10 / 208
1st ステージ
010 小さな英雄さん
しおりを挟む
ちょっと短いのでもう一話あります!
************
残り総数八百を切る頃。それは地響きをさせながら暗闇の中に現れ出た。木々の頭の先近くまでの背がある。
「っ、あれが……ゴブリンキングっ……」
誰かの震える声が響いた。そして、誰もがゴクリと喉を鳴らす。カラカラに乾いていく喉。気が狂いそうになる程の威圧。
だがそんな中、リンディエールは不敵に笑っていた。
「うわあ。でっかいなあっ。けど、オークキングやのおて良かったやん。さすがにこの人数やとキッツいで」
「っ……リンちゃん……」
「リン……っ」
多くの修羅場をくぐり抜けてきたファルビーラ達でさえ、雰囲気に吞まれてしまって動けずにいた。だが、リンディエールの声を聞いて、ふっと詰めていた息が吐き出せたのだ。
「さてと、冒険者のにいちゃんらは、なんとか踏ん張って取り巻きを頼むで。ウチのこと気にせんと、魔法も打ってかまへんから」
「ちょっ、リンちゃんまさかっ」
戦闘を開始してそろそろ四時間。回復薬を使ったとしても、精神の疲労までは回復できない。まともにゴブリンキングとやりあえるのは、リンディエールや祖父母達しか残っていなかった。
ゆっくりと歩み出て、武器を構える。
「さあ、ヤろうか? 王様」
《グオォォォォ!!!》
その声に怯むことなく、小さな体が弾丸のようにゴブリンキングへと飛んでいく。
「せいやっ!」
《グゥゥゥっ!》
捻りを加えながら首筋を狙ったが、ほんの少しの切り傷しかできない。普通の剣や短剣なら折れていただろう。
「カッたいなあ。こりゃ、本気で行かせてもらうで」
《グルォォォォ!!!!》
時に頭上を飛び越え、股下をすり抜け、足を切りつけ、目を狙う。確実に命を刈り取るには、急所を狙うしかない。
そうして、一時間。粘りに粘って傷を付けていくが、やはり頑丈だ。とはいえ、着実に深い傷にはなっている。せめて一度動きを止められれば、大きな魔法で狙えるはずだ。
「な、何か、手は、ないか……っ」
息も切れ始めた。どうしようかと考える。リンディエールも無傷ではないのだ。腕は恐らく折れている。肋骨もいっただろう。
「くっ、どうすっ……」
その時、通信が入った。
『ヒーちゃん!?』
《キングから離れろ!》
『っ、はいな!』
咄嗟に嫌な予感がして後ろに飛び退く。
《グルァァァァッ》
ゴブリンキングの腹から剣が生えていた。
「あの剣……ウチが作った……っ」
《トドメをさせ! 雷だ!》
「っ、極大魔法! 落雷砲!!」
物凄い音が響いた。地響きに驚いて誰もが咄嗟に頭を抱えて伏せる。ゴブリン達も動きを止めていた。
《ガァァァァァッッッ!!》
特大の雷がゴブリンキングに落ちる。更にその力は刺さった剣に一旦蓄えられ。熱を持って腹に大穴を開けた。
ドンっ、という音と共にゴブリンキングが倒れる。絶命した瞬間だった。
「はあ……どうにかなったわ……ヒーちゃん……愛しとんで」
《なっ、ぶ、無事なら良いっ……あと、その剣は八十点》
「八っ……厳しなあ……」
そうして、リンディエールは仰向けに倒れ込むと、気絶した。
◆ ◆ ◆
音が鳴る。これは大事な繋がりの音だ。そう思って、ゆっくりと覚醒する。
「っ……ん……」
「あっ、お、お嬢様!! 大旦那さまっ、大奥様っ」
これはシュルツの声だ。そのまま部屋を飛び出していった。ドアも開けっぱなし。いつもの彼にしたらあり得ない行動だ。そして、やっと音を認識した。
『ヒーちゃん?』
《っ、なんだその間抜けな声はっ。アレから五日だぞ!》
『へ? マジで?』
《マジだっ。まったく……どれだけ心配したか……っ》
その声を聞いて、思わず笑った。
『ありがとうな、ヒーちゃん』
《ん……落ち着いたら来い》
『そうするわ。もしかしたら、じいちゃん達も連れていくかもしれへんけど』
《……別にいい。来る時は連絡しろ》
『りょ~かい』
そうして通信を切り、体を起こしたところで祖父母が部屋に飛び込んできた。
「リン!!」
「リンちゃん!!」
「おおっ」
突然抱きつかれて、思わず避けるところだった。日本人の思考が残っているリンディエールは、これに慣れていない。両親に抱きしめられたこともないのだから尚更だ。
「痛い所はないか!?」
「リンちゃんの薬で治したけど、変な所はない?」
「ん~。平気やで。それより悪かったなあ。最後まで付き合えんかって」
あのゴブリンキングを倒した時には、まだゴブリン達が五百近く残っていたのだ。最後の掃討戦まで保たなかったのは申し訳なかった。
「何言ってるのっ。キングを倒してくれただけで十分だったわっ」
「というかリン……お前、三千近くいたゴブリン、それも上位種を中心に半分近く一人で狩ったの気付いているか?」
「へ? そんなに?」
「そんなにだよ……」
呆れられた。夢中だったことと、総数しか気にしていなかったため、自分がどれだけ倒したかなんてことは意識していなかった。
「すごいなあ……」
「お前がな?」
「あなたがね」
呆れが八割、称賛が二割だ。割りに合わない。
「まったく……ありがとう。小さな英雄さん」
「ありがとな」
「っ、うん!」
落ち着いた所でステータスを確認する。
ーーーーーーーーーーーーーーー
個称 ▷リンディエール・デリエスタ
(ウィストラ国、デリエスタ辺境伯の長女)
年齢 ▷10
種族 ▷人族
称号 ▷家族に思い出してもらえた子ども、
家族愛を知りはじめた子、
使用人と祖父母に愛される娘、
目覚め人、エセ関西人(爆笑)、
暴虐竜の親友、魔法バカ、
ゴブリンキングを倒した者、
辺境の小さな英雄、
竜の加護(特大)、
神々の観劇対象(笑)、
神々の加護(大)
レベル ▷188
体力 ▷584000/584000
魔力 ▷8700500/8700500
魔力属性▷風(7)、火(Max)、土(8)、
水(8)、光(9)、闇(9)、
無(Max)、時(7)、空(8)
ーーーーーーーーーーーーー
色々とツッコみたくなるものが満載だったため、リンディエールは不貞寝した。
************
読んでくださりありがとうございます◎
今日はもう一話!
よろしくお願いします◎
************
残り総数八百を切る頃。それは地響きをさせながら暗闇の中に現れ出た。木々の頭の先近くまでの背がある。
「っ、あれが……ゴブリンキングっ……」
誰かの震える声が響いた。そして、誰もがゴクリと喉を鳴らす。カラカラに乾いていく喉。気が狂いそうになる程の威圧。
だがそんな中、リンディエールは不敵に笑っていた。
「うわあ。でっかいなあっ。けど、オークキングやのおて良かったやん。さすがにこの人数やとキッツいで」
「っ……リンちゃん……」
「リン……っ」
多くの修羅場をくぐり抜けてきたファルビーラ達でさえ、雰囲気に吞まれてしまって動けずにいた。だが、リンディエールの声を聞いて、ふっと詰めていた息が吐き出せたのだ。
「さてと、冒険者のにいちゃんらは、なんとか踏ん張って取り巻きを頼むで。ウチのこと気にせんと、魔法も打ってかまへんから」
「ちょっ、リンちゃんまさかっ」
戦闘を開始してそろそろ四時間。回復薬を使ったとしても、精神の疲労までは回復できない。まともにゴブリンキングとやりあえるのは、リンディエールや祖父母達しか残っていなかった。
ゆっくりと歩み出て、武器を構える。
「さあ、ヤろうか? 王様」
《グオォォォォ!!!》
その声に怯むことなく、小さな体が弾丸のようにゴブリンキングへと飛んでいく。
「せいやっ!」
《グゥゥゥっ!》
捻りを加えながら首筋を狙ったが、ほんの少しの切り傷しかできない。普通の剣や短剣なら折れていただろう。
「カッたいなあ。こりゃ、本気で行かせてもらうで」
《グルォォォォ!!!!》
時に頭上を飛び越え、股下をすり抜け、足を切りつけ、目を狙う。確実に命を刈り取るには、急所を狙うしかない。
そうして、一時間。粘りに粘って傷を付けていくが、やはり頑丈だ。とはいえ、着実に深い傷にはなっている。せめて一度動きを止められれば、大きな魔法で狙えるはずだ。
「な、何か、手は、ないか……っ」
息も切れ始めた。どうしようかと考える。リンディエールも無傷ではないのだ。腕は恐らく折れている。肋骨もいっただろう。
「くっ、どうすっ……」
その時、通信が入った。
『ヒーちゃん!?』
《キングから離れろ!》
『っ、はいな!』
咄嗟に嫌な予感がして後ろに飛び退く。
《グルァァァァッ》
ゴブリンキングの腹から剣が生えていた。
「あの剣……ウチが作った……っ」
《トドメをさせ! 雷だ!》
「っ、極大魔法! 落雷砲!!」
物凄い音が響いた。地響きに驚いて誰もが咄嗟に頭を抱えて伏せる。ゴブリン達も動きを止めていた。
《ガァァァァァッッッ!!》
特大の雷がゴブリンキングに落ちる。更にその力は刺さった剣に一旦蓄えられ。熱を持って腹に大穴を開けた。
ドンっ、という音と共にゴブリンキングが倒れる。絶命した瞬間だった。
「はあ……どうにかなったわ……ヒーちゃん……愛しとんで」
《なっ、ぶ、無事なら良いっ……あと、その剣は八十点》
「八っ……厳しなあ……」
そうして、リンディエールは仰向けに倒れ込むと、気絶した。
◆ ◆ ◆
音が鳴る。これは大事な繋がりの音だ。そう思って、ゆっくりと覚醒する。
「っ……ん……」
「あっ、お、お嬢様!! 大旦那さまっ、大奥様っ」
これはシュルツの声だ。そのまま部屋を飛び出していった。ドアも開けっぱなし。いつもの彼にしたらあり得ない行動だ。そして、やっと音を認識した。
『ヒーちゃん?』
《っ、なんだその間抜けな声はっ。アレから五日だぞ!》
『へ? マジで?』
《マジだっ。まったく……どれだけ心配したか……っ》
その声を聞いて、思わず笑った。
『ありがとうな、ヒーちゃん』
《ん……落ち着いたら来い》
『そうするわ。もしかしたら、じいちゃん達も連れていくかもしれへんけど』
《……別にいい。来る時は連絡しろ》
『りょ~かい』
そうして通信を切り、体を起こしたところで祖父母が部屋に飛び込んできた。
「リン!!」
「リンちゃん!!」
「おおっ」
突然抱きつかれて、思わず避けるところだった。日本人の思考が残っているリンディエールは、これに慣れていない。両親に抱きしめられたこともないのだから尚更だ。
「痛い所はないか!?」
「リンちゃんの薬で治したけど、変な所はない?」
「ん~。平気やで。それより悪かったなあ。最後まで付き合えんかって」
あのゴブリンキングを倒した時には、まだゴブリン達が五百近く残っていたのだ。最後の掃討戦まで保たなかったのは申し訳なかった。
「何言ってるのっ。キングを倒してくれただけで十分だったわっ」
「というかリン……お前、三千近くいたゴブリン、それも上位種を中心に半分近く一人で狩ったの気付いているか?」
「へ? そんなに?」
「そんなにだよ……」
呆れられた。夢中だったことと、総数しか気にしていなかったため、自分がどれだけ倒したかなんてことは意識していなかった。
「すごいなあ……」
「お前がな?」
「あなたがね」
呆れが八割、称賛が二割だ。割りに合わない。
「まったく……ありがとう。小さな英雄さん」
「ありがとな」
「っ、うん!」
落ち着いた所でステータスを確認する。
ーーーーーーーーーーーーーーー
個称 ▷リンディエール・デリエスタ
(ウィストラ国、デリエスタ辺境伯の長女)
年齢 ▷10
種族 ▷人族
称号 ▷家族に思い出してもらえた子ども、
家族愛を知りはじめた子、
使用人と祖父母に愛される娘、
目覚め人、エセ関西人(爆笑)、
暴虐竜の親友、魔法バカ、
ゴブリンキングを倒した者、
辺境の小さな英雄、
竜の加護(特大)、
神々の観劇対象(笑)、
神々の加護(大)
レベル ▷188
体力 ▷584000/584000
魔力 ▷8700500/8700500
魔力属性▷風(7)、火(Max)、土(8)、
水(8)、光(9)、闇(9)、
無(Max)、時(7)、空(8)
ーーーーーーーーーーーーー
色々とツッコみたくなるものが満載だったため、リンディエールは不貞寝した。
************
読んでくださりありがとうございます◎
今日はもう一話!
よろしくお願いします◎
531
あなたにおすすめの小説
婚約破棄されたので、隠していた力を解放します
ミィタソ
恋愛
「――よって、私は君との婚約を破棄する」
豪華なシャンデリアが輝く舞踏会の会場。その中心で、王太子アレクシスが高らかに宣言した。
周囲の貴族たちは一斉にどよめき、私の顔を覗き込んでくる。興味津々な顔、驚きを隠せない顔、そして――あからさまに嘲笑する顔。
私は、この状況をただ静かに見つめていた。
「……そうですか」
あまりにも予想通りすぎて、拍子抜けするくらいだ。
婚約破棄、大いに結構。
慰謝料でも請求してやりますか。
私には隠された力がある。
これからは自由に生きるとしよう。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
妹なんだから助けて? お断りします
たくわん
恋愛
美しく聡明な令嬢エリーゼ。だが、母の死後に迎えられた継母マルグリットによって、彼女の人生は一変する。実母が残した財産は継母に奪われ、華やかなドレスは義姉たちに着られ、エリーゼ自身は使用人同然の扱いを受ける。そんなある日――。
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
婚約破棄とか言って早々に私の荷物をまとめて実家に送りつけているけど、その中にあなたが明日国王に謁見する時に必要な書類も混じっているのですが
マリー
恋愛
寝食を忘れるほど研究にのめり込む婚約者に惹かれてかいがいしく食事の準備や仕事の手伝いをしていたのに、ある日帰ったら「母親みたいに世話を焼いてくるお前にはうんざりだ!荷物をまとめておいてやったから明日の朝一番で出て行け!」ですって?
まあ、癇癪を起こすのはいいですけれど(よくはない)あなたがまとめてうちの実家に郵送したっていうその荷物の中、送っちゃいけないもの入ってましたよ?
※またも小説の練習で書いてみました。よろしくお願いします。
※すみません、婚約破棄タグを使っていましたが、書いてるうちに内容にそぐわないことに気づいたのでちょっと変えました。果たして婚約破棄するのかしないのか?を楽しんでいただく話になりそうです。正当派の婚約破棄ものにはならないと思います。期待して読んでくださった方申し訳ございません。
3回目の人生は、悪役令嬢を辞めて引きこもります~一歩も出ずに国を救ったら、なぜか「聖女」として崇められ最強の男たちが部屋を包囲してくる件~
放浪人
恋愛
公爵令嬢エリザベートは、1度目は悪役令嬢として断罪され処刑、2度目は改心して聖女となり国に尽くしたが過労死……という悲惨な最期を遂げた。 記憶を持ったまま3度目の人生が始まった瞬間、彼女は固く決意する。 「もう絶対に働きません! 今世は部屋から一歩も出ず、睡眠と趣味に命をかけます!」
最強の拒絶結界『絶対領域』で部屋に籠城し、婚約破棄イベントも夜会も全て無視して惰眠を貪ろうとするエリザベート。 しかし、彼女の「働きたくない」一心からの行動――適当な農業アドバイスや、安眠妨害への容赦ない迎撃――が、周囲には「国を憂う深慮遠謀」「慈愛に満ちた奇跡」として超好意的に解釈されてしまう!?
ヤンデレ化した元婚約者の王太子、物理で愛を語る脳筋騎士団長、効率厨の隣国王子、さらには古代の引きこもり少年までをも巻き込み、事態は国家規模の大騒動へ。 部屋ごと空を飛んで戦場を浄化し、パジャマ姿で古代兵器を操り、地下牢をスイートルームに変えながら、エリザベートは究極の安眠を手に入れることができるのか? 塩対応すればするほど愛され、逃げれば逃げるほど伝説になる、最強引きこもり令嬢の勘違いドタバタ溺愛ファンタジー、ここに完結!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる