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二度と君を
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「ヨ、アン様……っ、」
シュメルヒの肌を熱がちりちりと炙る。幻想だと思った。この場所には熱源になる火など無いのだから。しかし肌は痛みを感じるほどで、産毛は総毛立っている。目に目えぬ熱さと、びりびりとした風圧……ヨアンの放つアルファの威圧だ。
(まだ若いヨアン様が、これほど強い威圧をお持ちだなんて……ッ)
アルファという生き物が、オメガとも、そしてそのどちらにも属さない者とも隔たっているという、漠然とした感覚があった。オメガはアルファを虜にする香気を放つとされるが、それは発情期の間だけ、限定された誘蛾灯のようにおぼろな動物的本能だと思っていた。
アルファを誘因すること、そして番になれる性であること——シュメルヒにはそのどちらも欠けている。ほとんどのオメガはそのことに誇りを抱いているように思えたが、今なら彼らの気持ちが分かる気がした。
強い生き物に選ばれることは本能的な愉悦なのだ、と。
「僕の妃はシュメルヒだけだ。それを今さらっ、イレニアに帰すなんて納得できるものか!」
ヨアンの呼気が乱れ、顔が歪み、怒鳴る度にずしんと空気が重くなり、地鳴りがした。
ざわめきが広間を駆け巡ったが、さすがに場数を踏んだ貴族達はその場に残り逃げ出す者はいない。しかしどよめきはなおも居座り、シュメルヒは両腕を抱え込んだ。立っているのがやっとだ。ヨアンの怒りが威圧を引き起こしているというのなら、先ほど、イルミナの発言によって放たれたそれよりはるかに強い。
司祭が怒鳴った。
「殿下、御静まりをっ。それに、これは我らのみならず、貴族達の賛同も得てのこと! なにより、妃殿下は四年の後イレニアに帰国する前提で嫁がれた仮妃に過ぎないではないですかっ!」
司祭の声はいヨアンの威圧に負けじと大きかった。だが大きさなどより、発言そのものがシュメルヒの胸を抉った。正確には、司祭の言葉に傷ついた己自身が、恥ずかしくて居たたまれなかった。
(彼は間違っていない。私は仮妃だ……ナーシャの代わりに過ぎない。ヨアン様だってご存じのこと)
ヨアンは怒りを露わにしたが、それは癇癪とは別の場所からくる純粋な抵抗だった。
「妃があの場にいなければ僕は死んでいたし、それがお前たちの望んだ結果だというならそれでいい。だけど違うというなら……王権をもってして僕の意志は尊重されるべきだ。僕は」
ヨアンがシュメルヒを振り返った。シュメルヒの手を取る。咄嗟に引こうとしたシュメルヒを逃がさず、強く握って引き寄せた。今ではもう、当たり前に触れるようになったヨアンの掌の感触。
「シュメルヒを僕の妃として、この先も離すつもりはない! イレニアには二度と返すものか!」
「ヨアン様!」
「殿下! それはどういう意味か分かっておいでか!」
シュメルヒの声と司祭の声が重なった。威圧によるものでないどよめきが広がった。
『殿下は血迷われたのか? イレニアとの約束はどうなる、ナーシャ皇女との婚姻を反故にするのか?』
『それより、<毒持ち>の正妃などどの国の歴史でもありえんぞ、世継ぎはどうするのだ』
『側室を? だけどイレニアとの約束を反故にして皇女様の顔に泥を塗るなんてとんでもないわ』
貴族達の囁き合いは、そのままシュメルヒの胸の内の代弁だった。
「ヨアン様、取り消してください、一体何を考えているのですか!」
ヨアンの手を振りほどきながら語気を強めると、ヨアンは傷ついた表情を浮かべた。その顔を見て、シュメルヒは硬直してしまった。
「ヨアン様……」
(何故そんな顔、私は……ヨアン様を傷付けた……?)
「取り消さない」
「ヨアン様!」
「妃がどう言おうが、取り消す気はない! 二度と君をイレニアに渡さないッ、婚約者だった奴にも、誰にも、……絶対に渡すものかッ」
ぐしゃっと心臓を握り込まれたような感覚がして、シュメルヒは衣服の上から掻きむしった。激高したヨアンがハッと我に返り、慌てて駆け寄りシュメルヒの身体を支えた。
「妃……? どうしたんだ、ねえ、苦しいのか? おい、誰かすぐ医者をッ」
ヨアンの方が泣きそうだった。
「ごめん、また僕のせいだ……苦しませて、ごめん」
司祭相手に啖呵を切るヨアンも、泣きそうな顔でシュメルヒを支えるヨアンも同一人物……。頭の中が混乱してくる。
「ヨアン様、すぐに発言の撤回を……」
ヨアンが無言でいやいやと首を振った。
「ヨアン様、どうかお願いですから」
貴族達がいる前で、次期国王が国同士の約束を反故にするなんて許されない。ヨアンの立場が危うくなる。
(私がここにいない方が、ヨアン様にとっては良いのかもしれない……)
あることに気付いた。
(ここでオスロから追放されたら、私は助かるということか)
未来が変わった。前世では『オスロで』処刑されたのだ。ヨアンの仮妃だったから。
——では、ヨアン様の傍から離れたら?
(生き永らえれる)
——イレニアに送り返されるのは、願ったり叶ったりではないか。
この先も人生が続いていくのなら、一時の屈辱なんて何の汚点にもならない。
——そうだ。続いていくんだ。これから先……ヨアン様のいない人生が……。
奥歯を噛みしめた。
ヨアンが膝をつき、シュメルヒの片手を両手で縋るように掴んだ。
「嫌だ、帰らないでくれ、ここにいて。謝る……謝るから。悪いところを全部直すし、もう絶対妃を傷付けないし、優しくする。誰よりも大事にするから、僕の傍にいてほしい」
「悪い所なんて、そんな、ヨアン様」
(……いやだ、ヨアン様をこの渦中に一人残していきたくない)
たとえ命が助かる保証が目の前にぶら下がっていたとしても。この機を逃したら地獄に落ちることになろうとも……ヨアンがそれを望むのなら、それでもいいと……。
(ああ、どうしてそんなことを考えるまでに、ヨアン様に思い入れてしまったのだろう……)
まだ子供と言っていいくらいの年齢の彼に、どうして——。
シュメルヒの常に無表情と称された顔には苦渋が浮かび、ままならない状況に唇がわなないた。
その時、聞いたことのない声が沈黙の広間に響き渡った。
「失礼。殿下、妃殿下。発言をお許しくださいませ」
その人物は、こげ茶の髪と短い口髭を生やした、伊達男といった風貌の男だった。上流貴族らしい気品と、年相応の落ち着きの隙間に、過ぎ去った若かりし頃の優男の色が見え隠れし、飄々とした雰囲気を纏っている。
彼はヨアンとシュメルヒの返答を待たずに歩み寄ると話し出した。男の無礼を咎める余裕が今の二人にないことを知っているかのようだった。
「グラス卿」
呟きはヨアンのものだった。束の間、シュメルヒの頭も現実に引き戻される。
(グラス……では彼が、リーデラ夫人の夫か)
遊び人だったが、今は妻に一途だと評判の彼だ。対面するのはこれが初めてである。
「グラス卿。どうされた……」
司祭がやや警戒を滲ませて言うと、グラス卿は人好きのする笑みを口許に浮かべた。
「いえね、私の愛する妻が妃殿下とは懇意にしていまして。ここはひとつ、妃殿下の口から私の株をあげていただこうかと思った次第で」
にこやかに言うと、シュメルヒに向かって片目を瞑ってみせた。
この場を満たす淀んだ空気を全く意に介さない様子にぽかんとしていると、ヨアンも同じ顔をしていた。
グラス卿はヨアンの胡乱な視線も、司祭の警戒も気にしないと言うように、
「儀式の禁を破ったかどうかはともかく、妃殿下の追放はイレニアとの関係を崩しかねません。せっかく同盟国として何年も上手くやってきた大国との友好関係を、『こんな事』で崩すなんて勿体ない。そうは思われませんか?」
「こんな事、ですとっ? 些末ごとのようにおっしゃられては困りますぞ、グラス卿。オスロにとって水の精霊の加護を得られるかどうかが、いかに……」
「しかし、国王陛下も精霊の加護を受けたかどうか、我々は誰一人としてこの目で確かめていない」
「……なッ、なんという、不敬な。陛下は精霊の加護を受けておられますとも!」
「それは、あなた方神殿の側の意見でしょう? 我々は……正確には神殿と関わりない貴族たち誰一人として、精霊のお姿がどのようなものなのかさえ、教えていただいてもいないのですよ? 儀式だっていつも締め出されているから実態を目にしたこともない……最早、形骸化しているといっていい。それより、目に見える外交の要であるイレニアの妃を、存在も定かでない精霊だの儀式だので難癖付けて失う方がはるかに損失ではありませんか?」
グラス卿の言葉は、遠回しにシュメルヒを外交の道具だと言っているも同然だ。だが今はそれより、グラス卿の言葉が司祭に与えた影響が大きかった。司祭はブルブルと唇を戦慄かせた。
「オスロの上級貴族であるあなたがそのような……なんと嘆かわしいっ」
グラス卿はひょいと肩を竦めた。
「では、試してご覧になってみれば良いのでは?」
「……なんですと」
グラス卿は手でシュメルヒの方を指し示した。
「簡単です。仰るように、私もオスロの古い貴族の家柄ですのでね。オスロ王家の古いしきたりにも、他の家より多少は通じています。ヨアン殿下と……それからシュメルヒ様が本当に精霊の怒りを買ったのか。それとも、精霊はお二人を祝福くださるのか。『血の水盤』に精霊を召喚し、直接問えば良いではありませんか!」
シュメルヒの肌を熱がちりちりと炙る。幻想だと思った。この場所には熱源になる火など無いのだから。しかし肌は痛みを感じるほどで、産毛は総毛立っている。目に目えぬ熱さと、びりびりとした風圧……ヨアンの放つアルファの威圧だ。
(まだ若いヨアン様が、これほど強い威圧をお持ちだなんて……ッ)
アルファという生き物が、オメガとも、そしてそのどちらにも属さない者とも隔たっているという、漠然とした感覚があった。オメガはアルファを虜にする香気を放つとされるが、それは発情期の間だけ、限定された誘蛾灯のようにおぼろな動物的本能だと思っていた。
アルファを誘因すること、そして番になれる性であること——シュメルヒにはそのどちらも欠けている。ほとんどのオメガはそのことに誇りを抱いているように思えたが、今なら彼らの気持ちが分かる気がした。
強い生き物に選ばれることは本能的な愉悦なのだ、と。
「僕の妃はシュメルヒだけだ。それを今さらっ、イレニアに帰すなんて納得できるものか!」
ヨアンの呼気が乱れ、顔が歪み、怒鳴る度にずしんと空気が重くなり、地鳴りがした。
ざわめきが広間を駆け巡ったが、さすがに場数を踏んだ貴族達はその場に残り逃げ出す者はいない。しかしどよめきはなおも居座り、シュメルヒは両腕を抱え込んだ。立っているのがやっとだ。ヨアンの怒りが威圧を引き起こしているというのなら、先ほど、イルミナの発言によって放たれたそれよりはるかに強い。
司祭が怒鳴った。
「殿下、御静まりをっ。それに、これは我らのみならず、貴族達の賛同も得てのこと! なにより、妃殿下は四年の後イレニアに帰国する前提で嫁がれた仮妃に過ぎないではないですかっ!」
司祭の声はいヨアンの威圧に負けじと大きかった。だが大きさなどより、発言そのものがシュメルヒの胸を抉った。正確には、司祭の言葉に傷ついた己自身が、恥ずかしくて居たたまれなかった。
(彼は間違っていない。私は仮妃だ……ナーシャの代わりに過ぎない。ヨアン様だってご存じのこと)
ヨアンは怒りを露わにしたが、それは癇癪とは別の場所からくる純粋な抵抗だった。
「妃があの場にいなければ僕は死んでいたし、それがお前たちの望んだ結果だというならそれでいい。だけど違うというなら……王権をもってして僕の意志は尊重されるべきだ。僕は」
ヨアンがシュメルヒを振り返った。シュメルヒの手を取る。咄嗟に引こうとしたシュメルヒを逃がさず、強く握って引き寄せた。今ではもう、当たり前に触れるようになったヨアンの掌の感触。
「シュメルヒを僕の妃として、この先も離すつもりはない! イレニアには二度と返すものか!」
「ヨアン様!」
「殿下! それはどういう意味か分かっておいでか!」
シュメルヒの声と司祭の声が重なった。威圧によるものでないどよめきが広がった。
『殿下は血迷われたのか? イレニアとの約束はどうなる、ナーシャ皇女との婚姻を反故にするのか?』
『それより、<毒持ち>の正妃などどの国の歴史でもありえんぞ、世継ぎはどうするのだ』
『側室を? だけどイレニアとの約束を反故にして皇女様の顔に泥を塗るなんてとんでもないわ』
貴族達の囁き合いは、そのままシュメルヒの胸の内の代弁だった。
「ヨアン様、取り消してください、一体何を考えているのですか!」
ヨアンの手を振りほどきながら語気を強めると、ヨアンは傷ついた表情を浮かべた。その顔を見て、シュメルヒは硬直してしまった。
「ヨアン様……」
(何故そんな顔、私は……ヨアン様を傷付けた……?)
「取り消さない」
「ヨアン様!」
「妃がどう言おうが、取り消す気はない! 二度と君をイレニアに渡さないッ、婚約者だった奴にも、誰にも、……絶対に渡すものかッ」
ぐしゃっと心臓を握り込まれたような感覚がして、シュメルヒは衣服の上から掻きむしった。激高したヨアンがハッと我に返り、慌てて駆け寄りシュメルヒの身体を支えた。
「妃……? どうしたんだ、ねえ、苦しいのか? おい、誰かすぐ医者をッ」
ヨアンの方が泣きそうだった。
「ごめん、また僕のせいだ……苦しませて、ごめん」
司祭相手に啖呵を切るヨアンも、泣きそうな顔でシュメルヒを支えるヨアンも同一人物……。頭の中が混乱してくる。
「ヨアン様、すぐに発言の撤回を……」
ヨアンが無言でいやいやと首を振った。
「ヨアン様、どうかお願いですから」
貴族達がいる前で、次期国王が国同士の約束を反故にするなんて許されない。ヨアンの立場が危うくなる。
(私がここにいない方が、ヨアン様にとっては良いのかもしれない……)
あることに気付いた。
(ここでオスロから追放されたら、私は助かるということか)
未来が変わった。前世では『オスロで』処刑されたのだ。ヨアンの仮妃だったから。
——では、ヨアン様の傍から離れたら?
(生き永らえれる)
——イレニアに送り返されるのは、願ったり叶ったりではないか。
この先も人生が続いていくのなら、一時の屈辱なんて何の汚点にもならない。
——そうだ。続いていくんだ。これから先……ヨアン様のいない人生が……。
奥歯を噛みしめた。
ヨアンが膝をつき、シュメルヒの片手を両手で縋るように掴んだ。
「嫌だ、帰らないでくれ、ここにいて。謝る……謝るから。悪いところを全部直すし、もう絶対妃を傷付けないし、優しくする。誰よりも大事にするから、僕の傍にいてほしい」
「悪い所なんて、そんな、ヨアン様」
(……いやだ、ヨアン様をこの渦中に一人残していきたくない)
たとえ命が助かる保証が目の前にぶら下がっていたとしても。この機を逃したら地獄に落ちることになろうとも……ヨアンがそれを望むのなら、それでもいいと……。
(ああ、どうしてそんなことを考えるまでに、ヨアン様に思い入れてしまったのだろう……)
まだ子供と言っていいくらいの年齢の彼に、どうして——。
シュメルヒの常に無表情と称された顔には苦渋が浮かび、ままならない状況に唇がわなないた。
その時、聞いたことのない声が沈黙の広間に響き渡った。
「失礼。殿下、妃殿下。発言をお許しくださいませ」
その人物は、こげ茶の髪と短い口髭を生やした、伊達男といった風貌の男だった。上流貴族らしい気品と、年相応の落ち着きの隙間に、過ぎ去った若かりし頃の優男の色が見え隠れし、飄々とした雰囲気を纏っている。
彼はヨアンとシュメルヒの返答を待たずに歩み寄ると話し出した。男の無礼を咎める余裕が今の二人にないことを知っているかのようだった。
「グラス卿」
呟きはヨアンのものだった。束の間、シュメルヒの頭も現実に引き戻される。
(グラス……では彼が、リーデラ夫人の夫か)
遊び人だったが、今は妻に一途だと評判の彼だ。対面するのはこれが初めてである。
「グラス卿。どうされた……」
司祭がやや警戒を滲ませて言うと、グラス卿は人好きのする笑みを口許に浮かべた。
「いえね、私の愛する妻が妃殿下とは懇意にしていまして。ここはひとつ、妃殿下の口から私の株をあげていただこうかと思った次第で」
にこやかに言うと、シュメルヒに向かって片目を瞑ってみせた。
この場を満たす淀んだ空気を全く意に介さない様子にぽかんとしていると、ヨアンも同じ顔をしていた。
グラス卿はヨアンの胡乱な視線も、司祭の警戒も気にしないと言うように、
「儀式の禁を破ったかどうかはともかく、妃殿下の追放はイレニアとの関係を崩しかねません。せっかく同盟国として何年も上手くやってきた大国との友好関係を、『こんな事』で崩すなんて勿体ない。そうは思われませんか?」
「こんな事、ですとっ? 些末ごとのようにおっしゃられては困りますぞ、グラス卿。オスロにとって水の精霊の加護を得られるかどうかが、いかに……」
「しかし、国王陛下も精霊の加護を受けたかどうか、我々は誰一人としてこの目で確かめていない」
「……なッ、なんという、不敬な。陛下は精霊の加護を受けておられますとも!」
「それは、あなた方神殿の側の意見でしょう? 我々は……正確には神殿と関わりない貴族たち誰一人として、精霊のお姿がどのようなものなのかさえ、教えていただいてもいないのですよ? 儀式だっていつも締め出されているから実態を目にしたこともない……最早、形骸化しているといっていい。それより、目に見える外交の要であるイレニアの妃を、存在も定かでない精霊だの儀式だので難癖付けて失う方がはるかに損失ではありませんか?」
グラス卿の言葉は、遠回しにシュメルヒを外交の道具だと言っているも同然だ。だが今はそれより、グラス卿の言葉が司祭に与えた影響が大きかった。司祭はブルブルと唇を戦慄かせた。
「オスロの上級貴族であるあなたがそのような……なんと嘆かわしいっ」
グラス卿はひょいと肩を竦めた。
「では、試してご覧になってみれば良いのでは?」
「……なんですと」
グラス卿は手でシュメルヒの方を指し示した。
「簡単です。仰るように、私もオスロの古い貴族の家柄ですのでね。オスロ王家の古いしきたりにも、他の家より多少は通じています。ヨアン殿下と……それからシュメルヒ様が本当に精霊の怒りを買ったのか。それとも、精霊はお二人を祝福くださるのか。『血の水盤』に精霊を召喚し、直接問えば良いではありませんか!」
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