死に戻り毒妃の、二度目の仮婚 【オメガバース】

飛鳥えん

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毒の温室、母と妹

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「それでねー、兄さま、ナーシャがミリアに後ろから近づいたの。そっとよ。それでワッって大きな声を出したらね」
「そうか。淑女が大声を出したら駄目だぞ、ナーシャ」
本のページに目を落としたまま、素っ気なく妹に返事をする。

幼いナーシャは、くるくるした金色の巻き毛を肩の上で跳ねさせながら、シュメルヒが座っている寝椅子に飛び乗ってきた。

さすがに本を閉じて、妹を睨む。
「……ナーシャ、降りなさい」
「やだ、兄さまといっしょ!」
「一緒にいるのは構わない。でも近くに寄り過ぎたら、母上がまた動揺してしまうからやめなさい」
「どうようって何?」
「……お前を心配するって意味だよ」

正確には、シュメルヒの毒気に当たって大切な娘に何かあっては大変だと、気が気ではないということだ。

今日この温室に来ているのだって、きっとナーシャは皇妃母親に言っていないに違いない。

世話役の乳母や侍女のミリアをさっきみたいに脅かして、その隙に抜け出して来たのだろう。
でなければ兄妹とはいえ、<毒持ち>の自分達がこんなに近く一緒にいるのを周りが許すはずがない。

仕方なく、ナーシャと離れるために長椅子から立って、鬱蒼と葉を茂らす植物たちの奥へと通路を進んでいった。

ここは王宮庭内の片隅に建てられた温室だ。こじんまりした室内にはいくつかの花壇があり、オスロに自生するものだけでなく、大陸からコツコツ取り寄せた外国産の植物も植えられている。
特に温暖な土地から取り寄せた植物は、こうして気温を管理してやらねばならないため、普段は雇われの庭師が管理してくれていた。

が、奥にある一角だけは、滅多に人が立ち入らない。

そこは鍵のかけられた部屋になっており、育てられているのは毒草ばかりだった。
鍵を持っているのはシュメルヒと、勤めが長い信頼おける庭師だけだ。

『<毒持ち>のシュメルヒ皇子が、自身の温室で毒草を育てておいでのようだ。なんと気味が悪い……』

そんな風に王宮で陰口を囁かれているのは知っていたが、シュメルヒは何度も何度も足を運んでは、ここで植物の世話をしたり、乾燥させた粉末を器具を使って調合したり、時には品種改良の真似事をすることさえあった。

ある<目的>のためにこの温室を使う許可を貰ってから、ゆうに3年以上、ここで<実験>をしている。王宮の部屋では誰かに見られる心配があるので、<実験>をする時は必ず一人で温室に来て、鍵をかけた奥の毒草部屋を使うことにしていた。

器具なども温室の床下の棚にしまって、誰にも見つからないよう、こっそり使うようにしている。
ただ毒草を育てるのと、それを用いて調合をするのとでは、意味がまるで違ってくるからだ。

外聞は悪いけれど、理由はちゃんとある。
他人に言えないだけで、シュメルヒにとっては大事な目的のためだった。

今日はナーシャがまとわりついているので、奥の毒草部屋には行かずに、他の植物や花を図鑑と見比べたり、手で触れたりして歩いた。
黒い絹の手袋を外してから、すべすべした葉っぱの手触りや、ごつごつした幹の固さを確かめるように撫でていく。
目視だけでは、似ている植物は判別しづらい。
薬草だと思ったらよく見ると毒草なんてこともある。もちろん、その逆もしかりだ。

とくにイレニアで見かけない植物は<いざという時>に判別できるように、日々目で見て、じかに触れて見間違わないように訓練していた。

そうして図鑑と実際の植物を照らしながら歩いていくと、温室の端に着いた。
「兄さま、待って」
「ナーシャ、ばたばたと走るのもやめなさい。また行儀作法マナーの先生に叱られるぞ」

マナーの先生。ナーシャはこの言葉が嫌いなので、途端にムッと反応した。
唇を尖らせて、兄より濃い空色の目でじっと見上げてくる。

「なんでナーシャだけこんなに、げん、げんか……」
「厳格?」
「厳格にいろいろ練習しないといけないの?メリダや他の子たちはみんな自由にしてるのに」
「それは、お前が将来お隣の国のお妃さまになるからだよ」

だから、乳姉妹のメリダや、同じ年頃の従妹たちより厳しくマナーを叩き込まれ、高い品格を求められるのだ。

前世でシュメルヒがそうだったように。

「やだ、お嫁に行きたくない。ずっと兄さまと母様とここにいる」
皇女と言っても、まだ11歳の子供だ。我儘も言いたいし、まだまだ母に甘えたい年頃だろう。
地団太を踏む妹の小さな頭を撫でてやりたくなり、あわてて拳を握り込んだ。
妹に苦笑してみせる。
「安心しろ、ナーシャ。今すぐにそうなるわけじゃない。お前がもっと大人の淑女になってからの話だよ。それまでは……たぶん、兄様が」

「ナーシャ様っ!こちらにいらしたのですねっ、ティラ様、いらっしゃいましたわ!」

言いかけた言葉を遮って、甲高い女の声が響いた。
記憶の中にある声……王妃付き侍女頭がとげとげしい空気をまとって温室の入り口に立っていた。

侍女頭はすぐにシュメルヒにも気付いて、目つきを鋭くした。

「シュメルヒ殿下、まあっ、なんてことでしょう! ご一緒にいらっしゃるなんて、それに手袋をしていらっしゃらないなんて!」

シュメルヒは無言で仕舞っていた絹の手袋を嵌めなおした。
忘れていた。これは自分の落ち度だ。
外してはならないと言いつけられていたのに、よりによってナーシャがいる前で約束を破ってしまった。

「ナーシャ。本当なの?」
楚々とした声が耳に届くと同時に、シュメルヒは戸口から視線を逸らして頭を下げた。
「……あなただったの。ナーシャには近付きすぎないよう、言っておいたはずですよ」

侍女頭のようなきつい口調ではない。
むしろ途方に暮れたような弱弱しい声音だった。

視線を上げた先にいたのは若草色のドレスをまとった美しい女性。ナーシャやシュメルヒと同じ金色の髪、明るい空色の瞳をしたオスロ皇国の王妃、ティラだった。

肌寒い日だからか、肩から厚手のショールを羽織り腕をさすっている。

「申し訳ありません、母上」
「……気を付けて頂戴。もし万が一のことがあったらと、心配なのです。母の心配をお前も分かってくれますね」
「はい、母上」
ティラは悩まし気に頷いた。
「お母さま、ナーシャが自分で来たのよ!お兄様は悪くないわ」
母と兄を交互に見ていたナーシャが母の膝に縋って言った。
ティラはそんな娘の顔を撫でると、宥めるように言った。

「ナーシャ、午後はダンスの先生がいらっしゃるから、お部屋に戻りなさい。未来のオスロの王妃たる者が、王宮の敷地とはいえ一人で出歩くものではありませんよ」
答えになっていない答えに、ナーシャがふくれ面をする。その頬っぺたを優しく摘まむと、打って変わって、こわばった表情でシュメルヒを見た。

「あなたもガシム教授の講義があるのでしたね」
「はい。私も後から戻ります」
その言葉にホッとした気配が伝わってきた。
たとえ短い時間でも、一緒に居並んで王宮に戻るという選択をティラが望まないのは知っていた。
「そう。ではね……さあいらっしゃい、ナーシャ」
「まだ兄さまといたぁい」

公の場面ではしっかりした態度のナーシャだが、母と兄の前ではこうして甘えた態度を見せる。

それは1回目の人生では知り得ないことだった。
何故ならシュメルヒの方が、ナーシャを避けていたからだ。
自分と違って母親の愛情を独占する妹が、妬ましくて、憎んでさえいた。

21歳の心を持つ今では、ナーシャが守るべき小さな妹で、これからのイレニアの未来を背負った大事な存在なのだと、ちゃんと理解している。
何より、前世でもナーシャだけは、最初から自分を慕って小さな足で後を追いかけてきてくれた。
それを鬱陶しく思って避けていたのはシュメルヒの方だ。
ナーシャはただ、純粋に兄を慕っていてくれていたのに。

オスロで情勢が怪しくなった時も、真っ先に心配して、何通も手紙をも送ってくれたのはナーシャだった。
結局、一度も返事を出すことはできなかったが……。

「お兄様もやることがおありなのだから、邪魔してはいけませんよ」
「そうでございますよ、姫様。あまり困らせると、殿下に嫌われてしまいますよ」

侍女の言葉に、ナーシャの幼い瞳がきゅっと強張る。
その瞬間、シュメルヒは思わず遠ざかっていく背に向かって大きな声を出していた。

「ナーシャ!」
普段から大人しく陰気な皇子の声に、ビクッと大人たちは歩みを止め、ナーシャも驚いて兄を振り返った。
「私はお前を嫌ったことはないし、これからもない!でももう勝手に出歩いて母上を困らせるんじゃないぞ!」
ナーシャはぱっと顔を明るくし、ぶんぶんと大きく手を振った。
ティラたちが慌てた様子でナーシャの手を引いて遠ざかっていく。

妹は腕を引っ張られながらも、嬉しそうに何度も振り返っては小さな手を振っている。
「またくるねー、兄さま」
懲りずにそう叫んで連行されていく妹を見送りながら、ふっと小さく笑った。

成長すれば、ナーシャも他の大人と同じように、きっと<毒持ち>の兄を避けるようになるだろう。
それでも良いと思った。
たとえ将来嫌悪されたとしても、今だけは、自分には兄と慕ってくれる可愛い妹がいる。

1回目の人生で気付けなかった温かい想いに気付けてよかった。
小さな背中を見送りながら、改めてそう思った。


気まずい親子の邂逅のあと、シュメルヒは寝椅子の上に寝そべって脱力した。
連日の<仮妃教育>のせいで、一日の中で自由になる時間は限られていた。

温室に居られる時間もごくわずかになった。

昨年の暮れ、父であるイレニア国王が、正式にシュメルヒとオスロの第一皇子との仮の婚姻を内示した。
まだ正式に国内で発表はないが、国王の口からもたらされたそれは決定事項だ。
時期も内容も、前世と同じだった。

王位継承権がないとはいえ、シュメルヒには多くの課題が課せられることになった。
主にオスロでの生活や格式に関するものだったが、それらは前世で一度経験済みだった。
が、不審がられても困るので、適当に初見の振りをして、真面目に課題に取り組んでいる。

温室は、そうした合間の息抜きだと周囲から思われているようだった。

昔はジュールとの時間が憩いだったが、今は専ら、ここへきて一人で植物と触れ合ったり、毒の<実験>をしている方が気が楽だった。

――いつの間にか温室の外は霧雨が降り出していた。

(母上とナーシャは濡れずに戻れたかな)
寒くなったので、小さな煙突暖炉に火を起こした。
(そういえば、オスロは年中温暖だから、暖炉はほとんど使わなかったな……)

手をこすり合わせると、吐く息が白かった。

「……たぶん、兄さまがお前の代わりにオスロに嫁ぐことになるから」
言いかけた言葉を声にしてみると、いよいよ現実味を帯びてくるようだった。

(私なら間違っても、オスロの皇帝との間に子ができるようなことは無いからな)

実際……1度目の人生では、夫であるヨアンとの間に子はおろか、ろくな親交もなかった。
お互い他人行儀で、夫婦とは名ばかり。
ヨアンの叔母のイルミナだけが、何かと気にかけてくれた。
彼女との優しいひと時だけが寂しさを慰めてくれていたのだ。

イルミナのことを思うと、気分が落ち込んだ。
穏やかで優しい彼女に、きっと自分は母親の影を知らず重ねていたのだ。
あんな風に、母に優しく労わってもらえたらと……甘えていた。

姿は子供だが、中身が多少大人になった今なら分かる。
母もきっと、<毒持ち>の皇子を産んだことに王妃として責任を感じていたのだろう。
だからこそ健康なオメガとして生まれたナーシャをシュメルヒから遠ざけたいのは、当然と言えば当然だ。

そう思うと、ティラへの燻ぶった気持ちはいつしか春雪のように淡く溶けていった。
仮妃とはいえ、王妃の立場を一時でも経験した者として、ティラの立場も責任も共感できた。
こればっかりは、誰が悪いと責めることはできないのだ。
強いて言うなら、こんな体質を持って生まれた己が悪いが、それも今更嘆いたって仕方ないだろう。

(私にできることは限られている。これは神が与えてくれた好機チャンスでもあるはずだ)

どう活かすかは自分次第。

1回目の人生をなぞって、オスロの国民に毒妃と謗られ処刑され、祖国に汚名を残すか。
1回目の人生から学んで、仮妃として責務を全うし祖国に恩恵をもたらすか。
ここから先の人生は、二つに一つだ。

「ナーシャのためにも、責務を全うしなくては」
声に出すと、言葉には決意が宿った気がした。

それは結果的に、懇意にしてくれたイルミナやその家族たちを革命から守ることにも繋がるはずだ。

自分の何が発端となり、民衆の怒りを買って憎まれてしまったのか。
……誰が敵で、味方なのか。

今の自分なら、きっと同じ轍を踏まずに、もっと上手くやれるはずだ。

そう、上手く。
上手く人生を生きて処刑を免れたら、その先は……。

そこまで考えて、シュメルヒは腕を持ち上げて目を覆った。

かつては、その先に希望があった。責務を全うしたら、祖国に帰って、自分の家族を持つことが夢だった。
けれどもう、夢は叶わないことを自分は知っている。

(ジュール……)

脳裏をかすめたのは、幼馴染で婚約者だった青年の顔。
溌剌とした笑顔と裏表のない言葉。<毒持ち>の自分に分け隔てなく接してくれた。
一度考え始めると、彼との思い出が溢れでて止まらなくなってしまう。

その奔流から逃れるように、思考を振り払った。
彼とはここ数か月、顔を合わせていないが、できればこのままオスロに嫁ぐまで顔を見なくて済めばいいのにと思った。

これからはナーシャと祖国のことを第一に考えるよりほかに、自分に生きる意義はない。
そのためにも、妹の夫になるヨアン殿下を支えることに集中したい。

子供心にも一途に恋い慕った相手のことは、いっそ早く忘れてしまいたかった。

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