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第3章 定めに抗う者たち
12. 再戦
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俺たちはアルゴグがねぐらとしている湿原へと到着した。
冒険者ギルドで作戦会議が開かれ、事前に冒険者たちに作戦行動の徹底が厳命されている。各々が自身と仲間たちの動きを頭に叩き込んでいた。
魔法詠唱者である治癒師、魔術師たちが詠唱に入る。
魔法障壁が展開されるとほぼ同時に、モンスターへの第一撃を食らわせる。
魔術師たちが放ったのは雷撃魔法だ。
数多の魔法による落雷を浴びせられたアルゴグは、一瞬で覚醒するが、感電により動きが鈍くなっている。
すかさず、物理攻撃職の面々により、刃に毒を付与した投げ槍が投げられ、毒矢が射かけられた。
名うての射手たちはモンスターの目を狙っていた。アルゴグの片眼に、矢が突き刺さった!もう片方も潰せば、状況はこちらが一気に有利になるはずだ。
魔術師たちは魔力が尽きぬよう回復アイテムで補給しつつ、一撃でも多くの魔法を放つため、詠唱を続けていた。
麻痺耐性が付いてきたのか、モンスターは徐々に反撃に転じ始めていた。ひとりふたりとなぎ倒され、動かなくなっていく。
モンスターの動きが完全に戻る前にと、大盾を持った前衛職たちが前に出た。
それに物理攻撃職の剣士や槍術士たちが続き、魔法詠唱者たちによる身体能力向上魔法で強化された一撃が、アルゴグの四肢や尾にダメージを与えていく。
冒険者たちの攻撃がモンスターを徐々に追い詰めていく中、アルゴグは一際耳ざわりな唸り声を上げた。
縦横無尽に暴れ回っていた尾が、剣士たちにより切断されたのだ。
その隙を見逃さずに放った射手の矢が、アルゴグの残った方の目に突き刺さった。
いける――
そう思ったとき、耳をつんざくような絶叫が、眼を潰された苦しみにのたうち回るアルゴグより発せられた。
魔法詠唱者たちは詠唱を中断して耳を守る。前に出ていた物理攻撃職の面々も耳を手で塞ぎつつ、徐々に後退した。
絶叫の中、冒険者たちの攻撃の手が止まる間に、モンスターに信じられない変化が起こった。
切断された尾と潰された目が再生したのだ。
胸中を絶望に圧し潰される冒険者たちをあざ笑うかのように、モンスターは獰猛な牙が生えそろった口を大きく開け、灼熱の業火を吐き出した。
俺は咄嗟に、氷魔法の詠唱を始めた。
アルゴグのブレス攻撃は、前衛職たちの大楯をあっという間に溶かしつくした。
「アバランシュウォール!」
俺は空気を凍てつかせ、魔法で雪崩の壁を作ったが、灼熱の業火に溶かされるばかりだった。急激な温度変化により、辺りは白い霧のような水蒸気で包まれていった。
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魔術師たちが放ったのは雷撃魔法だ。
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すかさず、物理攻撃職の面々により、刃に毒を付与した投げ槍が投げられ、毒矢が射かけられた。
名うての射手たちはモンスターの目を狙っていた。アルゴグの片眼に、矢が突き刺さった!もう片方も潰せば、状況はこちらが一気に有利になるはずだ。
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それに物理攻撃職の剣士や槍術士たちが続き、魔法詠唱者たちによる身体能力向上魔法で強化された一撃が、アルゴグの四肢や尾にダメージを与えていく。
冒険者たちの攻撃がモンスターを徐々に追い詰めていく中、アルゴグは一際耳ざわりな唸り声を上げた。
縦横無尽に暴れ回っていた尾が、剣士たちにより切断されたのだ。
その隙を見逃さずに放った射手の矢が、アルゴグの残った方の目に突き刺さった。
いける――
そう思ったとき、耳をつんざくような絶叫が、眼を潰された苦しみにのたうち回るアルゴグより発せられた。
魔法詠唱者たちは詠唱を中断して耳を守る。前に出ていた物理攻撃職の面々も耳を手で塞ぎつつ、徐々に後退した。
絶叫の中、冒険者たちの攻撃の手が止まる間に、モンスターに信じられない変化が起こった。
切断された尾と潰された目が再生したのだ。
胸中を絶望に圧し潰される冒険者たちをあざ笑うかのように、モンスターは獰猛な牙が生えそろった口を大きく開け、灼熱の業火を吐き出した。
俺は咄嗟に、氷魔法の詠唱を始めた。
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「アバランシュウォール!」
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