14 / 67
14 アリス&ルーカス
しおりを挟む
ルーカスさまはかなり落ち込み鬱陶しさ100%です。
キースさまもルーカスさまを慰めることなく淡々と説教してますし、なぜでしょう落ち込んでいる姿に耳が見えてきたんですけど……
やばいです。
その姿がとても可愛らしく映るんですけど、周りを見ると私だけじゃなかったようでほかの女生徒も思ったのか、顔を赤らめチラチラ王子さまを見てます。
「あれでは子犬のようではありませんか」
「セーラもそう思います?」
「ええ、あれでは怒っていても許してあげたくなってしまいますわ」
「そうなのよ、あれだけ怖かったし、近寄りたくなかったのですが、あれを見てますと頭を撫でてあげたくなってしまいますわ」
「「「「同感です」」」」
「あのかわいらしさは一体何でしょう!!!」
「かわいすぎますわ」
「そう思ってしまう私たちは異常なのでしょうか!!!」
ガヤガヤとテンション高く舞い上がっている女生徒を抑えるのはかなり大変でした。
俺は久々に怒られている。
いつものように正座をさせられうなだれているといきなり奇声をが聞こえた。
何か言っているようだが聞こえない。
俺の従者をしている幼馴染のキースが頭を抱えだした。
「本当に反省してくださいよ」
「している。
今回は俺の早とちりだし、アリス嬢にも悪いことをしたと思っている」
「アリス嬢はお優しい方ですから許してくれると思いますが、彼女は夢とはいえあなたに断罪されているんですからね」
「それも踏まえて近づけば威嚇されているじゃないか!!!!!」
「それは仕方ありませんよ、出会いからしてあれでは威嚇したくなります」
「だからそれも反省している」
一層騒がしくなる外野をよそに俺はキースにお説教を食らっていた。
「本当にわかっているなら、今度こそアリス嬢に謝ってください」
俺はうなずきアリスの側に行くと声をかけた。
「ごめん、人を見極められずにあなたを傷つけてしまった」
「……」
アリスは何を思ったのか俺の頭を撫で始めたのだ。
「柔らかいですわ」
「「「「「キャー(≧∇≦)7」」」」」
女生徒の悲鳴が響いたのだ。
「なんなんだ!」
「王子さまが説教されている姿が子犬の用でしたのでつい頭を撫でてしまいました」
「……」
「これでお相子ですね」
アリスはにっこり笑ってくれたが、やはり怖いのか体が震えていた。
今はまだ信頼に値しないだろうが、信頼してもらえるように努力しようと思った。
キースさまもルーカスさまを慰めることなく淡々と説教してますし、なぜでしょう落ち込んでいる姿に耳が見えてきたんですけど……
やばいです。
その姿がとても可愛らしく映るんですけど、周りを見ると私だけじゃなかったようでほかの女生徒も思ったのか、顔を赤らめチラチラ王子さまを見てます。
「あれでは子犬のようではありませんか」
「セーラもそう思います?」
「ええ、あれでは怒っていても許してあげたくなってしまいますわ」
「そうなのよ、あれだけ怖かったし、近寄りたくなかったのですが、あれを見てますと頭を撫でてあげたくなってしまいますわ」
「「「「同感です」」」」
「あのかわいらしさは一体何でしょう!!!」
「かわいすぎますわ」
「そう思ってしまう私たちは異常なのでしょうか!!!」
ガヤガヤとテンション高く舞い上がっている女生徒を抑えるのはかなり大変でした。
俺は久々に怒られている。
いつものように正座をさせられうなだれているといきなり奇声をが聞こえた。
何か言っているようだが聞こえない。
俺の従者をしている幼馴染のキースが頭を抱えだした。
「本当に反省してくださいよ」
「している。
今回は俺の早とちりだし、アリス嬢にも悪いことをしたと思っている」
「アリス嬢はお優しい方ですから許してくれると思いますが、彼女は夢とはいえあなたに断罪されているんですからね」
「それも踏まえて近づけば威嚇されているじゃないか!!!!!」
「それは仕方ありませんよ、出会いからしてあれでは威嚇したくなります」
「だからそれも反省している」
一層騒がしくなる外野をよそに俺はキースにお説教を食らっていた。
「本当にわかっているなら、今度こそアリス嬢に謝ってください」
俺はうなずきアリスの側に行くと声をかけた。
「ごめん、人を見極められずにあなたを傷つけてしまった」
「……」
アリスは何を思ったのか俺の頭を撫で始めたのだ。
「柔らかいですわ」
「「「「「キャー(≧∇≦)7」」」」」
女生徒の悲鳴が響いたのだ。
「なんなんだ!」
「王子さまが説教されている姿が子犬の用でしたのでつい頭を撫でてしまいました」
「……」
「これでお相子ですね」
アリスはにっこり笑ってくれたが、やはり怖いのか体が震えていた。
今はまだ信頼に値しないだろうが、信頼してもらえるように努力しようと思った。
349
あなたにおすすめの小説
【完結】王妃を廃した、その後は……
かずきりり
恋愛
私にはもう何もない。何もかもなくなってしまった。
地位や名誉……権力でさえ。
否、最初からそんなものを欲していたわけではないのに……。
望んだものは、ただ一つ。
――あの人からの愛。
ただ、それだけだったというのに……。
「ラウラ! お前を廃妃とする!」
国王陛下であるホセに、いきなり告げられた言葉。
隣には妹のパウラ。
お腹には子どもが居ると言う。
何一つ持たず王城から追い出された私は……
静かな海へと身を沈める。
唯一愛したパウラを王妃の座に座らせたホセは……
そしてパウラは……
最期に笑うのは……?
それとも……救いは誰の手にもないのか
***************************
こちらの作品はカクヨムにも掲載しています。
【完結】その約束は果たされる事はなく
かずきりり
恋愛
貴方を愛していました。
森の中で倒れていた青年を献身的に看病をした。
私は貴方を愛してしまいました。
貴方は迎えに来ると言っていたのに…叶わないだろうと思いながらも期待してしまって…
貴方を諦めることは出来そうもありません。
…さようなら…
-------
※ハッピーエンドではありません
※3話完結となります
※こちらの作品はカクヨムにも掲載しています
つかぬことを伺いますが ~伯爵令嬢には当て馬されてる時間はない~
有沢楓花
恋愛
「フランシス、俺はお前との婚約を解消したい!」
魔法学院の大学・魔法医学部に通う伯爵家の令嬢フランシスは、幼馴染で侯爵家の婚約者・ヘクターの度重なるストーキング行為に悩まされていた。
「真実の愛」を実らせるためとかで、高等部時代から度々「恋のスパイス」として当て馬にされてきたのだ。
静かに学生生活を送りたいのに、待ち伏せに尾行、濡れ衣、目の前でのいちゃいちゃ。
忍耐の限界を迎えたフランシスは、ついに反撃に出る。
「本気で婚約解消してくださらないなら、次は法廷でお会いしましょう!」
そして法学部のモブ系男子・レイモンドに、つきまといの証拠を集めて婚約解消をしたいと相談したのだが。
「高貴な血筋なし、特殊設定なし、成績優秀、理想的ですね。……ということで、結婚していただけませんか?」
「……ちょっと意味が分からないんだけど」
しかし、フランシスが医学の道を選んだのは濡れ衣を晴らしたり証拠を集めるためでもあったように、法学部を選び検事を目指していたレイモンドにもまた、特殊設定でなくとも、人には言えない事情があって……。
※次作『つかぬことを伺いますが ~絵画の乙女は炎上しました~』(8/3公開予定)はミステリー+恋愛となっております。
【完結】婚約破棄された私は昔の約束と共に溺愛される
かずきりり
恋愛
学園の卒業パーティ。
傲慢で我儘と噂される私には、婚約者である王太子殿下からドレスが贈られることもなく、エスコートもない…
そして会場では冤罪による婚約破棄を突きつけられる。
味方なんて誰も居ない…
そんな中、私を助け出してくれたのは、帝国の皇帝陛下だった!?
*****
HOTランキング入りありがとうございます
※こちらの作品はカクヨムにも掲載しています
婚約破棄されたので、とりあえず王太子のことは忘れます!
パリパリかぷちーの
恋愛
クライネルト公爵令嬢のリーチュは、王太子ジークフリートから卒業パーティーで大勢の前で婚約破棄を告げられる。しかし、王太子妃教育から解放されることを喜ぶリーチュは全く意に介さず、むしろ祝杯をあげる始末。彼女は領地の離宮に引きこもり、趣味である薬草園作りに没頭する自由な日々を謳歌し始める。
家出をした令嬢~捨てた家の没落は知りません
satomi
恋愛
侯爵家長女のマーガレット。最近はいろいろ頭とか胃とか痛い。物理的じゃなくて、悩ませる。実の母が亡くなって半年もしないうちに、父は連れ子付きで再婚…。恥ずかしい。義母は、貴族としての常識に欠けるし。頭痛いわ~。
甘やかされて育ってきた妹に、王妃なんて務まる訳がないではありませんか。
木山楽斗
恋愛
侯爵令嬢であるラフェリアは、実家との折り合いが悪く、王城でメイドとして働いていた。
そんな彼女は優秀な働きが認められて、第一王子と婚約することになった。
しかしその婚約は、すぐに破談となる。
ラフェリアの妹であるメレティアが、王子を懐柔したのだ。
メレティアは次期王妃となることを喜び、ラフェリアの不幸を嘲笑っていた。
ただ、ラフェリアはわかっていた。甘やかされて育ってきたわがまま妹に、王妃という責任ある役目は務まらないということを。
その兆候は、すぐに表れた。以前にも増して横暴な振る舞いをするようになったメレティアは、様々な者達から反感を買っていたのだ。
王太子に婚約破棄されてから一年、今更何の用ですか?
克全
恋愛
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しいます。
ゴードン公爵家の長女ノヴァは、辺境の冒険者街で薬屋を開業していた。ちょうど一年前、婚約者だった王太子が平民娘相手に恋の熱病にかかり、婚約を破棄されてしまっていた。王太子の恋愛問題が王位継承問題に発展するくらいの大問題となり、平民娘に負けて社交界に残れないほどの大恥をかかされ、理不尽にも公爵家を追放されてしまったのだ。ようやく傷心が癒えたノヴァのところに、やつれた王太子が現れた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる