内必ず強くなれる!君たちにはその力があるから大丈夫よ。」
「うん!ぼく、がんばる!」
小さいシリウス様可愛すぎる…。こんなにピュアな子供時代だったのね。今じゃ考えられないけど…。
「じゃあ、お姉ちゃんがたっくさん応援してあげる!2人が楽しく笑っていられる世界になりますように!」
私は小さいシリウスにギュッと抱きついた。
「ほら、お兄ちゃんもおいで!」
私を見ていた小さいルルドを一緒に巻き込んで3人で抱きついた。
「そこにいるお兄さん…、シリウスにそっくりだ。」
小さいルルドはじーっとシリウス様を見ていた。
「え!?そうかな?他人の空似じゃない?」
「ふーん。まぁ良いけど…。お兄さんとお姉さん、弟の手当てしてくれてありがとう。俺らはもう行くけど不法侵入バレないように気を付けてね。」
「うん。私達もすぐ出るから気にしないで!」
私達は小さい2人の背中が見えなくなるまでこっそりと見ていた。
「シリウス様…私達不法侵入で捕まりそうですわ…この後どうしましょう。」
「そうだな…どうやって元に戻れるのかも分からないけど…。とりあえずここから出よう。ほら行くよ。」
シリウス様が伸ばした手を私は掴む。
すると、また空間が歪み始めた。
「まただ…!時空の歪みではぐれるとやっかいだ。こっち来て!」
私とシリウス様はなるべく離れないよう距離を縮めて時空の歪みが収まるのを待った。
目をギュッと瞑ったままだったがそろ~っと目を開けるとまた違う場所に来ていた。
「ここは…?王宮のようだけどさっきとは少し違うような…。シリウス様は分かりますか?」
シリウス様はキョロキョロと辺りを見回した。
遠くで喋っている声が聞こえる。だけど廊下には誰も人が居なかった。
「少し先に行ってみよう。」
私達は話し声が聞こえる場所まで近づいていった。
話し声をチラッと聞いたシリウス様はピタッと動きが止まった。
「この日は…覚えている。兄さんの母親が亡くなった日だ…。」
誰か来る…!?
扉が開くと小さな子供が顔だけひょこっと覗くようにこちらを見てきた。
「おにいちゃん!」
小さいシリウスは扉の方へ走っていった。
そこにいたのは金髪に金色の瞳、紛れもなく小さい頃のルル様だった。
小さいルル様!?劇的に可愛いんですけど…!!こんなに可愛いなんて本当に2人揃うと天使だわ!
「シリウス!どうしたんだその怪我は…まさかお前らが…!」
キッと睨みつけて小さいシリウスを庇う姿は最恐と呼ばれている今とは比べ物にならないくらい可愛らしい。
「い、いや違うの!私達はこの子の手当てをしてただけで…。」
「お前ら…見ない顔だな…。どうやって入ってきた!」
小さいルルドは私達を攻撃しようと手を伸ばした。
「まって!おにいちゃん!おねえちゃんたち、いいひと。たすけてくれたの」
「え…助けてくれたのか…?じゃあこの傷は…またお前の母親か…?」
少しおどおどしながらコクンと頷く小さいシリウス。
少しため息をつきながらよしよしと頭を優しく撫でる小さいルルド。私の隣で少し困惑するシリウス様。
そうよね…10年前の2人を見るとこんなに仲が良いもの。困惑してる様子からきっとシリウス様はこの時の事あまり覚えていないみたいだけど…。
私は2人の前へ行きしゃがみこんだ。
「貴方達とても仲良しなのね。」
「うん、俺は弟が大事だ。シリウスは俺が守ってやりたい。」
「ぼくも、おにいちゃんだぁいすき!」
小さいシリウスはぎゅっと小さいルルドに抱きつく。
「そう、とても仲良いのね。お兄ちゃんはいつもこうやって弟を守ってあげてるの?」
「うん…」
こんなに仲が良い時期が2人にもあったなんて…一体いつから仲が悪くなってしまったのだろう。
「でも、俺と仲良くしていたらシリウスが母親にお仕置きされてしまう。それに大人の人達が僕達を引き離そうとしてる。」
「そうなのね…。じゃあ、2人とも誰にも負けないくらい強くなって2人が仲良くできる世界に変えていったらどうかしら?今は大人に勝てなくて悔しいかもしれないけどその内必ず強くなれる!君たちにはその力があるから大丈夫よ。」
「うん!ぼく、がんばる!」
小さいシリウス様可愛すぎる…。こんなにピュアな子供時代だったのね。今じゃ考えられないけど…。
「じゃあ、お姉ちゃんがたっくさん応援してあげる!2人が楽しく笑っていられる世界になりますように!」
私は小さいシリウスにギュッと抱きついた。
「ほら、お兄ちゃんもおいで!」
私を見ていた小さいルルドを一緒に巻き込んで3人で抱きついた。
「そこにいるお兄さん…、シリウスにそっくりだ。」
小さいルルドはじーっとシリウス様を見ていた。
「え!?そうかな?他人の空似じゃない?」
「ふーん。まぁ良いけど…。お兄さんとお姉さん、弟の手当てしてくれてありがとう。俺らはもう行くけど不法侵入バレないように気を付けてね。」
「うん。私達もすぐ出るから気にしないで!」
私達は小さい2人の背中が見えなくなるまでこっそりと見ていた。
「シリウス様…私達不法侵入で捕まりそうですわ…この後どうしましょう。」
「そうだな…どうやって元に戻れるのかも分からないけど…。とりあえずここから出よう。ほら行くよ。」
シリウス様が伸ばした手を私は掴む。
すると、また空間が歪み始めた。
「まただ…!時空の歪みではぐれるとやっかいだ。こっち来て!」
私とシリウス様はなるべく離れないよう距離を縮めて時空の歪みが収まるのを待った。
目をギュッと瞑ったままだったがそろ~っと目を開けるとまた違う場所に来ていた。
「ここは…?王宮のようだけどさっきとは少し違うような…。シリウス様は分かりますか?」
シリウス様はキョロキョロと辺りを見回した。
遠くで喋っている声が聞こえる。だけど廊下には誰も人が居なかった。
「少し先に行ってみよう。」
私達は話し声が聞こえる場所まで近づいていった。
話し声をチラッと聞いたシリウス様はピタッと動きが止まった。
「この日は…覚えている。兄さんの母親が亡くなった日だ…。」
93
あなたにおすすめの小説
【完結済】私、地味モブなので。~転生したらなぜか最推し攻略対象の婚約者になってしまいました~
降魔 鬼灯
恋愛
マーガレット・モルガンは、ただの地味なモブだ。前世の最推しであるシルビア様の婚約者を選ぶパーティーに参加してシルビア様に会った事で前世の記憶を思い出す。 前世、人生の全てを捧げた最推し様は尊いけれど、現実に存在する最推しは…。 ヒロインちゃん登場まで三年。早く私を救ってください。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。
ラム猫
恋愛
異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。
『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。
しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。
彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。
※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
子供にしかモテない私が異世界転移したら、子連れイケメンに囲まれて逆ハーレム始まりました
もちもちのごはん
恋愛
地味で恋愛経験ゼロの29歳OL・春野こはるは、なぜか子供にだけ異常に懐かれる特異体質。ある日突然異世界に転移した彼女は、育児に手を焼くイケメンシングルファザーたちと出会う。泣き虫姫や暴れん坊、野生児たちに「おねえしゃん大好き!!」とモテモテなこはるに、彼らのパパたちも次第に惹かれはじめて……!? 逆ハーレム? ざまぁ? そんなの知らない!私はただ、子供たちと平和に暮らしたいだけなのに――!
「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)
透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。
有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。
「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」
そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて――
しかも、彼との“政略結婚”が目前!?
婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。
“報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。
『異世界転生してカフェを開いたら、庭が王宮より人気になってしまいました』
ヤオサカ
恋愛
申し訳ありません、物語の内容を確認しているため、一部非公開にしています
この物語は完結しました。
前世では小さな庭付きカフェを営んでいた主人公。事故により命を落とし、気がつけば異世界の貧しい村に転生していた。
「何もないなら、自分で作ればいいじゃない」
そう言って始めたのは、イングリッシュガーデン風の庭とカフェづくり。花々に囲まれた癒しの空間は次第に評判を呼び、貴族や騎士まで足を運ぶように。
そんな中、無愛想な青年が何度も訪れるようになり――?
【完結】異世界転移した私、なぜか全員に溺愛されています!?
きゅちゃん
恋愛
残業続きのOL・佐藤美月(22歳)が突然異世界アルカディア王国に転移。彼女が持つ稀少な「癒しの魔力」により「聖女」として迎えられる。優しく知的な宮廷魔術師アルト、粗野だが誠実な護衛騎士カイル、クールな王子レオン、最初は敵視する女騎士エリアらが、美月の純粋さと癒しの力に次々と心を奪われていく。王国の危機を救いながら、美月は想像を絶する溺愛を受けることに。果たして美月は元の世界に帰るのか、それとも新たな愛を見つけるのか――。
辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました
腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。
しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる