5 / 45
5
しおりを挟む
沢山寝たお陰で、スッキリですさっぱりです。
私は生活するのに必要最低限の物を買い出しに出た。
こうやって買い物をするのが楽しいとは思わなかった。
必要な物は執事やメイド長に頼んで買ってもらっていたので昨日が初めての買い物になる。
ある程度の日用品を買いそろえると荷物を置きにいったん寮に戻った。
「ずいぶん買い込んだね」
「ええ、ある程度は自炊したいので」
「あまり無理するなよ」
「はい」
このおじさんは元騎士団に所属していて、年を取って思うように身体が動かなくなったので騎士団を辞め、学園の寮に護衛兼雑用をやっているそうだ。
どうやらハットフル子爵はとても有名らしく、私のことも出涸らし令嬢と言われているのも知っていた。
そのため、やたらと気を使ってくれたのだ。
本当にありがたいです。
ここでいっぱい勉強して侯爵さまに少しでも恩返しができればいいのですが、お姉さまが嫁ぎますからそれも無理かもしれませんね。
私は時間が来たので、アルバイト先に向かった。
そこで詳しい内容を聞き、メニューを見せてもらった。
「結構ありますね」
「そうなんだよ、だからすぐに辞めてっちゃうんだよ」
「頑張ります!」
鬼のようなメニューを見て、覚えるだけで一苦労だとため息がでた。
一応前世で居酒屋のアルバイトをしていたことがあるので、大丈夫だとは思うけど……
はっきり言ってこっちの世界の男たちはどちらかというと血気盛んだ。
一応嗜みとして護身術は習っているので大丈夫だとは思うが……
時間になりぞろぞろと入ってくるお客に追われ、先ほどまでの不安もなくなっていた。
兎に角忙しいのだ。
そんな不安なんか口にしていられないほど後から後から入ってくるのだ。
お店が閉店した頃にはへとへとになっていた。
「凄いじゃないか、ここまで出来るなんて期待以上だったよ」
「ありがとうございます。
でも疲れました」
「そうだな、ほら飯食って寮に帰るんだろ?」
「はい、いただきます」
お腹が空いていたので、とてもおいしいです。
これならお客が途切れることなく来るわけです。
おいしいごはんを食べ、お腹が満足すると眠気が襲ってきた。
「おい、大丈夫か?」
「うん、お腹いっぱい食べたら眠くなっちゃった」
「なら今日は送って行ってあげるよ」
クスクス笑われながらも眠い目をこすりながら寮まで送ってもらい、部屋に入るなりベットにダイブした。
すでに限界に来ていた眠気に負けそのまま眠ってしまったのだ。
私は生活するのに必要最低限の物を買い出しに出た。
こうやって買い物をするのが楽しいとは思わなかった。
必要な物は執事やメイド長に頼んで買ってもらっていたので昨日が初めての買い物になる。
ある程度の日用品を買いそろえると荷物を置きにいったん寮に戻った。
「ずいぶん買い込んだね」
「ええ、ある程度は自炊したいので」
「あまり無理するなよ」
「はい」
このおじさんは元騎士団に所属していて、年を取って思うように身体が動かなくなったので騎士団を辞め、学園の寮に護衛兼雑用をやっているそうだ。
どうやらハットフル子爵はとても有名らしく、私のことも出涸らし令嬢と言われているのも知っていた。
そのため、やたらと気を使ってくれたのだ。
本当にありがたいです。
ここでいっぱい勉強して侯爵さまに少しでも恩返しができればいいのですが、お姉さまが嫁ぎますからそれも無理かもしれませんね。
私は時間が来たので、アルバイト先に向かった。
そこで詳しい内容を聞き、メニューを見せてもらった。
「結構ありますね」
「そうなんだよ、だからすぐに辞めてっちゃうんだよ」
「頑張ります!」
鬼のようなメニューを見て、覚えるだけで一苦労だとため息がでた。
一応前世で居酒屋のアルバイトをしていたことがあるので、大丈夫だとは思うけど……
はっきり言ってこっちの世界の男たちはどちらかというと血気盛んだ。
一応嗜みとして護身術は習っているので大丈夫だとは思うが……
時間になりぞろぞろと入ってくるお客に追われ、先ほどまでの不安もなくなっていた。
兎に角忙しいのだ。
そんな不安なんか口にしていられないほど後から後から入ってくるのだ。
お店が閉店した頃にはへとへとになっていた。
「凄いじゃないか、ここまで出来るなんて期待以上だったよ」
「ありがとうございます。
でも疲れました」
「そうだな、ほら飯食って寮に帰るんだろ?」
「はい、いただきます」
お腹が空いていたので、とてもおいしいです。
これならお客が途切れることなく来るわけです。
おいしいごはんを食べ、お腹が満足すると眠気が襲ってきた。
「おい、大丈夫か?」
「うん、お腹いっぱい食べたら眠くなっちゃった」
「なら今日は送って行ってあげるよ」
クスクス笑われながらも眠い目をこすりながら寮まで送ってもらい、部屋に入るなりベットにダイブした。
すでに限界に来ていた眠気に負けそのまま眠ってしまったのだ。
247
あなたにおすすめの小説
【完結】人生2回目の少女は、年上騎士団長から逃げられない
櫻野くるみ
恋愛
伯爵家の長女、エミリアは前世の記憶を持つ転生者だった。
手のかからない赤ちゃんとして可愛がられたが、前世の記憶を活かし類稀なる才能を見せ、まわりを驚かせていた。
大人びた子供だと思われていた5歳の時、18歳の騎士ダニエルと出会う。
成り行きで、父の死を悔やんでいる彼を慰めてみたら、うっかり気に入られてしまったようで?
歳の差13歳、未来の騎士団長候補は執着と溺愛が凄かった!
出世するたびにアプローチを繰り返す一途なダニエルと、年齢差を理由に断り続けながらも離れられないエミリア。
騎士団副団長になり、団長までもう少しのところで訪れる愛の試練。乗り越えたダニエルは、いよいよエミリアと結ばれる?
5歳で出会ってからエミリアが年頃になり、逃げられないまま騎士団長のお嫁さんになるお話。
ハッピーエンドです。
完結しています。
小説家になろう様にも投稿していて、そちらでは少し修正しています。
【完結】貧乏子爵令嬢は、王子のフェロモンに靡かない。
櫻野くるみ
恋愛
王太子フェルゼンは悩んでいた。
生まれつきのフェロモンと美しい容姿のせいで、みんな失神してしまうのだ。
このままでは結婚相手など見つかるはずもないと落ち込み、なかば諦めかけていたところ、自分のフェロモンが全く効かない令嬢に出会う。
運命の相手だと執着する王子と、社交界に興味の無い、フェロモンに鈍感な貧乏子爵令嬢の恋のお話です。
ゆるい話ですので、軽い気持ちでお読み下さいませ。
【完結】貧乏令嬢の野草による領地改革
うみの渚
ファンタジー
八歳の時に木から落ちて頭を打った衝撃で、前世の記憶が蘇った主人公。
優しい家族に恵まれたが、家はとても貧乏だった。
家族のためにと、前世の記憶を頼りに寂れた領地を皆に支えられて徐々に発展させていく。
主人公は、魔法・知識チートは持っていません。
加筆修正しました。
お手に取って頂けたら嬉しいです。
【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!
プリン食べたい!婚約者が王女殿下に夢中でまったく相手にされない伯爵令嬢ベアトリス!前世を思いだした。え?乙女ゲームの世界、わたしは悪役令嬢!
山田 バルス
恋愛
王都の中央にそびえる黄金の魔塔――その頂には、選ばれし者のみが入ることを許された「王都学院」が存在する。魔法と剣の才を持つ貴族の子弟たちが集い、王国の未来を担う人材が育つこの学院に、一人の少女が通っていた。
名はベアトリス=ローデリア。金糸を編んだような髪と、透き通るような青い瞳を持つ、美しき伯爵令嬢。気品と誇りを備えた彼女は、その立ち居振る舞いひとつで周囲の目を奪う、まさに「王都の金の薔薇」と謳われる存在であった。
だが、彼女には胸に秘めた切ない想いがあった。
――婚約者、シャルル=フォンティーヌ。
同じ伯爵家の息子であり、王都学院でも才気あふれる青年として知られる彼は、ベアトリスの幼馴染であり、未来を誓い合った相手でもある。だが、学院に入ってからというもの、シャルルは王女殿下と共に生徒会での活動に没頭するようになり、ベアトリスの前に姿を見せることすら稀になっていった。
そんなある日、ベアトリスは前世を思い出した。この世界はかつて病院に入院していた時の乙女ゲームの世界だと。
そして、自分は悪役令嬢だと。ゲームのシナリオをぶち壊すために、ベアトリスは立ち上がった。
レベルを上げに励み、頂点を極めた。これでゲームシナリオはぶち壊せる。
そう思ったベアトリスに真の目的が見つかった。前世では病院食ばかりだった。好きなものを食べられずに死んでしまった。だから、この世界では美味しいものを食べたい。ベアトリスの食への欲求を満たす旅が始まろうとしていた。
王女殿下のモラトリアム
あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」
突然、怒鳴られたの。
見知らぬ男子生徒から。
それが余りにも突然で反応できなかったの。
この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの?
わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。
先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。
お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって!
婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪
お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。
え? 違うの?
ライバルって縦ロールなの?
世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。
わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら?
この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。
※設定はゆるんゆるん
※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。
※明るいラブコメが書きたくて。
※シャティエル王国シリーズ3作目!
※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、
『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。
上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。
※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅!
※小説家になろうにも投稿しました。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
出来レースだった王太子妃選に落選した公爵令嬢 役立たずと言われ家を飛び出しました でもあれ? 意外に外の世界は快適です
流空サキ
恋愛
王太子妃に選ばれるのは公爵令嬢であるエステルのはずだった。結果のわかっている出来レースの王太子妃選。けれど結果はまさかの敗北。
父からは勘当され、エステルは家を飛び出した。頼ったのは屋敷を出入りする商人のクレト・ロエラだった。
無一文のエステルはクレトの勧めるままに彼の邸で暮らし始める。それまでほとんど外に出たことのなかったエステルが初めて目にする外の世界。クレトのもとで仕事をしながら過ごすうち、恩人だった彼のことが次第に気になりはじめて……。
純真な公爵令嬢と、ある秘密を持つ商人との恋愛譚。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる