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本編
モヤっとする
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よく分からない女性の登場でボンヤリしていた私は、ランバートさんに声を掛けられて正気に戻った。
「イリーナ、どうした?」
「……ちょっと……驚いた?」
なぜ疑問系なんてランバートさんに言われたけど、自分でもよく分からない。何でだろうモヤっとする。えっと……本当に何でだろう?
「本当に大丈夫か?ボーッとしているぞ」
「えっと……はい、大丈夫です」
自分の感情を持て余して考えが纏まらない。とりあえず部屋に戻ろう……それから……
頭の中で自分がやることを順番つけて纏めようとしていた私の視界が急に動く。事態に思考が追い付く前に、ランバートさんの声が耳に届いた。
「危ないから部屋まで我慢してくれ」
う?我慢……あ!イヤ、イヤ!!正気に戻った!もう大丈夫!ね?降ろして!!!!
考え事をしていた私が心配だと言ったランバートさんは、片腕に私を抱き上げ反対の腕にあった本を無限収納のポーチに入れた。あ!私もポーチ持って来れば良かった。イヤイヤ、それより!
「ランバートさん!降ろして!!!!」
「危ないから駄目だ」
「考え事してただけだから!」
どんなに説明しても彼からの返事は駄目の一言。顔が近いし子供みたいに抱き上げられて恥ずかしいの!えーと、何か話題、気を反らすモノを今すぐ頂戴!
「あー、さ、さっきの女性は知り合いですか?」
話題を探してたどり着いたのは、さっきの突進してきた女性の事だった。そう言えば手を弾いていたけど、あれも魔力のせい?
「さぁ?婿にと言い出した貴族が多すぎて王族がキレた後から、あの手の変態は見なくなったんだが……」
「……変態って、女性に対して、それは……え?王族がキレた?」
女性に変態って言った事も驚いたけど、王族がキレたって王様以外の人がって事?そっちの方がもっと驚いた。
私を抱き上げたまま彼は歩きながら、お城に滞在中の出来事を教えてくれた。
魔王を倒した直後、流石に長旅の疲れや国から褒賞金にギルドへの報告とかやる事が多すぎて半年程、お世話になっていた。その間、お城に手紙や書類の受付窓口を設置させて貰ったら、見合いや婚約の申込みに養子縁組みの書類。全く無関係の大量の書類が届き窓口は直ぐに機能しなくなった。しかも、受付出来ないならと、勝手に部屋に侵入しようとしたり待ち伏せしたり。事後処理が進まなくなって、城を出てギルドに移り住むか逃げるか本気で考えたとか。処理の総括を任されていた王族の方が、怒り任せに全ての無関係な書類等に脅しの手紙と共に送り返したらしい。
「王太子と宰相が二人で脅しまくって大騒ぎになったな」
「……お二人は、今もお城にいるんですか?」
「あぁ、城の別の場所に住んでる。師匠の体調が回復したら会いに来るって言ってたよ」
王族や宰相さんが態々、会いに来る程の重要人物って事だよね。改めて師匠とランバートさんが偉い人だと実感した。
そんな凄い人達に迷惑掛けてる私は……ここに居ちゃいけない。早く自立しなきゃ……一人で修理屋やっていかないといけないのに。早く……はや……く……グッ……何か気持ち悪い……
「イリーナ?どうした!?」
考え事のせいかグルグルと目が回る。ランバートさんが、私の顔を覗き込んで何か言ってるけど、気持ち悪くて理解出来ない。あー……これは……暴走する
「くすり」
覚束ない頭で薬ポーチを探る。薬は見付かったけど、手が震えて瓶の蓋が開けられない。あ、あ、ダレカ、タ、ス、ケ……テ
「貸して!」
これを飲むのか問われて頷いた。ランバートさんが私を地面に降ろした後、蓋を開けて渡してくれたけど震えて手が上がらない。見かねた彼が、私の手を包む様に支えて飲ませてくれた。深呼吸を繰り返していると、徐々に震えが治まってきて薬を飲み終えて三十分後、やっと動ける様になるとなぜか涙が溢れて止まらない。
何でだろう?不安が消えない……暴走は治まったはずなのに……
「イリーナ、どうした?」
「……ちょっと……驚いた?」
なぜ疑問系なんてランバートさんに言われたけど、自分でもよく分からない。何でだろうモヤっとする。えっと……本当に何でだろう?
「本当に大丈夫か?ボーッとしているぞ」
「えっと……はい、大丈夫です」
自分の感情を持て余して考えが纏まらない。とりあえず部屋に戻ろう……それから……
頭の中で自分がやることを順番つけて纏めようとしていた私の視界が急に動く。事態に思考が追い付く前に、ランバートさんの声が耳に届いた。
「危ないから部屋まで我慢してくれ」
う?我慢……あ!イヤ、イヤ!!正気に戻った!もう大丈夫!ね?降ろして!!!!
考え事をしていた私が心配だと言ったランバートさんは、片腕に私を抱き上げ反対の腕にあった本を無限収納のポーチに入れた。あ!私もポーチ持って来れば良かった。イヤイヤ、それより!
「ランバートさん!降ろして!!!!」
「危ないから駄目だ」
「考え事してただけだから!」
どんなに説明しても彼からの返事は駄目の一言。顔が近いし子供みたいに抱き上げられて恥ずかしいの!えーと、何か話題、気を反らすモノを今すぐ頂戴!
「あー、さ、さっきの女性は知り合いですか?」
話題を探してたどり着いたのは、さっきの突進してきた女性の事だった。そう言えば手を弾いていたけど、あれも魔力のせい?
「さぁ?婿にと言い出した貴族が多すぎて王族がキレた後から、あの手の変態は見なくなったんだが……」
「……変態って、女性に対して、それは……え?王族がキレた?」
女性に変態って言った事も驚いたけど、王族がキレたって王様以外の人がって事?そっちの方がもっと驚いた。
私を抱き上げたまま彼は歩きながら、お城に滞在中の出来事を教えてくれた。
魔王を倒した直後、流石に長旅の疲れや国から褒賞金にギルドへの報告とかやる事が多すぎて半年程、お世話になっていた。その間、お城に手紙や書類の受付窓口を設置させて貰ったら、見合いや婚約の申込みに養子縁組みの書類。全く無関係の大量の書類が届き窓口は直ぐに機能しなくなった。しかも、受付出来ないならと、勝手に部屋に侵入しようとしたり待ち伏せしたり。事後処理が進まなくなって、城を出てギルドに移り住むか逃げるか本気で考えたとか。処理の総括を任されていた王族の方が、怒り任せに全ての無関係な書類等に脅しの手紙と共に送り返したらしい。
「王太子と宰相が二人で脅しまくって大騒ぎになったな」
「……お二人は、今もお城にいるんですか?」
「あぁ、城の別の場所に住んでる。師匠の体調が回復したら会いに来るって言ってたよ」
王族や宰相さんが態々、会いに来る程の重要人物って事だよね。改めて師匠とランバートさんが偉い人だと実感した。
そんな凄い人達に迷惑掛けてる私は……ここに居ちゃいけない。早く自立しなきゃ……一人で修理屋やっていかないといけないのに。早く……はや……く……グッ……何か気持ち悪い……
「イリーナ?どうした!?」
考え事のせいかグルグルと目が回る。ランバートさんが、私の顔を覗き込んで何か言ってるけど、気持ち悪くて理解出来ない。あー……これは……暴走する
「くすり」
覚束ない頭で薬ポーチを探る。薬は見付かったけど、手が震えて瓶の蓋が開けられない。あ、あ、ダレカ、タ、ス、ケ……テ
「貸して!」
これを飲むのか問われて頷いた。ランバートさんが私を地面に降ろした後、蓋を開けて渡してくれたけど震えて手が上がらない。見かねた彼が、私の手を包む様に支えて飲ませてくれた。深呼吸を繰り返していると、徐々に震えが治まってきて薬を飲み終えて三十分後、やっと動ける様になるとなぜか涙が溢れて止まらない。
何でだろう?不安が消えない……暴走は治まったはずなのに……
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