目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・

Seabolt

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第1章 立身篇

第32話 村人 役仙人と会う

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「久しぶりじゃな」

「役仙人様、お久しぶりです」

挨拶もそこそこにドラゴンを倒してしまったことを報告すると

「南西神殿のドラゴンが死んだのは実に残念だ。しかし、これも運命だったのかもしれんな。そうか…あいつも死んだのか…」

そう言うとしばらく遠くの方を眺めていたのだった。そんな光景をしばらく見ていて、報告を終えた俺にすることは既に何もない。ぼちぼち、帰るべきだと判断した。

「それでは…俺はここで」

立ち上がろうとすると役仙人に止められてしまった。

「何もそう慌てることもあるまい。それよりお主はドラゴンを倒してしまうとは驚きじゃな。ハハハ…」

「い…いえ…単なる偶然で…」

俺は戦いのいきさつを話した。超能力が効かなかった相手だったこと、役仙人が言った通りの戦術でしか戦えなかったこと、たまたま、ドラゴンブレーキが効いてドラゴンは転倒しジュワユーズの槍が貫いたことをそんな話をしていると

「村人よ。それはそれでいいのじゃ…それよりお主はこの先どうするつもりじゃ」

「この後は北東神殿の討伐隊に勇者リンのポーターとして参加します」

「そうかお主も行くのか」

「しかし、役仙人様、行くと言っても勇者のポーターですよ。荷物運びをするだけですよ」

「そうか…しかし、あそこには、ロクテン大魔王が封印されている。あれは2千年前のことだ。ワシと死んだドラゴンと精霊王の3人で戦ったのを今でも思い出す。力はドラゴンと互角、魔法は精霊王をもってしてもかなわぬ相手にワシが加わり、ドラゴンの力で奴の動きを止め、精霊王が作った封印の棺にワシの超能力サイコシールで無理矢理詰め込んだんじゃ。その封印をわざわざ開けようとする輩が出てきた」

「勇者リンですね」

「その通りじゃ。あ奴の目的は何なのかは知らぬが封印を解く鍵を奴らが持っておるようじゃ。あ奴らは非常に危険じゃ」

「それは、俺に勇者を殺せと?」

「そんなことは言わぬ。お主がロクテン大魔王を封印出来れば済むことじゃ」

「それは?」

「今から修業を始めるぞ!!その前にお前の能力を見ておくか」

こうして時乃間に連れてこられた。

「村人よ。せっかく竜の力を得たのに宝の持ち腐れじゃの。お主に魔力がないだけに残念じゃがこれだけはワシにはどうすることもできぬ。ただ魔力と関係ない威嚇だけは使えるようじゃな」

「それであの時、威嚇が発動できたのか」

今更ながら思い出しているとやがて修行が始まった。超能力の修行がメインだ。特に、サイコカッターやサイコガン、そして、サイコブロウを覚え、最後にサイコシールまで一年にわたる修行だった。その間に役仙人が倒した時、封印の棺を作った精霊王の話になった。精霊は、北東神殿の近くに住んでいて、北東神殿に人を寄せ付けないようにしている存在だそうだ。ただ、精霊王は代替わりをして、役仙人様も面識がない。

「じゃが、精霊王の支援は必ず必要になるぞ、特に封印の棺はマストじゃからな」

「しかし、会ったこともない相手ですが」

「ま~お主次第じゃろ」

「え?そこで終わりですか」

「そうじゃ、後はお前さん次第じゃ。さ!!時間がない修行を続けるか」

修行は続いた。途中、ドラゴンの代わりはお竜で十分だと聞いて、普段はおとなしい彼女が実は一番強ことを初めて知ったのだった。そんなこんなことをしながらなんとか目的の技を習得し修行は終わりを迎えた。しかし、現実世界では7日間のことなのだが家に帰るとみんなが心配していてくれた。しかも、サマンサちゃんとミネルバ様まで一緒になって俺の家で待っていたという。ということで、俺の浮気がばれたのだが、そんなことより俺が無事に帰ってきたことの方が大事だと言って、二人を容認したのであった。







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