死に戻り毒妃の、二度目の仮婚 【オメガバース】

飛鳥えん

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ヨアンの病【冒頭キリアス視点】

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キリアスがヨアンの元を訪れたのは、シュメルヒとヨアンが形式上の『仲直り』をしてから4日後のことだった。
本来、ラッカス宰相の年長の秘書官が担っていた仕事を『諸事情』により急遽キリアスが引き継ぐことになり、その対応に追われていたのだが、つい先ほど、ラッカス宰相から、近日中に<水の祈り>を神殿で執り行うことが決まったと通達があった。

おそらく、今度の<祈り>はヨアンが担うことになるだろう、とも。

それで、一足先に知らせを持ってヨアンの部屋を訪れたのだ。

(さて、今日は授業をちゃんと受けてりゃいいが……まあ、無理だろうな)

どうせいつものように仮病を使って勉強を放りだしているに違いない。

ヨアンは、頭痛がすると言っては授業を中断する。それもかなり頻繁に、だ。

―耳鳴りがする。
―眩暈がする。
—頭が割れるように痛い。

終いには『光が眩しくて体中が痛い』などと意味の分からないことを言い出して泣き出す始末だ。
これでは、何人もの高名な家庭教師達が匙を投げたくなるのも無理はない。

幼少から必死に勉強して頭一つ抜けることでしか身を守る術がなかったキリアスからしてみれば、ヨアンのそれは恵まれた人間の甘え以外の何物でもない。
身体中が痛い痛いと呻くヨアンを見ていると、「かわいそう」よりも先に、はらわたが煮えくりかえる心地がする。

今はまだ目こぼししてやるが、ヨアンの怠惰はいずれは教育係のキリアスの評価も下げるだろう。
いずれどうにかせねばと思っていたのだが……。

先日の<初夜の儀式>でも、また発作を起こして騒がれたらしい。が、医者が駆け付ける前にシュメルヒが治療にあたったと報告を受けていた。
噂では、ヨアンの発作が起きる前に、シュメルヒは隣室に治療に必要な物を用意させていたとか。

―まるで何が起こるか分かっていたかのようじゃないか。
(あの時と同じだ)
大聖堂での、シュメルヒの咄嗟の動き。白刃の前に飛び出した我が身を顧みない行動。
しかし今思えば、自分を傷付けさせることで、賊を確実に<毒>で「仕留めた」と言えなくもない。

(仮妃の立場を利用して、ヨアンに取り入るつもりなのか……? だがそのために命を危険に晒すのは捨て身すぎる)

シュメルヒの意図が読めない。なぜ会って間もないヨアンのためにそこまでできる? 幼い妹姫のためか?

警戒は必要だと、キリアスの勘が告げている。あの仮妃は……どうも何か引っかかる。


キリアスが部屋に入ると、ヨアンは案の定、授業の時間に関わらず寝台に突っ伏して身体を丸めていた。
真昼だというのに、カーテンは閉ざされている。日の光が眩しくて目の奥に突き刺さるなどと言われても、虚言としか思えなくて当然だ。陽光を浴びるのが健康に良いことは農民の子供だって知っているというのに。

ヨアンの癇癪を嫌ってか、アンヌ以外の侍女たちは部屋を出て行ったようだ。部屋はひっそりとしている。

「殿下」
キリアスが呼びかけると、のそりと顔を上げる。いつも以上に顔色が悪い。
最早口癖になっている「頭が痛い」という台詞をぶつぶつ繰り返しながら、ぐったりとまた突っ伏してしまった。

―痛い。
―痛い。
いっそ自分に呪いをかけるように、ヨアンは同じ言葉を繰り返す。

何がそんなに「痛い」のか、キリアスには皆目わからない。
医者が言うには、<悪い気の病>だそうだ。
日によって調子が良い時もあるが、それも数時間だけだったり、一日中今のように伏したりと波があった。
医者は成長するにつれて治るだろうと言っていたが、要は、暗に仮病だと診断を下したようなものだった。
病名などはなから無いから、<悪い気の病>と、それらしい名前で呼んでいるだけだった。

「殿下、薬湯をお持ちしましょうか?」
「……いらない。不味くて吐く」
事実、何度か吐かれたことがあるので、キリアスは無理には勧めなかった。
こうまでくると、本当に仮病なのかと疑いたくなる時もある。が、お抱えの医者が皆口を揃えてそう言うのだから、そうなのだろう。

「なんの用? 家庭教師なら帰ったぞ。どうせまた父上たちに告げ口するんだろう。僕が嘘を吐いて勉強を怠けてるって!」

事実でしょう、とは喉元まで出かかったが堪えた。
ギャアギャア癇癪を起こされでもしたら溜まったもんじゃない。

「今回は大目に見ますが、次にやったらまた侍医たちが<治療>を提言しますよ。……それはお嫌でしょう?」
ヨアンが顔を歪めた。
「あんなの意味ないって言ってるだろ! なんで誰も僕の言うことを信じてくれないんだよっ、」
憎しみと苛立ちがない交ぜになったまま、ヨアンが枕を力任せに引き裂く。
中に詰まった羽毛がぶわっと宙に舞った。
「お前もっ、教師もっ、ヤブ医者どもも皆死んじまえっ!」

いつの間にか部屋の隅に控えていたアンヌが、おろおろとヨアンの背中を摩ってやる。
キリアスはため息を吐いた。毎度のことながらうんざりする。

ヨアンの癇癪を矯正するために、古い民間療法を何回も試しているが、見る限り効果がないようだ。

水の精霊のご加護を得るために、地下からくみ上げた冷水にカラ山脈の氷雪から切り出した氷を浮かべ、その中に身体を浸す。ヨアンの昂った神経を鎮め澄み切った水で浄化するのだと侍医たちは言っていたが、キリアスは半信半疑だった。むしろ、これを見る限り悪化している気がする。ヨアンは治療の度に嫌がって抵抗し、数人の侍従と侍医がかりで風呂桶に張った氷水に沈められているが、さすがのキリアスも、あの光景は見ていて気分の良いものではない。
が、キリアスアの身分では、王宮内の決定に異論を唱える権限は持ち合わせていなかった。

「ヨアン様……どうか落ち着いてくださいませ」
アンヌが必死に宥めようとしてるが、ヨアンはハァハァと息を荒げ、頭を抱えるようにしてぐったりと寝台に突っ伏してしまった。
「薬湯をお持ちしますから」

アンヌが薬の用意のため退出すると、キリアスは近寄って話を切り出した。
どうせ調子のよい日に当たるか来てみないと分からない。話せる時に話してしまおう。
「殿下、<水の祈り>が神殿で執り行われることになりました。ついては、殿下に国王陛下の快癒を祈ってお籠りをしていただくことが正式に議会で決まったそうです」
ヨアンがのろのろと顔を上げた。
「父上の……」
「ええ。しっかりとお役目を果たしたら、きっと陛下も王妃様もお喜びになりますよ」
「……」
ヨアンの暗い目にほんの少しだけ輝きが戻った。
「殿下にしかできないお役目です。水の精霊の加護を最も受けているのは王家の人間ですから」
畳みかけるように、言葉を重ねる。
「お籠りは辛いかもしれませんが、まさか異論はございませんね?」


「反対でございます」
きっぱりと、シュメルヒは反論を口にした。目の前にはキリアス、ヨアン、そしてイルミナが座っている。
普段は無口な妃殿下が絶対に譲らないという態度で拒否を口にしたことで、3人とも呆気に取られていた。
「ええと、失礼……聞き間違いでしょうか、妃殿下。今、なんと?」
シュメルヒはまっすぐにキリアスを見返した。
思わぬ視線の強さに、キリアスがたじろぐほどだった。
「ですから、反対ですと申し上げました。ヨアン様の今の体力では、お籠りに堪えられるとは思いません」
キリアスとイルミナに挟まれるようにして座っていたヨアンが、カッと頬を赤くした。
仮病だと、さんざん陰口を言われてきたせいで、ヨアンはこの手の話題が当てつけにしか聞こえない。
「どういう意味だ、お前に僕の何がわかるんだよ、勝手なこと言うな」
「ヨアン、シュメルヒ様は貴方を心配してくださってるのよ。ね? そうなのでしょう?」
イルミナのとりなしに、シュメルヒは慌てて頷いた。また、ヨアンの気持ちを蔑ろにしてしまうところだった。

「言葉が足らず申し訳ございません。私が言いたかったのは……、お籠りは一度始まると、十日間ほぼ絶食を強いられます。わずかな食料と、水分は地下水路に流れる湧き水だけ。しかも昼夜を問わず陽の光も月明かりも差さない神殿の地下宮で、時間の感覚もないままひたすら祈りを捧げる……本来、高位の修行者に課せられるものなはず。いくら国王陛下の快癒のためといえ、ヨアン様がその役を担うのは負担が大きすぎます」
シュメルヒはぐるりと3人の顔を見回した。
「実際、最後に皇族がお籠りをしたのは二百年も前のことです。過去には精神に異常をきたし、法律で皇族のお籠りを禁止した時代もあったとか……違いましょうか?」
キリアスが目を細めた。
「我が国の古いしきたりをよくご存じで……驚きました」
「……」
知っていた。
前世でも、ヨアンはしきたりに倣ってお籠り……<水の祈り>に臨んだが、病気で体力を消耗していたせいもあり、お籠りが明けた時は祈りの間に倒れて意識を無くしていた。
祈りの間には、ひとつ祈りを唱和するごとに祭壇に水晶を削った丸い石を等間隔に置いていく決まりだ。
十日間かけて、祈りがすべて完遂したら祭壇には千個の水晶石が並ぶことになる。
神官が祭壇を確認すると、並べられた石は230個。半分にも満たなかった。
神官は見たまま、ヨアンが<失敗>したことを王宮の皆の前で報告した。

(あんなもの……ただの迷信だ。陛下が亡くなったのはご病気のためで、もう長くないことは誰が見ても明らかだったのに、ヨアン様が失敗したせいだと言って、責任を擦り付けて……!)

あの時のヨアンが、どれほど苦しく、辛い思いをしていたのか……。
(どうして私は、それを他人事のようにただ眺めているだけだったのだろう)

今にして思えば、シュメルヒは責任を擦り付けた周囲の人間たちと何も変わらない。仮とはいえ、妃だったのに。ヨアンに寄り添って、ヨアンを責める声から盾になるのが、シュメルヒの役目だったのに。

そう思いながらヨアンを見ると、ヨアンは苛立ちのこもった目で見返してきた。

「ヨアン様、私は……」
「父上と母上から仰せつかった大事な役目なんだぞ。ちょっと聞きかじったくらいで、何も知らない癖に勝手なこと言うな。僕が役目を果たせないっていうのか?」
「いえ、違います、ヨアン様のせいではなく、今はお身体が」
キリアスが得心したように軽く手を上げた。
「ああ、妃殿下の心配の理由が分かりましたよ。殿下のこのところの<不調>について、ですね。あれは侍医が言うには<悪い気の病>で、しかるべき療法を継続すれば、お籠りまでには治せると」
「しかるべき療法とは」
シュメルヒはすぅ、と表情を消した。
3人が息を呑む。シュメルヒの遠慮がちな態度から忘れがちだったが、そのかんばせは本来人間離れした美貌であり、冷たい視線は氷のようだった。
「殿下を無理やり氷水に浸けるなどという、くだらない真似のことですか」
シュメルヒははっきりと告げた。
「病人にあんな真似をして快方に向かうはずありません。体力を消耗させ症状を悪化させるだけです。速やかに治療をやめるよう皇太子妃の立場から進言いたします」
「は、……いえ、そもそも、妃殿下は仮妃で」
呆気に取られていたキリアスが思わず零した言葉を、慌てて飲み込む。

仮妃。そうだ、その通りだ。シュメルヒはナーシャではない。でもそんなことは関係ない。きっとナーシャだって、事実を知ったら夫のために最善を尽くそうとしたはずだ。前世でヨアンの隣にいたのが、最初からナーシャなら、どんなに良かったことか。

「シュメルヒ様……ヨアンのように<悪い気の病>に罹った人には、古くからあの療法をしていたのは本当なのよ。傍目にはまるで酷いことをしているように見えるかもしれないけれど。でも、みんなヨアンのためを思ってのことよ?」
ヨアンの肩に手を置くイルミナの顔に嘘はない。本心から甥を想っているのだと伝わってくる。
「イルミナ様……、そもそも、ヨアン様はご病気なのです」
「ええ、だからさっきからそう言っていてよ。<悪い気の病>が」
「違います」
イルミナとキリアスが怪訝な顔をした。ヨアンだけが、食い入るようにシュメルヒを見つめている。その目をまっすぐに見て、シュメルヒは続けた。
「医者が言うような精神情弱でも、ましてや詐病などでは断じてありません。音を聞いたり目で見たり、感覚が著しく鋭く過敏になっている状態で、我慢して過ごされているため身体が疲れたり傷んだりしてしまうのです。れっきとした病気で、ヨアン様は何も嘘を吐いていないのです」
一息に言いきると、やっと胸の奥のつかえが取れた気がした。
「私の呼んだ文献では、<過敏病>という言葉が使われていました。……オスロにはない病名ですが」
前世では確信がなかった。今世では、様々な医学書や文献を漁って、古今東西、ヨアンと似た症例がないか調べ尽した。
その延長線上に、シュメルヒは温室で毒草の研究を始めたのだ。

全ては、ヨアンの症状を少しでも緩和することが目的だった。

「仮にそれが真実なら、ヨアンは重篤な病気だというの? それは……皇位継承に影響があるほどの?」
イルミナがどこか遠くへ視線を向けるように押し出した言葉に、キリアスがハッと反応した。
「ルオフェ夫人! そんな、軽率に口に出して良いことではっ、それにこう申してはなんですが、妃殿下の憶測にすぎませんよ」
今度はイルミナがハッとする番だった。
「ええ、そうね。シュメルヒ様、疑うわけではないのだけど、貴方は医者ではないわ。とても博識なのだと思うし、ヨアンのことを慮ってくれてるのも分かります。でもね、水の精霊の加護を受けた王家として、<水の祈り>を任されるのは重い責務よ。同時に、ヨアンが精霊の加護を受けていると知らしめるためでもある。神殿から指名を受けた以上、断ることはできないわ。そして完遂のためにも、治療は続けないと」
ヨアンが何か言いたげにシュメルヒを見た。かちり、と視線が噛み合う。シュメルヒは目を逸らさなかった。ヨアンの目はどこか縋るような切実さが籠っていたのだ。

「でしたら、せめて……私の国から持ち込んだ薬を、ヨアン様に飲んでいただけないでしょうか」
イルミナが首を傾げた。
「イレニアのお薬? つまり、オスロにはない……独自の調合ということなのね?」
「はい」
キリアスが眉間を揉んで立ち上がった。
「ちょっと待ってください、話が急すぎます。今まで多様な生薬を配合して殿下に差し上げて来ましたが効果がなかったんだ。いくらイレニアが医術に進歩しているといえ、そんな都合の良い妙薬があるとは思えない……その薬の原料はなんなんです?」
「それは……言えません」
「は? 言えない?」
キリアスは信じられないものを見る目でシュメルヒを凝視している。

言えない。原材料の<アコ二ツム>は、そのままで摂取したら致死性の猛毒だ。そんなもの、いくら何百回と自分の身体で実験したと言っても、信じてもらえるわけがない。
そもそもあの薬……もとい毒の効用は、この時代ではまだどの文献にも載っていないのだから……。

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