分かりやすい日月神示のエッセイ 🔰女性向け

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第二十五章

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 奇妙な世界の天降説と日月神示国常立尊の教え。

 岡田茂吉の降誕説である。御神書(救世主)から引用した。

 「キリストの再臨と云い、メシヤの降臨と云いますが、これは肉体そのままを持って天から降るのではありません。それは特殊な神霊が天から降下し、選ばれた人間に宿ると言われている。弥勒下生と云い、弥勒の御魂が下生、つまり下層社会に生まれると云うことだ。又、胎蔵弥勒と云う言葉が歩くが、これは仏教の内に胎中期間を言うので、実は既に誕生されたのである。
従って、弥勒が生まれた以上仏界は最早消滅期に入ったのである。弥勒出現成就経に仏滅後弥勒が生まれると云うことが書いてある。」

ー岡田茂吉の御神書(救世主)の引用ENDー

 さて、弥勒菩薩みろくぼさつの話しである。
釈迦入滅後五六億七千万年経つと弥勒菩薩は地上に下り、竜華樹の下で悟りを開いて弥勒仏となり、あまねく衆生を救うという、これが弥勒下生信仰である。 その前に、下生までの長い間、弥勒菩薩は都率天にあるから、死後直ちに兜率天浄土に上生し、やがて遠い未来に弥勒と共に地上に帰りたいという、これが弥勒上生信仰である。


弥勒菩薩みろくぼさつは仏教において、釈迦牟尼仏の次に現われる未来仏であり、大乗仏教では菩薩の一尊である。
また、弥勒菩薩は慈氏菩薩と言われる。
弥勒菩薩のことが記述されている経典についてご紹介します。
『法華経』
『観弥勒菩薩上生兜率天経』
『弥勒下生経』
『弥勒大成仏経』
『仏説無量寿経』

 弥勒菩薩を信仰している宗教は、瑜伽行唯識学派、浄土教、真言宗である。
弥勒は音写であり、「慈しみ」を語源とするため、慈氏菩薩(“慈しみ”という名の菩薩)とも意訳する。
 一部の大乗経典ではあざな阿逸多 Ajita とされているが、スッタニパータ第五章や、『中阿含経』中の説本経などの初期経典の記述では、弥勒と阿逸多は別人である。慧覚訳『賢愚経』では、弥勒は仏陀となると誓願を述べ、阿逸多は転輪聖王となるという誓いを表明したところ、阿逸多は叱責され、弥勒は記別を受けている。
弥勒菩薩は未来仏とされる。

 弥勒は現在仏であるゴータマ・ブッダ(釈迦牟尼仏)の次にブッダとなることが約束された菩薩(修行者)で、ゴータマの入滅後56億7千万年後の未来にこの世界に現われ悟りを開き、多くの人々を救済するとされる。それまでは兜率天で修行(あるいは説法)しているといわれ、中国・朝鮮半島・日本では、弥勒菩薩の兜率天に往生しようと願う信仰(上生信仰)が流行した。
前述のように弥勒の下生は56億7千万年後とされているが、この年数は、弥勒の兜率天での寿命が4000年であり、兜率天の1日は地上の400年に匹敵するという説から、下生までに4000年×12ヶ月×30日×400年=5億7600万年かかるという計算に由来する。そして、後代になって5億7600万年が56億7000万年に入れ替わったと考えられている。
また、56億7000万年という年数は厳密なものではなく「遠い未来」の比喩ではないかとの説もある。
 弥勒菩薩はバラモンとして娑婆世界に出世して、シッダッタ同様に出家したのち竜華樹りゅうげじゅ下で悟りを得て、三度にわたり説法を行い多くの人々を救うとされる(これを竜華三会りゅうげさんえという)。『弥勒下生経』には、初会96億、二会94億、三会92億の衆生を済度すると説いている。なお、現在の弥勒はまだ修行者(菩薩)だが、遠い未来の下生の姿を先取りして弥勒如来、弥勒仏と呼ばれることもあり、如来形の仏像も作られている。
『観弥勒菩薩上生兜率天経』、『弥勒下生経』、『弥勒大成仏経』の3本で『弥勒三部経』と呼ぶことがある。また、浄土宗系の『無量寿経』には、阿弥陀仏の本願を後世の苦悩の衆生に説き聞かせるようにと、釈迦牟尼仏から弥勒菩薩に付嘱されている。
 仏教の中に未来仏としての弥勒菩薩が登場するのはかなり早く、すでに『阿含経』に記述が見える。この未来仏の概念は過去七仏から発展して生まれたものと考えられている。
 弥勒菩薩が出現するまでの間は現世に仏が不在となってしまうが、その間に六道(注釈1)すべての世界に現れて衆生を救うのが地蔵菩薩であるとされる。

(注釈1)
六道とは、仏教において、衆生がその行いの結果として生まれ変わるとされる*6つの世界(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天道)*をである。これらの世界を迷い続けることを六道輪廻と呼ぶのだ。
また、六道は、苦しみの度合いによって順序付けられている。
地獄道は、最も苦しみが深い世界で、灼熱や氷の責め苦が続くとされている。
餓鬼道は、飢えと渇きに苦しみ、欲望に支配される世界である。
畜生道は、動物や虫の世界で、自由な反面、常に危険にさらされている。
修羅道は、争いや競争が絶えない世界で、力や勝ち負けに執着する者が生まれるとされる。
人間道は、苦しみも楽しみもある私たちの生きる世界である。
天道は、歓楽や自由がある世界であるが、煩悩からは完全に解放されていない。

 では、六道輪廻の概念についてご説明しよう。
仏教では、悟りを開いていない人は、死後にこれら六つの世界のいずれかに生まれ変わり、生死を繰り返すとされている。これを六道輪廻と呼び、迷いの世界と捉えられているのだ。
六道からの解脱についても仏教は教えている。六道輪廻からの脱却は「解脱」と呼ばれ、仏教における最終的な目標とされている。仏道修行によって解脱できると説かれているのだ。
六道の現代的解釈については、いろんな書籍がある。書店に行けば幾らでもあると思う。六道は、死後の世界だけでなく、私たちの心の状態や生き方を表すものとしても解釈される。例えば、現代社会の出世争いや嫉妬心は修羅道的な生き方の一端と見なされている。

 では、これらについて、日月神示国常立尊はどのように教えているのであろうか?
   (日月神示の教えー0)
    《天使の霊が母体(母胎)に宿り人間として生まれる。末世の降誕人》
 「特別の使命を持つ天使は、最下級の霊界まで降って来て人間に特別な通信をしたり、指示したりすることがある。また天使の霊が母体(母胎)に宿り人間として生まれて来ることもある。末世にはこの種の降誕人が沢山ある。」
つまり、弥勒菩薩下生については、日月神示国常立尊は完全否定している。
ご参考までに、現界に暮らしている霊界からの憑依霊についての記述である。日月神示国常立尊に記述がある。

 (日月神示の教えー1)
 《人間に憑依する霊》
 「特別の使命を持つ天使は別として、人間霊以外の霊で人間に憑依するのは、日本を例にとれば神、天狗、仙人、狐、狸、猫などが大部分である。」

  (日月神示の教えー2)
  《先祖霊と動物霊》
 「先祖霊に化けて何かを企てる動物霊が多いから注意を要する。動物霊が祖先のことを知っているのは、その憑依の対象となる人間の肉体霊(その人間の想念や考えていること)の知っていることを、直ちに知り得るからである。」

    (日月神示の教えー3)
 《動物霊》
 「動物霊が人間の言葉を使うのは不可解にも思えるが、それは例えれば、他人の家に入り込んでそこにある道具類をそのまま使うのと同じ道理である。動物霊でも他の霊でも人間に感応したならば、ある程度その人間の持つ言葉を使いこなせる。日本人に感応すれば日本語を、米国人ならば英語を語ることが出来る。」

  (日月神示の教えー4)
 《下級霊や動物霊》
 「基本的に下級霊や動物霊は人間に感応はするが肉体の内部までは入り込めない。しかし、感応の度が強ければ入ったと同様に見える場合がある。」

      (日月神示の教えー5)
  《人間の魂と動物の魂の入れ替わり》
 「例外として人間の魂と動物の魂が入れ替わっていることもある。こうした場合は肉体に入り込んだと考えて良い。例えばそれが狐なら狐の様相を露呈するから、すぐ判るが悪行を積んだ霊などの場合は、その時代時代に合わせて化けているので見破ることがなかなか難しい。」

       (日月神示の教えー6)
      《人間霊》
 「人間霊の場合でも或種の霊は、自分自身が高度な神界に住んでいると誤信しているものがいるが、こうした霊が感応した場合は自信をもって断言する場合が多い。人間の知らぬ世界のことを自信を以って強く告げてくるので、判別は困難で多くの場合、審神者は参ってしまう。」

     (日月神示の教えー7)
  《仙人霊》
 「仙人というのはどんなに高度に見えるものでも、幽界に属す。なぜなら、仙人界には戒律があるからである。神界には戒律はない。真の宗教に戒律はないのである。戒律がある宗教は亡びる。しかし、神界にも仙人的な存在はある。」

    (日月神示の教えー8)
 《竜体》  
 「竜体(竜神と思われる)を持つ霊は神界にも幽界にもある。竜体だからといってそれらが全て神界に属すると思うのは誤りである。」
 
      (日月神示の教えー9)
 《先祖霊》 
 「先祖霊が出る場合は、何か頼みたいことがある場合が多い。浄化した高級霊ともなれば、人間の肉体に判るような感応はほとんどない。」

       (日月神示の教えー10)
 《先祖霊の現界における修行》
 「先祖は現界に住んでいる肉体人を土台として修業するものである。また、同様に霊界に於ける自分は先祖との交流や交渉は深いものである。その先祖は神界に属する場合と幽界に属する場合とがある。神界に属するものは正流を通じて、幽界に属する場合は外流を通じて、肉体人の子孫にそれぞれ感応して来る。」

     (日月神示の教えー11)
 《下級霊と動物霊》
 「下級霊や動物霊の場合は「酔いどれ」のように箸にも棒にもかからないことを言ってくる。霊の要求だからといって、そのまま受け入れるのではなく、よく判断した上で処理しなければならない。」


       (日月神示の教えー12)
 《霊人について》
 「霊眼で見たり霊耳で聞いたりすることは間違いが多い。霊耳は耳をふさいでも内から聞こえてくる。また、霊人と語るのは非常に危険である。」

         (日月神示の教えー13)
  《額の目で現界にいる憑依霊をみる》
    「物を見るのは額で見ることが重要である。額の目に見の誤りはなく、額の判断に間違いはない。また、正神からの感応は額から入り、顔面全体に及び、やがては身体全身に及んでいくものである。逆に、悪の霊が懸かった場合は肉体の背後や首すじなどから感応し、肉体の「みぞおち」あたりに集まり、そこで頑張るものである。」

    (日月神示の教えー14)
 《下級霊の仕業》
「霊覚者や行者の中には奇跡的なことや非常識な行動をする者がよくいて、一般人はそれに騙されることがよくある。これらは、いずれも下級霊の仕業である」

ここからは弥勒菩薩の話しである。
 弥勒信仰には、上生信仰とともに、下生信仰も存在し、中国に於いては、こちらの信仰の方が流行した。下生信仰とは、弥勒菩薩の兜率天に上生を願う上生信仰に対し、弥勒如来の下生が(56億7千万年などの)遠い未来ではなく現に「今」なされるからそれに備えなければならないという信仰である。
浄土信仰に類した上生信仰に対して、下生信仰の方は、弥勒下生に合わせて現世を変革しなければならないという終末論、救世主待望論的な要素が強い。そのため、反体制の集団に利用される、あるいは、下生信仰の集団が反体制化する、という例が、各時代に数多く見られた。争いの火種になった。北魏の大乗の乱や、北宋・南宋・元・明・清の白蓮教が、その代表である。
 日本でも戦国時代に、弥勒仏がこの世に出現するという信仰が流行し、ユートピアである「弥勒仏の世」の現世への出現が期待された。一種のメシアニズムであるが、弥勒を穀霊とし、弥勒の世を稲の豊熟した平和な世界であるとする農耕民族的観念が強い。この観念を軸とし、東方海上から弥勒船の到来するという信仰が、弥勒踊りなどの形で太平洋沿岸部に展開した。江戸期には富士信仰とも融合し、元禄年間に富士講の行者、食行身禄が活動している。また百姓一揆、特に世直し一揆の中に、弥勒思想の強い影響があることが指摘されている。
 唯識論師という
300年前後に、インドの瑜伽行唯識学派の論師として唯識説を説く開祖の一人。後世の伝説によって、前述の未来仏としての弥勒菩薩と同一視された。著作に『瑜伽師地論』(漢訳説)、『大乗荘厳経論』、『中辺分別論』、『現観荘厳論』、『法法性弁別論』、『究竟一乗宝性論』(チベット説)などがある。
チベットでは、『瑜伽師地論』は無著菩薩造となっており、『究竟一乗宝性論』が弥勒(マイトレーヤ)造となっているが、漢訳では安慧(スティラマティ)造としている。
(注釈2)
法相宗の教えである「唯識思想」は、5世紀ごろに弥勒菩薩に始まり、インド僧 阿僧伽 あさんが (無著)菩薩・ 伐蘇畔度 バスバンドゥ (世親)菩薩によって大成され、 瑜伽行 ゆがぎょう 唯識学派と呼ばれた。特に伐蘇畔度菩薩は『 唯識三十頌 ゆいしきさんじゅうじゅ 』など多くの論書を編み、唯識の基礎を築いた。
 ミスラ神との関係について、解説しよう。
ミスラはインド神話におけるアーディティヤ神群の一柱ミトラと起源を同じくし、古くは古代アーリアにおいて信仰されていた契約の神だった。
 ゾロアスター教においては中級神ヤザタの一柱とされ、英雄神、太陽神とされる。ただし、教祖ゾロアスターは、ミスラをはじめとする神々ではなく、アフラ・マズダーに対してのみ崇拝をすべきだと宗教改革をしたため、周辺のアーリア人の宗教に比べ、ミスラ神は低く位置づけられている。また、古代ギリシャ・ローマにおいてはミトラースと呼ばれ、太陽神・英雄神として崇められた。ミスラはクシャーナ朝ではバクトリア語形のミイロMiiroと呼ばれ、この語形が弥勒の語源になったという説もある。

 弥勒菩薩像はインドでは水瓶を手にする像として造形されたが、中国においては、唐までは足を交差させ椅子に座る像として造像され、元・明時代以降は弥勒の化身とされた布袋として肥満形で表された。一方、飛鳥時代の日本では半跏思惟像として造像が行われた。椅坐して左足を下ろし、右足を上げて左膝上に置き、右手で頬杖を付いて瞑想する姿である。大阪・野中寺の金銅像(重文)が「弥勒菩薩」という銘文をもつ最古の半跏思惟像である。京都の広隆寺の弥勒菩薩像(木像)は特によく知られており、国宝に指定されている。ただし、半跏思惟像の全てが弥勒菩薩像であるとは限らない。平安時代・鎌倉時代には、半跏思惟像は見られなくなり、立像や坐像として表されるようになる。京都・醍醐寺の快慶作の木像などがその作例である。
 日本で広く目にされている弥勒菩薩像に、50円切手の図案がある。これは中宮寺の木造菩薩半跏像である。
 弥勒如来像としては、前述の奈良の東大寺の木像(通称「試みの大仏」)(重文)や、當麻寺金堂の塑像(奈良時代、国宝)、興福寺北円堂の運慶一門作の木像(国宝)などが知られる。

 日本では七福神の一人として知られる布袋は、中国では、弥勒の化身とされ、下生した弥勒如来として仏堂の正面にその破顔と太鼓腹で膝を崩した風姿のまま祀られている。


 《ミルク神(沖縄県立博物館)について》
 沖縄県の沖縄本島及び周辺離島や八重山列島では「ミルク」と呼ばれる神の信仰が盛んである。これは、東アジアから東南アジアにかけて分布する弥勒信仰がニライカナイ信仰と融合したものとするのが定説である。これらの地域では、豊年祭等の祭りに、笑顔のミルク面をつけたミルク神が登場し歩き回る。ミルク面は布袋に似た姿をしているが、これは布袋を弥勒菩薩の化身とする東アジアや東南アジアの弥勒信仰の影響であると考えられている。ミルク神は年に一度(12年に一度等の地域もある)集落を来訪する来訪神である。
 起源については、約300年前に首里殿内から「たい国」(通説では中国)に派遣された求道長老が弥勒の掛け軸を持ち帰り、毎年7月に祭を行ったとされ、1816年の「三司官伊江朝睦日日記」には首里赤田町(現在の那覇市首里地区)のミルクウンケー(弥勅御迎)の記録が残っている。また、八重山列島の石垣市登野城に伝わるミルク面は、1791年に首里から八重山への帰途に遭難し安南(現在のベトナム)に漂着した黒島首里大屋子職大浜用倫が持ち帰ったものとされる。

いずれにしても日月神示国常立尊の教えでは、救世主について、記述されていない。
其のような噂に惑わされないことだ。これから其のような救世主が全世界に現れるであろう。すべて邪神や悪神や悪魔の仕業である。

日月神示国常立尊の教えは、以上述べたことも、我々人類に警告している。
何度も言っているが、我々人類は『善一筋で生きる』ことである。
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