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第384話 異世界ノート・聖魔同盟
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・聖王国魔竜軍同盟
エクスラント聖王国は本日、
魔族の長、大魔王直属の魔界五軍将のひとり
魔竜将ガルヴァーヴが率いる魔族の軍の一角、
魔竜軍から同盟の誘いを受けてこれを承諾、
『聖王国魔竜軍同盟』を締結した。
正式略称は”聖魔同盟”。
共に大魔王を倒す目的の為の同盟である。
同盟の内容は、
互いに大魔王に与する他者から攻撃を受けて交戦になった場合、
同盟者はこれを助けて参戦すること。
また攻撃を仕掛けたものが大魔王に与しない者であった場合でも、
同盟者は好意的中立もしくは参戦で持って協力するこという
強力な効力を発揮するものである。
この同盟内容は魔族相手だけでは無く、
人間相手にも効力を発揮する。
俺は長きに渡って魔族と渡り合ってきた
エクスラント聖王国に属するポーラ姫やミリィが
その魔族の一軍である魔竜軍と
あまりにもあっさりと同盟を受けたことに驚いた。
後からその経緯について聞いてみると、
事の発端は国境の町クラシアからの
伝令魔法による俺からの下記の提案であった。
「ポーラ、ミリィ。
魔族の一軍である魔竜軍の副官ディラムが
大魔王を倒す為に俺たち聖王国と同盟を結びたいと望んでいる。
魔族は俺達が思っていた様な冷酷非道な種族では無く、
もしかすると人間以上に話せる種族なのかも知れない。
俺は実際に彼等と同盟を結んでも良いと感じている。
もし良ければ一度ディラムと会って、
同盟の話を聞いて見るのはどうだろうか?」
提案を受け取ったポーラ姫たちは緊急会議を行い、
「お兄様程の御実力者がそう言われるのでしたら…」
と同盟の交渉を始めることに至ったらしい。
えっ、そんな一般人の俺の判断基準で良いの?
と俺はふたりに問いたが、
「そんなことはありませんわ、兄様のご判断に間違いはありませんわ」
「そうだよ兄君様」
と満面の笑みで答えられてしまった。
それで良いのかな…と俺は一瞬思ったが
彼女たちは愛しい妹たちであると同時に
生まれながらの国を背負って立つ存在。
そんなふたりが最終的に下した判断なのだ。
俺の判断はあくまでそのきっかけに過ぎないのである。
ならば兄である俺も自分の判断に自信を持つべきであろう。
エクスラント聖王国は500年前から人間の闇の部分も知っている。
同胞である人間国家が自国に取って信用足らない事も重々理解している。
だからこそ…
人間を真に滅ぼす存在が魔族自体ではなく
魔族を率いる大魔王であること。
魔族自体は話せる種族である事。
既得権益が無い分、
魔族は聖王国周辺の人間国家よりも信用出来る可能性があること。
強大すぎる大魔王を倒す上での有効な手段が、
そんな魔族の軍の一角である魔竜軍との同盟であることを
瞬時に理解して選択出来たという事なのかも知れない。
固定観念にとらわれず実を取るというのは、
言うのは簡単だが実際に形にするのはとてつもなく難しいのだ。
国家としてはなおさらである。
だがこのエクスラント聖王国はそれをあっさりとやってのけた。
そのリスクは相当なものになるかも知れない。
だが俺は、その行動に敬意を表したい!
以上の事を異世界ノートに書き留め終えた俺は、
ペンを置いてノートを閉じた。
エクスラント聖王国は本日、
魔族の長、大魔王直属の魔界五軍将のひとり
魔竜将ガルヴァーヴが率いる魔族の軍の一角、
魔竜軍から同盟の誘いを受けてこれを承諾、
『聖王国魔竜軍同盟』を締結した。
正式略称は”聖魔同盟”。
共に大魔王を倒す目的の為の同盟である。
同盟の内容は、
互いに大魔王に与する他者から攻撃を受けて交戦になった場合、
同盟者はこれを助けて参戦すること。
また攻撃を仕掛けたものが大魔王に与しない者であった場合でも、
同盟者は好意的中立もしくは参戦で持って協力するこという
強力な効力を発揮するものである。
この同盟内容は魔族相手だけでは無く、
人間相手にも効力を発揮する。
俺は長きに渡って魔族と渡り合ってきた
エクスラント聖王国に属するポーラ姫やミリィが
その魔族の一軍である魔竜軍と
あまりにもあっさりと同盟を受けたことに驚いた。
後からその経緯について聞いてみると、
事の発端は国境の町クラシアからの
伝令魔法による俺からの下記の提案であった。
「ポーラ、ミリィ。
魔族の一軍である魔竜軍の副官ディラムが
大魔王を倒す為に俺たち聖王国と同盟を結びたいと望んでいる。
魔族は俺達が思っていた様な冷酷非道な種族では無く、
もしかすると人間以上に話せる種族なのかも知れない。
俺は実際に彼等と同盟を結んでも良いと感じている。
もし良ければ一度ディラムと会って、
同盟の話を聞いて見るのはどうだろうか?」
提案を受け取ったポーラ姫たちは緊急会議を行い、
「お兄様程の御実力者がそう言われるのでしたら…」
と同盟の交渉を始めることに至ったらしい。
えっ、そんな一般人の俺の判断基準で良いの?
と俺はふたりに問いたが、
「そんなことはありませんわ、兄様のご判断に間違いはありませんわ」
「そうだよ兄君様」
と満面の笑みで答えられてしまった。
それで良いのかな…と俺は一瞬思ったが
彼女たちは愛しい妹たちであると同時に
生まれながらの国を背負って立つ存在。
そんなふたりが最終的に下した判断なのだ。
俺の判断はあくまでそのきっかけに過ぎないのである。
ならば兄である俺も自分の判断に自信を持つべきであろう。
エクスラント聖王国は500年前から人間の闇の部分も知っている。
同胞である人間国家が自国に取って信用足らない事も重々理解している。
だからこそ…
人間を真に滅ぼす存在が魔族自体ではなく
魔族を率いる大魔王であること。
魔族自体は話せる種族である事。
既得権益が無い分、
魔族は聖王国周辺の人間国家よりも信用出来る可能性があること。
強大すぎる大魔王を倒す上での有効な手段が、
そんな魔族の軍の一角である魔竜軍との同盟であることを
瞬時に理解して選択出来たという事なのかも知れない。
固定観念にとらわれず実を取るというのは、
言うのは簡単だが実際に形にするのはとてつもなく難しいのだ。
国家としてはなおさらである。
だがこのエクスラント聖王国はそれをあっさりとやってのけた。
そのリスクは相当なものになるかも知れない。
だが俺は、その行動に敬意を表したい!
以上の事を異世界ノートに書き留め終えた俺は、
ペンを置いてノートを閉じた。
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