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495話 隙の無いご老体
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俺とイロハとツツジは高速飛行魔法で
洞窟の中の通路を真っすぐに突き進んでいく。
その行き止まりには巨大な空間が広がっていた。
其処には魔導士然としたローブを羽織った老人がひとり立っていた。
俺が掛けている見通しの眼鏡には
老人の魔力数値は350と表示されている。
なるほど、このご老体が
森の奥に入ってから魔力反応があった一人目の魔族か。
そしてイクシア王子の魔力数値600の反応と
さっき突然現れた魔力数値1500の反応は、
此処より上へ上と急上昇していく。
相手の魔族と思われる存在は
王子よりもかなり高い魔力の持ち主。
光属性は魔族には有効とはいえ、
このままでは危険だろう。
「イロハ、ツツジ、
ふたりはイクシア王子の援護を頼む!」
「了解ですわ!」
「…了解です…」
ふたりはイクシア王子の魔力反応を追って、
そのまま空間の上部に飛び去った。
巨大な空間には俺と老人姿の魔族のふたりだけが残された。
「…あんた、
只者じゃないな…
何者だ?」
俺は老人を見据えながら言葉を掛ける。
その一挙一動を見逃さぬ様に身構えながら。
この老人、
一見ただ佇んでいるだけに見えるが…
その実、全く隙が無いのだ。
その不自然振りは尋常ではない。
俺は警戒を最大限にする。
「フォフォフォ…
その見通しの眼鏡で、
儂の魔力数値はとっくに把握済みなんじゃろう?
魔界のそこら辺によくおる、
只のしがない老魔族じゃよ」
「ははっ…
随分と見え透いた嘘を付くんだな?
確かにあんたの魔力数値は
中位魔族レベルのものだが…
その周囲を常に見渡している観察眼、
そして一部の隙も無い構え、
とても只のしがない老魔族とは思えないぞ?」
「フォフォフォ…
一応さり気にはしているつもりなのじゃがな。
よくぞい気付いたのう、
人間の若人よ?」
「…まあ、
それなりには戦いの経験を積んでいるんでね。
俺の見立てではあんたは…
随分と力をセーブしている様に思えるな?
何と言うか…
俺が以前に会った、
魔言将イルーラと”同じ感じ”がするんだが…
はっ?
つまり…
あんたは、もしかして!?」
「ほう…我等魔界五軍将のひとりである
イルーラとも既に邂逅していたとはのう?
流石は異世界から召喚された光の勇者の兄であり、
魔竜将とその副官に一目置かれる存在というべきかのう?」
「つまり…
あんたも、
魔界五軍将かっ!?」
「フォフォフォ…いかにも。
儂の名はアポクリファル。
魔界五軍将のひとり魔導将を務めている存在じゃよ」
洞窟の中の通路を真っすぐに突き進んでいく。
その行き止まりには巨大な空間が広がっていた。
其処には魔導士然としたローブを羽織った老人がひとり立っていた。
俺が掛けている見通しの眼鏡には
老人の魔力数値は350と表示されている。
なるほど、このご老体が
森の奥に入ってから魔力反応があった一人目の魔族か。
そしてイクシア王子の魔力数値600の反応と
さっき突然現れた魔力数値1500の反応は、
此処より上へ上と急上昇していく。
相手の魔族と思われる存在は
王子よりもかなり高い魔力の持ち主。
光属性は魔族には有効とはいえ、
このままでは危険だろう。
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ふたりはイクシア王子の援護を頼む!」
「了解ですわ!」
「…了解です…」
ふたりはイクシア王子の魔力反応を追って、
そのまま空間の上部に飛び去った。
巨大な空間には俺と老人姿の魔族のふたりだけが残された。
「…あんた、
只者じゃないな…
何者だ?」
俺は老人を見据えながら言葉を掛ける。
その一挙一動を見逃さぬ様に身構えながら。
この老人、
一見ただ佇んでいるだけに見えるが…
その実、全く隙が無いのだ。
その不自然振りは尋常ではない。
俺は警戒を最大限にする。
「フォフォフォ…
その見通しの眼鏡で、
儂の魔力数値はとっくに把握済みなんじゃろう?
魔界のそこら辺によくおる、
只のしがない老魔族じゃよ」
「ははっ…
随分と見え透いた嘘を付くんだな?
確かにあんたの魔力数値は
中位魔族レベルのものだが…
その周囲を常に見渡している観察眼、
そして一部の隙も無い構え、
とても只のしがない老魔族とは思えないぞ?」
「フォフォフォ…
一応さり気にはしているつもりなのじゃがな。
よくぞい気付いたのう、
人間の若人よ?」
「…まあ、
それなりには戦いの経験を積んでいるんでね。
俺の見立てではあんたは…
随分と力をセーブしている様に思えるな?
何と言うか…
俺が以前に会った、
魔言将イルーラと”同じ感じ”がするんだが…
はっ?
つまり…
あんたは、もしかして!?」
「ほう…我等魔界五軍将のひとりである
イルーラとも既に邂逅していたとはのう?
流石は異世界から召喚された光の勇者の兄であり、
魔竜将とその副官に一目置かれる存在というべきかのう?」
「つまり…
あんたも、
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魔界五軍将のひとり魔導将を務めている存在じゃよ」
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