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生徒会勧誘編
プロローグ
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中学2年の夏、私は友人に連れられてUー15のクラブユース大会の決勝戦を見に来ていた。
なんでも知り合いが試合に出ているのだとか。
サッカーをやっている私にとっても同年代の男の子の試合を見るのは嫌いではない。
私達よりもスピード感があって、試合展開も早い。
参考になる部分は多かった。
知り合いだと言っている人はFC山梨フーリンというチームのFWをやっている人らしい。
あまりクラブチームには詳しくないので聞いた事はなかったけど、相手の東京Vは知っていた。
J1でも上位に位置するクラブチームだ。
「キイちゃん、ここで見よう」
友人と一緒に席についた。
もちろん席はFC山梨フーリンのサポーター側。
本来は山梨側を応援するのが当たり前のはずなのに、試合が始まってからの私は一人の選手に目を奪われた。
両チームの中でも一際目立つ一人の選手。
その選手が日本代表に選ばれていて、同世代の中でも突出したプレーヤーであると、私は後に知ることになった──────。
───────────────
『Uー15クラブユース夏の大会決勝戦、東京V対FC山梨フーリンの一戦。実況は私、磯山が勤めさせていただきます。まず、注目すべきは東京V。
選手層の厚さから毎試合スタメンを変更しながらも危なげなく勝ち進み、2年連続で決勝の舞台へと勝ち上がってきました。中でもUー15日本代表に選出されている選手が五人もいるのが強みでしょう。
抜群のライン調整とロングフィードを得意とするCBの台徳丸、華麗な個人技から敵陣を切り裂く左WBの神上、50m走を6秒切る快速の右WBの荒井、圧倒的なフィジカルを誇りポストプレーを得意とするCFの城ヶ崎。
そしてなんと言っても東京Vの心臓とも呼ばれているチームの中心、独創性のあるプレーと両足を高いクオリティで発揮することができるトップ下の高坂修斗。
利き足という概念を無くした彼の努力は、恐らく小さい頃から意識して練習していなければ身に付かないものでしょう。
これまで7ゴール11アシストしている彼の活躍がこの試合でも期待されます。続いてFC山梨フーリン──────』
城ヶ崎が1点決め、FC山梨もPKから1点取り返し、試合は終盤。
同点のまま迎えた後半20分、敵のボールをインターセプトした東京Vは中央で構えていた修斗にボールを渡し、修斗は寄せてきたDFを反転しつつかわした。
さらに他のDFが詰めてきていたため、修斗は右サイドへノールックのスルーパス。
途中出場した荒井が快速を見せ縦へとボールを運ぶが、DFが寄せてきていたためクロスはあげられなかった。
荒井が後ろに一度切り返すと修斗が寄ってきていたのが見えたため一度戻す。
それを修斗がワンタッチで逆サイドへと展開した。
フリーで受けた神上が中へと斜めに切り込むようにしてドリブルをし、左ペナルティエリアに入ったところでシュートすると見せかけ敵を一枚かわし、さらに中へ切り込んだ。
しかしDFが既に戻っていたため、再び寄ってきていた修斗へとマイナスへ戻す方向でリターン。
ワンタッチ左足でゴール右前へ絶妙クロス。
構えていた城ヶ崎が頭で叩き込んだ。
東京V、勝ち越し。
1点ビハインドになったことからFC山梨は前のめりになるが、後半ロスタイムに再び東京Vがカウンター。
前線に残っていた修斗にクリアボールが渡り、ワンタッチで右へスルーパス。
再び荒井が駆け抜け、前線へとボールを持ち運んだ。
DF1枚、荒井と修斗の2対1。
右からペナルティエリアへ切り込んだところでマイナス気味にいた修斗へパス。
右足のダイレクトで打つと見せかけて、自分の股を通す形で左にボールを流しキックフェイントでDFをかわした。
キーパーが飛び出してくるも、左足のチップキックでボールはキーパーの頭上を越えてゴールネットを揺らした。
試合終了のホイッスルが鳴り響き、結果は3ー1で東京Vの勝利。
二連覇を飾ったのだった。
──────────────────
「───ということで残りの庶務と広報のうち、庶務は高坂修斗にしようと思う! もしくは他に推薦したい人なんかはいるかい?」
「…………高坂修斗?」
「なんだいキイ。もしかして知り合いだったりするのかい?」
「…………知り合いじゃない」
「そっか。とりあえず選挙までの残り2週間、それまでに選挙準備と引き継ぎ関係を終わらせよう。みんな、ファイトだ!」
生徒会長の掛け声が生徒会室に響いた。
相変わらず元気な人だ。
中学の頃から変わらないけど、このリーダーシップはみんなに求められている必要なものだと私は思う。
(高坂修斗…………本当にあの……?)
【両足利き】高坂修斗。
大怪我をしたっていう話を聞いてから噂を聞かなかったけど……どうしてこんな高校にいるんだろう。
なんでも知り合いが試合に出ているのだとか。
サッカーをやっている私にとっても同年代の男の子の試合を見るのは嫌いではない。
私達よりもスピード感があって、試合展開も早い。
参考になる部分は多かった。
知り合いだと言っている人はFC山梨フーリンというチームのFWをやっている人らしい。
あまりクラブチームには詳しくないので聞いた事はなかったけど、相手の東京Vは知っていた。
J1でも上位に位置するクラブチームだ。
「キイちゃん、ここで見よう」
友人と一緒に席についた。
もちろん席はFC山梨フーリンのサポーター側。
本来は山梨側を応援するのが当たり前のはずなのに、試合が始まってからの私は一人の選手に目を奪われた。
両チームの中でも一際目立つ一人の選手。
その選手が日本代表に選ばれていて、同世代の中でも突出したプレーヤーであると、私は後に知ることになった──────。
───────────────
『Uー15クラブユース夏の大会決勝戦、東京V対FC山梨フーリンの一戦。実況は私、磯山が勤めさせていただきます。まず、注目すべきは東京V。
選手層の厚さから毎試合スタメンを変更しながらも危なげなく勝ち進み、2年連続で決勝の舞台へと勝ち上がってきました。中でもUー15日本代表に選出されている選手が五人もいるのが強みでしょう。
抜群のライン調整とロングフィードを得意とするCBの台徳丸、華麗な個人技から敵陣を切り裂く左WBの神上、50m走を6秒切る快速の右WBの荒井、圧倒的なフィジカルを誇りポストプレーを得意とするCFの城ヶ崎。
そしてなんと言っても東京Vの心臓とも呼ばれているチームの中心、独創性のあるプレーと両足を高いクオリティで発揮することができるトップ下の高坂修斗。
利き足という概念を無くした彼の努力は、恐らく小さい頃から意識して練習していなければ身に付かないものでしょう。
これまで7ゴール11アシストしている彼の活躍がこの試合でも期待されます。続いてFC山梨フーリン──────』
城ヶ崎が1点決め、FC山梨もPKから1点取り返し、試合は終盤。
同点のまま迎えた後半20分、敵のボールをインターセプトした東京Vは中央で構えていた修斗にボールを渡し、修斗は寄せてきたDFを反転しつつかわした。
さらに他のDFが詰めてきていたため、修斗は右サイドへノールックのスルーパス。
途中出場した荒井が快速を見せ縦へとボールを運ぶが、DFが寄せてきていたためクロスはあげられなかった。
荒井が後ろに一度切り返すと修斗が寄ってきていたのが見えたため一度戻す。
それを修斗がワンタッチで逆サイドへと展開した。
フリーで受けた神上が中へと斜めに切り込むようにしてドリブルをし、左ペナルティエリアに入ったところでシュートすると見せかけ敵を一枚かわし、さらに中へ切り込んだ。
しかしDFが既に戻っていたため、再び寄ってきていた修斗へとマイナスへ戻す方向でリターン。
ワンタッチ左足でゴール右前へ絶妙クロス。
構えていた城ヶ崎が頭で叩き込んだ。
東京V、勝ち越し。
1点ビハインドになったことからFC山梨は前のめりになるが、後半ロスタイムに再び東京Vがカウンター。
前線に残っていた修斗にクリアボールが渡り、ワンタッチで右へスルーパス。
再び荒井が駆け抜け、前線へとボールを持ち運んだ。
DF1枚、荒井と修斗の2対1。
右からペナルティエリアへ切り込んだところでマイナス気味にいた修斗へパス。
右足のダイレクトで打つと見せかけて、自分の股を通す形で左にボールを流しキックフェイントでDFをかわした。
キーパーが飛び出してくるも、左足のチップキックでボールはキーパーの頭上を越えてゴールネットを揺らした。
試合終了のホイッスルが鳴り響き、結果は3ー1で東京Vの勝利。
二連覇を飾ったのだった。
──────────────────
「───ということで残りの庶務と広報のうち、庶務は高坂修斗にしようと思う! もしくは他に推薦したい人なんかはいるかい?」
「…………高坂修斗?」
「なんだいキイ。もしかして知り合いだったりするのかい?」
「…………知り合いじゃない」
「そっか。とりあえず選挙までの残り2週間、それまでに選挙準備と引き継ぎ関係を終わらせよう。みんな、ファイトだ!」
生徒会長の掛け声が生徒会室に響いた。
相変わらず元気な人だ。
中学の頃から変わらないけど、このリーダーシップはみんなに求められている必要なものだと私は思う。
(高坂修斗…………本当にあの……?)
【両足利き】高坂修斗。
大怪我をしたっていう話を聞いてから噂を聞かなかったけど……どうしてこんな高校にいるんだろう。
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