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高坂修斗復帰編
補習王子①
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【若元梨音目線】
「若元さん、俺と付き合ってください!」
「えっと…………その、ごめんなさい」
修斗が生徒会室に来なくなってから1ヶ月が経っていた。
私は空き教室に呼ばれ、同じクラスの藤本君に告白されていた。
最近、よく話しかけられて話すようになっていたけど、まさか告白されるとは思っていなかった。
こんなことは初めてだったので動揺したけど、なるべく藤本君が傷つかないように断りを入れた。
「そっかぁ…………そうだよなぁ」
「本当にごめんなさい。気持ちは嬉しいんだけど……」
「いやいや気にしないで! ほら、最近高坂とは一緒にいないからチャンスかな~って。付き合ってるわけじゃないんでしょ?」
「う、うん。ただの幼馴染で……」
「じゃあシンプルに俺の魅力が足りなかったわけだ。時間取らせてごめんね!」
そう言って藤本君は足早に空き教室から出ていった。
他の人から見ても、私が最近修斗と仲良くしていないことが分かるんだ。
確かに学校だけじゃなくて休みの日でも修斗とは別行動が多い。
休みの日に修斗はよくどこかに出掛けていた。
どこに行っているのか聞いてみたけど「サッカーだよ」とだけしか教えてもらえなかった。
今の状態の修斗に限って言えばそれは本当にサッカーで出掛けているんだと思うけど…………。
私も空き教室を出てクラスへと戻った。
「ナナ、大丈夫?」
「う、うん。ありがとう絵麻ちゃん、燈ちゃん」
「まぁ、しゃーないんじゃない。高坂、最近付き合い悪くなってたしさ」
戻る途中、廊下で修斗の話をしている三人とすれ違った。
同じクラスの椚田さんに、隣のクラスの仲哀さんと金成さんだった。
落ち込んでいる仲哀さんを二人が慰めているような状況だった。
(少し前に修斗がよく話していた人達だけど……どうしたんだろう)
その答えは放課後の教室、どこからか情報を仕入れてきた冬華が教えてくれた。
「高坂、6組の仲哀さんに告白されたらしいわよ」
「えっ!?」
「振られたみたいだけどね」
そっか…………だからあの時落ち込んでて……。
じゃあ……私と修斗は同じタイミングで別の人から告白されてたんだ。
修斗はなんて言って断ったんだろう。
「実は……私も今日告白されて……」
「そうなの!? 相手は!?」
「さすがに悪いから名前はちょっと出せないんだけど……」
「じゃあ高坂じゃないのね」
「なんで修斗が出てくるの」
「なんでって……。それで返事は?」
「断ったよ」
「まぁ…………そうよね。そもそも梨音は可愛いんだから本来はそれぐらいモテてもおかしくないのよ」
「そんなことないよ。だって人生で初めて告白されたんだよ?」
「高坂がいたからされてなかったに決まってるじゃない」
「?」
修斗?
なんで修斗が関係してるの?
「そんな不思議な表情されても……。中学の頃も高坂とずっと一緒にいたんでしょ?」
「うん。でも修斗はあの頃からサッカー一筋って感じだったよ?」
「それでも周りから見ればそういうのは分かるの、誰が誰のこと好きだとか。この前までだってそうよ。高坂と梨音が幼馴染だってことはみんな知ってたから一定の距離を保ってたけど、その二人が付き合ってもないし仲違いしてるって分かったら、そりゃみんな距離詰めるわよ」
そういう……ものなのかな。
私はそういうことをあまり気にして見ないから、他の人が誰かのことを気にしているかどうかまでは分からない。
でもそれが修斗のことだとしたら、確かに私も気付くかもしれない。
気になる人のことは自然と目で追ってしまっているから分かる、って話よね。
「でも私、別に修斗と仲違いしてるわけじゃ……」
「他の人はどう見るかしらね。たぶんだけど、今日みたいなことは今後も起きると思うわよ。今の高坂が誰かとくっつくとは思えないけど」
冬華の言葉はいつも私を焦らせる。
的を射ているだけに、反論もできないんだ。
「ふ、冬華はどうなのよ。誰か気になってる人とかいないの?」
「私? 私は別に───」
「ういーっす! 補習が終わった俺参上! 何やってんの美女二人で」
教室のドアが開いたと思ったら佐川君が飛び込んできた。
「だ、誰が美女よ!」
「褒めてんのに怒られてんの解せぬ。若元なんて言われ慣れてんのか否定しないぜ」
「言われ慣れてはないけど……」
「梨音は事実だからいいの」
「八幡だって事実なのによ」
「な、なによバカじゃないの」
「そうだ! これから帰りにマック寄ろうぜ!」
「ええ~補習終わりの人なんかと?」
「補習終わり関係ねぇだろ!」
「まったく、しょうがないわね」
なんか…………改めてさっきの話を踏まえて二人を見てるとなんか…………もしかして……?
「冬華」
「な、なに?」
「二人で行ってきていいよ」
「え? なんで?」
「私、帰ってお店手伝わないとだから」
「そ、そう。分かった」
「じゃ~またな若元!」
「うん」
そう言って私は先に教室を出て行った。
全然気付かなかったけどもしかして冬華って佐川君のこと…………。
ええ~いつからなんだろ!
「若元さん、俺と付き合ってください!」
「えっと…………その、ごめんなさい」
修斗が生徒会室に来なくなってから1ヶ月が経っていた。
私は空き教室に呼ばれ、同じクラスの藤本君に告白されていた。
最近、よく話しかけられて話すようになっていたけど、まさか告白されるとは思っていなかった。
こんなことは初めてだったので動揺したけど、なるべく藤本君が傷つかないように断りを入れた。
「そっかぁ…………そうだよなぁ」
「本当にごめんなさい。気持ちは嬉しいんだけど……」
「いやいや気にしないで! ほら、最近高坂とは一緒にいないからチャンスかな~って。付き合ってるわけじゃないんでしょ?」
「う、うん。ただの幼馴染で……」
「じゃあシンプルに俺の魅力が足りなかったわけだ。時間取らせてごめんね!」
そう言って藤本君は足早に空き教室から出ていった。
他の人から見ても、私が最近修斗と仲良くしていないことが分かるんだ。
確かに学校だけじゃなくて休みの日でも修斗とは別行動が多い。
休みの日に修斗はよくどこかに出掛けていた。
どこに行っているのか聞いてみたけど「サッカーだよ」とだけしか教えてもらえなかった。
今の状態の修斗に限って言えばそれは本当にサッカーで出掛けているんだと思うけど…………。
私も空き教室を出てクラスへと戻った。
「ナナ、大丈夫?」
「う、うん。ありがとう絵麻ちゃん、燈ちゃん」
「まぁ、しゃーないんじゃない。高坂、最近付き合い悪くなってたしさ」
戻る途中、廊下で修斗の話をしている三人とすれ違った。
同じクラスの椚田さんに、隣のクラスの仲哀さんと金成さんだった。
落ち込んでいる仲哀さんを二人が慰めているような状況だった。
(少し前に修斗がよく話していた人達だけど……どうしたんだろう)
その答えは放課後の教室、どこからか情報を仕入れてきた冬華が教えてくれた。
「高坂、6組の仲哀さんに告白されたらしいわよ」
「えっ!?」
「振られたみたいだけどね」
そっか…………だからあの時落ち込んでて……。
じゃあ……私と修斗は同じタイミングで別の人から告白されてたんだ。
修斗はなんて言って断ったんだろう。
「実は……私も今日告白されて……」
「そうなの!? 相手は!?」
「さすがに悪いから名前はちょっと出せないんだけど……」
「じゃあ高坂じゃないのね」
「なんで修斗が出てくるの」
「なんでって……。それで返事は?」
「断ったよ」
「まぁ…………そうよね。そもそも梨音は可愛いんだから本来はそれぐらいモテてもおかしくないのよ」
「そんなことないよ。だって人生で初めて告白されたんだよ?」
「高坂がいたからされてなかったに決まってるじゃない」
「?」
修斗?
なんで修斗が関係してるの?
「そんな不思議な表情されても……。中学の頃も高坂とずっと一緒にいたんでしょ?」
「うん。でも修斗はあの頃からサッカー一筋って感じだったよ?」
「それでも周りから見ればそういうのは分かるの、誰が誰のこと好きだとか。この前までだってそうよ。高坂と梨音が幼馴染だってことはみんな知ってたから一定の距離を保ってたけど、その二人が付き合ってもないし仲違いしてるって分かったら、そりゃみんな距離詰めるわよ」
そういう……ものなのかな。
私はそういうことをあまり気にして見ないから、他の人が誰かのことを気にしているかどうかまでは分からない。
でもそれが修斗のことだとしたら、確かに私も気付くかもしれない。
気になる人のことは自然と目で追ってしまっているから分かる、って話よね。
「でも私、別に修斗と仲違いしてるわけじゃ……」
「他の人はどう見るかしらね。たぶんだけど、今日みたいなことは今後も起きると思うわよ。今の高坂が誰かとくっつくとは思えないけど」
冬華の言葉はいつも私を焦らせる。
的を射ているだけに、反論もできないんだ。
「ふ、冬華はどうなのよ。誰か気になってる人とかいないの?」
「私? 私は別に───」
「ういーっす! 補習が終わった俺参上! 何やってんの美女二人で」
教室のドアが開いたと思ったら佐川君が飛び込んできた。
「だ、誰が美女よ!」
「褒めてんのに怒られてんの解せぬ。若元なんて言われ慣れてんのか否定しないぜ」
「言われ慣れてはないけど……」
「梨音は事実だからいいの」
「八幡だって事実なのによ」
「な、なによバカじゃないの」
「そうだ! これから帰りにマック寄ろうぜ!」
「ええ~補習終わりの人なんかと?」
「補習終わり関係ねぇだろ!」
「まったく、しょうがないわね」
なんか…………改めてさっきの話を踏まえて二人を見てるとなんか…………もしかして……?
「冬華」
「な、なに?」
「二人で行ってきていいよ」
「え? なんで?」
「私、帰ってお店手伝わないとだから」
「そ、そう。分かった」
「じゃ~またな若元!」
「うん」
そう言って私は先に教室を出て行った。
全然気付かなかったけどもしかして冬華って佐川君のこと…………。
ええ~いつからなんだろ!
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