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第一章その5 ~負けないわ!~ 蠢き出す悪の陰謀編
鳴門地区防衛戦5
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「……な、何さあれ、化け物なの?」
自分達の持ち場で戦いながら、千春は思わず呟いた。
白い獣に乗って戦場を駆け抜け、わけの分からない雷や巨大な火の玉で敵陣を薙ぎ払っていく。
砲撃をも跳ね返す突撃型餓霊を蹴散らす様は、まさに鬼神か何かのようだ。さっきの雷撃は、広域の電磁兵器か何かだろうか?
もちろん敵も対処して陣形を変えるが、白い獣と彼らの部隊は、ある意味悪魔的な先読みの力で、必ず敵の裏をかくのだ。動く度にその逆を突かれれば、いかな強固な敵でも必ず崩れる。
「活躍してるって聞いてたけど、あれじゃ当然だな。信玄公も野戦じゃほとんど無敵だったし、それに匹敵するかもしれん」
「びっくりするよねぇ」
玄太やこころも、口々に感嘆の声を漏らした。
先頭の少女と白い巨獣に目が行きがちだが、付き従う5機の人型重機もかなりの錬度だ。
特にあの鳴瀬とかいう少年の技量はズバ抜けていて、特務隊の不是にも引けを取らないだろう。
「あの鳴瀬っての、やたら腕が立つけど……昔は横須賀にいたらしいじゃん。どうしてこっちに来たのかな」
「元々こっちの出身なんだろ。それと鶉谷っていうレジェンド隊のパイロットが基地司令になったんで、付いて来たとか言ってたな」
玄太はしっかり者であり、武田の忍者・すっぱのように情報収集を重んじるので、こうした事情に詳しいのである。
「そういや横須賀って、不是さんもいたとか言ってたな」
「ああ、それはあたしも聞いた事あるかも」
千春はそこで思い出した。
特務隊のリーダーである不是も、同じ横須賀にいたはずだ。
先日からの嫌がらせを見るに、何か鳴瀬少年と因縁があるのだろうか。
あんな陰湿なやり方は嫌いなので、千春は操作レバーを握り締めた。
「とにかく今はちゃっちゃと片付けるよ。こっちはこっちで面子があるんだから」
「了解」
仲間達も手馴れた動作で射撃し、敵を次々討ち果たしていく。
このまま楽勝ムードになるはずだったが、その時。
今まで問題なく動いていた機体が、突如動きを鈍らせた。画面に各種アラートが表示され、操縦の自由が効かなくなる。
「ちょっと、何よこれ、どうなってるの!?」
千春はコンソールを叩いてあらゆる設定を試した。最終的には、OSの強制シャットダウンでさえも。
だがしかし、機体は1歩前に踏み出した。もう1歩。もう1歩。
撤退する餓霊の後を追って、高速で前へと走り始める。
いくら追撃戦だと言っても、ここまで突出すれば危険だ。
「止められない、どうなってんの!?」
「こっちも駄目だ姉御!」
「こっちも止まらないよお!」
よく見ると、玄太とこころの機体のみならず、味方の車両も突出している。その全てが、この戦いに差し向けられた本部付けの戦力であった。
自分達の持ち場で戦いながら、千春は思わず呟いた。
白い獣に乗って戦場を駆け抜け、わけの分からない雷や巨大な火の玉で敵陣を薙ぎ払っていく。
砲撃をも跳ね返す突撃型餓霊を蹴散らす様は、まさに鬼神か何かのようだ。さっきの雷撃は、広域の電磁兵器か何かだろうか?
もちろん敵も対処して陣形を変えるが、白い獣と彼らの部隊は、ある意味悪魔的な先読みの力で、必ず敵の裏をかくのだ。動く度にその逆を突かれれば、いかな強固な敵でも必ず崩れる。
「活躍してるって聞いてたけど、あれじゃ当然だな。信玄公も野戦じゃほとんど無敵だったし、それに匹敵するかもしれん」
「びっくりするよねぇ」
玄太やこころも、口々に感嘆の声を漏らした。
先頭の少女と白い巨獣に目が行きがちだが、付き従う5機の人型重機もかなりの錬度だ。
特にあの鳴瀬とかいう少年の技量はズバ抜けていて、特務隊の不是にも引けを取らないだろう。
「あの鳴瀬っての、やたら腕が立つけど……昔は横須賀にいたらしいじゃん。どうしてこっちに来たのかな」
「元々こっちの出身なんだろ。それと鶉谷っていうレジェンド隊のパイロットが基地司令になったんで、付いて来たとか言ってたな」
玄太はしっかり者であり、武田の忍者・すっぱのように情報収集を重んじるので、こうした事情に詳しいのである。
「そういや横須賀って、不是さんもいたとか言ってたな」
「ああ、それはあたしも聞いた事あるかも」
千春はそこで思い出した。
特務隊のリーダーである不是も、同じ横須賀にいたはずだ。
先日からの嫌がらせを見るに、何か鳴瀬少年と因縁があるのだろうか。
あんな陰湿なやり方は嫌いなので、千春は操作レバーを握り締めた。
「とにかく今はちゃっちゃと片付けるよ。こっちはこっちで面子があるんだから」
「了解」
仲間達も手馴れた動作で射撃し、敵を次々討ち果たしていく。
このまま楽勝ムードになるはずだったが、その時。
今まで問題なく動いていた機体が、突如動きを鈍らせた。画面に各種アラートが表示され、操縦の自由が効かなくなる。
「ちょっと、何よこれ、どうなってるの!?」
千春はコンソールを叩いてあらゆる設定を試した。最終的には、OSの強制シャットダウンでさえも。
だがしかし、機体は1歩前に踏み出した。もう1歩。もう1歩。
撤退する餓霊の後を追って、高速で前へと走り始める。
いくら追撃戦だと言っても、ここまで突出すれば危険だ。
「止められない、どうなってんの!?」
「こっちも駄目だ姉御!」
「こっちも止まらないよお!」
よく見ると、玄太とこころの機体のみならず、味方の車両も突出している。その全てが、この戦いに差し向けられた本部付けの戦力であった。
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