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本編
お城に着いたよ
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途中で一度だけ休憩をしていた時、ランバートさんから渡された護り石の事を師匠に話すと、普段は細い目が一瞬、開いた後で貰っとけと言われてしまった。絶対、レア物だよね?ペンダントだし服の中に隠しておこう。
そして、休憩中のランバートさんはご飯を食べる、食べる。作り置きしていたハンバーガーを十個食べて師匠に止められた。
「お前なぁ……城でも飯は食えるだろう」
「イリーナの作ったご飯は食べられないじゃないですか」
は?私のご飯が何か?お城の料理人の方々が作った方が美味しいにきまってるでしょう?ほら!師匠も呆れた顔しているじゃないですか!
「わかった、わかった。兎に角、早く城に行くぞ」
師匠にサラッと話しは流されて、休憩は終了。私とランバートさんが荷台に乗ると、師匠は直ぐに出発した。随分、急いでいるけど何かあった?急ぐ理由が分からないまま、私達は予定通りお城に到着した。
「思ったより、あっさり通されましたね」
荷馬車でお城に入るのは許可に時間が掛かると思っていた私は、直ぐに中に入れた事に驚いていた。ホロを閉めていたから見た訳じゃないけど、ほんの少しのやり取りで通された事に違和感を感じた。ランバートさんも同じだったのか、眉間にシワを寄せて頷いた。
「降りて大丈夫だ」
師匠の声にホロを開けて、外に顔を出すと森か林の様に木々に囲まれた場所だった。
「え?ここ……何処ですか?」
「王族の居住区だ」
意味が分からず辺りを見回すと、木々の間からお城が近くに見える。確かにお城の真下だけど、は?居住区ってナニ?
「師匠、説明しないと彼女が混乱してるじゃないですか」
説明不足の師匠を補う様に、ランバートさんが教えてくれたのはお城自体が一つの町の様になっている事。城壁の中には騎士団寮や使用人寮。貴族用の寮やお店もあるらしい。そして、王族の居住区は、更に塀と木々に囲まれた場所にあった。
「昔は城の最上階だったが、敵に攻められると逃げ場が無いことや不便さから、こっちに移動したんだ」
「へー、ランバートさん。詳しいですね」
「魔王討伐の後、暫くここにいたからね」
師匠が荷馬車から馬を外すと、何処からか男の人が出てきて手綱を受け取ると何処へ連れて行く。その後も、木々の間から別の人が出てきて荷物を持とうとしたけど、それは師匠が断ってくれた。三人、それぞれ自分の荷物と言っても大きめの鞄が一個と、腰に着けたポーチくらい。師匠を先頭に歩いて行くと、二階建ての大きな屋敷に辿り着いた。
赤いレンガで作られた頑丈そうな建物の入口には、大きな二枚扉。師匠が扉の前に立つと、勝手に開いて中から王様が出てきた。え?王様、仕事は?
「お帰りなさい、兄上」
「よう」
兄弟の気軽さか普段と変わらない師匠の挨拶。今更だけど、私、緊張してきた。ランバートさんに背中を押されて前に進むと、王様が目を細めて笑った。
「やぁ、君が兄上の娘だね」
「は?へ?む、娘!?」
違ったのかいって首を傾げる王様に向かって、師匠が合ってると返事した。え?娘って、養子に入ったって事?え?え?
「私、聞いてないんですけど!」
「あぁ、言ってなかったからな」
唖然とする私を、ランバートさんが何とも言えない目で見ている。彼にポンポンと肩を叩かれて正気に戻った私は、怒りに任せて師匠の背中を思いっきり叩いた。
「重要な事は言って!」
「悪い、わる……い……グッ」
何時もの様に軽い返事をしていた師匠が、身体を折り曲げる様にして踞った。
「「師匠!」」
慌てて駆け寄る私達の横で、王様だけは冷静に使用人の人達に指示を出して、休む部屋へ連れて行き医者を手配した。
「やはり限界だったんですね……兄上」
ベッドに寝かされた師匠の顔色が悪くて、私は怖くて身体が震えた。師匠……何があったんですか?急ぐ理由……自分で分かってたんですか?倒れるかもしれないって……
そして、休憩中のランバートさんはご飯を食べる、食べる。作り置きしていたハンバーガーを十個食べて師匠に止められた。
「お前なぁ……城でも飯は食えるだろう」
「イリーナの作ったご飯は食べられないじゃないですか」
は?私のご飯が何か?お城の料理人の方々が作った方が美味しいにきまってるでしょう?ほら!師匠も呆れた顔しているじゃないですか!
「わかった、わかった。兎に角、早く城に行くぞ」
師匠にサラッと話しは流されて、休憩は終了。私とランバートさんが荷台に乗ると、師匠は直ぐに出発した。随分、急いでいるけど何かあった?急ぐ理由が分からないまま、私達は予定通りお城に到着した。
「思ったより、あっさり通されましたね」
荷馬車でお城に入るのは許可に時間が掛かると思っていた私は、直ぐに中に入れた事に驚いていた。ホロを閉めていたから見た訳じゃないけど、ほんの少しのやり取りで通された事に違和感を感じた。ランバートさんも同じだったのか、眉間にシワを寄せて頷いた。
「降りて大丈夫だ」
師匠の声にホロを開けて、外に顔を出すと森か林の様に木々に囲まれた場所だった。
「え?ここ……何処ですか?」
「王族の居住区だ」
意味が分からず辺りを見回すと、木々の間からお城が近くに見える。確かにお城の真下だけど、は?居住区ってナニ?
「師匠、説明しないと彼女が混乱してるじゃないですか」
説明不足の師匠を補う様に、ランバートさんが教えてくれたのはお城自体が一つの町の様になっている事。城壁の中には騎士団寮や使用人寮。貴族用の寮やお店もあるらしい。そして、王族の居住区は、更に塀と木々に囲まれた場所にあった。
「昔は城の最上階だったが、敵に攻められると逃げ場が無いことや不便さから、こっちに移動したんだ」
「へー、ランバートさん。詳しいですね」
「魔王討伐の後、暫くここにいたからね」
師匠が荷馬車から馬を外すと、何処からか男の人が出てきて手綱を受け取ると何処へ連れて行く。その後も、木々の間から別の人が出てきて荷物を持とうとしたけど、それは師匠が断ってくれた。三人、それぞれ自分の荷物と言っても大きめの鞄が一個と、腰に着けたポーチくらい。師匠を先頭に歩いて行くと、二階建ての大きな屋敷に辿り着いた。
赤いレンガで作られた頑丈そうな建物の入口には、大きな二枚扉。師匠が扉の前に立つと、勝手に開いて中から王様が出てきた。え?王様、仕事は?
「お帰りなさい、兄上」
「よう」
兄弟の気軽さか普段と変わらない師匠の挨拶。今更だけど、私、緊張してきた。ランバートさんに背中を押されて前に進むと、王様が目を細めて笑った。
「やぁ、君が兄上の娘だね」
「は?へ?む、娘!?」
違ったのかいって首を傾げる王様に向かって、師匠が合ってると返事した。え?娘って、養子に入ったって事?え?え?
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「あぁ、言ってなかったからな」
唖然とする私を、ランバートさんが何とも言えない目で見ている。彼にポンポンと肩を叩かれて正気に戻った私は、怒りに任せて師匠の背中を思いっきり叩いた。
「重要な事は言って!」
「悪い、わる……い……グッ」
何時もの様に軽い返事をしていた師匠が、身体を折り曲げる様にして踞った。
「「師匠!」」
慌てて駆け寄る私達の横で、王様だけは冷静に使用人の人達に指示を出して、休む部屋へ連れて行き医者を手配した。
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