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第1章 冒険者への道のり
7. 新たな仲間たち
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そこには三人の受験者がいた。
三人は戦士のスパーダ、聖職者のマディス、レンジャーのエトワールのパーティだった。
俺に声をかけてきたのは、戦士のスパーダだった。ダークブロンドの短髪だが、ウィルや俺よりも前髪は短い。長身にがっしりとした体格をした、野性味あふれるイケメンだった。この中で一番モテそう。
聖職者のマディスは独特雰囲気を持っている。顔や腕に刺青が入っていて、宝石などの装飾品が散りばめられた長衣に身を包んだ姿は、異国の祭司という出で立ちだった。目はほとんど閉じられているため、瞳の色はわからない。
俺より少し背が高いくらいの身長で、髪は青みがかった灰色。長い髪はうしろでひとつに束ねられている。
レンジャーのエトワールは白金の髪をしていた。細かい三つ編みをいくつか作ってうしろに流している。その髪は金の糸のように光を反射して輝いている。身長はウィルと同じくらい。女性と見まがうような美しい顔立ちに青褪めたような白い肌。耳がとがっているからエルフにちがいない。
「俺たちのパーティ、魔法使いを探してたんだ。よかったら入らないか?」
「いいのか!?」
「ノア…!赤の他人だぞ」
即座に拒否しようとするウィル。ちょっと黙っててほしいんだが。
「ウィル…今回は俺、この人達と行こうと思う」
戦士、聖職者、レンジャー、そして魔法使いの俺!夢にまで見た理想の冒険者パーティじゃないか。それも向こうから声をかけてもらえるなんて、ツイてる!
「しょうがないな…もちろん俺も行く」
ウィル……別に無理しなくてもいいんだぞ。
「そっちのお兄さんは誘ってないんだが」スパーダのウィルへの目は冷ややかだった。
「人数が多いと個々の経験が積みづらななるかもしれぬ……」独特な話し方でマディスも同調する。
「離れたところからついて行く。それなら問題ないだろう」
おまえは俺の保護者か……ああ、そうだったか…
「……おまえらって、どういう関係?」
「えーと…」
従者…と正直に答えるのはまずいよな。一般人じゃないことがばれてしまう。
「俺たちは幼なじみだ。ノアは俺が守る」
「ふ~ん…幼なじみっていうより、従者とお姫様ってかんじだけどな」
「…俺が姫なの?」
「中身はまだよく知りませんが、お顔も御髪も深層のご令嬢のように美しいですからね」エトワールは声まで優雅な美しさだった。
「俺はこの女顔、気に入ってないんだけどな~…髪もこんな赤褐色より、エトワールみたいなさらさらな金髪のほうがいいよ」
肌が白いせいかそばかすだらけだし……少しでも日光や人の視線から顔を隠すため、うねった前髪をできるだけ長く伸ばしている。
「なんと…贅沢な…」マディスがボソッと呟く。
「女が聞いたら妬みで刺されるかもな」
「ははは。そんなわけないだろ!」
スパーダの冗談は可笑しかったのだが、俺以外のみんなは顔を見合わせている。
「ウィル……おまえも苦労してるんだな」
「わかってくれるか…」
よくわからないが、同情されたウィルは、パーティの一員に加えてもらえたのだった。
三人は戦士のスパーダ、聖職者のマディス、レンジャーのエトワールのパーティだった。
俺に声をかけてきたのは、戦士のスパーダだった。ダークブロンドの短髪だが、ウィルや俺よりも前髪は短い。長身にがっしりとした体格をした、野性味あふれるイケメンだった。この中で一番モテそう。
聖職者のマディスは独特雰囲気を持っている。顔や腕に刺青が入っていて、宝石などの装飾品が散りばめられた長衣に身を包んだ姿は、異国の祭司という出で立ちだった。目はほとんど閉じられているため、瞳の色はわからない。
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「俺たちのパーティ、魔法使いを探してたんだ。よかったら入らないか?」
「いいのか!?」
「ノア…!赤の他人だぞ」
即座に拒否しようとするウィル。ちょっと黙っててほしいんだが。
「ウィル…今回は俺、この人達と行こうと思う」
戦士、聖職者、レンジャー、そして魔法使いの俺!夢にまで見た理想の冒険者パーティじゃないか。それも向こうから声をかけてもらえるなんて、ツイてる!
「しょうがないな…もちろん俺も行く」
ウィル……別に無理しなくてもいいんだぞ。
「そっちのお兄さんは誘ってないんだが」スパーダのウィルへの目は冷ややかだった。
「人数が多いと個々の経験が積みづらななるかもしれぬ……」独特な話し方でマディスも同調する。
「離れたところからついて行く。それなら問題ないだろう」
おまえは俺の保護者か……ああ、そうだったか…
「……おまえらって、どういう関係?」
「えーと…」
従者…と正直に答えるのはまずいよな。一般人じゃないことがばれてしまう。
「俺たちは幼なじみだ。ノアは俺が守る」
「ふ~ん…幼なじみっていうより、従者とお姫様ってかんじだけどな」
「…俺が姫なの?」
「中身はまだよく知りませんが、お顔も御髪も深層のご令嬢のように美しいですからね」エトワールは声まで優雅な美しさだった。
「俺はこの女顔、気に入ってないんだけどな~…髪もこんな赤褐色より、エトワールみたいなさらさらな金髪のほうがいいよ」
肌が白いせいかそばかすだらけだし……少しでも日光や人の視線から顔を隠すため、うねった前髪をできるだけ長く伸ばしている。
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「ははは。そんなわけないだろ!」
スパーダの冗談は可笑しかったのだが、俺以外のみんなは顔を見合わせている。
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「わかってくれるか…」
よくわからないが、同情されたウィルは、パーティの一員に加えてもらえたのだった。
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