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第一章その2 ~黒鷹、私よ!~ あなたに届けのモウ・アピール編
健全な性少年に脳の手術。おそろしい
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やがて難波達が駆け寄り、誠を助け起こしてくれる。
「鳴っち、大丈夫か? ほんま、ウチああいうヤツ大嫌いや。鳴っちも気にせん方がええで」
整備主任の美濃木も、調子良く難波に同意する。
「そうじゃな、ほんとに酷いやつじゃ」
「い、いえ、やってる事は美濃木さんと同じなんですが……」
「わしはええ、機体への愛がそうさせるんじゃから。さて、デートでもしてくるかのう。体育館に待たせとるんじゃ」
「本当にひどい……」
誠は爺さんの後ろ姿を見送ったが、そこで宮島が誠の肩に手を回した。
「ていうか隊長、最近ちょっと張り詰め過ぎなんだよ。俺たち別に、プロの軍人じゃねえんだぞ。生きるために自衛してるだけなんだから、もっと気楽に、な?」
宮島はそこでどこからか紙袋を取り出す。
「すっかり忘れてたぜ、隊長の元気が出そうなもん買っといたんだよ」
彼が紙袋から取り出したものは、なんと女性の水着写真集だった。今の時代にはとてつもなく貴重な、混乱前に出版された代物である。砂浜を背景にした表紙で、大胆なビキニを着た若い女性が、楽しそうにこちらに微笑んでいる。
「さあさあ、これでも見て元気出しんさいや旦那~。こないだ俺が囲まれた時、お前助けに来てくれただろ? そのお返しだ。苦労して手に入れたんだぜ~」
「いや、仲間だから援護するのは当たり前だろ。それにお前、こういうのは……」
誠は赤い顔で否定するが、宮島は尚もぐいぐい押し付けてくる。
「まあそう言うなって。ちょっと鶉谷司令に似てるだろ?」
「うっ……た、確かに」
言われてみれば、表紙の女性は誠の思い人に似ている。
誠はつい司令の水着姿を想像してしまい、慌てて首を振ってかき消した。
「ほーら、人間素直が一番だぜ。後で見てみろ、な」
宮島はさっさと本を誠の右手に渡し、無理やり指を握らせた。
誠は受け取るべきではないと思ったのだが、なぜか手は拒んでくれない。
……が、そこで物凄い悪寒を感じて振り返ると、カノンが引きつった顔で笑みを浮かべていた。手には刃物を持っている。
「……なーるほど、あんた達3バカは、煩悩の摘出手術が必要みたいね?」
「いやいや副隊長、3バカって、俺は何もしてないだろう!」
香川が抗議しているが、カノンにそんな理屈は通用しない。
一方で難波はこうした事に理解があるのか、面白そうにからかってくる。
「まあまあカノっち、そうは言うても、鳴っちも男の子やからな。うちは健全でええと思うで。なあエロっち」
「エロっちはやめろ! ったく、俺もう行くから」
誠は本を紙袋に戻し、赤い顔でその場を立ち去ろうとしたが、難波のからかいの手は止まない。
「おっ、もしかしてさっそく中身を確かめるんか?」
「違うっ! ここに置いといたらカノンに殺されるから、ロッカーに入れるんだよ。それに戻ったら来いって、鶉谷司令に言われてたし」
その時、片隅のテレビから大きな拍手が響き渡った。
誠達が反射的に振り返ると、丁度太った50代ほどの男が、壇上で議会演説をするところだった。
船団の窮状とは正反対に肥え太るこの男、名を蛭間大器という。誠達の第5船団の代表を務めている人物だ。
カノンは心底うんざりしたように肩を竦める。
「賄賂だらけのくせに、こういう時だけいい顔するのよね。自分だけぶくぶく太って……誰か成敗してくれないかしら」
「俺も大体同意見だけどさ」
誠も素直に同意した。
現在日本は6つの船団政府に分裂しているが、その政治家は選挙では選ばれず、船団に出資している有力企業の長や資産家が、そのまま議会に出席するのだ。
しかしその代表者の中でも、この蛭間は一際異質な存在だった。
彼は元々、冴えない末席の国会議員である。特に目立った功績もなく、大臣経験も皆無。
とにかく影の薄い男だったが、この混乱の開始後に、なぜか瞬く間に船団のトップに上り詰めた。それからは、親族や取り巻きを呼び寄せて船団の利権をすすり、典型的な悪政を行っているのだ。
おかげで金も食料も必要な所に行き渡らず、若者達の士気は低下の一方だ。
誠はやり切れない気持ちでその場を後にした。
格納庫を出て行く誠を見送ると、難波はぽつりと呟いた。
「うーん、確かに最近張り詰め過ぎやな。うちのギャグ100連発の出番やろか」
「……うおっ!?」
急に香川が悲鳴を上げたため、難波は彼の方に振り返った。
香川はキョロキョロして挙動不審。完全に上の空である。
「香川、急にどないしたん?」
難波の視線に気付いた途端、香川はびくっとなって椅子からずり落ちた。
「うわあっ!? な、なんだ、難波か……いや、すまない」
香川は頭に無数の汗を流している。事情はよく分からないが、酷く怯えているようだ。
「ちょい待ち、あんたもおかしいで。何か変なもんでも食べたんかいな」
「しっ、知らん、俺は何も見てないからな!」
香川はそう言ってカサカサと後ずさると、格納庫の隅に引きこもった。興奮して頭皮が活性化したのか、ズボッと音を立てて髪の毛が伸びた。
「お、恐ろしい……本当に恐ろしいわ」
コマの隣を歩きながら、鶴はしつこく呟いていた。
格納庫を出た黒鷹を追い、少し離れて付いて行っているのだが……鶴はチラチラ彼を見ては、ごくりと喉を鳴らしている。
「またろくでもない事考えてるんだろうけど、今度は何さ」
「ろくでもないとは失礼ね」
「よく言うよ、すぐに気を散らしておいて。さっきも車から降りるなり、一目散に銅像に駆け寄ってさ。その間に、人相の悪いのが沢山来ていたよ」
「だって私の像かと思ったのよ……というか、問題はそこじゃないわ」
鶴は口元に手を当て、戸惑いながら言葉を続ける。
「恐るべしは未来の黒鷹よ。けしからんとは思っていたけど、まさか、あそこまで女体に執着するなんて。これじゃ黒鷹じゃないわ…………そう、オソロシイ鷹」
「語呂が悪すぎるだろ。せめてエロ鷹ぐらいにしてあげてよ」
階段を上りながら、コマは思わずツッコミを入れた。
「大体、別にそこまでじゃないよ。ただの写真集だったじゃないか」
「タダほど怖い物はないわ!」
いつも貰える物は貰う主義の鶴は、都合のいい時だけそう抗議する。憤慨し、赤くなった頬に手を当て、それからコマに向き直った。
「でもコマ、私も正直、器量なら負けてないと思うのよ」
「うーん……確かに見た目は負けてないけど、内側から滲み出る魅力がね」
「まあ、違いの分からない狛犬ね!」
鶴はぷりぷり怒ったが、そうこうするうちに、黒鷹はとある部屋の前で立ち止まった。
引き戸の上の白いプレートには、黒字で『司令室』と書かれている……が、それは単に紙を貼り付けただけらしく、紙の下から校長室の文字が透けて見えた。
どうにもやっつけ感が否めないのは、この基地にあまり予算がないからだろう。
黒鷹はノックすると、引き戸を開けて部屋の中へと入って行った。
「私達も遠慮なく入りましょう」
続いて入室しようとする2人だったが、不意に神器のタブレットが虚空から飛び出し、女神からの呼び出し音が鳴り響いた。
「はわわ、ナギっぺだわ。こんな時に、どうしましょう」
「大丈夫、別に今は悪い事してないだろ。一旦外で応答しようよ」
「それもそうね」
2人は真面目な顔を作りつつ、廊下に神器のタブレットを据え付けた。
「鳴っち、大丈夫か? ほんま、ウチああいうヤツ大嫌いや。鳴っちも気にせん方がええで」
整備主任の美濃木も、調子良く難波に同意する。
「そうじゃな、ほんとに酷いやつじゃ」
「い、いえ、やってる事は美濃木さんと同じなんですが……」
「わしはええ、機体への愛がそうさせるんじゃから。さて、デートでもしてくるかのう。体育館に待たせとるんじゃ」
「本当にひどい……」
誠は爺さんの後ろ姿を見送ったが、そこで宮島が誠の肩に手を回した。
「ていうか隊長、最近ちょっと張り詰め過ぎなんだよ。俺たち別に、プロの軍人じゃねえんだぞ。生きるために自衛してるだけなんだから、もっと気楽に、な?」
宮島はそこでどこからか紙袋を取り出す。
「すっかり忘れてたぜ、隊長の元気が出そうなもん買っといたんだよ」
彼が紙袋から取り出したものは、なんと女性の水着写真集だった。今の時代にはとてつもなく貴重な、混乱前に出版された代物である。砂浜を背景にした表紙で、大胆なビキニを着た若い女性が、楽しそうにこちらに微笑んでいる。
「さあさあ、これでも見て元気出しんさいや旦那~。こないだ俺が囲まれた時、お前助けに来てくれただろ? そのお返しだ。苦労して手に入れたんだぜ~」
「いや、仲間だから援護するのは当たり前だろ。それにお前、こういうのは……」
誠は赤い顔で否定するが、宮島は尚もぐいぐい押し付けてくる。
「まあそう言うなって。ちょっと鶉谷司令に似てるだろ?」
「うっ……た、確かに」
言われてみれば、表紙の女性は誠の思い人に似ている。
誠はつい司令の水着姿を想像してしまい、慌てて首を振ってかき消した。
「ほーら、人間素直が一番だぜ。後で見てみろ、な」
宮島はさっさと本を誠の右手に渡し、無理やり指を握らせた。
誠は受け取るべきではないと思ったのだが、なぜか手は拒んでくれない。
……が、そこで物凄い悪寒を感じて振り返ると、カノンが引きつった顔で笑みを浮かべていた。手には刃物を持っている。
「……なーるほど、あんた達3バカは、煩悩の摘出手術が必要みたいね?」
「いやいや副隊長、3バカって、俺は何もしてないだろう!」
香川が抗議しているが、カノンにそんな理屈は通用しない。
一方で難波はこうした事に理解があるのか、面白そうにからかってくる。
「まあまあカノっち、そうは言うても、鳴っちも男の子やからな。うちは健全でええと思うで。なあエロっち」
「エロっちはやめろ! ったく、俺もう行くから」
誠は本を紙袋に戻し、赤い顔でその場を立ち去ろうとしたが、難波のからかいの手は止まない。
「おっ、もしかしてさっそく中身を確かめるんか?」
「違うっ! ここに置いといたらカノンに殺されるから、ロッカーに入れるんだよ。それに戻ったら来いって、鶉谷司令に言われてたし」
その時、片隅のテレビから大きな拍手が響き渡った。
誠達が反射的に振り返ると、丁度太った50代ほどの男が、壇上で議会演説をするところだった。
船団の窮状とは正反対に肥え太るこの男、名を蛭間大器という。誠達の第5船団の代表を務めている人物だ。
カノンは心底うんざりしたように肩を竦める。
「賄賂だらけのくせに、こういう時だけいい顔するのよね。自分だけぶくぶく太って……誰か成敗してくれないかしら」
「俺も大体同意見だけどさ」
誠も素直に同意した。
現在日本は6つの船団政府に分裂しているが、その政治家は選挙では選ばれず、船団に出資している有力企業の長や資産家が、そのまま議会に出席するのだ。
しかしその代表者の中でも、この蛭間は一際異質な存在だった。
彼は元々、冴えない末席の国会議員である。特に目立った功績もなく、大臣経験も皆無。
とにかく影の薄い男だったが、この混乱の開始後に、なぜか瞬く間に船団のトップに上り詰めた。それからは、親族や取り巻きを呼び寄せて船団の利権をすすり、典型的な悪政を行っているのだ。
おかげで金も食料も必要な所に行き渡らず、若者達の士気は低下の一方だ。
誠はやり切れない気持ちでその場を後にした。
格納庫を出て行く誠を見送ると、難波はぽつりと呟いた。
「うーん、確かに最近張り詰め過ぎやな。うちのギャグ100連発の出番やろか」
「……うおっ!?」
急に香川が悲鳴を上げたため、難波は彼の方に振り返った。
香川はキョロキョロして挙動不審。完全に上の空である。
「香川、急にどないしたん?」
難波の視線に気付いた途端、香川はびくっとなって椅子からずり落ちた。
「うわあっ!? な、なんだ、難波か……いや、すまない」
香川は頭に無数の汗を流している。事情はよく分からないが、酷く怯えているようだ。
「ちょい待ち、あんたもおかしいで。何か変なもんでも食べたんかいな」
「しっ、知らん、俺は何も見てないからな!」
香川はそう言ってカサカサと後ずさると、格納庫の隅に引きこもった。興奮して頭皮が活性化したのか、ズボッと音を立てて髪の毛が伸びた。
「お、恐ろしい……本当に恐ろしいわ」
コマの隣を歩きながら、鶴はしつこく呟いていた。
格納庫を出た黒鷹を追い、少し離れて付いて行っているのだが……鶴はチラチラ彼を見ては、ごくりと喉を鳴らしている。
「またろくでもない事考えてるんだろうけど、今度は何さ」
「ろくでもないとは失礼ね」
「よく言うよ、すぐに気を散らしておいて。さっきも車から降りるなり、一目散に銅像に駆け寄ってさ。その間に、人相の悪いのが沢山来ていたよ」
「だって私の像かと思ったのよ……というか、問題はそこじゃないわ」
鶴は口元に手を当て、戸惑いながら言葉を続ける。
「恐るべしは未来の黒鷹よ。けしからんとは思っていたけど、まさか、あそこまで女体に執着するなんて。これじゃ黒鷹じゃないわ…………そう、オソロシイ鷹」
「語呂が悪すぎるだろ。せめてエロ鷹ぐらいにしてあげてよ」
階段を上りながら、コマは思わずツッコミを入れた。
「大体、別にそこまでじゃないよ。ただの写真集だったじゃないか」
「タダほど怖い物はないわ!」
いつも貰える物は貰う主義の鶴は、都合のいい時だけそう抗議する。憤慨し、赤くなった頬に手を当て、それからコマに向き直った。
「でもコマ、私も正直、器量なら負けてないと思うのよ」
「うーん……確かに見た目は負けてないけど、内側から滲み出る魅力がね」
「まあ、違いの分からない狛犬ね!」
鶴はぷりぷり怒ったが、そうこうするうちに、黒鷹はとある部屋の前で立ち止まった。
引き戸の上の白いプレートには、黒字で『司令室』と書かれている……が、それは単に紙を貼り付けただけらしく、紙の下から校長室の文字が透けて見えた。
どうにもやっつけ感が否めないのは、この基地にあまり予算がないからだろう。
黒鷹はノックすると、引き戸を開けて部屋の中へと入って行った。
「私達も遠慮なく入りましょう」
続いて入室しようとする2人だったが、不意に神器のタブレットが虚空から飛び出し、女神からの呼び出し音が鳴り響いた。
「はわわ、ナギっぺだわ。こんな時に、どうしましょう」
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