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498話 バックアップ
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『光線砲』
闇の属性である魔族に特効のある
光属性の攻撃魔法のひとつ。
命中すれば、
人間より圧倒的に高い魔力数値を持つ
中位魔族でも只では済まないだろう。
俺が今対峙している魔導将アポクリファルは
何らかの方法で魔力を抑えており魔力数値は350。
俺の魔力数値220でも、
充分ダメージを与えることが出来る筈である。
だが俺の放った光線が命中する寸前、
アポクリファルの姿が掻き消えた。
「まあ…そうなる、な!」
俺は周囲を見渡して、
アポクリファルの気配を探り、
空間転移先を見極める。
…そこかっ!
「光線砲!」
「暗黒撃衝!」
俺の放った光の攻撃魔法と、
アポクリファルが放った闇の攻撃魔法が
衝突し互いに相殺、霧散した。
「フォフォフォ…
やるのう人間の若人。
儂の空間移動先を読んで
先ず攻撃魔法を放つとはのう。
儂が空間移動してすぐに
攻撃魔法を放つ手筈を整えておらなかったら、
やられておったかも知れんのう?」
アポクリファルは言葉とは裏腹に
平然した様子で答えた。
つまり全然余裕があるということである。
流石は魔界五軍将、ということだろう。
「しかしこのままの儂では、
お前さんの”気の力”を引き出すことは難しいかのう…。
ならば、こうするまでじゃ!」
アポクリファルは手のひらをぱん!
と、柏手の様に叩いた。
すると…
その叩いた音に呼応するかのように、
洞窟内に数多に存在する扉の幾つかが
バタンと音を立てて勢いよく開いた。
そして扉の中から勢いよく飛び出した人影が、
アポクリファルの背後に一斉に集った。
「こ、これは…一体??」
魔導将アポクリファルの背後には、
彼と全く同じ顔をして同じ服を纏った
老魔族がずらりと立っていた。
…コ、コピペ魔族…。
俺の脳裏に思わずその様な言葉が浮かんだ。
「フォフォフォ…
これはのう、
儂が地上で活動するために造った
儂そっくりの人造魔族じゃ。
魔力は人造魔族のものじゃから魔力数値は低い。
だから壊されてもすぐに替わりが効く様に、
バックアップは大目に作っておるんじゃよ。
魔力数値350程度の人造魔族一体では、
お前さんは本気で戦ってはくれそうに無いからのう?
だから10体で攻めることにしたわい。
まあ元々儂の精神の一部を
人造魔族に宿らせて動かしておったのを、
更に10体に分けるんじゃから
精度はだいぶ下がるじゃろうが…。
まあ、何とか成るじゃろう。
それじゃあ行くとするかのう人間の若人よ」
10人に増えたアポクリファルは
一斉に俺に襲い掛かって来た。
闇の属性である魔族に特効のある
光属性の攻撃魔法のひとつ。
命中すれば、
人間より圧倒的に高い魔力数値を持つ
中位魔族でも只では済まないだろう。
俺が今対峙している魔導将アポクリファルは
何らかの方法で魔力を抑えており魔力数値は350。
俺の魔力数値220でも、
充分ダメージを与えることが出来る筈である。
だが俺の放った光線が命中する寸前、
アポクリファルの姿が掻き消えた。
「まあ…そうなる、な!」
俺は周囲を見渡して、
アポクリファルの気配を探り、
空間転移先を見極める。
…そこかっ!
「光線砲!」
「暗黒撃衝!」
俺の放った光の攻撃魔法と、
アポクリファルが放った闇の攻撃魔法が
衝突し互いに相殺、霧散した。
「フォフォフォ…
やるのう人間の若人。
儂の空間移動先を読んで
先ず攻撃魔法を放つとはのう。
儂が空間移動してすぐに
攻撃魔法を放つ手筈を整えておらなかったら、
やられておったかも知れんのう?」
アポクリファルは言葉とは裏腹に
平然した様子で答えた。
つまり全然余裕があるということである。
流石は魔界五軍将、ということだろう。
「しかしこのままの儂では、
お前さんの”気の力”を引き出すことは難しいかのう…。
ならば、こうするまでじゃ!」
アポクリファルは手のひらをぱん!
と、柏手の様に叩いた。
すると…
その叩いた音に呼応するかのように、
洞窟内に数多に存在する扉の幾つかが
バタンと音を立てて勢いよく開いた。
そして扉の中から勢いよく飛び出した人影が、
アポクリファルの背後に一斉に集った。
「こ、これは…一体??」
魔導将アポクリファルの背後には、
彼と全く同じ顔をして同じ服を纏った
老魔族がずらりと立っていた。
…コ、コピペ魔族…。
俺の脳裏に思わずその様な言葉が浮かんだ。
「フォフォフォ…
これはのう、
儂が地上で活動するために造った
儂そっくりの人造魔族じゃ。
魔力は人造魔族のものじゃから魔力数値は低い。
だから壊されてもすぐに替わりが効く様に、
バックアップは大目に作っておるんじゃよ。
魔力数値350程度の人造魔族一体では、
お前さんは本気で戦ってはくれそうに無いからのう?
だから10体で攻めることにしたわい。
まあ元々儂の精神の一部を
人造魔族に宿らせて動かしておったのを、
更に10体に分けるんじゃから
精度はだいぶ下がるじゃろうが…。
まあ、何とか成るじゃろう。
それじゃあ行くとするかのう人間の若人よ」
10人に増えたアポクリファルは
一斉に俺に襲い掛かって来た。
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