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第二十一章
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ー前回までのあらすじー
結衣は文哉の指導のもと、演技中に4回転を取り入れて、練習を開始した。二人の様子を見ていた史花は二人に結婚して欲しいと望むようになっていた。練習を終えた結衣と文哉の二人を誘って六甲オリエンタルホテルで食事をすることになり、六甲オリエンタルホテルへベンツで向かったのであった。
ー前回までのあらすじENDー
史花と結衣が笑いながら話し始めた。「結衣、覚えているかなぁ。パパと3人で、六甲オリエンタルホテルで、食事した時のこと‥‥」
「うん。覚えているよ(笑顔)。」
「その時、パパが言ってたでしょ。六甲オリエンタルホテルは、かつて兵庫県神戸市灘区に存在したホテルだと。」
「‥‥‥ええ。思い出したわ。ママ。」
「ここはねえ、阪神電気鉄道が六甲山開発の一環で設置したホテルで、当時神戸旧居留地で営業していた老舗ホテル「オリエンタルホテル」に営業を委託して、1934年(昭和9年)7月10日に開業したのよ。委託先のオリエンタルホテルは、のちにダイエーに買収されたことを機に、ダイエーグループのホテルとして全国展開したのよね。六甲オリエンタルホテルは開業時の経緯ゆえに、ダイエーとは関係せず開業時の体制のまま営業を続けていたのよ。六甲ガーデンテラス・六甲高山植物園などが近くにあり、さらに宝塚・神戸・有馬などの周辺観光地にも近く便利だったのよ。また六甲山麓に存在し、斜面に迫り出している立地のため客室内から大阪方面から淡路島までの眺望が良く、夜には眼下に広がる美しい夜景を望むことが出来るのよ。また六甲山の名勝である「天狗岩」までは徒歩で5分程度の最寄地に位置していて阪神平野を一望出来たなよ。敷地内の結婚式用の教会は、安藤忠雄設計の風の教会として知られているなのよ。結衣ももう26歳だし、文哉さんと一緒になったらどうなの。」
そう言って史花は結衣の顔を見たのであった。結衣は嬉しそうな顔をしていた。史花は結衣のその嬉しそうな顔を見て確信したのであった。そして『私が結衣と文哉の愛のキューピッドになろう』と史花はこころの中で呟いたのであった。
文哉が運転するベンツが六甲オリエンタルホテルの正面玄関に着いた。ホテルのドアマンの男性がやって来た。「いらっしゃいませ(笑顔)。」
ドアマンは後部席を開けて史花と結衣を下ろした。文哉はベンツを駐車場へ移動させた。史花と結衣は1階の広間の豪華な椅子に座った。文哉を待っているのだ。文哉がやって来た。「お待たせ。」
史花、結衣、文哉は5階のフレンチレストラン”セ•ポン”へ向かった。
1階ロビーのエレベータに乗り5階で降りた。三人はフレンチレストラン”セ•ポン”の店内に入った。
「いらっしゃいませ。住友様。お待ちしておりました。お席の方へご案内いたします、」
支配人の遠藤が予約席へ案内した。
「どうぞ。こちらの席にお座り下さい。」
史花、結衣、文哉は席に座った。
「お飲み物は如何いたしましょうか?」
「食前酒をお願いします。それと赤ワインと白ワインをボトルで持ってきて下さい。予約してます。通り今日は六甲オリエンタルホテル自慢の料理のフルコースをお願いします。オマールエビのソテーと神戸牛のヒレ肉ステーキは最初に持ってきて下さいね。」
史花は支配人の遠藤に伝えた。
「かしこまりました。しばらくお待ち下さい。」
そう言って、支配人の遠藤は、その場を離れた。
史花は思い切って結衣と文哉に結婚の話を持ち出したのであった。
(結衣のイメージ)
『25周年アニバーサリーカップ』応募作品です。
私が小説として執筆したこの作品は『生きること』と『性』についてをテーマにしています。
神さまの教え『生と性』です。
結衣は文哉の指導のもと、演技中に4回転を取り入れて、練習を開始した。二人の様子を見ていた史花は二人に結婚して欲しいと望むようになっていた。練習を終えた結衣と文哉の二人を誘って六甲オリエンタルホテルで食事をすることになり、六甲オリエンタルホテルへベンツで向かったのであった。
ー前回までのあらすじENDー
史花と結衣が笑いながら話し始めた。「結衣、覚えているかなぁ。パパと3人で、六甲オリエンタルホテルで、食事した時のこと‥‥」
「うん。覚えているよ(笑顔)。」
「その時、パパが言ってたでしょ。六甲オリエンタルホテルは、かつて兵庫県神戸市灘区に存在したホテルだと。」
「‥‥‥ええ。思い出したわ。ママ。」
「ここはねえ、阪神電気鉄道が六甲山開発の一環で設置したホテルで、当時神戸旧居留地で営業していた老舗ホテル「オリエンタルホテル」に営業を委託して、1934年(昭和9年)7月10日に開業したのよ。委託先のオリエンタルホテルは、のちにダイエーに買収されたことを機に、ダイエーグループのホテルとして全国展開したのよね。六甲オリエンタルホテルは開業時の経緯ゆえに、ダイエーとは関係せず開業時の体制のまま営業を続けていたのよ。六甲ガーデンテラス・六甲高山植物園などが近くにあり、さらに宝塚・神戸・有馬などの周辺観光地にも近く便利だったのよ。また六甲山麓に存在し、斜面に迫り出している立地のため客室内から大阪方面から淡路島までの眺望が良く、夜には眼下に広がる美しい夜景を望むことが出来るのよ。また六甲山の名勝である「天狗岩」までは徒歩で5分程度の最寄地に位置していて阪神平野を一望出来たなよ。敷地内の結婚式用の教会は、安藤忠雄設計の風の教会として知られているなのよ。結衣ももう26歳だし、文哉さんと一緒になったらどうなの。」
そう言って史花は結衣の顔を見たのであった。結衣は嬉しそうな顔をしていた。史花は結衣のその嬉しそうな顔を見て確信したのであった。そして『私が結衣と文哉の愛のキューピッドになろう』と史花はこころの中で呟いたのであった。
文哉が運転するベンツが六甲オリエンタルホテルの正面玄関に着いた。ホテルのドアマンの男性がやって来た。「いらっしゃいませ(笑顔)。」
ドアマンは後部席を開けて史花と結衣を下ろした。文哉はベンツを駐車場へ移動させた。史花と結衣は1階の広間の豪華な椅子に座った。文哉を待っているのだ。文哉がやって来た。「お待たせ。」
史花、結衣、文哉は5階のフレンチレストラン”セ•ポン”へ向かった。
1階ロビーのエレベータに乗り5階で降りた。三人はフレンチレストラン”セ•ポン”の店内に入った。
「いらっしゃいませ。住友様。お待ちしておりました。お席の方へご案内いたします、」
支配人の遠藤が予約席へ案内した。
「どうぞ。こちらの席にお座り下さい。」
史花、結衣、文哉は席に座った。
「お飲み物は如何いたしましょうか?」
「食前酒をお願いします。それと赤ワインと白ワインをボトルで持ってきて下さい。予約してます。通り今日は六甲オリエンタルホテル自慢の料理のフルコースをお願いします。オマールエビのソテーと神戸牛のヒレ肉ステーキは最初に持ってきて下さいね。」
史花は支配人の遠藤に伝えた。
「かしこまりました。しばらくお待ち下さい。」
そう言って、支配人の遠藤は、その場を離れた。
史花は思い切って結衣と文哉に結婚の話を持ち出したのであった。
(結衣のイメージ)
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