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僕の妃は
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息を切らして走る。水を吸った衣服が鉛のように重く、ドンドンと背後から響く振動が、「あれ」がまだ追いかけてくることを教えた。
「開かないっ……どうしてっ」
床に誂えられた出入り口。いつもは少し力を込めて肩で押せば上に開く。だが、びくともしない。何か重い物で塞がれているようだ。シュメルヒとヨアンの二人がかりで押しても同じだった。
はあはあ、と肩で息をしながら下を見る。這い上ってくる影と息遣い。もしあれが追いついてきたら、その時はどうしたらいい。
あの牙を防ぐものが何もない……いや、あるかもしれない。
「今考えてるとことを実行したら、僕は絶対に許さないし、一生君を恨む」
ヨアンがシュメルヒの肩を掴んで睨みつけた。
「……ヨアン様は心が読めるのですか」
「こんな時にふざけるなよ」
ふざけてはいない。真面目に、今最善の策はこれしかないと思っている。
「……さっきの短剣、私にお貸しください」
「僕の話聞いてたか?」
「ここで二人とも死んでも良いというのですか」
ヨアンは苛立ちを込めて「そうじゃないけどっ」と怒鳴り返した。
同じ言語を話しているとは思えないほど、言いたいことが伝わらない。シュメルヒの表情は落ち着いていて、ヨアンの怒りに当惑しているのも苛々した。まるで自分だけが子供じみた我儘で突っかかっているみたいだ。
「自分の毒であいつを何とかする気だろう!当たり前みたいに命を捨てようとされるのは嫌なんだよ、分かるだろ、それくらい!」
シュメルヒはヨアンを見返した。息がかかるほど間近で見るヨアンの瞳は深い森のようで、吸い込まれそうだった。綺麗だ、と見惚れながら、深く考えずに言葉を返した。
「ヨアン様が死んでしまったら、ナーシャとの婚姻はどうなるのですか?」
ヨアンは、ひゅっと息を吸い込み、絶句した。シュメルヒは緑の目の奥で瞳孔が収縮する様に夢中になって、ヨアンの表情に気付かず続けた。
(どちらかが死んでしまうなら、ヨアン様には生きていてほしい)
二度目の人生をやり直すためにここまで来たことなど、すっぽり頭から抜け落ちてしまう。
「妃にとって、僕は何なんだ」
「ナーシャはヨアン様にふさわしい妃になります。この先もお二人は仲睦まじく、幸せに暮らせるのです。……どうしてそんな顔をなさるのですか?」
(安心してほしいのに、ヨアン様はどうして痛みをこらえるような顔をなさるのだろう……なにが足りないのだろう)
「……もういい、黙って」
「ヨアン様、聞いてください。私は、ただ、ヨアン様が」
(……大事なだけだ。ナーシャと同じくらい、……そんな人は今までなかったのに、ヨアン様のことが、大事で、だから)
「貴方にふさわしい人間と幸せになってほしいだけなのに、なぜ分かってくださらないのですか」
「幸せ……?」
「そうです。ヨアン様に幸せに……そのためには生きてナーシャと」
「お前……馬鹿だろッ!……いいか良く聞けよ、この、この大馬鹿……馬鹿妃!」
耳元で怒鳴られた。がんがんと、耳鳴りを起こしそうなほどの怒号が、シュメルヒの脳を揺らした。
「ヨア、……っ、んぅ、ッ!?」
シュメルヒは声にならない叫びをあげた。命を取られる寸前の断末魔のような叫びは、くぐもった音にしかならず、ヨアンの口の中に吸い込まれていく。
なにが起きたのか分からない。口の中で、なにか、生暖かいものが動いて、うご……? え。……は?
ぴちゃ、と濡れた音が小さく聞こえた瞬間、シュメルヒは藻掻こうとした身体の動きを一瞬の判断で間一髪押さえつけた。
(動いたら駄目だ、もし、もし身動きして、間違って歯が当たって血が出たら、そんなことしたら、ヨアン様がっ)
ヨアンを守るために突き飛ばしたい衝動を、ヨアンを守るために押さえつけ、結果としてシュメルヒは一切の抵抗が出来ずにいた。
本来ならシュメルヒの方が力で勝る。はねのけられるが、今は絶対に駄目だ。お互いの粘膜同士が擦れているのに、もし、怪我をして血が出たら……シュメルヒはあまりの恐怖と理解の範疇を超えたヨアンの行動に、ぼろッと涙を零した。
ヨアンはシュメルヒの両手を石段に押さえつけ、覆いかぶさるように唇を押し付けている。
自棄を起こしたように見えて、頭の隅では、シュメルヒがヨアンを守るために抵抗できないことを看破していた。だから細心の注意を払って、歯を当てないよう、舌を噛んだりしないよう、ゆっくり口内を舐めた。
びくびくとシュメルヒの身体が震えるのが分かった。技巧なんて当然ながら、そんなものヨアンには無い。だが、シュメルヒが口づけが初めてだというのは分かった。ヨアンも手探りで、唇同士を擦り付けたり、舌を突き入れて歯をなぞったり、怯えて逃げる舌とぶつかって縺れ合ったりした。
皮肉にも、<毒持ち>だから他人との接触を避けてきたシュメルヒは、<毒持ち>だから、一度触れてしまえば身動き一つできず、ヨアンのいいなりだった。
ヨアンの背筋をぞくぞくした何かが這い上がる。すぐそこに凶暴な化け物がいて逃げ道を塞がれているのに、何をやっているのか。正気の沙汰ではない。
(<毒持ち>と口づけする方が、もっと正気じゃないって、キリアスなら言うんだろうな……)
だけど、ヨアンの怒りをぶつけるなら、このやり方がいい。これだけやっても、シュメルヒはきっとヨアンの怒りの理由を理解できないに違いない。
「……ん、ふぅ、……っ、は、あ」
ぼろぼろと涙を零して「許して、離れて」と目で訴えるシュメルヒを押さえつけ、気が済むまで虐め抜くと、ヨアンはわざとじゅる、と音を立てて唇を離した。
濡れた口許を舐め、ぐったりとしたシュメルヒを見下ろす。さっきと逆だ。シュメルヒは呆然と、信じられないものを見る目でヨアンを見上げていた。息まで止めていたのか、酸欠で顔が真っ赤だ。でも、かわいそうにとは思ってやらない。
勝手に命を捨てようとするのが悪い。ナーシャ、ナーシャと、ここにいない人間の名前ばかり連呼して、目の前のヨアンを無視するのが悪い。
まるでヨアンなんて、最初から妹にあげるための贈り物程度にしか思っていないみたいに言うから……だから、全部シュメルヒが悪い。
「どく、どくが……なのに、なんで……」
ヨアンがふんと鼻を鳴らすと、シュメルヒが泣き顔のままびくっと震えた。
「唾液くらいじゃ大した毒を含んでないんだろ。今まで手袋してたの、馬鹿みたいじゃないか」
「嘘、嘘です、だって……危険だって」
「周りがそう言ってただけだろ。疑うならもう一回してやる」
シュメルヒは腕を交差して顔を隠すと、うっ、うっと泣き出した。ヨアンは上から退くと、シュメルヒの手を取り、手の平に短剣の切っ先を押し当て「ごめん」と謝ってから、すっと引いた。シュメルヒが「ッ」と息を呑むのを見てぎゅっと眉間にしわを寄せると、流れ出た血に触れないよう注意しながら、刃の平らな部分に塗りつける。
「……ヨアン様?」
「痛くしてごめん。跡にはならないと思う。帰ったらちゃんと消毒して手当てしよう」
シュメルヒは混乱が限界にいたり、血を流しているというのにヨアンから離れることも忘れいていた。
無理矢理口づけて蹂躙したくせに、小さな切り傷を謝るヨアンの言動が理解できない……いや、それより。
「帰ったら?」
「うん。二人で帰ろう」
ヨアンの声は優しくなっていて、シュメルヒはつい安心した……が。
次の瞬間、ヨアンは例の悪い笑顔になり、シュメルヒに向かって言い放った。
「だけどやり方は僕の好きにする。そっちが自分勝手に色々決めるなら僕だってそうしてやる!」
剣幕にひっ、と首を竦めるシュメルに満足すると、ヨアンは短剣を逆手に握り直し、身を翻してすぐそこまで這いあがってきた怪物を待ち構えた。
肩越しにシュメルヒを振り返り、「妹なんか知るか。僕の妃は、」
声が途中で遮られる。
大きな塊が左右の壁にぶつかって石壁を崩しながら、ヨアンに向かって突進してきた。
「開かないっ……どうしてっ」
床に誂えられた出入り口。いつもは少し力を込めて肩で押せば上に開く。だが、びくともしない。何か重い物で塞がれているようだ。シュメルヒとヨアンの二人がかりで押しても同じだった。
はあはあ、と肩で息をしながら下を見る。這い上ってくる影と息遣い。もしあれが追いついてきたら、その時はどうしたらいい。
あの牙を防ぐものが何もない……いや、あるかもしれない。
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「……ヨアン様は心が読めるのですか」
「こんな時にふざけるなよ」
ふざけてはいない。真面目に、今最善の策はこれしかないと思っている。
「……さっきの短剣、私にお貸しください」
「僕の話聞いてたか?」
「ここで二人とも死んでも良いというのですか」
ヨアンは苛立ちを込めて「そうじゃないけどっ」と怒鳴り返した。
同じ言語を話しているとは思えないほど、言いたいことが伝わらない。シュメルヒの表情は落ち着いていて、ヨアンの怒りに当惑しているのも苛々した。まるで自分だけが子供じみた我儘で突っかかっているみたいだ。
「自分の毒であいつを何とかする気だろう!当たり前みたいに命を捨てようとされるのは嫌なんだよ、分かるだろ、それくらい!」
シュメルヒはヨアンを見返した。息がかかるほど間近で見るヨアンの瞳は深い森のようで、吸い込まれそうだった。綺麗だ、と見惚れながら、深く考えずに言葉を返した。
「ヨアン様が死んでしまったら、ナーシャとの婚姻はどうなるのですか?」
ヨアンは、ひゅっと息を吸い込み、絶句した。シュメルヒは緑の目の奥で瞳孔が収縮する様に夢中になって、ヨアンの表情に気付かず続けた。
(どちらかが死んでしまうなら、ヨアン様には生きていてほしい)
二度目の人生をやり直すためにここまで来たことなど、すっぽり頭から抜け落ちてしまう。
「妃にとって、僕は何なんだ」
「ナーシャはヨアン様にふさわしい妃になります。この先もお二人は仲睦まじく、幸せに暮らせるのです。……どうしてそんな顔をなさるのですか?」
(安心してほしいのに、ヨアン様はどうして痛みをこらえるような顔をなさるのだろう……なにが足りないのだろう)
「……もういい、黙って」
「ヨアン様、聞いてください。私は、ただ、ヨアン様が」
(……大事なだけだ。ナーシャと同じくらい、……そんな人は今までなかったのに、ヨアン様のことが、大事で、だから)
「貴方にふさわしい人間と幸せになってほしいだけなのに、なぜ分かってくださらないのですか」
「幸せ……?」
「そうです。ヨアン様に幸せに……そのためには生きてナーシャと」
「お前……馬鹿だろッ!……いいか良く聞けよ、この、この大馬鹿……馬鹿妃!」
耳元で怒鳴られた。がんがんと、耳鳴りを起こしそうなほどの怒号が、シュメルヒの脳を揺らした。
「ヨア、……っ、んぅ、ッ!?」
シュメルヒは声にならない叫びをあげた。命を取られる寸前の断末魔のような叫びは、くぐもった音にしかならず、ヨアンの口の中に吸い込まれていく。
なにが起きたのか分からない。口の中で、なにか、生暖かいものが動いて、うご……? え。……は?
ぴちゃ、と濡れた音が小さく聞こえた瞬間、シュメルヒは藻掻こうとした身体の動きを一瞬の判断で間一髪押さえつけた。
(動いたら駄目だ、もし、もし身動きして、間違って歯が当たって血が出たら、そんなことしたら、ヨアン様がっ)
ヨアンを守るために突き飛ばしたい衝動を、ヨアンを守るために押さえつけ、結果としてシュメルヒは一切の抵抗が出来ずにいた。
本来ならシュメルヒの方が力で勝る。はねのけられるが、今は絶対に駄目だ。お互いの粘膜同士が擦れているのに、もし、怪我をして血が出たら……シュメルヒはあまりの恐怖と理解の範疇を超えたヨアンの行動に、ぼろッと涙を零した。
ヨアンはシュメルヒの両手を石段に押さえつけ、覆いかぶさるように唇を押し付けている。
自棄を起こしたように見えて、頭の隅では、シュメルヒがヨアンを守るために抵抗できないことを看破していた。だから細心の注意を払って、歯を当てないよう、舌を噛んだりしないよう、ゆっくり口内を舐めた。
びくびくとシュメルヒの身体が震えるのが分かった。技巧なんて当然ながら、そんなものヨアンには無い。だが、シュメルヒが口づけが初めてだというのは分かった。ヨアンも手探りで、唇同士を擦り付けたり、舌を突き入れて歯をなぞったり、怯えて逃げる舌とぶつかって縺れ合ったりした。
皮肉にも、<毒持ち>だから他人との接触を避けてきたシュメルヒは、<毒持ち>だから、一度触れてしまえば身動き一つできず、ヨアンのいいなりだった。
ヨアンの背筋をぞくぞくした何かが這い上がる。すぐそこに凶暴な化け物がいて逃げ道を塞がれているのに、何をやっているのか。正気の沙汰ではない。
(<毒持ち>と口づけする方が、もっと正気じゃないって、キリアスなら言うんだろうな……)
だけど、ヨアンの怒りをぶつけるなら、このやり方がいい。これだけやっても、シュメルヒはきっとヨアンの怒りの理由を理解できないに違いない。
「……ん、ふぅ、……っ、は、あ」
ぼろぼろと涙を零して「許して、離れて」と目で訴えるシュメルヒを押さえつけ、気が済むまで虐め抜くと、ヨアンはわざとじゅる、と音を立てて唇を離した。
濡れた口許を舐め、ぐったりとしたシュメルヒを見下ろす。さっきと逆だ。シュメルヒは呆然と、信じられないものを見る目でヨアンを見上げていた。息まで止めていたのか、酸欠で顔が真っ赤だ。でも、かわいそうにとは思ってやらない。
勝手に命を捨てようとするのが悪い。ナーシャ、ナーシャと、ここにいない人間の名前ばかり連呼して、目の前のヨアンを無視するのが悪い。
まるでヨアンなんて、最初から妹にあげるための贈り物程度にしか思っていないみたいに言うから……だから、全部シュメルヒが悪い。
「どく、どくが……なのに、なんで……」
ヨアンがふんと鼻を鳴らすと、シュメルヒが泣き顔のままびくっと震えた。
「唾液くらいじゃ大した毒を含んでないんだろ。今まで手袋してたの、馬鹿みたいじゃないか」
「嘘、嘘です、だって……危険だって」
「周りがそう言ってただけだろ。疑うならもう一回してやる」
シュメルヒは腕を交差して顔を隠すと、うっ、うっと泣き出した。ヨアンは上から退くと、シュメルヒの手を取り、手の平に短剣の切っ先を押し当て「ごめん」と謝ってから、すっと引いた。シュメルヒが「ッ」と息を呑むのを見てぎゅっと眉間にしわを寄せると、流れ出た血に触れないよう注意しながら、刃の平らな部分に塗りつける。
「……ヨアン様?」
「痛くしてごめん。跡にはならないと思う。帰ったらちゃんと消毒して手当てしよう」
シュメルヒは混乱が限界にいたり、血を流しているというのにヨアンから離れることも忘れいていた。
無理矢理口づけて蹂躙したくせに、小さな切り傷を謝るヨアンの言動が理解できない……いや、それより。
「帰ったら?」
「うん。二人で帰ろう」
ヨアンの声は優しくなっていて、シュメルヒはつい安心した……が。
次の瞬間、ヨアンは例の悪い笑顔になり、シュメルヒに向かって言い放った。
「だけどやり方は僕の好きにする。そっちが自分勝手に色々決めるなら僕だってそうしてやる!」
剣幕にひっ、と首を竦めるシュメルに満足すると、ヨアンは短剣を逆手に握り直し、身を翻してすぐそこまで這いあがってきた怪物を待ち構えた。
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